HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

NAME

2011年01月29日 | FoZZtone
今日、慌てるような感じでハリーポッターを見に行った。
2月4日で終わるって聞いて、それは困るって感じで。
というのも、ハリーポッターシリーズの映画は最初からずっと
欠かさず映画館で見てたから。

子どもの映画で魔法の映画なんてバカバカしいと思う人も
いるんだけれど、実際に見に行くと私自身はすごく楽しめる。
さらに、実際イギリスでロケしているから、懐かしい風景が
出て来て、自分が歩いた場所がスクリーンに写し出されて
まるで自分がハリーといっしょにいたような気すらしてしまう。
おめでたい人って思われそうだけれど(笑)

今回はラストとなるシリーズの前編。後編は夏にある。
それで終了。なんか寂しいな。

今回の映画を見て、ぐっと来たのが
ロンがハーマイオニーが自分の名前をつぶやいたから
また会えることができたというシーンがあるんだけれど

「好きな人が名前をつぶやいてくれた」
「小さな光が胸の中に入って来た。」

というようなところがぐっと来てしまった。

NAME

名前っていう力。

それをすごく感じる。

自分の名前をやさしく呼んでくれる人がいるなら
それはとっても幸せなことなんじゃないかって
改めて気付かせてくれた。

FoZZtoneの歌で好きな曲に「NAME」っていうのがある。




♪僕の名は誰かに呼ばれる度に
心を生かしているよ♪

まさにこれが今日の映画の中にあった。

私はときどき誰かの名前を心で呼ぶ。

それはその人が心配になる時が多い。

どうか今の苦境を超えられますように。
どうか自分を最後まで信じてあげられますように。
どうか夢を実現できますように。

そんなことを叫ぶ。

届くかどうかなんてわかんないけれど
名前を呼ぶとそこに願いが届きそうに
思えるんだ。


今日ハリーポッターを見る前に
タワレコに行って
Pay Money to My Painの新譜を買った。

「REMEMBER THE NAME」

ここにもNAMEがあった。

Kくんは「覚えてろよ!」って感じだと
MUSIC on TVで言ってたけれど

丁寧にいうと
「名前を覚えていて」
あるいは
「名前を思い出して」

って感じになるだろう。

なんかちょっとせつなかったりもする言葉。

人生で今まで出会った人で
一体どれくらい私の名前を覚えていてくれているのか?
あるいはときどき思い出してくれているのか?

そんなことをふと思ったりした。




♪In the solitude of the silent sand~

ここの部分の歌詞が好き。

孤独で静かな砂漠のなかで~(日本語訳)

って、またまた私がはまっている砂漠登場!

「俺はまた歩き出す
 神はダイスをふらない
 決めるのは俺自身」(日本語訳)

私が好きな人たちはみんな自分自身の足を信じている人のような気がする。

FoZZtoneも

細美武士氏も

栄喜氏も

PTPも
Abstract Mashも

NICO Touches the Wallsも
Grapevineも


UESAも
真田暎人氏も
薮内寛和氏も

そして
片岡大志氏も

私がどんなに年を重ねても
彼らの名前は絶対に忘れない。

そして、彼らの名前を思うたびに
心にあたたかい光が射すのだろう。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新世界より

2011年01月28日 | FoZZtone
新世界と聞いて思い出す事。

それはドヴォルザーク 交響曲第9番 「新世界より」 第2楽章
と 大阪の新世界であった。

私はクラシックをいつも聴いているという家庭で育ったわけではないが
大阪に東京から越して来て、最初に友達になり今も友達であり続ける友の
お母さんが家でいつもクラシックを聞き、その家にいくと
クラシックが流れていたのでそこでクラシックを親しむようになった。
ある日、そのお母さんが子どものためのクラシックコンサート
というのに私とその友達を連れて行ってくださった。小学生のときだ。
今はもうなくなった大阪厚生年金会館でそのコンサートはあった。
そこで、私はクラシックの生演奏を初めて聞いたのだった。

でも、クラシックぞっこんにはならなかった。
その友達も。
やがて、私が京都に引っ越して、離ればなれになっても
お互いが聴き始めた音楽はロック!だったのだ。

もしかしてクラシックにはロックの種があるのかもしれない。

実際、クイーンのフレディはもともとクラシック音楽の教育を受け
ピアノを習っていた。そこからあの「オペラ座の夜」のような
すばらしいアルバムが生まれ、「ボヘミアンラプソディ」のような
ビートルズをも超える名曲が生まれたわけだ。

そんなフレディの歌をあのカップヌードルはなんていうことを!
あれだけはやめてほしい!メロディと歌詞の両方を軽んじている気がする!
映画のシーンの台詞をかえる方がまだまし。

やめてくれ!!!!!

って話がそれたけれど

ロックバンドでクラシックの影響が見えるバンドは
いっぱいある。

あのディープパープルにいて
レインボーの中心人物である
リッチーブラックモアも尊敬するのはバッハなのだから。
ちなみにリッチーはギタリストである。(って知ってるよね?)

プログレッシブロックのバンドたちも
かなりクラシックの影響を受けている。

以前にも書いた
エマーソンレイク&パーマーの「展覧会の絵」も
ムソルグスキーの音楽をロックにアレンジしたわけだから。


そして、私がその友達の家で聴かせてもらった音楽で
最初にはまったのがモーツアルトの「トルコ行進曲」
決してベートーベンの「トルコ行進曲」ではない。
モーツアルトじゃないといやなんだ。

次にはまったのはバッハの「G線上のアリア」
何がG線上なんだよ~っていう不思議なタイトル。

まるでGという弦の上で女の人が踊っているのかというような
当時はイメージを抱いていた。アリアの意味も知らなくて。

次に惹かれたのはエルガーの「威風堂々」
これはイギリスっていう感じが好きだった。

そしてパッフェルベルの「カノン」が
頭がおかしくなる感じがしてそのへんなところが好きだった。

その他にもいろいろあったが
私は実のところ映画も好きで昔は映画ばっかり見ていた。
そんな中「ベニスに死す」というルキノ・ヴィスコンティの映画を
見たとき、そのバックに流れるマーラーの曲にはまった。
この曲はどこかクラクラさせるような媚薬のような旋律をもっていた。
映画もすごく人を魅了し、クラクラさせる映画なんだけれども
その一端をマーラーが担っていた。

おかげでイタリアまで貧乏旅行して、バックパーカーで
あの高級リゾート地のリド島まで行くまでに至ったんだ。

でも、あの映画みたいな静かな雰囲気じゃなかったけれど
リドっていう街にいただけでクラクラ感を共有できる気がした。


そんなクラシック経験の他に印象に残っているのは
小学校の頃の下校時に流れていたのが
ドヴォルザークの「新世界」の中の「家路」だった。
まあ、「家路」っていうタイトルはのちにアメリカ人がつけたタイトルだけど。

