HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

誰からも嫌われない音楽を作りたいなんて思わない

2011年07月29日 | FoZZtone
Music on TVのインタビューで竹尾さんが言っていた言葉が
とても強く心に残っている。

最近の音楽は聴き手にわかりやすくないとダメみたいな風潮を
彼は変だと考えているし、難しい音楽をやってもそれを
かっこいいと思ったり、まったくわからないとか思ったり
するのが本来の姿じゃないかみたいなことを彼が言っていた。

ほんとそうだと思わず画面に向かってうなずく私がいる。

噛みやすいお菓子ばかり与えて子どもの咀嚼能力が
低下しているような現代。それと音楽は似ていると思う。

音楽力が低下しているんだ。
だから音楽業界が落ち込んで行くのがどうしてわかんないのかな?

ゆとり教育とかいってだめになってきた子どもたちを
あわてて昔のようにしようとあわてている教育界と
同じさ。

柔い音楽を聴かせてばかりいると
まさにこれと同じ現象に陥るよ。


今月号の音楽雑誌「MUSICA」で鹿野さんが
FoZZtoneの『NEW WORLD』のDISC REVIEWで

「いい曲を書く、音楽としてのロックの本質をわかっている、
でもわかり難いバンドだからまだ成功していない・・・・・
(中省略)
しかしこの明確な『やりたい放題やりますよ。あなたにこれだけ
やりたい放題できますか?』という姿勢こそ、わかり難い
彼らなりのわかりやすい攻撃だ。いいぞ、もっと行け。」

(鹿野さん引用させていただきました。)

と書かれていた。

まさにこれだよね。
多くの人は本当はわかっているんだ。
でも、みんな怖れているんだよね。

お客さんがさっと引いて行くんじゃないかと。

でも、フォズはそんなのちっとも怖れていないんだ。

この鹿野さんの言葉はとっても愛情があって好きだ。


私ももっと行け!って声を大にして言いたい。


このアルバムについては
Rockin' on JAPANにもレビューがあった。

田中大さんが書いてくれていたのだけれども

「すごく良い!」って第一声がこれだった。
なんかうれしかった。メジャーを離れたアルバム第一号が
こうして評価されているっていうのが誇らしかった。

彼らのスタッフさんやこのアルバムにかかわった
すべての方の協力もあったと思うけれども
これはメジャーほど恵まれた環境になくても
お金もかけられなくても
こんなにすごいアルバムが強い意志と
ロック魂さえあればできるんだと
教えてくれる。


CDのデザインもアルバムのデザインも
すべて渡會さんがご自身で描いて構成しているわけだし
もちろんそれに携わったスタッフさんもいるだろうけれど
すべてのメンバーの最大限の力が集結しているのが
すごいと思う。

竹尾さんが「自分たちの音楽を聴いてくれるお客さんを
尊敬するし、その尊敬するお客と最高のライブを
つくるのが本当に目標だ。」と言ってくれたのも
なんだか心に響いた。


「改めましてFoZZtoneです。」

すなわちこれって

WE ARE FoZZtone!

って感じだよね。

どんな場所でも常に北を指す方位磁石っていうのは
人生において誰もが本当はほしいものだと思うっていうところから
自分たちにとって苦しい時にそんなロードストーンになってくれた
曲を集めたので「ロードストーンズ」にしたというような
話を渡會さんがしてくれた。

彼のこの言葉でそうかと思ったことがあった。


私にとって「音楽」は人生にとってロードストーンだったと
今更ながら思ったんだ。

小学校の頃転校ばっかりしていて
5年生でまた転校した学校で
いわゆる全部からというわけじゃないけれど
「言葉が違う」と(なぜか関東弁は関西には受け入れられにくかった)
一部の人に仲間はずれにされた時に私を最初に支えてくれたのは
マイケル・ジャクソンだった。

「ベンのテーマ」であり
「I'll be there」であり
「Maybe tomorrow」であり
「Music and me」だった。

「スリラー」や「ビリージーン」じゃなくてね。

これらの曲はすべて
「ひとりじゃないよ。大丈夫だよ。そばにいるよ。」
そんな感じのメッセージが含まれていて
マイケルが歌いかけるその声が私の最初のロードストーンだった。

お陰で強くなれたし、友達もできてひとりじゃなくなった。

クイーンは中学生で知ったんだけれど、心が洗われるようで
毎日聴いていた。そこに「イギリスへ行こう。こんな音楽を
やるバンドがいるイギリスへ絶対に行きたい。」そう
思ったのもこの時だった。やはりロードストーンと
クイーンもなった。


高校の時はthe Clashに出会い、それこそこれが
一番人生で私を支えてくれたバンドだと思う。

ひとりでも負けるなみたいな戦う姿勢。
これを私は彼らから学んだ気がする。

彼らは本当に人生の最高のロードストーンだと今も思う。


別に高校時代に友達がいなかったとかそんなのではなくて
何かイライラしていた時に彼らの曲が「負けんなよ。」みたいな
力をいつもくれていたように思う。

残念ながら日本の歌にはそういうロードストーンになりうる歌は
なかったんだ。

今ならELLEGARDENやthe HIATUSが、そしてこのFoZZtoneが
ロードストーンズとなって、私の前を進んで行ってくれていると
いう気持ちになる。

失敗も苦悩もひっくるめて彼らが前をそれでも進み続けるなら
私も行けるって思えるんだ。

だからまさにロードストーンズ。


「口笛男」について彼らが言うには

最初は渡會さんの歌詞があって
そこに渡會さんの素敵なイントロが重なり
さらに竹尾さんのすばらしいフレーズが重なって
そういう感じでできあがっていったということなんだけれど

竹尾さんがバンドでやるからおもしろいと思っているし
自分がフレーズを作った時は完成像なんてみえてなくて
このフレーズがかっこいいとか思ってその後にそれぞれに
メンバーがどういうものを乗せてくるかで曲ができあがると
思っているし、インスピレーションがどうとかと
説明できるやつはうさんくさいと思っていると言ってたんだけれど

インスピレーションうんぬんはともかく
バンドで曲を作るというのは
まるで油絵を完成させるみたいだなと思った。
白いキャンパスに色んな色を重ねていく。
最初はどんなものができるのかなんて
見ている人にはわかんないけれども
ここに赤、ここに青、ここには白をまた塗るみたいな
くりかえしから、何かが見えてくるし、
素晴らしい絵も生まれてくる。ゴッホやピカソのように。

今はすごいと評価されている画家達も
描いているそのときはなかなか理解されなかった。
音楽にもそういうところがある気はするけれども
でも、私はFoZZtoneの描く音楽を見て
「すごいな。」と思う人が増えてほしいと願う。

曲が必要としているものを最小の言葉で言う
(竹尾さんはご自身が言ってそれが一番うさんくさいと言ってたけど)

最小の言葉っていうのは
私なりの解釈だとバンドで曲を作るというのは
自分を主張するのではなくて、
それぞれがそれぞれを浮き上がらせるための
影にならなくちゃいけないっていうことだと
感じた。

それぞれがそれぞれの影になって
それぞれを光らせるってこと。

違うかもしれないけれど
私はそう感じたんだ。


「口笛男」のPV制作において
渡會さんが語っていたんだけれど
(これはNEXUSの方で)

PVはとても大切なもので

今自分たちが生きている風景で
こういう音楽を作っていたということを
伝えたいと思っているというような
事を言ってた。


芸術性も大事かもしれないけれど
渡會さんは今自分たちが音楽をやっている町とか
生きている風景を何十年後かにそのPVを
見た人たちがこの曲を作った人たちは
こういう場所で音楽をやっていたんだという
のを少しでも心を馳せてくれたらと思っているんだって。

風景をたくさん入れたいと思うのは
記録として残しておきたいという気持ちがあるらしい。


私は彼のこの言葉を聞いた時、私のようなど素人が
言うのはおこがましいが、私が映像を作る時に
いつも思っているのはそれだと心が踊った。その時のその時代の
そこにある音楽と自分とのかろうじて繋がっている
ほんの少しの空気感を記録として残したいと
いうのと、いつ何が起るかわからないこの日本の
風景を今の風景を残しておきたいと思って
ビデオカメラを回している。
だから、渡會さんからこの言葉が出た時は
とても感動した。同じ目線の人がいたって。
ってもちろんあちらはプロだけれど。

もう会わなくなった人もいる。
でもその人たちのために作った映像にも
その出会った時代の共有した景色やら
空気感やらを詰め込んでいるから
今ひとりで見てもその時代がよみがえる。

それでいいんだと思っている。

私が感じたものがそこにはまだ残っていて
忘れかけていたものもよみがえるから。

あの自転車男の絵は渡會さんが描いたもの。
心象風景として自転車男をイラストにしたらしい。


このPVも渡會さんらしさがいっぱいあって
素敵なんだけれども私にはあるイメージが
できあがっていた。


ずっと前、おそらく去年の冬あたりかな?

