いよいよ梅雨に入ってきた。ジメジメするし、うっとおしいしこの時期は逃れたいと思う。文字通り青梅が色づく頃でもある。我が家の梅も豊作で、沢山の実がなっている。
子供の頃梅干しを作っていた母親を、手伝おうとして手を出したら、「よく手を洗ってから触らねばいけない」と叱られたことを思い出す。
梅の種を割って中の核を取り出し、天神様と言って食べたこともあった。どうして種の核を天神様と言うのか知らない。
また古来より「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」と唄われた岡本梅林(兵庫県神戸市東灘区岡本)は、起源は明確ではないが山本梅崖の『岡本梅林記』に羽柴秀吉の来訪が記されており、寛政10年(1798年)には摂津名所図会に岡本梅林の図が登場するほどの名所であったという。
偶然の一致だろうが、岡本つながりが少しある。それはさておき、我が家の梅は昨年今年と2年連続で豊作である。手入れもしていないのにこんなに実がなるというのは、そろそろ樹勢が衰える前兆ではないだろうか、と余分な心配をしてしまう。