あれ聴くと今でも「帰らなくっちゃ」って思うものね。

FoZZtoneのオーダーメイドアルバムの「from the NEW WORLD」も
どこかクラシックのアルバムのような組曲仕様な気がする。

交響曲第8番があるみたいな。

選曲と順番は人によって様々だったけれど
それってクラシックコンサートで
そのオーケストラや指揮者によって同じドヴォルザークをやるにしても
その楽曲の順番がいろいろだったりするのと似ている。

というわけで長々と「新世界」と聞いて思い出すクラシックについて
書いたわけだけれど、もうひとつの「新世界」。

そう大阪浪速区にある新世界。
通天閣のある新世界。
ビリケンさんがいるところ。
串カツ屋さんが立ち並ぶところ。
スマートボールがあるところ。
女の子1人ではちょっと行くのはためらうところ。

私の音楽の師匠は
かつてモーツアルトの「魔笛」でパパゲーノを演じた人でもあった。
いわゆる声楽家であったんだけど、今はなぜかピアノでELLEGARDENの曲とか
歌ったりもする。やっぱりクラシックからロックだ。
が、私はそんなクラシック出身の師匠と行くのは、新世界だったりするのだ。
天王寺駅のお好み焼き店でお好み焼きを食べたあと
天王寺動物園を抜けて、新世界に入り、
通天閣に登り、ビリケンさんの足の裏をなでてから
新世界の串カツ店に入り、串カツを食べて帰るっていうのが
スペシャルコースである。

新世界を歩いていると必ず誰かが声をかけてくる。
そして、何かを説明してくれる。
みんななんともいえないおっちゃん達だけれど
なんか人懐っこい。
なんだか外国みたいだな~って思ってしまうんだ。
不思議な人たちがいて、不思議な空気感を漂わせているんだもの。

ここにどうして「新世界」なんてつけたんだろう?
もしかして、実はドヴォルザークと関係あったりして。
本当は外国だったんじゃないの?って。

最近、本屋さんで「新世界より」っていう本を見つけた。
貴志 祐介氏の作品だ。彼の本はまだ読んだことはない。
このタイミングで並ぶなんて!って思ってしまったが
上中下と3冊もあるので、今はちょっと読めそうにないから
まだ買ってないけれど、なんだか読みたいな。

Music on TVでFoZZtoneのオーダーメイドアルバムの曲紹介を
今週までやっていて、毎回見るたびにひとりでつっこんでしまう。

「もう終わったよ。」って(笑)

この楽曲を紹介し終わるのはオーダーメイドアルバムの受付前にしないとね。
どうして、そんなに売れるのに時間がかかると彼らは思ったのかな?
彼らは自分たちが思うよりみんなに愛されているのに。
今まで気がつかなかったのかな?
でも、今回で実感したんじゃないのかな?
こんなにも愛されて、必要とされているバンドだってこと。

おまけに新しいファンまでこのオーダーメイド企画っていうのは
引っ張って来てしまったんだ。

from the NEW WORLDと出会った新しいファンは

まるでコロンブスの気分に違いない。

「新大陸だ!」って感じで「新しい音楽だ!」って

そしてFoZZtone自身もコロンブスの卵だったのかもしれないね。


「誰でも出来る事でも、最初に実行するのは至難であり、柔軟な発想力が必要」

っていう言葉を彼らは実践し、見事初のオーダーメイドアルバムを大成功させたのだから!










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーダーメイド協奏曲

2011年01月23日 | FoZZtone
あまりに深くオーダーメイドアルバムに
入り込み過ぎて、ある意味中毒症になった感があった。

好きすぎたらこうなるんだ。
恋煩いのように。

何度も書くけれど「ノルウエイの森」を最初に読んだときに
微熱を帯びたようなまるで風邪をひいたような感覚になったのと
似ている。そのときは島田雅彦氏の「未確認尾行物体」という
本にその病を治してもらったんだけれど

今回、オーダーメイドアルバムに深くのめり込みすぎた自分を
ある程度のいつもの自分に戻すべく,聞いていたのは

coldplay「Viva La Vida」
LINKIN PARK「A Thousand Suns」
My Chemical Romance「Danger Days」
Olivia Newton- John「Clearly Love」

最初は日本のバンドの曲はちょっと聞けなかった。
あまりにFoZZtoneの曲が濃厚に入り込んでいて
まずは日本語を薄めなきゃって

でも、なるべくあまり聞いてない新しく買った曲とか
をメインに聞いた。

coldplayは好きなんだけれど、なぜか
いつも輸入盤を買ってしまう。あれだけヒットした
アルバムで曲は何度も聞いていたんだけれど
2枚組の限定盤で買ったのはつい最近。
でも、やっぱりすばらしい。

このタイトルの「Viva La Vida」は
メキシコの女流画家フリーダ・カーロの絵のタイトルから
取ったらしい。この画家は交通事故の後遺症から
下半身不随であったのにもかかわらず、いつも奔放に
そして自分を描き続けて来た。

というような話をたまたま見ていた「アナザースカイ」で
臼田あさ美ちゃんの話から知ったんだけどね。

最近よく聞いてたから、偶然にしてもちょっと不思議だった。

ちなみに私は臼田あさ美ちゃんが好き。といっても
彼女の載っている雑誌を買うとかそういうのはいっさい無いけれど
スカパーで彼女のMJの番組が結構好きで見ている。
前のバージョンのときにNICO Touches the Wallsがゲストに
出たんだけれど、光村さんが彼女からクイズか何かに勝ったからだったか
彼女のカレンダーをもらったら、すごく喜んでいて、それが
すごくインパクトがあった。そこからなぜかあさ美ちゃんを見ると
光村さんを思い出す。なんかこの2人似ているような気がして。

さて、こうして洋楽を浴びるように聞き、
日本語がだいぶ薄まって来た頃に
両方が飛び出す
Fat Propの「DIE IS THE CAST」と
ONE OK ROCKの「Nicheシンドローム」を聞き、
エレファントカシマシの「昇れる太陽」を聞いたところで

なんだかふつうに戻ってきた気がした。

そしてUESAの「Where is love」を聞き、
ようやくオーダーメイドアルバムを聞いても
微熱は出なくなったようだ。


ということで落ち着いた感じで

あの長々と書いた選曲理由ストーリーの補足ができる。

白鯨の章のところは
実際にメルヴィルの「白鯨」を読んだ人はわかると思うけれど
ちょっとシュプレヒコール的なシーンがあるんだ。
いろんな国の水夫たちが言葉を紡ぐところ。
そのシーンをフォズの「白鯨」を聞いたときに思い出したんだ。

レインメイカーの章のところは
グレープフルーツっていう言葉から
梶井基次郎の「檸檬」を連想してしまったので
ああなってしまった。

あと、Stone in the black bootsの章は結構短いんだけれど
どこか子どもの頃読んだバニヤンという作家の「天路歴程」っていう
話を重ねていた。あれだけではわかんないんだけれど
子どもの頃読んだ海外の話にはよく幸せを掴むために主人公が旅をして
石ころがいっぱいころがっているような道を歩いていくシーンが
あって、靴がボロボロになったり、石を踏んだりするところがあるんだ。
いろんな人との出会いや善と悪との対立や自分のふがいなさを嘆きつつも
それに打ち勝って、人間として何かを掴むような話。