渡會さんのブログがあった頃。
たぶん。

そこで見たのか
定かではないけれど
打ち上げかなにかわかんないけれど
朝まで飲み明かして帰宅途中という
写真が一枚載せてあったんだ。

それがすごく印象に残っていて
最初「口笛男」を聴いた時
その朝の事かな?って思ったんだ。

もちろん違うかもしれない。

ただ、ずっと昔
プリテンダーズの「I go to sleep」を
聴いた時に自分で勝手にそれを
東京に置き換えて描いた風景と
重なったんだ。

ずっと前から友達とか家族に
言い続けて来たこと。

早朝に東京のビルの谷間を歩きたい。

ゴミが道路脇にころがって
人通りがほとんどなくて

酔っぱらいが寝転んでいて

早朝の清掃業者が掃除を始め
新聞配達の自転車が走り抜ける風景。

そこを歩くんだ。

だんだんと明るくなっていく方へ向かって。

それが今「口笛男」の中で
どこか体験させてもらっている気になるんだ。

疲れ果てて、
もうだめかもしれないという気持ちで
朝を歩くこと。

私が「I go to sleep」を聴いた時は
まさにそんな時だったから
朝を歩きたかったんだ。


渡會さんがよく
グッドモーニング世界という。

ツイッターでね。

この言葉を聞くとほっとする。
また朝が来たんだって。

私はきっと朝が一番好きなんだと思う。
だから朝を感じる曲が好きになる。

Jet Kellyの「白い朝」が好きなのも当たり前の話だ。

きっと朝には太陽が昇るのを知っているからだろう。
光が絶対に射してくるのがわかっているからだろう。

私は朝に生まれた。
だから私がこの世を去る時はやっぱり朝がいい。

夏の朝がいい。

まあ、まだまだ生きるつもりだけれどね(笑)。























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Magic Party&カジヒデキ at 大阪梅田茶屋町タワーレコード

2011年07月24日 | MAGIC PARTY---AUDIO RULEZ(MILKRUN)
あれから何年経ったのだろう?

今日何年ぶりかに本田光史郎さんのベースを弾いている姿を見た。

7月23日(土)に大阪の梅田にあるNUというファッションビル内にある
タワーレコードでMagic Partyとカジヒデキ氏とのコラボ曲「CHEEK&WINK」
のCD発売記念のインストアライブがあった。このCDにはもう一曲「DIG ME!」
というあのヒダカトオル氏とのコラボ曲も入っていて、この同日に大阪終了後
すぐに東京に戻って東京の新宿タワレコでこちらはヒダカさんとモノブライトの
松下さんとのインストアライブが行われた。(って東京は私は行ってないけれど。)

結構ギリギリに行ったんだけれど、いい場所で見れることができた。
最初はMAGIC PARTYの2人が登場した。
そして、まずは2人でヒダカさんとのコラボの方の曲「DIG ME!」を
光史郎さんが打ち込みをコントロールし、AIRIさんが歌った。

実際見たAIRIさんは本当にスタイルがよくて、背も高いので
モデルさんのようだった。まるでバービー人形。
どこか雰囲気はピチカートファイブの野々宮さんと
似ている気がする。スタイリッシュでかわいくて
きれいな不思議な魅力がある人。

しかも歌がうまくてロックテイストな歌い方を
するから余計に好きになってしまう女性ボーカリストだ。

ちまたでありがちな女性ボーカリストとはちょっと違う感じなので
そこにきっとカジヒデキ氏も惹かれたのかもしれないね。

2曲目はもうすぐ出るというミニアルバムの中の新曲
「Lesson5」っていう曲。ノリのいい曲だった。

そして、3曲目にカジヒデキ氏登場。

そこではまずこの日だけのカジ氏とだけのカヴァーということで
60年代のソフトロックということで
ロジャー・ニコルズ&スモールサークルオブフレンズの
「LOVE SO FINE」という曲をいっしょにカバーされた。

さすがに私も知らない曲だったけれど、
この曲はカジさんと光史郎さんとの話から
選ばれた曲らしい。

カジさんは最初テレビでMAGIC PARTYを何度か見て
そのとき「90年代初期のマンチェスタームーヴメント」の香りが
したそうで、そこでいっしょに何かしたいなぁ~って思ったところ
偶然かMAGIC PARTYのマネージャーさんがよく知っている人だったので
話を持ちかけたそう。

でこのコラボが成り立ち、ヒダカさんはカジさんからの紹介だそう。

でも、テレビで見ててカジさんが惹かれるっていうのも素敵だよね。
こういう出会いもあるんだね。ミュージシャン同士でも。


そのカヴァー曲もAIRIさんにぴったりだったし、その後ろで
光史郎さんがベース弾いていて、そしてカジさんはギブソンの
王冠がついているアコギ(その王冠が彼らしくてキュート)
を弾いて歌ってくれた。

目の前にあのカジヒデキがいる!っていうだけで
なんか感動した。

私が最初に「カジ君が」というその名前を聴いたのは
JIROさんのラジオでだった。
まだGLAYが大ブレイクする前にFM802でJIROさんが
バギークラッシュナイトを始めた頃だ。
私はJIROさんが洋楽をメインにかけてくれてたので
その番組をよく聴いてたんだ。
そこでよく彼の話題をJIROさんがしてて
どんな人だろうって曲を聴くようになった。

のめり込むわけじゃなかったけれど
「おしゃれな北欧系ミュージック」なイメージで
なんか季節の変わり目ごとに聴く感じで
聴いてた気がする。

そして、「カジ君はいい人。」っていうのが
JIROさんの言葉からしみついてた。

それからあの映画「デトロイトメタルシティ」でも
彼が曲を作ってたし、あのおかっぱ頭の松山ケンイチは
どこかカジさんとかぶってみてたなって(笑)

実際見たカジさんはやっぱりその人柄がにじみ出ているように
やさしいオーラが出ていた。本物はやっぱり魅力的な人だった。
彼はAIRIさんが言うように「永遠の少年」だった。
実際はAIRIさんのお父さんって言ってもいい年齢だって。
え~ぜんぜん見えないって驚く!


最後はコラボ曲の「CHEEK & WINK」で締めくくったんだけれど
この曲はカジさんと光史郎さんが何度もお茶して(お酒じゃないんだ・笑)
考えた曲らしく、歌詞もAIRIさんといろいろ考えたそう。

今回のこのインストアで感じたのはMAGIC PARTYはポニーキャニオンから
かなりいい感じにプッシュされている大型新人?なんだなって。
だって、ポニーさんところからの方(マネージャーさん?)が
わざわざ司会進行するぐらいだし、カメラマンもちゃんと来られて
撮影されていたし。インストアで本格的カメラマンってふつう来るのかな?
たぶんふつうはマネージャーやスタッフが撮ると思うし。

そこで司会の方がカジさんとの出会いとか
互いの印象とかを質問されて、それに対して
答えるカジさんがまた誠実さ丸出しって感じで
いいなぁ~って思っちゃった。

カジさんは光史郎さんのベースを
グルーヴィーなベースって言って
すごく気に入っている感じで話してくれてて
光史郎さんも笑顔で喜んでいる感じだった。

AIRIさんはすごく歌がうまいって褒めてたし。

で、MAGIC PARTYの2人は優しくてシャキッとしているって。

シャキッとって。背筋が伸びてる感じ?
AIRIさんのすがすがしさがそういう感じするよね。

一方AIRIさんはカジさんを
他の人だとダサイと思うようなことでも
カジさんがやるとすべてオシャレになるって
言ってた。でも、これわかる気がする。
なんか彼がちょっと手を加えると都会的になる感じ。
そして、彼はthe さわやかな人らしい。
わかる~!

とにかく、あっと言う間だったけれど
すごく楽しい時間を過ごせたし
行ってよかったって思った。

昼間12時半に集合って
京都のタワレコでもらった招待券に
書いてあって、間に合うかなって
思ったけれど、間に合って
近くで見れたので本当によかった。

時間があまりなかったので、
サイン会とか握手会とかなかったけれど
おみやげにとスタッフさんが今日の日付入りの
自筆サイン色紙を招待券をもっている人に
渡してくれた。もちろん私ももらった。


この日は光史郎さんのご家族も
昔MILKRUNの時代に京都のライブでは
必ず見かけた年配の男女の方もいらした。

光史郎さんの妹さんの子どもさんたちも
来ていて、彼の家族の愛を感じた。
昔からだけれどね。

きっとMILKRUN時代からのファンの人も
いたと思う。


あのまだ少年っぽかった光史郎さんが
今や渋い大人の男性になっていて
そりゃあ私も年とるよって思った(笑)


この光史郎さんとJet Kellyはいっしょの
場所で歌ってたんだからね。
そう彼がいた場所に真田暎人氏もいた。
ある意味、彼が真田氏と出会わせてくれたようなものだ。

なんか幸せな土曜日の午後だった。








コメント (2)
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この話はとりあえずこれで終わるつもり。

2011年07月22日 | 真田暎人/UESA
bye bye circusのチケット予約の話。
もう書かないでおこうかと思ったけれど
とりあえず、今思っていることだけ書いて終わろうと思う。

私はメール予約できないってことは
当日券買えってことだとは結びつかなかった。
そんなことを直で考える人っているんだと
驚いた。

私はふつうにローソンとかに買いに行くか
ネットで買うんだと思っていた。

ただ、ネットで買うと手数料がかかるので
割高になる。だからぴあの窓口に行って
買わないと損をする。でも、ぴあが
近くに無い人はどうするの?ってことになると
コンビニがあるじゃんってことになる。
でも、そこに行くのが・・・ってそこまで
怠惰な人は知らんって話になる。


メール予約はそれに比べたら
ほんと親切でラクチンだ。
ありがたいシステムである。


それができる余裕がアーティストサイドに
あるのならしてもらえたらうれしいと思う。

ただ、今回真田さんが最初にbye bye circusの
チケットをメール予約不可にした理由っていうのが
一番の意味を持っていたように思える。

今はもううやむやになりつつあって
どうでもいいやって感じもしてしまうけれど

私はやっぱり必死でチケットを買いに行くところに
そのライブの重みを感じたりもするんだ。

昔はネットはなくて
ただ、電話だけしか予約できなくて
繋がらなくて、泣いたことがどれだけあったか。

しかも私の場合は海外のアーティストがメインだ。
一度はずれるとあと何年待たないといけないのか
予想もできない。

そういうのに比べたら、メール予約なんて
夢のような話だ。
会いたいアーティストに会いたい時に会いに行ける。
年に何回も。


ただ、私はいまだに簡単には行けないけれどね(苦笑)


まあ、メール予約でもなんでもどうでもよくなっている私だけれども
本当のところのヒデトさんの最初の意思はなんだったのかが
一番大事な気がする。UESAでもソロでもOKだったものを
あえてbye byeでやめようと思った最初の意図。


ここに大事な何かが本当はあったような気がするし
本当はなかったのかもしれない。


とにかく、私がずっと洋楽好きだった理由が分かった気がした。
そんなめんどくさいことで躍起にならずに
来日するのを知ったら、チケット発売日に必死で電話かけて
取れたら喜んで、取れなかったら泣いて、そして日々大事に
そのCDなりレコードを聴いて幸せになれたこと。


一度ライブが見れても次いつ見れるかわからない外国の
ロックバンド。それでもその一回だけしか見ていないライブも
生涯忘れ得ないライブとなって私の宝物になっている。



私は本当は真田ヒデト氏のバンドにそのような深い存在に
なってほしいんだ。軽くメールで予約できちゃうっていう
のじゃなくて、土砂降りでも足運んでチケットショップに行って
ものすごく行きたい、絶対に行きたいからチケットを買うんだと
ファンのだれもが思うそんな存在になってほしいんだ。


まあ、それはもうどうこう言うものじゃなくて
真田氏が決めることだし、このあたりで
これについてあ~だこうだと書くのはやめます。







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なんとAB型的展開!

2011年07月21日 | 真田暎人/UESA
私の友達の割合からすると圧倒的にAB型が多い。
ちなみに私はO型なので、コロコロ日替わり感情のAB型に
最初はあきれたものだけれど、それも今じゃ馴染んでしまった。

私はO型だけれども、乙女座っていうのはAB型気質らしいから
どっちもごっちゃまぜなので、なんでもありなのかもしれない。
だから、昨日聴いてた音楽と今日聴いてる音楽がまったく別物
であることも日常茶飯事。

それにしても、まいったなぁ~。
昨日、あれだけ決意表明してたかと思いきや
本日の植田氏のブログによればチケット予約は
もうすべて一括受付になるとのこと。

bye bye circusもUESA商会の傘下になるんだ。
まずはUESAがあって、そこから真田ソロ
植田ソロ、サポート、bye bye circusと4つが
並ぶそんなイメージだ。

おそらく、みんな対等だと言われるだろう。
でも、どう普通に見ても、この図式が
普通の感覚だろう。


正直、これにはちょっとがっかりだった。



まあ、同じ人物がやっているわけだから
それでいいんじゃないと言われれば
そのとおりなのだけれど


ファンの人からの抗議があったのかな?
それとも、植田さんに何か言った人がいて
彼も巻き込まれそうになったのかな?


大人的、資本主義国家的見解からすれば
UESAのファンがそのままbye bye circusのファンに
なってくれれば、経済的にはすごくいいだろう。
逆に、UESAのファンが来れにくい環境を
作れば、最初はかなり苦しい状況になるだろう。

さて、あなたならどっちをとる?

生きていくためにお金は大切だ。
できるだけ、収入は得たい。
それは私もここをご覧の方もみんな同じ。

どんなイヤなことがあっても
我慢しているのはすべてお金のため。
それは高価なものを買う為じゃなくて
生活していくためのものとしてだよ。
もちろん、それだけじゃなくて
仕事にやりがいのある人もいるだろう。
私も嫌な事も多々あるけれど、感動も
いっぱいあるから好きでやっている部分もある。
でも、その仕事がなくなると生活に困るのも確かで
ある程度は妥協とかもしないといけないんだ。

だから、それを考えたら
bye bye circusに最初は観客3人でもいいじゃんとは
言えないよね。

ただのロックファンとしては「それでもUESAとはanother worldで
やってくれよ。」と言いたいけれど。

もちろん、お金が理由じゃなくて、
いろいろ考えたけれど、やっぱりファンを大切にしようと
真田氏が決意を新たにしたのかもしれないし。

それはわからない。

まったくぜんぜん違う理由なのかもしれないし
やっぱりただのAB型気質なのかもしれない。


いっそ、UESAをロックバンドにしたらいいのにって思う。
bye bye UESAとかになれないのかな?
ギター2人いたっていいじゃない。
ツインリードギターはかっこいいし。
なんてね。


あと、そもそも最初から予約しないみたいなこと
言わずにもう少しbye byeをやるにあたって
肩の力を抜いていた方がよかったのかもしれない。


Jet Kelly時代のあなたはそんなことに
迷ったり、囚われることすら考えてなかったよ。

自由に自然に静かなサウンドでもロックしてた。
意識なんてなくて、本能でロックしてた。

こうしなきゃ
ああしなきゃって
もう考えるのはやめたら?


歌いたいものをその日に歌えばいいだけだし
作りたいものを作ればいいだけだし
UESAでやってもbye byeでやっても
いっしょくたになってもいいじゃないかと

作り上げた額縁から飛び出せばいいだけじゃない?


