いよいよ師走12月である。歳を取ると時の流れはことさら早く、あっという間の一年である。24節気は小雪。72候は「朔風葉を払う」木枯らしが木々の葉を払い落とすころ、のことである。旬の魚は「かます」(あかかます)だそうだが、私はこの塩焼きが大好きだ。口が裂け、歯もギザギザと獰猛な面構えだが、白身の淡白な味わいは絶品である。
家のすぐ脇の電柱にカラスが止まりやかましく啼くが、寒風に逆らって啼く時は毛も逆立ち、鋭く、風音に競うように聞こえる。逆に小春日和の温かい日には、その声もまあるく柔らかく聞こえる。啼き分けているとも思えないので、これは聞く方の受け取り方だろう。
師走は病院の診察やら、年賀状の支度やら、車の手入れなど、何かと雑用が重なるが、一つ一つこまめに片付けてゆこう。外は寒い木枯らしが吹く中、熱燗でかますの塩焼き、なんてぇのは堪えられないだろうなあ。
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