どうしてそういうのを読んだのかわかんないけれど
分厚い本の中にいろんなお話が入っていて
そんな中にそういう話もあったんだ。

小学生の頃だったと思うけれど、すっごく印象に残ってる。
今は手に入れられない本みたいだけれど、図書館とかにいけばあるのかな?
「天路歴程」はもう一度大人になった今読んでみたい話だ。

そういえば土曜日にNHKの「Q~わたしの思考探求」というのに
お笑いのピースの又吉さんが出ていて、大学で言語学を研究してる町田先生と
「自分の考えは言葉でどこまで正確に楽しく伝えることが
できるのか、そもそも言葉の正体とは何なのか」と対談してたんだけど
そこにあのPr.俵田の研究している言語学の博士の話も出た。
この対談も弟子Aが私に見ろというので、見たわけだけれど
なかなかおもしろい内容だった。

それにしても、Pr.俵田ともいろんなところで繋がっていくのが不思議。
というか、きっと好きなものが似ているんだろうね。

私がオーダーメイドアルバムから外した2曲の
「猿飛」と「4D」はPr.俵田の曲だと私は思っている。

あの選曲ストーリーはかいつまんでのものだけれど
あれにはPr.俵田も登場するんだ。実はね。
彼はちょっとした狂言回し的存在で
シェークスピアのロミオとジュリエットでもマクベスでも
なんでも必ず登場する大事な役割をもつ人物。
それが狂言回しと言われる。(文学を研究する人たちの間で)
それがこのPr.俵田なんだ。

彼は独自の研究をする中で
「猿」と「4次元」も関わっている。

でも猿と4次元が重なると「猿の惑星」ができちゃいそうだね。

このPr.俵田のDJ選曲はなかなかかっこよかった。
やっぱり「猿飛」と「4D」外してなかったね。
さすがだ。これは彼の曲だもの。

また、彼は「鯨」にもすごく詳しいらしい。
彼の話を渡曾さんを通して読んだら
どこかコナンドイルの海洋小説を思い出す。
あの小説から漂う空気感がすごく渡曾さんの文体から
漂って来て、あ~好きだこういう感じって思ってしまった。

皆さんはドイルっていえば「シャーロックホームズ」って
思うだろうけれど、彼は海洋小説も書いているんだよ。

私が水族館が好きだとか海が好きだとか言っているから
きっと好きだろうっと、そしてそれは素晴らしいからと
ある方が教えて下さって、私も初めて
ドイルの「マラコット深海」を読んだら、ほんと
よかったんだ。その主人公が同行する教授と
Pr.俵田って似てるんじゃないって思わず思った。

変な人だけれど、探究心旺盛。
周りを巻き込んで、やりたいことをやる。

どうですか?似てますか?


なんだかまた長くなってきたので
このへんで今日は終わります。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

from the NEW WORLD Vol.3

2011年01月16日 | FoZZtone
第七章 HELLO, C Q D

今自分はどこを歩いているんだろう?
ただ、ただ歩いている。
急ぎ足で。
何かを見つけるためなのか
救いを探しているのか

足が痛いとか
そんなことも感じない。

自分がどんな顔をして
歩いているのかもわからない。

こんなにも東京には人がいるのに
こんなにも人が溢れているのに

誰も俺を助けられないのか。
俺に行くべき道を教えてくれないのか。


何もかも無くなってしまった。
今俺には何も無い。
そんな思いがグルグル回っている。

電車が通り過ぎる音も
車のクラクションの音も
何も聞こえない。

まるで無音の世界にいるようだ。

大事な人たちがいなくなった。
何を支えにしていけばいいのか。
何のために音楽をやってきたのか。

俺は今息をしているのか?
今生きているのか?

あたりはいつの間にか夜のとばりを下し
俺は新宿の歌舞伎町あたりに来ていた。
怪しい誘いの声
厚化粧の女達
バカ笑い

失せろ
すべて消えちまえ
俺自身も消えちまえ

歩いて
歩いて
歩いても

そこには終わりがなくて

おれはこの暗闇に沈んで行くばかりだ。
助けてくれと叫ぶ力すらない。
タクシーのヘッドライトが
まるで夜の海を照らす燈台の光みたいに
俺の横を通り過ぎて行く。
光っては消え、光っては消え
つかの間の光のあとは闇がやってくる。
俺は誰にも気付かれずに
このまま闇の海に溺れて行くんだろうか。


人とぶつかった
そして道に倒れ込んだ。

「気をつけろってんだ。」

つばを吐き、そいつらは歩いて行った。

人の良さそうな酔っぱらいのおっさんが
「大丈夫か。」と俺を立ち上がらせる。

「いっしょに飲まねえか。」

「金無いのか?大丈夫、俺のおごりだ。」

黙っている俺をそのおっさんはひっぱって
小さな飲み屋に連れてった。

「まあ、飲めや。」

俺は何を話したのか
何の話を聞いていたのかも覚えてない。

ただ、そのおっさんが金ボタンのついた
派手なジャケットを着ていたので
どこかの船長みたいだなとずっと思っていた。

俺はぼんやり思っていた。

こいつは船長で
俺はこれから船に乗って
航海に出る。
何もかも捨てて
俺はまだ見ぬ世界を探して
海に出るんだ。

気がついたら俺は家にいた。

いつの間にか自分のベッドに寝転がっていた。
どうして戻って来たのか
まったくわからなかった。

果たしてほんとうにあの船長みたいなおっさんと
いっしょに飲んだのかもわからない。

白い朝がいつものように
カーテンを揺らしてた。

それをぼんやり見ながら
俺は作るしかない。
曲を作るしかない。
とにかく作らないと。
そう思った。

数日経ったある日、玄関のベルが鳴った。

出るとバンドのギタリストが立っていた。

「おい、オマエどうしたんだよ。
事務所の社長がぜんぜん連絡とれないって
心配してたぜ。その顔、無人島にでも
行ってたみたいだな。今日は次のライブのリハだから
遅れずに来いよ。みんな心配してるから。」



