HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

なんなんだろう?この気持ち

2006年09月30日 | インディーズ
久しぶりに金曜日の夜、ライブに行ってきた。京都VOXHALLであったVelvet Mellowさんのレコ発ライブだ。これから関西及び東京でのツアーが始まるというまさに初日のライブだった。実は彼らの前身のDaisyのライブは見たことがあったんだけど、Velvet Mellowと改名されてから見るのは初めてだった。

そんな中、昨日はVOXHALLでは初めて見たようなことがあった。(といってもそんなにVOXHALLに行ってないのであくまで私個人の感覚)それはバンドがステージに登場する前にスクリーンにVelvet Mellowの紹介及びCD発売及びツアースケジュールのPVが写し出されたことだ。 VOXHALLのスタッフが製作したものだけれど、それには愛情と期待が満ちあふれていた。このバンドをこのVOXHALLから日本中へと発信しようという強い意志が感じられた。

君たちを絶対に応援するよ!

という力がスクリーンから降りてきた。

そして登場した彼ら・・・

Daisyの時に見た印象より数倍でっかくなってそこに存在していた。

vocalのアヤさんは以前はギターをもっていたのに今はギターをもたず、ステージ狭しと動きまわって激しい中にもその透明感ある声が会場を巻き込んでいった。セクシーな衣装なのにワイルドさがあって、妖艶なのに男っぽさもあって、その放たれるオーラはそうなかなか出会えないほどの美しさだった。

違うんだ。そのへんにいる女性ボーカルと。彼女みたいな人はそう簡単には見つけられない。


ギターの潤さんは70年代風というのか縦縞の入ったパンタロンにシャツと、吉井さんが着るような衣装でシルバーでキラキラするギター(DuesenbergのStar Playerかな?ちゃんと見れなかったから、ボディとヘッドの雰囲気でふとそう思っただけ・・・私は素人なので多分見間違いと思うけど、あんな感じのギターだった)を妖艶に弾いていた。色付きサングラスがまた彼の特徴で、それは以前と変わってなくて、でもそれがよくて・・・音色はどこか哀愁を帯びていて、何か記憶の奥に沈められていたものを呼び起こされそうな感じになる。


ベースの河村さんはロンドンパンクっぽい衣装で登場し、以前見た時より若返ったような気がした。曇っていた空が晴れたようなそんな雰囲気が漂っていた。何かが明けた・・・そんな感じかな?目指すところが見えたのかもしれない。とにかく、外見は若返って、でも芯がしっかりして、なにか強い意志みたいなものがステージから見えた気がした。目がきらきらしてたもの・・・
さらにベースがすごくかっこいい。ちゃんと曲がうまく走るように底をささえて転がっていくように力強い振動を弾く。

そして、Velvet Mellowになってから入ったというドラマーの篤さんは初めて見るわけだけど、ドラミングしている姿がおおらかで前にいる3人を中和しているような存在に見えた。もしかしてアミノ酸みたいな人なのかな~。身体全体でドラムを叩いている感じで、和太鼓を叩くように腕をあげて、でっかく魅せる人だ。

この日は5曲やってくれたけれど、もっといっぱい見たいし聴きたいな~って思った。そして、VOXHALLには悪いけど、彼らを表現するにはちょっと狭い気がした。もうちょっと広いステージだとあるいは奥行きがあれば、その曲の良さやステージングの見せ場がはっきりわかるのにな~って。

ワンマンみたいってほんと思った。


11月には東京の渋谷屋根裏とか原宿RUIDOとかでライブするみたいだから、是非とも関東地方の人たちにも彼らを見てほしいな。

新しいCDももちろん買った。その感想も近いうちに書きたいと思う。
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鉄塔

2006年09月27日 | TOKYO DROP
TOKYO DROP(JET KELLY)のメンバーは皆、言葉での表現力か豊かだ。彼らの日記を読んでいると短い文の中に光るフレーズが必ず存在する。

もちろん、その中でいつも曲を作る真田さんの日記はそれだけで短編小説かあるいはエッセイのようだ。この間は鉄塔について書かれていたけれど、そういえば彼の作った曲の中にも出てきたな~って思った。

鉄塔って自然の風景の中ですごくでかく巨人のようにずらって並んで立っている。それが嫌だと思う人もいるだろう。でも、私はなんか胸がきゅんとなる。それはなんの理由かはわからない。

『となりのトトロ』の影響か、それとも『リリィ・シュシュのすべて』の影響か、わからないけれど日本の映画にも海外の映画にもよく鉄塔は登場し、そんな映画が私は好きだ。


映画監督はどうして鉄塔を撮りたくなるんだろう?


写真でもそうだ。鉄塔を撮った写真をよく見かける。


カメラマンはどうして鉄塔を撮りたいんだろう?


下から見上げると鉄塔から鉄塔へ繋がっている電線が空に引かれた五線譜のようで
なぜか音楽を町から町へと運んでいる気がしてしまうのは私ぐらいなのかな?


真田さんはときどきしか日記を書いてくれないけれど、書かれた時はいつも私のイマジネーションを刺激してくれる。


早く、TOKYO DROPとしての新曲が聴きたいな。


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アコーディオン

2006年09月27日 | Weblog
会社でアコーディオンを習っている人と出会いました。まだ20代前半の女の子。ほんと最近話し始めたばかりで、知らないことの方が多いのだけれど、どこかの小さなお店で弾くらしい。すごいな~って思う。あれ、結構重いんだよね。

そんなアコーディオンが家にはなんと2つもあります。ある方がどうしても我が家にプレゼントしたいと下さったのですが、今だに誰も弾いてません。場所だけとってます。その方に申し訳ないです。

そんな時、若い子なのにアコーディオンを習っているという子に出会ってすごく新鮮でした。だって、普通はギターとかピアノとか習う子の方が多い気がするからです。それで、また今度家でアコーディオンを出して弾いてみようかなって・・・ちょっと思ってます(笑)

でも、アコーディオンでロックやれるのかな~



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たとえカレーライスでも

2006年09月26日 | Weblog
私はカレーが好きだ。そして、だいたいの人はきっとカレーが好きだ。しかしながら、毎日朝昼晩カレーばかり食べていたら、やっぱりたまにはハンバーグとかオムレツとか肉じゃがとか違うものも食べたくなるだろう。

只今、私のi-Podは買ってから2度目の入院中・・・ゆえにMDウォークマンを連れて通勤している。MDにはとりあえず、マイケミカルロマンスを入れて、何日か聴いていたんだけれど、いくら好きだからっていってもこう毎日じゃあ・・・そうカレーといっしょだ。違う音楽も聴きたくなる。

そこで以前いろいろ録音していたMDの中から選んで、それを聴いていた。だいたいはアルバムをまるごと録音していたりするんだけど、私はときどきその終わりにぜんぜん関係ないけれど1曲だけ好きな曲とかシングル曲を入れていたりする。

そんなことを忘れていて聴いていたら、突然ぽつりとまったく違う曲が流れてきた。ほんと久しぶりに聴いたその曲をなぜか繰り返し聴いてみた。いや聴きたくなったんだ。

だんだんと息苦しくなって胸の奥が詰まってきた。


そんな曲もあるんだね。悲しい思い出だけが詰まった曲。最初はきっとふつうに聴いていた曲だと思うんだけど、ある時から悲しい曲になってしまったんだね。


それでも何度も聴いてみた。そのうちに空は暗くなりまるで涙のように雨が降ってきた。

空まで泣かしちゃったじゃないか。


やっぱりカレーライスをいやほど食べておけばよかったのかな(笑)
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ビッグマン

2006年09月26日 | インディーズ
新聞にビッグマンの記事が載っていた。ビッグマンって何?っていう人に説明すると大阪梅田の阪急梅田駅のコンコースを下りたところ、紀伊国屋書店の入り口近くにあるでっかいテレビだ。

ここは待ち合わせの場所としてよく使われる。私も大阪でのOL時代には会社の飲み会やら同期の集まりやら、あるいはデート(そんなこともたまにはある・笑)やらでそこで待ち合わせをしたものだ。

「ビッグマン前で6時」って感じかな?

もう最近では梅田さえめったに行けなくてビッグマンの事なんてすっかり忘れていた。それで記事を見て「懐かしい~」と思ったわけだ。


それと同時にふとある事を思い出した。近くまで行ったのに間に合わなかったライブ。そういえば腕時計を見ながらビッグマンの横を走っていったっけ・・・

大阪のアムホールというところで行われていたインディーズバンドのライブだ。京都ならともかく、大阪までインディーズバンドのライブを見に行こうなんて仕事のある日にはめったに考えない私がその日は珍しく「見に行きたい」と思った。

まだ新しい会社に慣れていなかった頃だったと思う。いろんなストレスがあって、心がかなり疲れていた。そういう時にそのバンドの曲を聴くとかなり癒された私はその日もどうしても聴きたかったんだ。でも、仕事の関係でなかなかぬけられなくて、阪急に飛び乗り梅田まで行ったけれど、そこのボーカルさんにまだ間に合うかメールを送ったら、残念ながら終わったところだと返信が届いた。

疲れはピークに達した。でも、ある意味そこまで私を引き寄せる曲の力を実感した。そのまま帰るのもなんなので、近くにあったカフェにひとりで入ってカフェラテで心と体を温めた。そこで「久しぶりにビッグマンを見たな~」って思ったっけ。


そのバンドは今はもう解散していない。でも、その曲はまだまだ健在で、そこのボーカルさんは今も歌いつづけて前へ前へと歩きつづけている。そして、あの日たどりつけなかったライブの心の穴を埋めるかのように、いやもうすっかり埋められたとは思うけれど、私は時間が許せば彼のライブに行ってはホッと一息つくんだ。


きっと私にとっては心のスパ(温泉)のようなものなんだろうな。




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carry on

2006年09月24日 | 洋楽
carry onという英語がなんか好きだった。これはよくフレディ・マーキュリーが使った言葉だ。今回のマイケミカルロマンスの新曲にもこの言葉が印象的に使われている。

carry onにはいろんな意味があるんだけれど、

「がんばる」「暮していく」「続ける」

そう言った風に使う時が好きだ。

carry onを言葉として発する時

胸の奥底から発してなんか腹筋にも力がはいる気がする。


carry on, carry on


毎日いろんな事があって

たまに嫌気がさすけれど
あるいは落ち込んで地面に溶けてしまいそうになるけれど


carry on, carry on

そうして暮して行くんだ。もうちょっとがんばってみようか。



クイーンの歌からマイケミの歌へ
そして、私の人生も君の人生も

carry on・・・と続いていく
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驚いたことに・・・

2006年09月24日 | 洋楽
サマーソニック06の総集編を見ていた。東京の一日目なので私が見て無い方のメンツの日。お目当てはフーバスタンクなど。

実は前半の三時間分はまだ見て無くて、後半の三時間分だけ見ていた。そこに登場した土屋アンナ。ふと横を見るとそこでギターを弾いているのが・・・

な、なんと!元SIAM SHADEのツインギタリストの一人の一馬さんではないか!!

なんでここにいるの?

