スタート地点の駐車場の案内標識。さすが東急さん。よく整備されている。
林の中の道。木漏れ陽が好ましい。
草原の中の標識(女神茶屋への分岐点)
八ヶ岳連峰の南端。茅野平野?盆地?へと続く。
好天が続き、ちょっとウズウズしてきたので、手頃な所=東急リゾートのトレッキングコースへ出かけた。1,869mの八子ヶ峰をめぐる、尾根道歩きの2時間半ほど(休憩を入れても3時間)の軽い足慣らしのコースだ。準備や問い合わせなどをしていて、歩き始めたのは11時30分ちかく。コース入口の指定駐車場に車を置き(先日の大雨の影響で修復工事の大型ユンボが動いていた)、舗装道路を歩いて東側入口から入る。石と根っ子の山道を喘ぎながら40分程登ると落葉松林と熊笹の尾根道に出る。緩やかな登り降りの道が続き、林が切れてくると彼方に赤い屋根の小屋が見えてくる。ヒュッテ・アルビレオだ。登り始めてから1時間半ほどで到着。目の前には笹の丘がが広がり、振り向けば蓼科山に雲がかかって聳えている。蓼科湖から茅野市街へ続く平野が一望のもとだ。小屋が必要な地形とも距離とも思えないが、何やらホッとする佇まいだ。デッキで声高に小屋の主人らしき人と喋っている男性が居る。
小屋の前の標識
ヒュッテ・アルビレオと雲をかぶる蓼科山
我々もここで一休み。缶ビール(400円)を2缶頼む。主人が「一缶でもいいですよ」とぼそっと呟く。「いえいえ二人が飲みますので」と私。デッキで待つ間、件の声の大きい男性が話しかけてくる。50歳ころ突然耳に変調をきたして、今は補聴器を使用していること、名古屋の眼科医院で白内障のレーザー治療を20万かけてやったこと、子供は山行に同行してくれないので、一人でバイクに乗って出かけてくること、自分は大手のメーカーに勤めているが、高卒なので大卒と差を付けられている。子供にはそうさせたくないので勉強しろと言っている、などとよく話が弾む。
アルビレオというのは白鳥座の頭に光る一等星の名前だ。
西峰山頂の標識
ビールと持参のおにぎりで手早く昼食を済ませ、男性に別れを告げて小屋を後にする。5人くらいの中年男女パーテイが到着し、お茶を頼んでいた。小屋の裏か、前かはっきりせぬが、八子ヶ峰東峰(1,869m)山頂である。そこからトレッキングコースは、広い尾根を通り、先へ伸びる。快適な尾根道を少し下り、リフトの大きな輪っぱが備えてある、白樺湖からのスキーリフトの下り口の横が、八子ヶ峰西峰(1,833m)山頂。後は下る一方。エゾカワラナデシコ、のピンクやトリカブトの紫、マツムシソウの黄色など、まだ花が咲いていた。小屋から一時間ほどで、工事中のだった、駐車場に到着。人のよさそうなおじさんたちと挨拶を交わして、車に乗り込んだ。スタートからきっちり3時間。疲れもそんなに出ず、天候にも恵まれ快適なトレッキングであった。
トリカブトの紫の花(根は猛毒)
蓼科山に別れを告げ、このトレッキングは終わりに近づく。