無心に曲を作るっていうのはどういうことなのか。
感情が停止してしまっている状況の中で作るっていうのは。

でもそこから湧きあがるメロディや言葉こそ
俺の理性を超えた本当の俺の魂の叫びなんだ。

誰かに媚を売るような
かっこうをつけるような
売れ筋に妥協するような
そんなものが一切入らない。

俺の真っ裸の魂だけで成り立つ音楽なんだ。
俺自身も押さえつけたり、コントロールしたりできない音楽なんだ。


俺はその時できた2曲をレコーダーに入れて、
リハに向かった。

俺の知らない俺がこれからを照らしてくれるような
光を放つ曲を作りあげたんだ。
そして、今、本当に産声をあげようとしていた。

第八章 ロードストーン

リハで俺は新しい曲をメンバーに聞かせた。
メンバーはそれを聞いたあとに
すぐさま、自分たちの楽器のアレンジを考え始めた。

気に入ってくれたんだ。


やつらは無言だったけれど
そこにやつらの決意が感じられた。


俺たちはまた始めれるっていう。


かつてお世話になったプロデューサーのおかげで
サポートメンバーも決まった。

これからの俺たちがどういう形になっていくかは
まだまだ未知数だけれど
新しく何かが始まるのは確かだ。


リハを次のライブに向けて
サポートメンバーも含めて
何度も重ねた。
新曲がどうやらライブでやれそうだ。


リハが終わって、
俺は次のライブをやるライブハウスへでかけた。

そこはいつも俺たちがお世話になっているライブハウスだ。
店長がものすごくいい人で、本当に音楽が好きなんだと
その全身から伝わってくるような人だ。

まだ昼間でオープンはしてないライブハウスで
ちょっと店長と話してから出ると、外に貼ってある
イベントのポスターをじっと見ている人がいた。

その人は俺に気がついてこちらを見た。

その顔を見て俺は驚いた。

彼女が言った。

「こんにちは」

「あ、こんにちは、こんな所で会うとは。」

「バンドやってらっしゃたんですね。」

「えぇ、まあ。」

「この間、たまたまここの前を通りがかって
ポスター見たら、見たことある人が写ってるって
思って見たら、あなたで。そこでCDショップに
行って、そのバンドのCD買ったんです。
そこに書かれているクレジットの名前見たら
図書館でいつも書かれているあなたの名前があって。
わぁ~すごいな~って。そして歌聞いたら、ものすごく
素敵で。すっかりファンになってしまいました。」

そう言って彼女はにこりといつものように微笑んだ。

「このライブのチケットはもう買ったんですよ。
今日もこの近くに来たから、またポスター見たくなって。
なんか、早くライブが見たくてうずうずしてしまって。」

俺は心の中で思った。

こんなにもまだまだ俺の音楽を喜んでくれる人がいるんだ。
新しく知ってくれる人がいるんだ。
ライブを待ち望んでくれる人がいるんだ。

こうしてこれから先も

「こんにちは」

「こんにちは」

「こんにちは」

「ハロー」

「ハロー」

「ハロー」

って何人とかわすのだろう。

絶対にこの広い世界のどこかに
まだまだ俺たちを必要としてくれる人たちは存在するんだ。


どこにあるかわからない島に向かって航海するように
それは終わりのない旅なのかもしれないけれど
それでも、俺には信じられる。

かならず待っていてくれる人がいるって。
俺の音楽と出会うのを待っていてくれる人がいるって。


だから俺は叫ぶ。


待ってろよ!世界!


---fin----

***********************************************************

というわけで長々と私の妄想におつきあいしていただき
本当にありがとうございました。


何度も何度も言いますが、これはあくまで私の選択理由です。
確かにこれらの音楽からイメージをもらいました。
曲を聞いていてストーリーがどんどん膨らんできました。

また、私は関西に住んでいるので東京のことをそう知っているわけでは
ありません。幼稚園から小学校1年まで住んでいた記憶と去年久しぶりに
東京へ行ったときのことを思い出しながら書いたわけなので
多少変なところもあるかもしれません。それは大目に見てください。



私には好きなバンドがたくさんいます。
そして、いろんなバンドの苦しい出来事や
話を聞いたりしてきました。
ここに登場するバンドにはいろんなバンドへの
思いがこもっています。

今あるバンドも
もうすでになくなってしまったバンドも
彼らの音楽はまだまだ旅を終えてないということを
知ってほしいなと思っています。

音楽には終わりはないんです。

あなたたちが生み出した音楽は
この世界のどこかで
絶対に誰かが今も聞いています。
それは断言できます。

ゼロになんて絶対にならない。

世代を超えても
それは受け継いでいくはず。


あなたの音楽はきっといろんな人のロードストーンになって
いろんな人の人生を支えていくんだと思います。

少なくとも私にとっては大事なロードストーンです。


新しい企画
新しい活動
新しい音楽

とともに今を進み続けている
すべてのバンドやアーティストに

心より贈りたい言葉は


ありがとう!
そして
あなたたちは最高!






















コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

from the NEW WORLD Vol.2

2011年01月15日 | FoZZtone
まず最初にしつこく言いますが

これはあくまで私の超主観と妄想が混じり合った
FoZZtoneのオーダーメイドアルバムの選曲理由の
お話であるので、そこをご理解願います。

私がこのブログを始めた理由は音楽について
なかなかお話出来る人もいなくて
言いたいことがあるのに言えないのを
文字で書き連ねるということからでした。

最初は本当にごく少数の方が見に来て下さっていて
その頃の方が今も来て下さっているかは
わかりませんし、もう来てもらっていないかもしれません。

本当に音楽好きな人だけに来てもらえたら
一番うれしいなともちろん宣伝することもなく
ひっそりと書き続けてきました。

何かの広告を入れたりとかも
一切しないでシンプルにしてきました。

ゆえにここにあえて来て下さる方は
本当にわざわざ見つけて来て下さった方ばかりで
本当に見て頂いただけでも感謝します。

最近はランキングで驚く順位になることもあって
たくさんの方に見ていただいているんだと
思うと、無責任なことは書けないなと
改めて心を引き締めるわけですが、

このオーダーメイドアルバムの勝手なストーリーに
関しては許してください。

もちろん、無責任に書くわけではなく
いろんな思いを込めて書いています。

ただ、実際に映画にするシナリオにするには
原稿用紙で400枚以上は書かないと無理だし
ここでちらりと書いている分では
あらすじぐらいにしかなりません。

だから薄く感じてしまう方もいると
思うのは確かです。

フォズのファンの方で
「え~」って思われる方もいることでしょう。

でも、それも許してください。

これは私の妄想に過ぎないのですから。

この間3曲目まで書いて

果たしてよかったのかと自問自答しました。

3曲でやめちゃおうかなとも思いました。


でも、やっぱり書いた限りは終わらせないと
なんかよくないんじゃないかと

それはコメントをいただいたおかげも
あるかもしれませんが

書くことにしました。

ゆえに

「なんだこれ」と思われたら
すぐにオフしてください。


では前置き長過ぎましたが、続きを書きます。

********************************************

第四章 レインメイカー

今日はオフの日だったので
渋谷のタワレコにでも行こうかと
ぶらりと出かけた。

最初にいつも本を借りる区民図書館へ行き、
この間借りていた本を返して、新しい本を
今日は一冊だけ借りた。

そこは立派な図書館じゃなくて
鉄筋のふつうの役所の建物の中にある
小規模な図書館だった。でも、案外読みたい本が
置いてあるので、よく利用している。
そこの受付の女の子はだいたいいっしょで
よく行くから顔見知りになっていた。
といっても、たくさん話すっていうわけじゃなく
彼女のところに本を持って行くとにこりと微笑んで
処理をしながら、「来週お好きそうな本が入ってきますよ」とか
そういうことをちらりと言ってくれるようになったという
ことだけなんだけど。それでも俺を覚えてくれていて
俺の嗜好をわかってくれているっていうのはうれしかった。
今どきの女の子とはちょっと違って、着物着たら
似合いそうな女の子だけれど、どこか芯がしっかりしたものが
ありそうな勝ち気な目をしている。
きっと俺がバンドで歌を歌っているなんて知らないんだろうな。
そんなことを思いながら、図書館を出た。

