4歳年下の妹が先日亡くなった。最後に見舞いに行ったとき、まだ元気だったが「末っ子は皆を送ってからなので、寂しくてつまらない」と言っていたのだが、さっさと逝ってしまった。
教員一筋40年、主流の大学出身ではないのに、外国人家庭、鍵っ子、モンスターピアレンツ、などの問題に正面から取り組み、学閥の強い職場で教頭まで勤め上げた。教育界とは変なところで、待遇は一般教員とほとんど同じで、雑務や クレームを一手に引き受け、校長の盾になる役割らしい。
それでも無事勤め上げ、定年後は娘の家に入り浸り、「娘がいて私は幸せだと常々漏らしていた。孫の教育や地域の人達とも交流を広げていたようである。病を得てからも知人友人が遠くから見舞いに訪れ、旧交を温め直していた。電話で長々と嬉しそうに報告してきたのを思い出す。
妹はそれなりに力一杯生きた、いい人生だったと思う。本人の固い意志で限られた親族による家族葬が執り行われたが(私は初めて家族葬なるものを経験した)大勢の人の参列する葬儀とは別に、ほっこりとした温かい感じの葬儀となった。
これで、6人いた兄弟、姉妹が長女と二人になってしまった。さみしいかぎりである。
梅雨寒や花に埋もれて逝く妹
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます