ワールドカップと言ってもサッカーではなく、ラグビーである。日本は開幕戦に快勝し、勢いに乗る。ただ次のアイルランド、スコットランドは難敵である。とても簡単には勝てそうにはない。
近年ラグビーは複雑になってきている、モールやラック内のルールがややわかりにくく、スタンド観戦では何が起きているのか判断しにくく、解説をともなうTV観戦を余儀なくされる。
しかし肉弾相打つ男のスポーツだという基本は変わらない。私も息子のどちらかにやらせたかったが、環境に恵まれず断念した。all for one, one for allの精神は日本の行動様式にピッタリハマる。またひとりひとりのポジション別機能が明確に区分されているのも、組織プレーを旨とする日本人にはぴったりだ。
もう一つ。ラグビーのナショナルチームへの参加資格はサッカーなどより緩やかで、3年協会に所属すればいいらしい。また選手交代も8名までOKだ。グローバル時代になり、選手の出身国にそれほどこだわらなくてもいいのではないか。このほうが時代の流れに沿っているように思える。
というわけで、せっかく開催されるW杯をとっくりと拝見しよう。サッカーは庶民、ラグビーは紳士のスポーツと言われるが、あの欧米代表の獰猛な髭面を見ると、どうもその格言は揺らぎそうだ。