たまたま通りがかったフルーツショップの前に
グレープフルーツが段ボール箱に山盛り置いてあった。

その香りがなんともいえない
なつかしさを連れて来た。

俺の家族は柑橘系が好きで
何かとグレープフルーツやカリフォルニアオレンジとか
あるいは愛媛みかんだったり、ダイダイだったり
そんな季節の柑橘類が食卓に並ぶことが多かった。

マカロニサラダの中にグレープフルーツが
混ざっていることもあった。

グレープフルーツは酸っぱさの中に
どこか苦さもあって、その微妙な感じが
子どもの頃は苦手だったけれど
今じゃ好きになってしまった。

段ボールからひとつグレープフルーツを
取り出して、店に入り、買った。

ちょうど手のひらに収まるサイズ。
女性の手だと大きいけれど
ギターとかやっている俺は
案外手が大きいから
手にはまるんだ。

まるでボールを持っているように。

リンゴのようにかじるわけ
いかないから、
買ったあとで
どうしようかと思った。

ふと俺はあるイタズラを考えついた。
行く先を急遽、神保町あたりに変えて、
古本屋を見て回ろうかと思った。

いくつかのぞいているうちに
あるアイデアが浮かんだ。

そうだ楽器店へ行こう。

ここらへんには
結構楽器店もある。

店員の感じのいいところもあれば
無愛想なところもある。

楽器店に入るとついつい
ギターが欲しくなってしまうんだけれど
何年も連れ添っているギターのことを
思うと、思いとどまってしまうんだ。

ある楽器店には二度といかないと
決めたことが過去にあった。

ものすごく感じの悪い店員が
「おまえは金がないだろう。」って
感じで、対応してきた店だ。

そこに今日はあえて入ることにした。

その憎たらしい店員の顔は忘れてないが
もういないようだった。

だから、その他の店員には関係ないのだけれど
ギターをちらちら見たあとに
楽譜コーナーに行った。

ここはあまり人がこないし、
声をかけてくる店員もいない。

だれかのスコアを探しているようなふりして
何冊かを引っ張り出して、積み重ねて
本棚の方に空間を作った。

ある程度空いたときに
その手にもっていたグレープフルーツを
その棚に置いた。

まわりには誰もいなくて
誰も見てなかった。

俺は素知らぬ顔をして
その店を出た。


やったぜ。
仕返しだ。


こういうことをやった小説あったよね。
そう、あれは爆弾なんだ。

あれがぱあ~んと爆発して
あたりいっぱいにグレープフルーツの
つぶつぶが散らばって、グレープフルーツの香りが
充満するんだ。

という妄想をめぐらせながら、

なんかちょっとだけ気持ちがカリフォルニアな気分になった。


それからブラブラと歩いて
ある公園に来たとき

ヨガをやっている集団があった。
こんなところでヨガなんてするんだなぁ~って
思ってみていた。

公園にはいろんなジャンルの人たちがいる。

自分の音楽をやるミュージシャン。
大道芸人。

ベビーカーで散歩する親子。
ジョギングする人。

ベンチで読書する人。

楽しげに歩く恋人たち。

俺は少しベンチに座って、そんな人たちを眺めていた。

今ここに大雨が降ってきたら
みんなどうするだろうか?

ミュージシャンは自分の大事な楽器が濡れないように
自分がずぶぬれになろうが、楽器を包み込むんだろう。

ヨガの人たちはとにかく、自分たちの道場へと
急いで帰っていくんだろう。

ベビーカーの親子はとにかく
雨をしのげる場所を探して走っていくだろう。

読書する人も。

恋人たちはおそらくびしょびしょになりながら
どちらかの家に行き、結局は愛し合うんだろうか?


俺は?
俺はどうするんだろう?


今の俺はこの雨のシャワーをおもいっきり
浴びて、何もかもすべてを流していってしまいたい。

どれだけびしょびしょになっても構わない。
くわえているメンソールが茶色い葉っぱを
パラパラと落としてしまって、
情けなくなってもいい。

そこなら思いっきり泣いたって
わからないだろう?
誰も気付かないだろう?

俺の今までもこれからも
雨でとにかく一度洗ってほしいんだ。

ふと気がつくと、あたりは穏やかに
時を刻んでいた。

メンソールは短くなっていたけれど
濡れてはいなかった。

雨は心の中で消え、実際は青空が広がっていた。

ヨガをやっている人たちは
指先とかで何かを伝えているようだった。
まるでパントマイムだ。

なんだかあの娘に会いたくなった。
デビューの頃まで付き合っていた彼女。

忙しくなって
いろいろあって
だんだん遠くなって
いつの間にか離れてしまった。

結局、俺は彼女のことを今でも好きなんだ。
でも、どうしようもない。

なんだか無性に彼女に会いたくなってきた。
ただ、会いたい。
それだけ。

俺もそうとうやばいな。


第五章 海へ行かないか

グレープフルーツ爆弾の記事は
もちろんニュースにも新聞記事にもなってない。

バカないたずらってことで
あの店の店員が処分したんだろうな。

案外食べてたりして。

あの日からいろいろあって
俺はもう何がなんだかわからなくなってきている。


今日もまた江の電に乗って、
湘南の海を見に来てる。

どこかの青春ドラマじゃないけれど
やっぱり海を見ていると心が
落ち着くんだ。


波が来ては行ったり
その音を聞きながら

数日前のことを思い出した。


「俺、バンドを辞める。」

突然だった。やつがバンドを脱退するなんて
想像もしてなかった。ずっとうまくやってきてると
信じてた。

「俺、別にこのバンドがイヤになったとか
そういうのじゃないんだ。俺自身の問題なんだ。
マラソン選手が自分の理想のタイムを思い描いていても
それに達することが無理だとわかったときに引退するように
俺も、俺が描いている演奏家にはなれないと感じたんだ。
俺がこうしてやりたいと思っていても、演奏がそれに
伴わない。それがくやしくて、もどかしくて。
でも、努力はずっとしてきた。俺は思ったんだ。
今決断しないとダメだって。俺の新しい人生を始めるのは今だって。
俺には大事な人もいて、その人を幸せにしたいという気持ちもある。
これからの人生をその人と歩みたいと思う。だから
今、違う道をしっかり見つけて家族を養える男になりたいんだ。」


俺はこんがらがって、何をやつが言ってるのかわからなかった。
俺は彼の演奏に不満なんてこれっぽっちも思ってなかった。
彼がこのバンドには必要だと思っていた。

どうして
どうして

俺がいつのまにか彼にそんな思いを抱かせちゃったのだろうか?