ソロで活動していると思っていたのに。


まあ、いっときビビアン・スーとガンダムソングをやってかなりチャートの上位にいったことはあったけど、その後は確かソロでやっていたよね~。


栄喜さん(現在はHIDEKI(未来))がビビアンと一馬さんがやっているのを見て「おまえがやりたかったのはこんなことだったのか!」ってかなり嘆いていたけれど、今回の姿を見て、私もそう思わざるを得なかった。


土屋アンナはヴィジュアル的にかわいい。以前、聴いたことがある歌はよかったような気がした。しかし、「rose」という曲はいただけない。がっかりソングだ。どうしてああいうロックになってしまうのかな~。

それにしても一馬さん・・・なんか変わってしまったな~。さびしいよ。ほんと・・・


もうひとつ驚いたこと。

知らなかったんだけど、Stone SourというUSAのバンドのボーカルはなんとスリップノットのコリィだったなんて!あのいつもは恐ろしげなかぶりものをしていた人の素顔を見てしまった!

なんかイメージが違うな~。


アンダーグラフも見たけど、なんかあまりいいとは思えなかった。ちょっと期待していたから残念。それよりマキシマム・ザ・ホルモンに圧倒された。あのまるで鬼が島からでてきたようなメンツで、ふつうにいたらぱっとしない体のごっついお兄さんお姉さんなのに、ステージにあがるとまるで海外の貫禄あるヘヴィロックバンドのように変身してしまうんだから、すごい!ただ、ただ唖然・・・でも、感動。

Avenged Sevenfoldは初めて見たんだけど、メンバー全員タトゥーだらけの王道ヘビィメタルバンド。でも、白と黒のストライプのギターの方のギタリストさんはサングラスを取ったら、超美形でびっくり。いや~久しぶりに見たぐらいの美形だった(笑)しかもギターが上手い。体でかい。なのに顔は王子様のよう(笑)他のメンバーも意外に皆さん男前だった。まあ、曲の雰囲気からはまることはなさそうだけど。

メタリカは「えっ?こんなにお年だった?」って感じでびっくりした。長髪のバンドのイメージだったのに、部分的にビーチボーイズ化していて、イメージが混乱してしまった。まあ、あまりメタリカは聴いてないので、仕方が無いけれど、今年のとりは去年に比べると弱いな~って改めて感じた。

去年はナインインチネイルズとオアシスがトリ。で今年はメタリカとリンキンパーク。なんか・・・ねぇ。来年あたりは何度も来ているけれどグリーンデイとかあとフジには来ているけどサマソニにはまだのレッチリとかトリで来てほしいな~。

フーファイターズでもいいな。


一番見たかったフーバスタンク。やっぱりよかった。フーバスタンクは一目ほれ、というか一聴ぼれして以来ずっと聴き続けているバンドだけれど、いつもいろんな事情で見れなくて、ほんと残念。いつか彼らがトリをする日も来るかもしれないな~。
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去年マリエンバードで

2006年09月23日 | 音楽・映画・本
ずいぶんと昔に見た映画なので記憶もやや薄れてきてはいるけれど、定期的にこの映画のシーンが頭をよぎる。

これはドイツ映画だったと思うし、おそらくアート系の映画館でたまに昔の映画特集みたいなのでやったりしていると思う。

ストーリーはある夫婦がとある高級ホテルに静養に訪れる。そして、ある日その妻が一人でホテル内を歩いているとある見知らぬ男性がそっとささやきかける。

「去年お会いしましたね」

最初は何かの間違いかと知らぬふりをしていたその妻だったが、何度もその見知らぬ男性と会うたびに

「去年お会いしましたね」

と言われるとだんだん

「そうだったのかもしれない」

と思い始めてくる。


「自分が忘れているだけかもしれない」

と記憶をたぐりよせる。


でも、思い出せない。


しかし、だんだんとその男性に惹かれていく妻。
その夫はどうしていたのか、映画の大部分が薄れている今は思い出せない。


ただ、この映画をなぜにこんなに思い出すのかというと

その映像の手法だ。

彼女と見知らぬ男性以外、まわりは静止したり動いたりするのだ。


その静止感・・・


2人の感情の動きを見事に表している。


モノクロの映画で、女性も黒の似合う女性。


もしかしたら、初めてだと思っていた人も実は前に出会ってたのかもしれない。


**********


ちなみに、ブラーというUKのバンドのPVの中に(なんの曲か忘れたけど)この映画からヒントを得ただろうな~というのがある。映画のクライマックスに出て来る屋敷から庭園に続くシーン。

