HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

セカイイチ岩崎慧present's「もうガマンできないよっ!」~大阪編~「もうガマンでけへんわっ!」

2012年04月30日 | セカイイチ
4月29日(日)大阪心斎橋JANUSにて

セカイイチ岩崎氏によるイベント「もうガマンできないよっ!」の
大阪編が開催されました。

出演メンバーは
佐々木亮介(a flood of circle)
長澤知之
桃野陽介(MONOBRIGHT)
ヒダカトオル(ex BEAT CRUSADERS)

そしてセカイイチのメンバーに
サポートキーボードの山本健太さん

でした。

このメンツを最初発表された時
「うわ~ゴージャス」って思いました。
これ行かないと絶対に後悔するって。
だから、この日朝から結構大変な仕事あったけれど
行く意思を強く持ち、この日を迎えました。

そもそもこのイベントタイトルがどうしてついたのか。

岩崎慧氏が、自分達をとりまく様々な環境下の閉寒感?にいたたまれなくなり
「もうガマンできない!」と叫びついたらしいです。
これはどこかで読みました。
そして、おもしろいのはセカイイチは一日中バックバンドに徹し、
オリジナル、カバーにとらわれず多種多様なゲストボーカリストが大いに歌うイベントで
岩崎さんはボーカリストであるのにもかかわらず
彼自身もゲストボーカリストのバックで
ギターを演奏し、コーラスを担当するわけです。
これってすごいですよね。

そもそもこの形態のアイディアは
ボブ・ディランのバックバンドをしていたthe Bandという
アメリカの大物ロックバンドの解散ライブで
いろんな大物ボーカリストを迎えて
やったコンサートを映画化した「ラストワルツ(The Last Waltz)」
を見てひらめいたらしいです。

ちなみにこのライブを撮った映画監督は
あのマーティン・スコテッシ監督です。
「タクシードライバー」「ローリングストーンズシャインアライト」や
最近では「ヒューゴの不思議な発明」が彼の作品としてあります。

さて、話を戻しますが
ステージの会場から向かって左側に岩崎さんが立ち
その後ろにキーボードの山本さん
その横に泉さん
そしてその横にドラムの響さん
その前が中内さんで
真ん中がゲストボーカリストの場所でした。

最初のゲストはa flood of circleのボーカルの
佐々木さん。私はフラッドの音楽が大好きなのですが
まだ一度もライブに行ったことがなく
だから本当に楽しみでした。彼の生の歌声を聴くのが。

初っ端に「Blood Red Shoes」を聞けてテンションが
いわゆるそこですでにマックスに。
しかもですよ。その演奏をセカイイチのメンツが
やっているのですよ。なんて夢のような共演。
コーラスを慧さんが歌うのですよ。なんて体が溶けそうな感動。
フラッドの中でも特に好きなこの曲が聞けたのが
本当にうれしかったです。

佐々木さんが響さんにうちのドラム叩きにくいって
言われるんですが、というように話したら
響さんが「たしかに叩きにくい。」って話されました。
で、佐々木さんが「フラッドのメンバーは頭が悪い。」っていうような
事を言われましたが、そんなことはないけど「叩きにくい」と
丁寧に返され、「やさしい先輩だ。」と佐々木さんが言われてました。

また、岩崎さんと親しくなったのはフォズトーンのイベントでだったのですがと
佐々木さんが言われたのですが、そこでフォズの名前が出て来たのが
なんかうれしかったです。好きなバンド同士がみんな繋がっていて
ほんと幸せ。

で、そこで岩崎さんが君何年生まれというようなことを聞かれ
先輩windを流され、コードについてあれこれ教えてもらいました。
というような話をされると、慧さんがあせってました(笑)

私の中に新たに「先輩ウインド」という言葉が
加わった瞬間であります(笑)

そこで、尊敬する先輩から教えられたコードで
作った曲がこれっということで
ブルースが一番好きだという思いが詰まった曲
「コインランドリー・ブルース」を
歌われました。すごく滲みました。
またいつかこの曲について書いてみたいなって思います。

そして、セカイイチのカヴァーは「猿の惑星」で
海外のカヴァーはオアシスの「whatever」でした。
これを彼自身が日本語詩にして歌われました。
すごく心に滲みる歌詞でした。
また聞きたいな~。
「猿の惑星」は佐々木さんに歌ってほしい曲だったので
うれしかったです。

彼のステージはあっと言う間に終わりましたが
すごいインパクトと熱と感動をステージにどかんと置いてくれました。
ここだけで、もう最高気分!
しかもバックがセカイイチだ!ってことも凄すぎる。


次は長澤知之さん。
私は彼の名前は知っていたけれど音楽はあまりしりませんでした。
彼にもロックテイストは溢れていて、なんか引き込まれてしまいました。
ユニコーンの曲をカバーし
セカイイチの「Jaipur Town」もカバーしたのだけれど
ご自分の「はぐれ雲けもの道ひとり旅」を歌う時に
マイクのコードが歌い始めにとれちゃったようで
そこで出だしが歌えそうになかった状況の時に
慧さんが機転をきかせて最初の方を歌われて、
また感動。さすがプロって。
ここで「あ、もう一度最初から。」ってやらずに
自然に繋げていくあたりがプロですよね。
音楽は何があっても止めちゃダメっていうのを
ある音楽家から聴いたことがあります。
間違えてもそのままいけと。
あと、この曲が慧さんは大好きだと言ってました。
長澤さんは洋楽ではビートルズの「eight days a week」を
カバーしました。パンクなビートルズっていう感じで。
よかった~すごく。