俺は昔やつとよく行った湘南のカフェに呼び出して
いろいろ話した。音楽について話した。
どれだけやつが大事かも話した。
そして、いつの間にか俺は泣いていた。

でも、やつの決意は固かった。

その固さはある意味
彼に守るべき大事なものができたということだ。

俺たちにはその大事なものに勝つ術はないということがわかった。

大事なもの

それは「愛」

俺はそのときほど「愛」っていうものがこんなにも強くて
すべてを負かしてしまうのかと知った。

恐いと思った。
この世で一番恐いものかもしれないと思った。

でも、俺はやつを恨むこともできないし、
結局、彼の決意を受け入れた。

バンドのメンバーの失望も心の揺れも
まるで前に見た白い鯨の夢のようだった。
大きな波が次々と襲って来て、
自分たちが息もつけないぐらいに
このまま死んでしまうんじゃないかというぐらい
になって、心の苦しい日々は何日も続いていた。


今日はひとりで海に来ている。

波はおだやかで静かだ。

俺の心も少しは静かになりつつあるのかな?

すべてを白紙になんて戻せないし、
いっしょに歩んで来た日々を忘れることなんてできない。
それがあるから今があるんだから。

あ~これからどうなるんだろう。

海の一番遠くってどこだろう。

俺はずっとずっと水平線の向こうを探した。

あの向こうに俺のこれからが待っていてくれるのかな。
あそこに向かって今、泳いで行ったら
そこに新しい島が見つかるんだろうか。

世界はすべて海で繋がれている。
海に終わりはなくて
始まりもない。

俺はただ泳ぎ続けるしかないんだ。



第六章 slow flicker

久しぶりに彼女に会った。
よく彼女と待ち合わせした喫茶店だ。
神保町にある喫茶店で階段を上がって
二階にある。

こんなところにこんなオアシスがあるんだと
思うように静かな落ち着いた喫茶店だ。

コーヒーカップが100客以上並んでいて
その中から好きなカップを客が選ぶことができる。

そして、それに選んだコーヒーを入れてくれるんだ。

俺はそこのオリジナルブレンド
彼女はカフェオーレを頼んだ。

俺はきれいなブルーのカップを
彼女はかわいい花が散りばめられたカップを選んだ。


「元気にしてた?」
「まあね。」
「何かあった?」
「いろいろと。」

そんな感じから始まったけれど
結局、昔話ばかりしていた。

俺は自分の今について
話せなかった。
それはもしかしたらプライドなのかもしれない。
あるいは彼女に心配されたくないからかもしれない。
本当は全部吐き出したいのに。

「で、君はどうなの、最近仕事は?」
「あ、実は辞めたの。」
「仕事変えるの?」
「いいえ、帰ることにしたの、鹿児島に。」
「え?」
「実は私の家は商売しているでしょ。父が体調が悪くなって
それで母が心細くなってしまったから、私が帰って手伝うことにしたの。」
「君にはお兄さんがいたんじゃ?」
「ええ、でも兄は会社に勤めているし、結婚して子どももいるから
簡単に辞めて、家を継ぐっていうわけにはいかないの。今の家の商売も
そんなに景気がいいわけじゃないから。」
「それは急な話だね。じゃあいつ帰るの?」
「今月中にはすべて整えて、帰るつもり。」
「じゃあ、俺が会いたいって連絡したのはギリギリだったんだ。」
「そうね。タイミングが凄いなって。よくわかったなって。」
「動物的勘なのかな?」って笑ってみせた。
でも、内心はすごく混乱していた。

彼女がいなくなる。
遠くにいってしまう。
鹿児島ってすごく遠いじゃないか。
いくら新幹線が伸びたからって
そう簡単に行けないし。

いくらバンドが有名になっても
そう頻繁にライブできる場所でもない。

今の俺なら尚更行けるメドなんてつかない。

「今、彼はいるの?」
「まさか」彼女は笑っている。
「いたら、鹿児島に帰るわけないじゃん。」

俺は心で「俺のために東京にいてくれないか。」と叫んだ。

実際は「そうか、いないのか。残念だな。」と返した。

「そう、悲しい事にそうなのよ。あなたはいるの?」
「いや、今それどころじゃなくて。」
「忙しいものね。音楽活動に。」
「まあ。」
「あなたは音楽が彼女みたいだから。」とちょっとだけ
寂しそうに彼女の顔がゆがんだ気がした。


結局、彼女をJRの駅まで送ってから
俺はしばらく歩き回った。

なんだか大事なものが
どんどん俺からすり抜けていくような気がした。

どんどん底へ向かって落ちて行くようだった。

JRのプラットホームで

「じゃあ、元気で。」
「あなたも元気で。ライブで鹿児島に来るときは連絡してよ。」
「わかった。」

そんな会話をして扉がしまった後、走り去った電車をじっと見ていた。

もう二度と会えないかもしれないな。
俺の愛が連れ去られていってしまった気がした。

*********************************************

長くなるので続きはまた次回に。


何度も言います。
これは架空の話で
まったくOMAとは関係ありません。





















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

from the NEW WORLD Vol.1

2011年01月10日 | FoZZtone


どこの映画だったっけ?
東映だっけ?(自分がお世話になったところなのにね。忘れてる。)

映画の最初に富士山の映像が映るの。

さて、FoZZtoneのオーダーメイドアルバムが8日に届きました。
なんかかなりの貴重品を扱う感じで、そおっと封を開け、
そおっとビニールを開け、そおっと紙ジャケットを取り出し、
そおっと歌詞カードを広げ、自分の名前を確認。

あ、った!って感じでもう一度見る。

私の名前ってちょっと変わってるから
よく漢字間違えられるから、それが間違ってないかと

でも、合ってた。よかった。

歌詞もちゃんと選曲順に並べてあって
この歌詞も何通りもあるんだと思うと
凄いなぁ~って思う。

CDをそおっと取り出し、ステレオにセット。
買ったばかりのちょっと高めのヘッドホンで
正座して聴く。

正座して聴くっていうのもホント久しぶり。
まるで10代の最初の方に戻った感じだ。

CD自体も紙ジャケット自体もイラストが
素晴らしくて、とても豪華な感じがする
CDアルバムだ。

さて、スタジオ録音の音源そのものについては
今日は書かない。

まずは私の選曲とその理由をダラダラと
書こうと思う。


自分がベストと思った選曲は次のようになった。

「from the NEW WORLD」

1. Jaguar in the stream
2. Stone in the black boots
3. 白鯨
4. レインメイカー
5. 海へ行かないか
6. slow flicker
7. HELLO, C Q D
8. ロードストーン


私がこういう順番に並べたのは
自分がひとつの映画を撮るなら
この順番だと思ったから。


この映画は交響曲のようなイメージで展開していく。

ここに登場する人物はあくまで架空の人物である。

曲順にチャプターが進んで行くと思ってください。

第一章  Jaguar in the stream

主人公のバンドマンが渋谷のスクランブル交差点で
信号待ちしているシーンから始まる。

彼は今さっき、今後の活動においての
シビアな状況を知らされたばかりだった。

こんなにもたくさんの人がいるのに
そこに彼は心を感じることができなかった。

ふと見ると交差点の真ん中に行きそびれた車が一台。
外車なんだけれど、どこかかっこわるい。
その車を見向きもしないで人々が交差点を渡っていく。
彼にはその車がまるで大海原で大時化(しけ)で大波に取り囲まれた船のように見えた。
でも、彼はそれは遠くの話であって
自分には関係ないと
自分の心はちっとも荒れてないし、こうして静かなんだと
あえて言い聞かす。

そう言い聞かせながら、その車の場所に立っている自分が見えた。
自分はそこにいるけれど、誰も気がつかずに波のように通り過ぎて行く。
身体が動かない。そんな恐怖を味わいそうになって
すぐさま、自分のi-Podの音をでかくして、そこから流れるノラ・ジョーンズにしがみつく。

なんか、周囲が急にドラマチックに見えて、洗練された雰囲気に見えて来た。

あ~確か、映画館でノラ・ジョーンズの「マイブルーベリーナイツ」やってたっけ。
今から見に行こうかな。そんなことを考えた。

いつの間にか自分も交差点を渡って、あの車もどこかへ去っていった。
だんだん夜が降りて来て、あたりは群青色になっていった。

あ~これからどうなるんだろう?

