遅いことは猫でもやる

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平日午後のオーケストラ

2018-03-01 11:02:41 | 雑感


久しぶりに名古屋に出て、オーケストラを楽しんできた。名古屋フィルハーモニー交響楽団の「平日午後のオーケストラ」というイベントの第1回公演であった。場所は日本特殊陶業市民会館フォレストホール。表題通りpm2:00開演だ。

客席は8~9割の入り。さすがに高齢者が多い。指揮は円光寺雅彦、ピアノは岡田奏、オーケストラは50人を超えるフル編成である。演目のせいもあるのだろうけど管楽器や打楽器が充実していた。ハープも2台揃っていた。

演目はまずムソルグスキー「展覧会の絵」。題名のごとく次から次へと色々なテーマが出てきて、管楽器、打楽器が共演する。まるで部屋が変わると新しい絵が展示されているようだ。昼間のコンサートはこんなカジュアルな曲目がよく似合う。

続いてラヴェルのピアノ協奏曲ト短調。ピアノの岡田奏さんは熱演するのだが、なんというかもう一つ私には伝わってこなかった。曲後円光寺氏がインタビューをはさみ、アンコール曲「クープランの墓」よりメヌエット、を演奏。これは張り切りすぎなくなかなかであった。

最後はラヴェルのボレロ。「展覧会の絵」とは違い、始めから終わりまで一つのテーマで貫かれる、壮大な演奏であった。はじめはフルートと小太鼓のピアニシモでスタートし、次第にヴィオラやチェロ、ホルンやクラリネットが参加し、最後はティンパニートランペット、シンバルなどフルオーケストラが合奏する。大いに盛り上がって終了したが、アンコール曲も「カルメン」の前奏曲と派手に盛り上げた。

軽い興奮とともに会場を後にした。このアフタヌーンのコンサートというアイデアは悪くない。まだ陽は高いのだが、どこかで一杯やってから家路につこうとこの時間から開いている手軽な居酒屋へ飛び込んだら、同じようなコンサート帰りの面々がいる。経済活性化になっているのは間違いない。

曲目の選定といい、途中に解説を挟むコンサートの運営といい、なかなか考えたイベントのような気がした。