権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「バベットの晩餐会」

2022-12-04 09:12:34 | 映画

バベットの晩餐会」、映画館で見てみたい映画の一つで普通なら絶対に見ることが無い地味な映画なんだけれども、見終わった後は「ああ良い映画を見たなぁ」なんて心持にしてくれる。

〔内容〕
19世紀後半のデンマークの小さな漁村。プロテスタント牧師の父を持った姉妹の下へ、パリ・コミューン(パリ市民による自治政権)により父と息子を亡くした女性バベットが移り住んでくる。
月日は流れやがて、知人にもらったクジにより一万フランを得たバベットは、その金を使い村人たちのために晩餐会を開く……。
(出展:全洋画オンライン)


映画の前半はデンマークの寒村の索漠した風景とそこで暮らす人々の質素な生活ぶりが、後半はヒロイン・バベットが加わってクライマックスでは豪華なフランス料理のコースを前にいがみ合っていた人々が一つにまとまる様子なんかは、料理の展開とともに見事。
なおこの映画は1989年に初公開された古い名画なんだけれども場所と時代が映画の古さを全然感じさせない、当たり前かもしれないが。
(出演者に全然馴染みが無いから余計)
過去2016年3月にも記事にしていたので、今回は約6年ぶりの再会ながらやはり面白いのは名画なるが故かも。

映画の中で特徴的なシーンを二つ紹介。
最初はヒラメの干物を調理したおかゆみたいなまずそうな料理について。
干したヒラメを1時間水でもどして、パンを崩してビールを加えゆでたヒラメと合わせて裏ごしして1時間煮る、といった物で褐色状のかゆ、みるからにまずそうで映画の中でもその様に描かれている。
二つ目は、フランス料理のフルコースを前に食べ方が分からない村人たちが、招待されたフランス生活の経験を持つ”将軍”の所作をまねて次々に口にするところ。
これは日本の昔話に似たようなエピソードがあった様な、たしかこちらは芋を転がすんだけれども。
第60回アカデミー賞外国語映画賞受賞作!映画『バベットの晩餐会』予告編


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