相変わらず、自分のヘッドホンから音楽が流れ続ける。
次から次に流れてくるマイ・フェヴァリット・ソングス。

そうだ。自分はどうして音楽をやっているんだ?
こういう音楽をやりたかったんじゃないか?
まだまだあきらめるのは早いんじゃないか?
未来ってまだ来てない時間を指すんだろう?
なら、自分がその来てない時間を連れて来てやろうじゃないか。

どんな大時化でもどれだけ多くの航海士たちが
ひどい波を超えて来たか、そんなことをふと考えながら

少し背を丸めながら、映画館へ向かっていった。


第二章 Stone in the black boots

朝はいつものようにやってきて
自分のやるべき仕事もあって
気持ちはもやもやしているけれど
仕事へ向かっていた。

相変わらず、いつもの黒いブーツをはいて
山の手線に乗って新宿で降りた。

まるで人間タペストリーができそうだと
思うぐらいの人間達が右へ左へ北へ南へと
交差して行く。きっともう一生会わないやつも
いっぱいいるんだろうな。

そんなやつにも俺の音楽を聞かせてやりたい。
一生会えなくても
音楽だけは会いにいかせたい。

痛っ!

ブーツの中に石が入ってる。

どこから入ったんだよ。

低い石塀に座ってブーツを脱ぎ
石を取り出す。

それを指で掴んで

オマエがただの道ばたの石ころじゃなくて
おれの行く先を教えてくれる方位磁石だったらなぁ~

その石を植え込みに放り投げて、仕事場へ向かって
また歩き出した。

第三章 白鯨

スタジオに入ったら、そこでなぜかエマーソン・レイク&パーマーの
「展覧会の絵」が流れていた。って本当は知らなかったけれど
スタジオのF君が聞けよって流したんだ。

これはもともとクラシックでムソルグスキーっていう人が
友達の画家の展覧会で10枚の絵を見て、それを曲にしたものだそう。
キャッチーなメロディに緩急自在の構成があって
(ユーモラスな曲、優雅な曲、おどろおどろしい曲、重々しい曲など)
その順番にこだわっていたみたい。

それをロックにアレンジしたのがエマーソン・レイク&パーマーらしい。

F君は最近、プログレにはまったらしく、こういう音楽ばかり
聞いてるらしい。あと、和歌山でのグリーンピースとの捕鯨問題以来
鯨に凝り始めたF君は今メルヴィルの「白鯨」なんぞ読んでいるらしい。

その「展覧会の絵」は
休憩時間もずっと流れていた。

彼は昨日レイトショーを見たからか、すごく眠くなって来た。


夢を見た。


大海原にでかい鯨が暴れている。
家をもビルをも飲み込むほどの波がぶつかりあっている。

なんだこれは?

自分が指揮者になっている。

まるで子どもの頃見たディズニー映画のファンタジアの
ミッキーの魔法使いの弟子のシーンみたいに
波を操っている自分がいる。

右の腕を振ると
右側の波が襲いかかる

左の腕を振ると
左側の波が静まる

ザバ~
ザバ~っと

波が音楽になっていく。

volti subito!

(早く譜面をめくって!)

いろんな言語が飛び交う

ドイツ語
イタリア語
英語

言葉はわからなくても
どれもがメロディで繋がって行く。

指揮をしながら

凄いぜ!

どんどん指揮棒を持つ腕が
力強くなっていく。


白い鯨だ


どっかで見たような


あ~どっかで


起きろよ!

気がつくとギタリストがそこにいた。

何寝てんだよ。
早く歌えよ。


あっ夢だったのか。

なんであんなの見たのだろう?

きっと「展覧会の絵」のせいだな。

あと、あの鯨ってあれか

やつの「白鯨」の表紙か。

なんだかこれから人生のでかい嵐がやってきそうな気がする。
でも、そんな嵐でも自分ならこの夢のように
見事に交響曲にしてみせよう。


思わず「Volti subito」ってつぶやいた。

え?なんて?

ギタリストが聞き返した。


*******************************

続きはまた次回に。

あまりにも長くなりそうなので。


あと、これはあくまで私の創作ストーリーであり
自分の中では勝手に映像が動いています。
カメラアングルだったり
8mmフィルムの荒さだったり
青い光だったり
黄色い光だったり
赤い光だったりが
ロードムーヴィー風に点滅しています。


ほんと、映画作りた~い!











コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

from NEW WORLD

2011年01月06日 | FoZZtone
FoZZtoneのオーダーメイドアルバムについて
まだまだ話題がつきません。

だって、今度は俵田教授の8曲リミックスバージョンが
出るらしいんだもの。

で、ここにはきっと私のはずした「猿飛」が
はまるんだろうなと。

だって「猿飛」ってリミックスに合う感じするもの。

もし、これを入れずにリミックスしたら
ある意味すごいリミックスができるだろうなと。

(ってなんか挑戦状叩き付けてる感じ?)

いいえ、私はどの曲も愛しています。

ただ、8曲を選べといった場合に
ストーリーからちょっと外れてしまったから
「猿飛」を入れなかったわけです。

もしOMAスピンオフを作ったなら

「猿飛」の行方っていうスペシャル盤
が頭の中には存在します。

すべての「猿」を集結した
コンビネーションアルバムです。

もちろん、そこに入るバンドは

the Yellow Monkey
SIAM SHADE
the HIATUS
Arctic Monkeys
Gorillaz
イギー・ポップ
ピーター・ガブリエル

そしてFoZZtone

これすごいセレクションでしょ!
バンド名に猿がついてるか
あるいは曲に猿というのが入っているかで
私が好きな人たちをセレクト!

間違っても
ファンキーモンキーベイビーズとか
は入れないぜ!

それにしても
早くリミックス聴きたいし、

フォズのメンバーのセレクトを
聴きたい。


って今年はウサギ年なのに
猿が来てるね、なぜか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな動機で音楽を始める人っているのかな?

