遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

飛騨古川

2014-05-16 18:35:22 | 行ってきました
鯉が放たれている瀬戸川
 起し太鼓を打ってみた
 飛騨建築の特長ある軒飾り

私の家を建ててくれたのは飛騨古川の大工さんである。朝早くから夜遅くまで(日が暮れてもカーバイトの灯りをつけて作業をしていた)熱心に働いて、秋口から冬にかけて、約半年で完成させた。事前に古川で準備作業をしていたかもしれないが、とにかく丁寧な仕事ぶりだった。秋から冬にかけてはあちらでは雪で仕事にならないのでこちらに来て仕事をしていたのだという。建ててからもう30年近くなるのだが、家の構造はしっかりしていてガタはきていない。きっと腕の良い人だったのだろう。

同年会でその古川と高山に行ってきた。確かここは3度めの訪問だと思うが、今回はボランテイアガイドさんの案内で周り、いろいろな説明を受けた。起し太鼓の街、女工哀史の舞台、飛騨の匠のふるさと、三寺参りなどの説明を受けた。今は飛騨市古川町となっているそうだが、ゆったりとした静かな街で、ゴミも落ちていない清潔な街である。公衆トイレや街の標識も完備しており、結構裕福な感じがする。神岡町も合わせてわずか人口26,000だそうだが、平成の大合併で出来た街なのだろう。

観光や農業だけではこんなにゆとりがありそうな佇まいにはならないだろうと思ったら、林業が今も盛んだという。そういえば私の家を作ってくれた大工さんも、自分の山から木を切ってきたと言っていたことを思い出した。隣の高山市とは折り合いが悪く、何かと対抗心を燃やすそうだが、高山よりは落ち着いており、物欲しそうな観光客相手の商売もせず、日本の田舎の良さを十分に残している街だ。一度ゆっくり泊まってみたいような気もする。

 白壁の蔵と瀬戸川がよくマッチする
 大甍の本堂が聳える本光寺
 女工哀史の舞台となった八ッ三館は今も営業中

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