先を読もうなんてことやめたら楽になると思うんだけれど。


とにかく、私は見れたライブだけで素敵な音楽を感じたい。

どっちがどっちとかもう考えるのはやめた。

昔からそんなこと考えずに本能のまま聴いて来たから
それでまた行く事にする。













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わたしのところにはまだサーカスはやってこないけど

2011年07月20日 | 真田暎人/UESA
おそらく、今年のうちにbye bye circusのライブを見れたら
それは奇跡のような気がする。

それだけサーカスは遠いです。

東京の方では何度かあるけれど
関西はそんなに無い感じ。

しかも、どうやら日程的に私の行けそうな日と
なかなかうまく合いそうにない。

だって、結構関西でやってくれるUESAのライブでさえ
行けないんだものね。


それに本当のところいうと
サポートじゃなくて
bye bye circusのためだけに
太鼓叩くぜみたいな
ぶっといドラマーがメンバーに
正式になった時に見たい気もする。

でも、行けるって言うチャンスがあれば
そんなことそっちのけで

「そんなこと言ってたっけ?私。」みたいな
涼しい顔して行くでしょう。

ま、そういうもんさ(笑)

ヒデトさんがブログで書いていたチケット予約の話。

覚悟決めてライブに臨むっていう話。


それだよ!って心で拍手。


実際のところ私自身もJet Kellyの時代からUESAに至るまで
いつもメール予約でチケットをとっていた。

だから、ごくたまに「どうしてもいけなくなったので。」って
キャンセルさせてもらったこともあった。本当に申し訳なかったけれど。
家の事情でどうしようもなくて。

でも、快くキャンセルを受け付けてくれたヒデトさん。

bye bye circusのHP見ていて、私には
メール予約では受け付けませんっていう文字が
インパクトがあって、予約できるっていうのは
どこに書いてあったのかな?って思ったんだけれどね。

私はその「受け付けません」っていうところに
彼の決意みたいなものを感じてたんだ。


だから、今回の彼の言葉にはうなずける。


ふつうはe+とかチケットぴあとかローソンチケットで
先行予約とかでチケット買うよね。

だいたいは3、4ヶ月以上あとのライブで
その時のおおまかなスケジュールだけは確認するけれど
何があるかなんてわかんない。そこで決断するわけだ。

行くのか
行かないのか

それで予想外のことが起こり、でもギリギリ行けたものもあれば
ついに行けなかったものもあった。

the BirthdayとNICO Touches the Wallsの
それぞれワンマンライブだ。


ほんと、どれだけ行きたくてチケットを取ったか。

でも、やっぱり家族には音楽も負けちゃうね。
家族に何かがあって、どうしてもそばにいないとダメだというときは
音楽に「ごめんなさい。」と言うしかないんだ。

いまだにその2枚のチケットを大事にもっている。


そういう風にしてチケットを最大の決意をもってとるわけだ。

ヒデトさんがそういう思いでbye bye circusのライブに
来て欲しいと思うのも、そのバンドを本当にでかいものに
していきたいと思うのも極めて真っ当なことなんだ。


これが今後の彼のバンドに対する決意表明であり
今までのファンへのある意味宣戦布告でもある。

そのやり方について来てくれるのかくれないのか。

彼はUESAを温泉と、bye byeをバーベキューとたとえた。

まあ、私的にはUESAを温泉とたとえるなら、bye-byeを海辺のバーベキューと
海を入れて欲しかったなぁ~(笑)海で泳ぎながら、バーベキューするっていうのは
すごく刺激的で楽しいけれど、すっごく疲れるんだよね。癒しではなく
ハードボイルドワンダーランドな感じ(笑)
でも、私はどっちかを選べといえば、後者を選んじゃうかもしれない。

私の理想とする男性像は
まず、バーベキューをやってくれる(ここがポイント!)人。
自転車乗るのが好きな人。
海が好きな人。
泳ぐの好きな人。
歌うのが好きな人。
楽器が弾ける人。
電気の配線とか得意な人。
字のきれいな人。
料理のできる人。
子ども好きな人。
そして、本を読む人。

(あくまで理想なので)

あと
私がドキっとする男性はカフェでひとりで読書している人。
電車の中では当たり前過ぎだからそう思わないけれど
カフェにまで来て読むっていうのはよっぽど本を高いポジションに
置いている証拠だから。本のためにコーヒー代払ってるわけだから。

って話が関係ないところに行った。

行ったついでに
ほんとのほんとにしんどいときは、avenged sevenfold聴くのが
一番這い上がれる。一度聴いてみてください。反対にしんどくなる人いたりして(笑)↓

http://youtu.be/oJaBHSIRVlE

UESAのファンの方でこういう曲をふだん聴いている人は
ほぼ9割はいないと思うけれど、偏見なくこういう音楽も
聴いてほしいなと思う。

目をつぶれば、国も人も関係なく、その音楽の大事な何かを
感じとれるはずだから。

ってまったくbye byeと違うところに流れてるので
もどすと

ヒデトさんは今後もそのスタンスでbye byeをやっていってほしい。

そして
バラードなんてしないとか言っているけれど、バラードは
ロックンロールな場所でもできると思うから、そういうくくりを
取払ってやっていってほしいと思う。
どうやったってUESAと同じようなバラードになるわけないし。


願わくば、そこまで徹底的に「変えよう」っていう何かを持つのなら
対バン相手もUESAでやった人たちとはbye byeはやらないぐらいの
決意をもってやってほしい。今回の片山さんの場合はバンドバージョンなので
例外と自分に都合よくは考えるけれどね(笑)。

ただ、できればほんと同じ人たちとはいっさいやらないでほしい。
友達であってもね。
むしろ友達でない、知らない人たちとやってほしいな。

もっと徹底的にやるならば、スタッフもマッチョなレスラーみたいな
お兄さんにするのもいいかも(笑)。モッシュダイブでも守ってやるぜ。
みたいな。

とにかく、私は奇跡をじっと待つしか無いな。

いつ来るか
いつ来るかと。


ただ、前もってチケットをとるってことは
好きなバンドのライブとかが重なるリスクも
あるってことだから。

先にとった方優先だしね。

相手の出方を予想するのも楽しいかも。

いつ フォズ来るか(これは10月にすでに1枚チケットゲット済み)
いつ the HIATUS来るか(これがかなりドキドキもんだ。)

くるりは一応チケットの抽選結果待ち。梅小路の彼らのフェスに
今年は参加するつもり!

そんなこんなで好きな人が多いとほんとかぶりそうで恐い。

そこにbye bye がどういう出方でやってくるか?

まるでダービー予想のようで
ドキドキする。

さて、この間やっと買えたbye bye circusの
CDを聴いてから寝ようっと。







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真田暎人 at OSAKA

2011年07月18日 | 真田暎人/UESA
チケットに真田暎人(from UESA)って書いてあったんだけど
なんか初めてみた人だと(from USA)って見間違えて
へぇ~アメリカから来たんだって思うかな~なんて
妙なことが浮かんだ。

2011. 7.17(日)

大阪西天満のLIVEHOUSE D'にて

「BLUE SKY」っていうイベントに行って来た。

うめ地下のwhityなんて十数年?ぶりかもっというぐらいで
泉の広場ってまだ健在なんだとか思いながら、その店舗の
変わり具合に驚きながら(昔ウルフルズのトータス松本氏が
バイトしていたカレー屋さんを探したけれどわかんなかった。
まあ、昔の記憶の元でなので。)そのLIVEHOUSE D'に初めて行った。

このライブハウスへのアクセス方法の通り行ったけれど、
かなり大回りだ。でも、それが一番安全な道順なんだろうね。
だって、近道でいくとやばいところを通っていくことになるもの。
私からすると無法地帯(笑)的イメージのある場所がその近道の
場所にある気がするわけで(まあ、勝手に思っているだけですが)
近い方法がわかっていてもあえて遠回りしていく。

だって帰り道にもその安全っぽい道にもストリートガールかと
思うような呼びこみ姉さんたちが立ってたものね。
イギリスのシェフィールドを思い出したよ。
道の角という角にたつお姉さんたち。

イベントには

片山遼さん
キャラメルパッキング

そして真田暎人さん

チケットのand moreのところにあとひとり。

さて、

こじんまりしたライブハウスで
まあ、そのライブハウス自体にどうとかこうとか
述べるまでには至らないけれど、新しい場所だった。

イスが並べてあって、座って見るライブだった。
まあ、アコギ系ライブだとメンツを見ていて思ってたので
いつものロック系の用意では行かなかったけれど
エアコンが効き過ぎて寒いっていう人が多くて
かなりの人が羽織もので身体を包んでいた。