2011年01月04日 | 音楽・映画・本
海外のアーティストのPV見ながら思った。
ハイチのひどい状況の場所に行って
大変な子ども達と握手したり
抱っこしてあげたりしているアーティストは
それは自分から行こうと思って
あるいは何かしてあげたいと思って
こういう行動をしているのかな?って。


自分が世界のどこかで苦しんでいる子どもたちを
助けにいくためにはどうしたらいいか。
それには一流のロックアーティストになることだって
思って、そのために一生懸命楽器を練習して
歌を練習して、曲を作って、そして
有名になったあとに、自分が本当にやりたかった
人を助けるっていうことを実行しているアーティストは
どれくらいいるんだろう?って

私はそういう人に会いたい。

自分の知らない人のために
自分の知らない国のために
何か助けようと
長い長い時間をかけて
それを実行している人に会いたい。


これとはまったく別だけれど

映画「SOUND OF MUSIC」を見た。

これは何度も見たことがあるし、
実際にザルツブルグのトラップ一家の舞台となった場所にも
行ったことがある。

でも、本当に久しぶりに見たんだけれど
音楽の素晴らしさを改めて感じた。


音楽が人の固まった心を溶かすこと。

私は信じているんだ。


音楽が世界を救うって
本当に

笑う人がいてもいい。

信じてる。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011年はもう始まっている!

2011年01月03日 | FoZZtone
新年あけまして
おめでとうございます。

本年もどうぞよろしく
お願いします。


2011年は大雪で始まりました。

真っ白です。本当に真っ白。

光が射すとほんとうにまぶしくて
キラキラしてました。

大晦日は結局、紅白をちゃんと見ることなく
というか、30日にRADIO CRAZYに行ってたので
31日に掃除の残りやらいろんな新年の準備を
ドタバタとやっていたので、ほんと一気に追い込み
状態でした。

テレビは家族のそれぞれが通りすぎるたびに
チャンネル変えたりするので
だいたいは「ガキのつかい」だったような気が。
で、たまたま変えたときに
紅白で歌ってたのはフランプールでした。
去年より落ち着いてたので、見ていて安心感が
ありました。関西出身バンドがんばれ!って感じです。

それからまたしばらくしてチャンネル変えたときは
ポルノグラフティでした。彼らも因島出身バンドで
西日本チーム。かなりキャリア積んで来たのに
今回はなぜか「歌詞まちがえました~!」と
岡野さん。そこに紅白っていう独特の空気を
感じました。

それからまたチャンネルがコロコロと変わって、
次に見たときは運良く、桑田さんの復活ステージでした。
これが見れたのでよかったです。

で、あとはぜんぜん見てないのでわかりません。

11時頃からベストヒットUSAの生放送を
見ていて、それで年越しました。

洋楽で終わり洋楽で始まった感じです。

といっても、i-Podで恒例のシャッフルして
2010年の最後の曲と2011年最初の曲を
聴いたら、最後はNICO Touches the Wallsの「夏の雪」
で最初はグレイプバインの「鶴」でした。

その後もシャッフル続けてたら、NICOとバインが
結構いっぱい出て来て(ちなみに5890曲我がi-Podに現在入っているので
かなりのすごい確率です。)今年はもしかしたら
この2バンドと関わることが多いのかなと。
FoZZtoneの曲で最初に出て来たのは「白鯨」でした。

ベストヒットUSAは80年代あたりからのPVが
いろいろ登場して、ゲストも出て来ました。

その中で印象的だったのはRIZEのジェシー。

「ジェシーはタトゥーいっぱいあるやつで
チャーの息子で、ロックやってて、ギター弾いてって
そんな感じで言われると思うけれど、それはあくまで
外側のことで、内面的な部分をもっともっと深くしていきたい」
というような事を彼は言ってました。

彼がこれからは小難しいこともどんどん言っていくって
話していたのが心に響きました。

いろいろ深く話すことを最近はなんだかかっこわるいみたいに
思う風潮があったけれど、そうじゃないんだって
もっともっと語り合って、自分の感じていることを
どんどん言うのが大事なんじゃないかって
そんな風な事を彼が言っているんだなと受けとめました。

そんな彼が好きなPVがgoo goo dollsの「iris」のPV
私もgoo goo dollsは好きでアルバムも持ってます。




♪I just want you to know who I am

というフレーズがすごく彼に響いたそう。

まさにこれだよね。ほんとうの自分自身を見てくれっていう。

そして、
めんどくさい事もどんどんやって
人と同じことをするんじゃなくて
新しい事にトライしていくのが
2011年かもしれないなと

彼の話から自分なりに感じました。


FoZZtoneが去年企画したオーダーメイドアルバムも
まさにこれですよね。あれだけ曲を選曲するために
多くの人が丁寧にくりかえし聴くことってそうないと
思うし、フォズって誰なのかを知ってもらう
すごく貴重な時間だったと思うし、
聴き手もそれぞれがまるで自分の曲のように
聴いていたし。

FoZZtoneのHPに業界の人たちにも
それぞれ選曲してもらったのを
発表していってるんだけれど、
誰ひとり私といっしょの人いなかったし、
その人たちも同じ人いなかった。

でも、みんな悩んでいろんな場所で
いろんな時間にあ~だこうだと
選ぶ曲やら順番やら考えていたんだからすごい。

あの橋本累さんもですよ!

彼はThe Sound of Musicのアルバムの写真も撮っているカメラマンだし
the HIATUS, Nothing's carved in stone, meaning, ELLEGARDENなどのファンには
お馴染みですよね。

塁さんとは最後にもってきた曲はいっしょだったなぁ~。

あと数日でその世界にひとつしかない自分のオーダーメイドアルバムが
届くんです。待ち遠しいな~。

もしかしたら、今年最初に手に入れるのがそのアルバムかもしれない。

ほんとうにワクワクします。

聴き手を受け身ではなくて、
ライブ以外でも
まるでファンとミュージシャンが遠く離れているのに
重なり合うような音楽実験である今回のアルバム。
これからまた違う形の何かを企ててほしいな~渡曾さん!


ところで年末のRADIO CRAZYに戻りますが、
the HIATUSの細美さんの声はすっごく元気で
ほんとうに彼のこの1年が素晴らしかったっていうのが
あの声でわかりました。
今年はもっともっと彼のライブが見れたらと
願うばかりです。チケットあたりますように!


NICOのライブも今年は行きたいな。

そして、真田さんと薮内さんの新バンドのライブも早くみたい。

仕事がまた始まっちゃうけれど
音楽があるかぎり、
私はがんばれる気がします。

あと、初夢はなんだか変な夢でした。

ひとつは自分が整形しにいこうとなぜか思ってて
でも直前に「自分の顔はやっぱりこのままがいい!」って
思ってやめる夢で、
それが場面が変わると歌舞伎の舞台裏にいて、
写真を撮るという仕事をしてて、そのスタッフたちの
ピリピリした緊張感だとか、大人数のスタッフに
「すごいな~」と思いつつ、幕があがったときに
客席から自分が見えないように這いつくばって
舞台で堂々と演技をする子役の写真を撮っている夢。


どうしてこういう夢を見たのかまったくわかりませんが
自分の顔が変わってなくてよかったと
なぜか思った私です(笑)

それではまた今年も音楽について
めんどくさく書く所存ですので
よろしくお願いします。












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする