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小公園脇に立つ北斎記念館
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ギャラリー・ショップ
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内部展示
これも両国界隈の話。大江戸博物館あたりから錦糸町駅に向かい東西の大通りを北斎通りという。葛飾北斎といえば長野の小布施町を思い浮かべる人も多いと思うが、彼はここ武蔵の国葛飾郡すみだで生まれ、このあたりで90箇所も住所を転々として暮らしたという。
彼の影響は遠くヨーロッパへと及び、ゴッホやドガ、ガラス工芸のガレの作品などに構図や意匠が取り入れられている。逆に北斎も写実、遠近法など西洋の技法を取り入れている。ただ、今回開催中のイベント展で、ますむらひろし氏の解釈によれば、北斎は遠近法を全面的に良しとしたわけでなく、少しディフォルメして使っているという。いかにも画狂人老人らしい仕業だと思う。
それにしても代表作富嶽36景「凱風快晴」(通称赤富士)、「神奈川沖浪裏」の様式美、ダイナミックな構図はまさに美の極致である。世界に誇って良い芸術家だと思う。彼の画業に対する執念はものすごく、90歳を超えて死の淵に立ったとき、「あと5年あれば本物の画工となれるのに」と嘆いたという。100歳で神妙の域に到達し、百何十歳になれば1点1画が生きているようになるだろうと、100歳を超えてもなお絵師として向上しようとする気概を語っています。
又画法の普及にも努め、多くのマニュアルを残している。これは師弟関係を中心とする当時の職人社会にあっては画期的なことであって、彼のスケールの大きさを物語るものである。
同時開催していたますむらひろし氏のコラボ展も面白く(おすすめである)、すみだ北斎美術館のユニークな外形とともに十分楽しめた。
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著名な「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」
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ますむらひろしの北斎展
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館内案内表示
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