そういえば、最近ブラーはどうしているのかな?デーモンが好きだった(今も好きかな)。彼の出ている映画『フェイス』(アメリカ映画でも同名タイトルがありますが、イギリス映画の方)もなかなかいいシリアスな映画ですよ。イギリス映画だな~って感じで・・・

『去年マリエンバードで』と『フェイス』・・・この秋の夜長のひとときにDVDででも是非・・・
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誰かのせいじゃない

2006年09月22日 | 邦楽
一体どれくらい、私を理解してくれる人がいるんだろう?

ってふと考えた。

もしかしたら、あの人とあの人とあの人は・・・わかってくれているかもしれないな。

理解出来ずに私から離れてしまった人もいる。それはその人のせいではない。

そうこのフレーズから始まるthe pillowsの「マイ・フット」の歌詞を借りれば、「私は今もストレンジャー」なんだ。

すべての人に理解してもらおうなんて思って無い。わずかの人でいい。私の中のあるものを見つけてくれたなら、それで私は報われる。


今日はいい天気だったな~。風はちょっと強かったけれど、この季節が好きだと思った。あそこに座ったのは久しぶりだった。ほんと随分と座ってなかった・・・あんなに好きな場所だったのに。朝のひとときは今の私には無くて、会社に直行。最近は目覚ましを朝の4時50分に合わせて起きる。弁当を作り、朝食をとり、とりあえず5分ほどで化粧をして、6時25分に家を出る・・・でも、寄り道無しに会社へ直行。余裕がない・・・

そんな私に久しぶりに風がささやいた。たまには座るといいよ・・・って。

そして、いろんなものを見るといいよ・・・って。


まあ、相変わらず私はこんな感じです。ストレンジャーにあこがれてます(笑)

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9月がきっと

2006年09月21日 | 音楽・映画・本
私の中できっと9月というのはいろんな意味で思い出の多い月なんだろうな・・・ということを大崎善生の『九月の四分の一』という短編集を読んで改めて、というか初めて感じた。

ものすご~く不思議な縁なんだけれど、この短編集の舞台となる箱根にある彫刻の森美術館へ私が初めて行ったのも9月。そして、ベルギーのブリュッセルのグランプラスに立ったのも9月。パリに行ったのも9月。そして、ロンドンでの生活を始めたのも9月だった。

なんか、この作者の大崎さんにすごくお会いしたくなった。

この短編集の最後に石田依良さんが解説を書いているけれど、彼がいうように男前な文章(彼はあえて、それを「美声」と表現しているけれど)が書ける作家であり、透明感があり、まさにブルーというイメージの文章を書く。

私は透明感のあるブルーが好きだ。



彼のこの短編集を読み終えて、急に昔、一人でヨーロッパを旅していた時の日記を読み返したくなった。引き出しの奥底に仕舞っていた小さいな手のひらサイズの日記を何年ぶりかに取り出してちらちらと読んでみた。あの頃がよみがえってきた。


まるで夢のようだったあの頃。出会った人たち。その残像は今もここにある。


またいつか何年後か9月に君たちに会いに行こうか・・・

でも、一体あの場所はどこだったのか?あのアパルトメントはどのあたりにあったのだろう?記憶は断片となって、印象的な場面しか浮かんでこない。ただ、日記には案外細かいことが書かれているんだけれど、住所とかそういう肝心なところが欠落している。アドレス帳はどこへいってしまったのかな・・・


元気だといいな。幸せだといいな。

そして、改めて思った。



私は9月が好きだ。

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