六角堂
翌日ホテルを後にして今日は何処に行こうかと家人と相談し、本能寺、金閣寺と概ねのコースを決める。まずは本能寺であるが途中六角堂へ立ち寄る。聖徳太子によって創建された六角堂は、本尊如意輪観音像が人々の信仰を集め、西国三十三所観音巡礼の札所となった。親鸞が参籠したことでも知られる。また、町衆の心の拠り所となり、京都の中心と認識されるようになった。ここは華道の池坊の発祥地で生花はここから始まったと言っても過言ではない。
門から見るとこの寺頂法寺はなんの変哲もなく、シダレヤナギにおみくじが結んであるふつうの寺である。前は六角にもなっていないが、裏へ回るとこの名前の由来がわかる。また横にはガラス張りの池坊会館がそびえ、裏の池には生花らしきあしらいがされている。浅い池には鯉が放たれ、隣の石造りの池にも鯉が沢山泳いでいる。
こんな風に角をふと曲がると、◯◯発祥の地、とか✕✕ゆかりの寺、というのが至る所に出てくるのが京都である。これも風情の一つかと妙に感心しつつここを後にする。
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