さて、片山遼さんはUESAとかヒデトさんのブログで
よく目にする名前であり、写真とかでも何度か登場されているけれど
初めて拝見した。ってことで私が誰かわかった人がいたりして。
そうです。あんな人が私です(笑)というのも初めての人
手を挙げてっていうのに正直に手をあげてしまったからね。

雰囲気、暎人さんに似てるなぁ~って思った。

全部で5曲をやってくれたんだけれど
本当は6曲用意されていたらしい。
途中で弦が切れてそれをつけかえるのに
時間がとられて、1曲減らさずをえなかったよう。
仕方が無いよね。突発的アクシデントだから。

その新しい弦はLIVEHOUSE D'に住む妖精の声が
裏からして、差し出されたものだけれど(笑)

実はキャラメルパッキングさんのものだったよう
(後で、キャラメルさんのリーダーさんが言ってた。)

で、話ながら立ったまま弦をきれいに替えられていて
その手際のよさが印象的だった。

私はいつも初めて見るアーティストの場合は
その人の楽器を見る。この人のクセだったり
この人の楽器への愛だったり、ちょっとした
性格だったりがそこから見えてくることがあるからだ。

片山さんの場合、サウンドホールの下の部分が
かなり削れていて、木の地肌が見えていた。
ホールの上の方にも傷はたくさんあったけれども
白っぽくなっていたのは下だけ。
そこに彼の音楽の年輪やどれだけそのギターを
奏でて来たかがわかるし、彼のくせも感じた。

たとえば、NICO Touches the Wallsの古村さんも
彼のギターにはそういう部分的に地肌が見えているところがあって
彼の弾き方のくせがそこにあるし、かなりの塗装がはげているにも
かかわらず、大事に弾き続けるところが私は好きなんだ。
愛情がそこにあるし、細美くんが使えなくなってもステージの横に
愛着があるギターを置いておくっていうのもわかるし、そういう
気持ちでギターを大事にしている人が好きだ。

regaというインストバンドのギターの人もそうだったなぁ~って
ふと思い出した。楽器を見ていると、その人が見える気がする。

あと片山さんはクリップ式チューナーをつけていて、
最近はこれをつけている人をよく見る。この間のタワレコの
インストアライブでの渡會さんもつけていた。
真田さんは足もとに置くチューナーだったけれど。

さて、話が飛び過ぎたけれど、片山さんの歌の中で
ちょっと変わった曲っていうのでやってくれた「翻弄」って
いう曲が印象に残った。まあ、多少はオリジナルラブ系な部分も
あるかもしれないけれど、でも最近では新しい感じがした。
ソロアーティストで結構パターンが決まっている曲を
よく聴く感じだったところにこの曲はなんだか
すごく新鮮に感じた。

どんなシチュエーションでこのメロディが出て来たのか
すごく興味がある。

他の曲もメロディアスな曲ですんなり入ってくる曲ばかりだった。

彼の詩を集中して聴いていたんだ。私が惹かれたり、心が拒否しない
歌っていうのは嘘がない歌なんだなってその時わかった。

というかその日、正確には昨日「あ、そうか。」ってわかったんだ。

私が好きになったり、惹かれたりする歌にはその作り手しか書けない
世界中探してもその人しか書けない言葉やフレーズがいっぱい詰まっている
歌であるということが分かった気がした。

そこに私は「本物」を感じるんだ。

以前、ファンモンが好きじゃないということをブログに書いたけれど
それを見事に証明してくれたのがマキシマム・ザ・ホルモンで
私の思いをそのままPVにまでしてくれたわけで。

そうなんだよ。だれでもやれちゃうんだよ。あの程度はって。

そうじゃなくて、
あなたしか出来ない歌。
あなたしか歌えない言葉。
それを私はいつもきっと音楽に求めているんだね。

だから、誰もが使う「好き」「I love you」でも深く伝えられる人は
その周囲にある言葉がその人だけの言葉だからなんだ。

ありふれた、使い古された言葉だらけで歌われた歌に
何を感じろっていうの?って感じだ。

今回のライブの一番バッターの人がそれだった。
それ以上のことは触れないけれど。

その人の曲で唯一心に触れたのはその人だけしか
知り得ない、体験しえない事を歌にしたという歌だけだった。

やっぱりそうなんだ。その人だけのものだから深みをもって
人を感動させるんだって。

同じ気持ちを分かち合うために簡単なよく知る言葉を使うのがいいと思うのは
間違いだと最近よく思う。というか、聴き手をバカにしているの?って
思うことも多々ある。難しい言葉はわかんないだろう?みたいな。
10代の前半の子だって60代の人だって言葉がよく使われていないものであっても
本物はどこかで本物同士が重なりあって、違う状況でも心を通わせることができるんだ。


あなただけの言葉は人を動かすんだ。

この世にはあふれんばかりの言葉がある。
特に日本語にはいろんな表現方法がある。

だって、英語ではa pencilとかan appleとか a bookそしてa carなんて
aかanさえつけとけばいいものも、日本語にすると一本の鉛筆、
一個の林檎、一冊の本、一台の車っていうようにすべて違う。
これってすごくない?日本語を勉強する海外の方は大変だと思うけれど。


だから、こういう日本語をいっぱい見つけて歌に織り込んでいる人を
見つけるとうれしくなる。

で,今回初めて出会った片山遼さんもそういう人だと思って
ちょっとうれしくなった。

だって,♪上り列車3両編成

とか  ♪あと10分眠ろう

とか  ♪枯れないサイネリア(って花を私は初めて知った。)

とか  ♪心拍数も嘘つけないかなぁ

なんて絶対に彼しか書けないと思う。


そういうところが心に引っ掛かって行くんだろうね。


で、片山さんの話が長くなったけれど、

彼の次はキャラメルパッキングという2人組が登場。

なんでも韓国でライブするらしい。すごいね。

リーダーはどこか中学校の体育の先生風だったけれど
太郎さんというギターの方のトークが好きだった。

おもしろいトークでも単なるギャグ連発やどうでもいいことを
こねくりまわすのは好きじゃないんだけれど、彼のように
なんていうのかな、イマジネーションから派生するおもしろさは
私のツボにはまる。ワカメとかね(笑)

音楽は好きかどうかは別にして、見るものを引き込んで行くパワーを
感じた。あえていうなら、意外と中高生に受けそうな音楽だ。
いい意味でね。今時の中高生を味方につけると強いからね。

結構このユニットのファンの方がたくさん来ていた気がする。


で、どのファンの方かわかんないけれど、アーティストが
笑わしている時じゃないときに笑ったりするのはちょっとどうかと
思った。なんか失礼じゃないかと。


さて、やっとここで私がこの日、メインで見に来た
真田暎人氏の話をしよう。

かなり久しぶりなので、どんな曲が聴けるのかすごく楽しみだった。
前日、前々日はUESAで大阪でライブがあったけれども
仕事の関係もあり,今回は真田氏のライブが見れただけでも
本当によかったと思っている。

セットリストは

時間を止めて
宇宙のロック
なりたいものに私はなる
parade
星のリンダ
17才
空に風、声は羽根
孤独の星

en) yes

ただ、アンコールも続けてやっちゃったけれどね。


真田さんの歌を聴いていると安心できるのは
本物だといつも感じられるからだ。
彼しか書けない歌が絶対にそこにあるから。

彼の歌には空と海がいっぱい出てくる
魚と星がいっぱい出てくる。

ここで思うのは彼はやっぱり
細美君の言うスーパーノヴァの大爆発により
できた星屑で出来た地球に生まれた人間であるから
宇宙をいつもなつかしく見ている人のひとりだということ。
そして、その人間は海がまず出来て、その海から生まれたという
説もあるから、実は彼は宇宙の記憶と海の記憶をいまだに持ってるんじゃないかなと
思うぐらいに彼の歌には宇宙のことや海のことが出てくる。

彼は昨日のMCでラーメン屋さんの店主さんのことを話した。

なんでも「ごめんね。」ってつける人らしい。

「いらっしゃいませ。ごめんね。」って感じで。

そのMCのあとで「なりたいものに私はなる。」をやって
そこに「ごめんね」って出て来たときは
さすがに吹きそうになった。しっとりした曲なのに。

だめだね。ここにそのMCをひきずるのは。
でも、これからしばらくは思い出しそうだ。

その「なりたいものに私はなる。」は初めて聞けたのでよかった。
思っていた感じとはちょっと違ったけれど、すてきな曲だった。

「parade」を久しぶりに聴いた。
やっぱり心に滲みる曲だ。
聴いているとそこに映像が浮かんで
都会の交差点の空気感を思い出す。

♪誰もが同じように泣きながら生まれたね
 今夜、振り出しに戻っただけ

このフレーズがほんと心に響く。

なんて優しい言葉だろうって。


「星のリンダ」のアレンジにはちょっと驚いた。
ここまで変えるには何か意図があるのだろうか?

