八坂神社 南楼門
舞殿の提灯
本殿
高台寺から圓徳院、掌美術館を過ぎ「ねねの道」を通り、大雲院方面に向かう。大雲院手前で左折し、少し坂を下リ、今度は右へ曲がる。其処は工事中だが、八坂神社の南楼門である。花街が近いせいか、商売繁盛、縁結びの願い事が多そうだ。連休前、卒業式とあいまって若い人中心にごった返している。本殿の前で手を合わせ、祇園、河原町の方の出口、西楼門の方へ向かう。
神社の朱塗りの柱と、若い人の華やかな着物、袴姿で一遍に周りがぱあっと明るくなるようだ。日本の古都へ来た感一杯である。但し私にはよくわからないが、家人の言によれば、レンタルの着物はほとんどが化繊で、柄もオールシーズン着られるものが多いとのことだ。若い人が喜々として着物に袖を通し、次第に着こなしてゆくようになればそれはそれでまた楽しいことである。
ここから、京都随一の繁華街を西へ向かい、四条河原町の交差点を目指す。お土産、和菓子、油取り紙、コーヒー、旅館、など様々な業種のお店が並ぶ通りをひやかして歩く。間口の小さなお店が多いが、ショーウインドーや貼り紙にはかなり神経を使っている。今風に言えばプレゼンテーションというやつだ。これがかなり京都を意識させる素晴らしいものが多い。
四条河原町を右折し、錦市場に入ってからも感じたのだが、つい手を出してしまいそうな商品展示がしてある。大阪のように「売らんかな」というギラギラしたものはないが、「よかったら手にとってみて」という感じである。それに、ふと角を曲がると、どこか歴史や小説で名を聞いた旧跡やお寺などが現れる。それらの空気もコミで我々に迫ってくるところが憎い。
京都は名所旧跡だけでなく、街歩きそのものが魅力的なところだと、遅ればせながら今回やっと認識した。
西楼門
四条河原町方面から西楼門を見る
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます