権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

映画「ヒトラー最後の12日間」

2017-04-28 10:08:01 | 映画

もうこれで3回目、一回目は映画館の封切で、二回目はレンタルDVDで、三回目は先日のNHK‐BS放送で。
ともかく全編緊張感のある画面で、歴史を裏側から見つめたドキュメンタリーの様な映画。
ヒトラーを演じたブルーノ・ガンツ、ゲッペルスを演じた役者、そしてゲッペルス夫人の役者、この三人は特別に印象が強い。
ドイツ映画もなかなかのもんで、この種の邦画で唯一対抗できるのは「日本の一番ながい日」(岡本喜八版)位の物だろうと思う。 
 過去記事(2009年8月)
みればみるほどヒトラーの狂気が良く分かる。
記憶によれば渋谷での単館上映だった様な気がするが、もったい無い話だ。 
<ストーリ> 
 1942年、トラウドゥル・ユンゲは数人の候補の中からヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲもあとに続く。そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラーを目の当たりにするのだった。ベルリン市内も混乱を極め、民兵は武器も持たずに立ち向かい、戦争に参加しない市民は親衛隊に射殺されていく。そして側近たちも次々と逃亡する中、ヒトラーは敗北を認めず最終決戦を決意するが…。
(出典:全洋画オンライン) 


ヒトラーを演じる役者と言うのはさぞかし大変だろうなぁ、何しろ歴史上の大悪人で全世界の嫌われ物。
ナチズムと決別したドイツだから出来る映画、いまだにあの時代にあこがれる人が残っているどこかの国はどうなるのだろう。
そしてこの映画の中でのゲッペルスとヒトラーの言葉、「国民は我々を選んだだからこうなったのも自業自得だ」と。
同じ意味において「本土決戦、一億総特攻」なんてのも酷い。 
自業自得で後悔してはならない。 

PS:2005年7月の感初めて見たときの感想
スペース・オペラが大ヒットを続ける一方で、この様な名画がひっそりと上映されそこそこの老若男女の映画ファンを集めていることは結構なことだと思う。
映画自体は重みのある作風で、ドイツ指導者層の政治的軍事的行動に焦点を当てずに最後の日々の日常(非日常と言った方が正確だが)を淡々と描いている。同時にヒトラーの狂気も。
やはり敗戦国の指導者というのは洋の東西を問わずに問題がある様で。
ゲッペルスの奥方の気丈さとゲッペルス当人の忠義には関心を通り越して感動さえしました。
ともかく多少とも歴史的知識のある人は必見の映画で必ずや損(金銭的、時間的)は無いでしょう。

コメント
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