おそらく、UESAでもbye bye circusでもやる曲だから
ソロバージョンを新たに考えたのかもしれない。

でも、ちょっとあとひと味何かがほしい気がした。

私たちのように最初の「星のリンダ」を知っている人には
その曲の良さを知っているからそのアレンジの部分でも
わかるけれど、初めての人には「?」な部分があると思う。

よく知る曲ほど陥る感じのするアレンジのような気がした。

何がひと味いるのかどうかはわからない。
塩加減かしょうゆ加減かわかんないけれど
もうひとふんばりのギラつく味がほしい気がした。

まあ、もう一度聴いてみないとわかんないかもしれないけれど。

「17才」もやってくれてうれしかった。
この曲も大好きなんだけれど、これもアレンジされていたね。
これはこんな感じかなって思った。


そして、そして

「空に風、声は羽根」が聴けてほんとうに幸せだった。

Jet Kelly時代の曲を聴くと
どうしてより安心してしまうんだろう?

まるでお母さんのおなかにいることを
思い出す赤ちゃんのように
泣いている子も泣き止むようなそんな感じだ。


「孤独の星」はこれからはbye bye circusでメインで
やっていくのかな?この曲もとても素晴らしい曲だと思っている。


これでラストだったんだけれど、

「もう一曲続けてもいい?」って感じで
「アンコールなしで。」って続けてやってくれたのが

「yes」


大好きな曲。

これを聴きたいと思っていたので
聴けて本当によかった。


「なんとかなんとかなんとか」って言ったら
「イエスイエスイエス」と言ってと
最初、始める前に彼が旋律つけて言ったときに

あ~yesやってくれる!って思って報われた気がした。

何に報われたか?よくわからないけれど
そう思った。


あっという間にライブは終わった。

まさに時間を止めてって感じだよね。

また、いつライブ見に行けるかわかんない。


でも、どこかであなたが歌い続けていてくれたなら
それで幸せだ。

そして、なんだかいつの間にかあなたから
もらった歌という宝石がたくさん私の心の
大事な箱にしまわれているんだなって
改めて感じた夜でもあった。





































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Enemy

2011年07月16日 | FoZZtone
FoZZtoneの「NEW WORLD」に入っている「ENEMY」

この曲はドラミングから入ってくる。
そのドラミングがどこかアフリカのサバンナで
アフリカの人が太鼓を叩いているような
そんな感覚がするんだ。

そこにギターの音がかぶってくる。
そのメロディがすごく泣きたい気持ちにさせる。
悲しいからじゃなくて
なんか自分の中に堪えていたものを
解放しにきてくれたかのように
心の奥底に響くんだ。

♪西日が全てを焼く前に
素晴しい日だったなんて言う前に

♪時間が記憶を焼く前に
過ぎたことだよと笑う前に


っていう歌詞は本当になんて「生きている歌詞」だろうって思う。

歌詞が生きているって感じるのはそうない。


あえて人は辛いことをどうにか忘れようと明日へ逃げようとする。
でも、実際は逃げられない。

この曲はそんな辛いことから逃げようとせずに
むしろ受け入れて、対峙しているのが痛いほど伝わるんだ。

これが人間だろう?って
私は感じるんだ。


敵をバンバンバンってそれこそ私だって何人やってきただろう?
でも、そういう敵は実は必要なんだよね。
敵がいるからこそ、自分の失敗や足りないところを今より
ましにしなくちゃって努力するものね。

失敗は失敗とまず受け入れよう。
だめな自分はだめだとまず受け入れよう。
でも、それが次の道しるべを絶対に
見せてくれる筈だと思うし、今まで生きて来た中で
ある意味どれだけ敵に自分の成長を助けてもらったか
わかんない。

だからこそ、この歌はすごく響いた。
今でもまだまだ敵だらけだ。
でも、そこに必ず自分の階段をまた一段上がれるパワーが
溢れている。


負けない。
いや負けてもいい。
負けたら、その次は勝ってやろうと
また自分が歩き出す。
それでいいんだとこの曲はただ教えてくれるんじゃなくて
いっしょに「おれもそうだからさ。」と
歩いてくれている感じがする。

この価値観はどこか細美さんと似ていて
私が好きになる人たちはきっと
いっしょに歩いてくれそうな人たちばかりなんだろうね。




Walk on!

昔、奈良美智さんが絵といっしょに書いていた言葉。

まさにそれだ。

私はこれからも素晴らしい音楽と歩いて行こう!

で、本当の本当の敵は自分自身だから自分に負けない!

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植田健一というちょっとだけサンジみたいな人について

2011年07月16日 | 真田暎人/UESA
以前、真田暎人っていう言葉織り人について書いたけれど
その彼のユニットUESAの相方の植田健一って言う人について
感じたまま書こうと今決めた。

彼のことを知ったのは彼がまだZIlcoNIAというバンドに在籍していた時。
でも、私は一度もZIlcoNIAで演奏している彼を見たことはない。
彼が演奏しているのを最初に見たのは、ヒポグリフというバンドの
サポートギターとしてギターを弾いていた時。
2008年11月23日のことだった。

その時、真田氏はJet Lily Starのフロントとして歌っていた。

そして、そのイベントのタイトルが
「Everybody needs somebody」

のちにそこでは別々のステージに立っていた真田氏と植田氏は
UESAとして「everybody needs somebody」という歌を
お披露目することになるなんて、その時は想像もしてなかった。


その初めて彼の演奏を見た日の印象は
なんて女性ファンの多い人なんだということ。
もちろん、Jet Lily Starとかそのヒポグリフも女性ファンの方が
圧倒的に多かったのだけれど、そういう次元を超えていた。

きゃ~の世界だったから。

乙女ちっくな目をした人たちが
うっとりと彼を見つめる。


私のことを知る人なら
ロックのライブにそういう人たちがいることに
内心穏やかでないタイプであることはわかると思うけれど、

正直「なんじゃこりゃ~!」って思った。

アイドルではないかと。


その後も、彼をとりまくファンは
あきらかに彼を王子様のように見ている。

音楽が主ではなく彼が主で
音楽はひとつの彼の飾りもののように
なってるんだろうなって思ってしまった。

もちろん、「そんなことない!私は彼の音楽が好きなんだ。
ギターが好きなんだ。」って言うファンの方もいるだろう。

そういう方には申し訳ないですが、そういう妙なファンが
混じっているのは確かですよね?


ただ、彼が作った曲は聴いたことがないので
彼の音楽っていうのは彼が演奏する音楽だと
私は考える。


もしZIlcoNIA時代に彼による楽曲があったのなら
知らないゆえ、許して下さい。

でも、曲を作っている作ってないというのは
気にはなるけれど、そういうことだけで
ミュージシャンを判断するほどちっぽけな音楽バカではない。
まあ、自分で言うのもなんだけれど。

実はこの間、珍しく
ミュージシャンが出てくる夢を見たんだ。

ほんのつい2、3日前。

朝方、目覚ましがなる15分ぐらい前だったと思う。

ちょっと目が覚めて時計を見たらあと15分ほど
目覚ましがなるまであったので、寝直そうと
思って寝た時に見た夢だったので。

そこに登場したのが、なんと植田健一氏だった。
それがとても変な夢なんだけれど
彼がどれだけギターが好きなんだというのが
溢れていた夢だったんだ。

私はどこかのスタジオにいて
そこに彼がいて、ギターのことを
なんだか一生懸命に説明してくれて
エフェクターについてもいろいろ見せてくれて
いろんな音を出してみせてくれて、

その真剣な顔をみて私は
「あ~この人は本当にギターが好きなんだなぁ~。」って
感じた時に目覚ましのベルが鳴った。

で、目覚めてもまだ彼の真剣な顔が脳裏から離れなかった。


それは夢なんだけれども
ある意味、私の本能に届くUESAでの彼のギターの
音によるものじゃないのかな?って感じた。

ちなみにその夢を見る前の夜に
寝る直前まで聞いていたのはチバ氏率いるthe Birthdayの新譜だったので
どこでどうなって、植田氏がギター講義を私にするような夢に
結びついたのか?不思議である。

あと不思議なのはアコギではなくエレキしか彼が
持っていなかったということ。きっとこれは
何かのメッセージ?

