HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

RUN

2006年09月13日 | 洋楽
雨降る夜・・・傘をさして立つバス停
水たまりに雨粒が落ちて、光をきらきら弾く。

そんな時に耳もとに流れてきたスコットランド出身のバンドSnow Patrolの曲『RUN』

びっくりするくらいその瞬間にその曲は自然に溶け込んだ。

憂鬱な雨をその風景を一瞬にして私のかつて見た風景に変えてみせた。


遠い昔、住んでいたイギリス。よく雨の降る国。いつも傘を手放せない国。
モノトーンが似合う街ロンドン。あの時もやっぱりバス停に立っていた。
そこで思った。

「同じなんだ」

悩んでいる自分がここに存在し、そこが異国の地であったとしても何も変わらない。
きっと月に降り立ったとしても、

「同じなんだ」


どんなところにいても、やっぱり憂鬱になったり、怒ったり、笑ったり、泣いたり・・・


「同じなんだ」


誰かを想い、誰かの幸せを願い、誰かから夢をもらうこと


「同じなんだ」


雨粒が水たまりに落ちるのを見て、
傘を深くさして、

涙をぽろぽろ落としたあのせつなさ。

でも、その時包んでくれたあの景色たち・・・
無愛想な群青色の空であっても
無表情な雨がいっぱい降っていても
人が足早で忙しく歩き去ってしまっても
ネオンが雨でにじんでいたとしても


今思い出すのは温かさと優しさ。
私はあの国でそれらをもらった。


だから今でも大好きなんだ。



・・・light up!・・・

この『RUN』のキーワードなのかな?


・・・光り輝いて!・・・


たとえどしゃぶりの雨の中だって、こうしてキラキラする光を見つけられる。
この曲を聞きながら、過去を思い出しながら、そう思った。
コメント (2)
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