「椿三十郎」、この映画は本ブログでも様々な形で触れてきたが、とうとう(と言うほどのもんでも無いが)記事にすることになった。
NHK-BSが黒沢明の映画を何本か放映してくれて、その中の一本、昨晩じっくりと鑑賞。
この映画は幼い頃父に連れられて映画館で観た記憶がある、最後のシーンは幼子にはかなり鮮烈でいまだにその驚きを記憶している。
いまから思えば父は自分が見たくて連れて行ってくれたのかもしれない。
さて映画の内容は、ハリウッドの娯楽映画の上を行くレベル。
はでな切り合い(チャンバラシーン)は上手く抑えられていてユーモアを交えた脚本が見事、それに応える東宝の定番役者陣が見事、約90分にまとめた編集も見事。
奥方や小林桂樹の役回り、そして最後に出てくる伊藤雄之助の上手さ、やはり「うーーん!」以外の何物でも無い。
2007年にリメークされているがこれは暴挙と言わざるを得ない。
『用心棒』『椿三十郎』 特報+予告篇