植田氏はよくご自分のブログなどで「チャラ夫」とか
言われていますが、彼がギターの練習をしている姿には
そんなものはまったく感じられない。

インストアライブに行かれた方ならわかると思うけれど
どれだけ本番前に練習するの?っていうぐらいに
ギターリハされてますよね?

「チャラ夫」っていう彼の言葉は
さしずめ、ハリーポッターでいう透明マントみたいな
役割をする言葉じゃないのかなって思うんだ。

自分を隠すためのね。

彼は本当は「まじ夫」なんじゃないかと。

あと、実はウサギのような人なんじゃないかと。

すなわち、孤独が苦手。


ずっとひとりぼっちなら生きて行けないみたいな
ウサギとついつい重ねちゃう。

きっと数日彼をひとりにしたら危険だと思う。
ゆえに今彼が住んでいるような
「ひとつ屋根の下で」みたいなシェアハウスは
東京暮らしをするにはぴったりな気がする。

彼は男性からも好かれる方なんだと
中野さんをはじめ、いろいろな方との交流から
感じられる。

ただ、そういうのを大事にするのもわかるけれど
自分が本当に音楽で飯食っていこうと思うなら
たまには残酷な自分をもあえて作った方がいいかもって
思うこともある。

友達だから
いい人だからと
音楽の方向性とか実力とかそういうものは
後回しにして、いっしょにライブやるとか
もうちょっと慎重に考えてほしいなと
思う事がある。

部活動でも、やっぱり試合は弱いチームと
やれば勝つけれど、それでは意味なくて
自分達よりずっと強いチームと対戦して行く方が
自分達の力もつくし、そこで勝った方が
達成感があると思うんだ。
応援してくれる方たちだって、そのレベルで
見てくれるというか。

お友達っていうのが
プロになるには
たまにどうなんだろうって
思うこともある。

友達を失うぐらいなら
音楽なんてやめちゃうって
思う人もいるかもしれない。

ただ、本物の友達はそういうところも
理解してくれるから、そこで終わることは
ないと思うんだけれどね。

まあ、いらぬおせっかいでしょうね。

ゴッチと細美くんとホリエくんの関係は
売れない時代からお友達でありつつ、みんなすごい
レベルに刺激し合って上がって来ているのは
すごいし、そういう関係ならいいですけどね。


植田さんは実はクイーンとかオアシスとか
聞いていて、洋楽も聞いている方。
だから、エレキを弾いたら、そこにそんな
遺伝子が垣間みれることだろう。

私がよくUESAのライブの感想を書くときに
彼のギターがブライアン・メイを思い出させるって
書いているけれど、それがそこなんだと思う。

知らない人がいるかもしれないから
説明するけれど
クイーンのギタリストはブライアン・メイという
イギリス人で、彼は理系の大学を出ていて、
先生もしていたことがある。
お父さんも技師であったので、古い木材を使って
お父さんと2人でギターを作ったという
エピソードを持ち、彼のギターはイギリス人の
評論家によれば、日本の津軽三味線のような
弾き方をすると当時言われていて、そんな彼は
フレディとともに日本びいきである。

実は亡くなった本田美奈子というシンガーを
いたく評価して彼女のプロデューサーも
したことがある。

SIAM SHADEの1/3の純情な感情が
出る前あたりに栄喜さんが悩んでいた時に
たまたま来日していた彼に栄喜さんが
「いい音楽だ。」と言われて力をもらえたという話。
(これは昔、栄喜さんに教えてもらった。)

そんな感じでいろいろとブライアンは日本と
繋がっている。

さて、話が飛び過ぎたけれど、
植田氏はまだまだギタリストとしては発展途上に
あるのかもしれない。

私が敬愛する伊藤大太氏(ex SIAM SHADE)や
菊池英昭氏(ex the yellow monkey)や
生形真一氏(Nothing's carved in stone)には
まだまだ遠い道のりかもしれないけれど

それでもまだまだ可能性はあるわけで
ゼロではないんだ。というかこれはギターの
好みかもしれないので。

すでに津軽三味線風アコギは確立しつつあるし。


ちなみに菊池氏もブライアンの影響受けてます。


あと、植田氏には本をいっぱい読んで欲しい。
たとえばトルストイ(笑)

まあ、たぶんトルストイとかドストエフスキーとか
最初に読んだら、本嫌いになる可能性も高いかもしれないけど。

でも真田さんはトルストイ読んでいるんだよね?(笑)

村上春樹はドストエフスキーが大好きらしいから、
春樹ファンは一度は挑戦しないと行けないとは思うけれど。

日本では植田さんにはやっぱり夏目漱石。
ってすでに読んでいるかもね。

だって、四国の松山が舞台の坊ちゃんとかあるものね。
まあ、おもしろいかどうかは現代っ子にはわかんないけれど。

とりあえず、夏休みの100冊みたいなのに夏目漱石の本は
必ず入っているよね。


で、私が読みやすいのはやっぱり伊坂幸太郎か
恩田陸かよしもとばなな。

で、はまって抜けれないのは村上春樹と島田雅彦。
恐い話では高橋克彦。幽霊が登場するけれど
心に感動を覚える作品が多いので、彼の文章力は
すごいと思う。彼は仙台を舞台にすることが
多かったから、今回の震災でまた何かを
感じられているのかもしれない。


まあ、ミュージシャンは読書家が多いから
すでに「全部読んでる!」って言われて
反対にお薦めを言ってもらえるかもしれない。


植田氏のファンの中には彼に母性本能を
くすぐられるという方もいるようだ。

母性本能っていうのが女であるくせに私には
いまいちよくわかっていない。

母性本能というのは自分の赤ちゃんに
おっぱいあるいはミルクを与える時に
自然と出てしまうものだと解釈するからだ。
子どもが危険に遭いそうなときに身体を
はって助けようとするのが母性本能だと思うからだ。

それ以外に母性本能っていうのはよくわかんない。


韓流系俳優さんを追っかける人たちで
特に年配の方達はその言葉をよく使う。
あなたたちはまた子どもが欲しいのか?と
ひねくれた私は思うんだ。

私にはちょっと何かが欠落しているのかもしれない。
まず人を顔だけで好きになることはないし、
母性本能をくすぐられるから好きになることもない。

私が好きになるのはミュージシャンであれば
最初の一音だ。
最初の一言だ。

そこから惚れて行く。そして全部好きになる。
だから、音楽無しでその人と出会っても
果たして好きになるかどうかはわかんない。

建築家でもそう。
美術家でもそう。

まず建物に惚れる。
まず絵に惚れる。

そこからその人が好きになる。

で、顔なんかも後で知る。
驚くほど男前のときもあれば
ユニークなお顔の方もある。

でも、そんなこと関係ないぐらいに
その作品は私をメロメロにすでにしているんだ。


私が植田さんに望むことは
周りを気にしないで、
自分が本当にやりたいことを
やってほしいということだ。

彼が好きな音楽をやってほしいということだ。
音楽で一生食べて行くのなら、なおさら
本当にやりたい音楽をやらないと意味がない。


人に好かれることだけを考えていたら
本当にやりたいことはきっとできないと思う。


真田さんとのペアは素晴らしいペアだと思う。
もちろん、それは大事にしてほしいし、
お互いにそれぞれの良さを出し合える関係だと
思っている。

ただ、もし植田さんがバンドとかをやろうと
思うなら、お友達だけで集まるのではなくて
本当にやりたいことを同じ価値観で考えている
メンバーを集めてやってほしいな。

じゃないときっとそのバンドは何も残さない。

東京は広い。
数えきれないほどのミュージシャンがいる。
その中で、里見八犬伝のように植田さんが
必要としている、声、ベース、ドラム、という
水晶玉が君を呼んでくれて、そして君がみつけて
すばらしい歌がそこから生まれることを
想像して、また次に植田さんのライブが
見れる日を楽しみにしておく。


最後にワンピースのサンジは料理人だけれど、
ちょっと見た目が似た感じだよね。
で、植田さんは真田さんのために彼が素材として
用意した音楽をよりおいしい音楽になるように
これからもギターで料理していってくださいね。


何やら、わかるようでわからない内容でしたが
苦情は受け付けませんのであしからず。

では今宵もgood musicを!












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Strike the sun (from invisible see~組曲「白鯨」)

2011年07月10日 | FoZZtone
2010年2月20日(土)の京都MUSEでのこと。

ライブ前に私や何人のファンの方が開場待ちで外でぶらぶらしている時に
渡會さんがほぼすっぽり顔を隠して、下向きな感じで横を通り過ぎて
街中へ出て行かれた。

その時、その背中になんだかいろんなものを背負っているように
見えたんだ。ちょっと胸騒ぎを感じた。今はそれがなくなってよかった!



私はそこで新曲を2曲聞いた。

その時のブログから引用したのが下記だ。



「1つは途中までなのか
あれで完結なのかわからないけれど

まるでステックス(アメリカの大御所バンド)の
パラダイスシアターの最初みたいな感じで

チャプターが始まる感じで。


群青色の空と
白鷺の色のインパクトが
頭に残った。

素敵な曲。


もう一曲は真面目に愛を歌った曲だということ。

偶然なんだけれど、以前に新曲の存在なんて知らずに
フォズのTwitterに「日々溺れそうだから、フォズのライブで息つぎ」
という内容の返信をしたことがあった。

それの答えのような「溺れる」っていう言葉が入っているその歌で
まさに私は水面に引き上げられた。
しっかり息つぎができたよ、このライブで。」


2曲目の方は「slow flicker」と確かタイトルも言ってくれていたと
思うんだけれど、1曲目の方はわからなかった。

初っ端に演奏された曲だったし、
初めて聞くって思ったんだけれど
結局、タイトルを知る術はなかった。

群青色と
白鷺を頭の中でイメージして
その風景を思い描いていた。

あの曲はどこへ行ったんだろう?

オーダーメイドアルバムの曲にも
この歌詞は無かったし。

なんだったんだろう?って
ずっと思っていた。


そして、今回の「NEW WORLD」を聞いて、
その中で「Strike the sun」を聴いた時、
涙がドバっと溢れて来た。

これだ。これだったんだ。
あの日のあの曲はって。
ちゃんと存在していたんだって。

この後に続くFanfareもおそらく
その時に演奏されていたのだろう。

1つの曲として受け入れていた気がする。

「組曲 白鯨」

彼らがクラシックにまでに至るのは
ごく自然の流れのような気がする。

ただ、どこのどの時点で渡會さんがクラシックを
聴こうとしたのかは、どこかのインタビューできっと
話されているんだろうけれど、私は知らない。

でも、竹尾さんが好きなリッチー・ブラックモアも
愛する音楽家にバッハをずっとあげていたし、
ハードロックバンドのギタリストは意外と
クラシックを聞いているんだ。
そこからヒントを得て、彼らのギターの演奏に
その要素を取り入れている。

ブラックモアズ ナイトなんて
へたするとクラシックコンサートっぽくなりそうな時もあったと思う。

私が大好きで子どもの頃聞いていたQueenだって、
フレディ・マーキュリーは子どもの頃からクラシックピアノの教育を受けて
それを彼らのロックと融合させて、唯一無二のロックオペラを作り上げた。

クイーンが休止中にはフレディは本格的にクラシックのオペラ歌手と
共演して、その分野で活躍していた。

「バルセロナ」という曲はすばらしかった。

私が大好きなKATE BUSHだって、やっぱりクラシックの教育を受けて来た人で
アルバムはコンセプトアルバムになって、彼女の場合は小説のようになっていた。

プログレッシブロックとジャンル分けされてきた
イエス、エマーソン・レイク&パーマー、キングクリムゾン、ピンクフロイド、ジェネシスなども
まさにクラシックとロックを融合させている。不思議とこれらはイギリスで生まれていて
やはり歴史のある国だからこそ生まれるのかなって思った。

アメリカではその後スティックスとかはこの遺伝子を受け継いでいるように思ったし、
今も活躍中のドリームシアターなんかもそうだと思う。

「オシュグッド」という曲が本当に全身で好きだ。

曲の始まるインストから、もうやられる。

「ふと6小節」という言葉から始まるのも
絶対に渡會さんだけにしか書けない言葉だよね。
ほんと感動する。

この歌詞にはガーファンクルとかディランとか出てくるけれど
演奏的にはクイーン風なところもあるし、ディープパープル風なところもある。
いろんな70年代80年代のロックが注入されているんだけれど、
すべてをFoZZtoneの音楽で見事に消化して、彼らの音楽にしているところが
涙が出そうなくらい素晴らしい。

乗り物じゃなくて
馬が走っているような疾走感が
いろんな風景を思い出させて
私の五感を刺激する。

それは主にイギリスなんだけれどね。

懐かしい、私の大好きなイギリスのにおいや
草木のつゆやカサカサ葉を揺らす風なんかを
本当にリアルに思い出させてくれるんだ。
イギリスの海岸近くの町で
海を見ながら風に吹かれて
「そろそろ、日本に帰ろうかな」って
思った瞬間の自分を思い出したんだ。

実は当時は「いつ日本に帰る」っていう予定は
何も経ってなかった。とにかく、自分が納得できる時まで
いたいと思っていた。帰りのチケットは1年間有効だったけれど
日時は未定だった。その時にたれ込めるイギリスらしい灰色の雲の下
海の向こうに「日本」があって、そこには何か、あるいは誰かが
待っていてくれるんじゃないかっていう(家族以外でね)そんな
感覚がしたんだ、ある一瞬に。そして、帰ることに決めた。



この曲をイギリスで聞きたいと思う。

渡會さんがイギリスに行った事があるかどうかは知らない。
でも、一度は行ってほしいと思う。

彼の書く音楽がどれだけイギリスの風景と重なり合うかを
実際に感じて欲しいと思う。


「missing mass」というほぼインストナンバーがあるけれど

ここにある言葉のひとつ

「Super nova」超新星

このタイトルで私は2人のアーティストを思い出す。
1人は細美武士
もう1人は真田暎人

ふたりともこのタイトルの歌を作っている。

つい最近の細美氏のブログに「超新星の爆発により地球と我々が生まれた。」
というようなことが書かれていた。

いわゆる私たちは星屑でできているそうだ。
超新星を懐かしく思うのは赤ちゃんがお母さんのお腹の中を懐かしく
思っているんじゃないかと思う感覚と似ているのかもしれないね。

なんだか「super nova」って何かがまた始まるっていう
合図のような気すらしてしまう。


私はまさか日本のロックでこんな素晴らしい「組曲」が
聞けるなんて想像もしてなかった。

海外の人たちにも聞かせてあげたいなぁ~。

今の時代はどの国でもこんな音楽に飢えている気がするから。

1つ1つ丁寧に作り上げて、一切のごまかしのないアルバムに。


このアルバムが私の心を満たしてくれるものであるゆえに
まだまだ書きたいことはいっぱいだけれど、
また次に書こうと思う。





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Sir Issac!

2011年07月07日 | FoZZtone
FoZZtoneの「NEW WORLD」のロードストーンに
入っている「Sir Issac!」ってすごく面白い歌。
歌詞の中にビートルズのメンバーの名前が
織り込んであるし、ヨーコまで入っている。
ジョジョだって「Get back」に出てくるし。

アイザックはニュートンのことだろうけれど
ミュージシャンは林檎が好きなんだろうか?

また林檎については別の時に書くかもしれないけれど

渡會さんの得意分野である言葉遊び的歌詞が
これにものぞいているよね。

でも、これだけ日本語を英語と合わせたり
逆に英語を日本語と合わせたり

サーアイザックとさあいざ、とかね。

それなのにしっかり芯は通っている。
まるで林檎のように
中が空洞じゃないんだよね。

ガブッとカジったら
痛いってなるかもしれない。

それにしても
イギリスの空気を感じる旋律だ。

大好きな音がそこにあって
どうして、こんなにイギリスの音が
溢れているんだろうって思う。


ほんと

大好きだ。

「Sir Isaac!」



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