権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「雲霧仁左衛門」が終わった

2020-07-19 09:46:41 | テレビ番組

雲霧仁左衛門4」が終わった、まぁ面白かったが池波正太郎風では無かった。
どちらかといえばかつての「必殺シリーズ」に似ていて、このシリーズも池波正太郎の原作からかなり逸脱して一人歩きしてた様な。
最近はTVドラマなどはとんと見なかったが、これは真面目に見れたほど面白かった、ただ少々臭い。
お頭の安倍式部が老中安藤帯刀に対して、
「雲霧は巨悪から仕事をする盗人です、今度は老中があぶのうござります」
ってこのセリフいくら何でも警察署長が総理大臣に向かって、
「奴は嘘つきを懲らしめる悪漢であります、故に今度は総理があぶのうございます」って言う様なもんで脚本家よ、もう少し練れよ。
悪老中の安藤帯刀役の小野武彦さん、ちょっと善人のイメージが強すぎて今一つなじめなかった、ここは金子信夫とか小沢栄太郎みたいな役者だったらなぁとか。(無いものねだり)
そのそも原作では’殺し’はしないが用意周到にチームワークを駆使して仕事(押し込み強盗)をする泥棒一家とそんなのにこれまたチームワークを駆使する「火付け盗賊検め」との丁々発止の物語、それに独特の人情エピソードを加えたもので、どちらかと言えば「鬼平犯科帳」の方がより小説風である。
あいにくと「鬼平」はあまり馴染みがないのでこれからの楽しみにしようかと。
今度シリーズ「5」を制作するなら、池波正太郎風に食の蘊蓄をもっと取り入れたらなぞと思う。
NHKには”時代劇+料理番組”の秀作ドラマ「みおつくし料理帖」なんてのも有ったことだし。


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