ここで休憩が入り
次に登場したのがMONOBRIGHTの桃野さん。
彼は前のこのイベントでテンパったらしく
三度「落ち着こうか」って慧さんに言われたって
いうことでしたが、この日も言われていました。
いつもはアフロの頭をしている彼ですが
今日は最初はそのアフロはギターの中内さんの
頭にあって、彼はふつうの頭で登場しました。

で、タオルを置く場所もどこにしようかと
あちこち動いて、ここも「落ち着こうか」って
感じで言われてました。

ここで桃野さんが言っておきたいことがあると
いい、それは
やはり佐々木さんが言ったような先輩ウインドの話で
最初に出会った時に慧さんが「何年生まれ。」って言うから
「1983年」というと慧さんは「俺は1982年」ということで
そこから先輩ウインドが吹き始めたと(笑)で
敬語を使って話していたらしいのですが、今日というか
最近というかわかった事が桃野さんはいわゆる早生まれ
ゆえに学年としては慧さんと同級生すなわち「タメ」であったということ。
「今までの俺はなんだったんだ。」とタメで話そうとするのですが
やっぱりついつい敬語が出てしまう。そのたび「くやしい。負けた気がする。」と
桃野さんが言われてました。ほんとこの方おもしろすぎる。
そして、桃野さんは後輩ウインドの人なので年下にも敬語を使ってしまうらしい。
彼はカバー曲にユーミンの「destiny」をやりました。最初は違う曲を
リハで持っていったそうですが、それはみんなに受けそうな曲だったらしいのですが
やっぱり自分を偽れないと、自分が好きな曲をカバーしてこそカバーだと
急遽これに変えたそうです。ユーミンって意外だったけれど楽しかったです。
あと、彼はセカイイチのでは「RAIN/THAT/SOMETHING」をカバーしてくれました。

そんな中、アフロの頭を中内さんからとるタイミングがなかなか図れず
最後の曲で中内さんに指示されてとってかぶるということに。

で「これが鶴です。」と笑わせてくれました。
鶴にいてもおかしくないですね。確かに。

ほんとすっごく楽しい人でした。
歌はすっごく上手いですよ!
まあ,ゲスト及び慧さんも全員上手いですけれどね。

4番目のゲストはあのヒダカトオルさんです。
ビークルのダカさんです。
サマソニで彼を見て以来です。
人生において、ライブで「死ぬかも」って思うほどのすごい中に
巻き込まれたライブでもありましたが(笑)
エルレでもホルモンでもある程度後ろで見てたら
あのモッシュダイブの渦に巻き込まれることはないのですが
あのフェスのあの規模でかなり後ろだったのにモッシュダイブが
半端なく、後ろに逃れようと逃げていってもまだそのモッシュダイブの
波が終わらないという、溺れそうな感じでした。
で、そのライブ終わったら雨上がりのこともあって
ドロだらけの人たちとボキボキにおれた傘があちこちに
散らばっていました。でもライブは楽しかった!

っていうような記憶を呼び起こしながら久しぶりのヒダカさん。
彼が出て来るやいなや「時間が巻いているんだよね。」
おれが出る時間までまだ15分もあるしと。
ここで彼により「大喜利」が始まりました。


「朝起きたら、あなたは世界一になっていました。なんの世界一ですか?」

っていうお題にセカイイチのメンバーも山本さんも黙り込んでしまいました。
慧さんは「こういうの本当に苦手で。」っていうようなことを
ヒダカさんに訴えてました。ヒダカさんは「関西人だろ?」みたいな
感じで答えるまでやめませんでした。

最初に山本さんが「睫毛の長さ」って答えて合格
次に結構時間がかかったけれど、響さんが「二度寝の早さ」って
答えて、これは大いに評価されました。
そして、中内さんはきれいに「セカイイチの「THE BAND」というアルバム」
と答えて、合格でしたが、こういう生真面目さがヒダカさんの餌食になります(笑)
慧さんの時は私は心の中で「先輩ウインド~」っていうのを三回くらい唱えてました。
すると彼が「先輩ウインド」と答えて、なんかホッとした感じでした。
これは桃野さんのおかげ?
ラストを決めるように言われた泉さんは「息子の数」っていうので
私的にはちょっと微妙(笑)でした。

まあ、ヒダカさんの無茶ぶりはホルモンのダイスケはんとかナオちゃんとかで
知ってるので、特に正統派(笑)なセカイイチのメンバーはドキドキしたことでしょう。
ダイスケはんとかは下ねたでも下品系でもなんでも答えちゃうから。
でも、おもしろいんだ。涙流して笑うことも。ヒダカさんとナオちゃんとダイスケはんの
番組は最高だったのに終わっちゃったんだよね。随分前だけれどね。

で中内さんが今回ヒダカさんの標的になっていたような。
とてもタジタジだったけれど、私はそんな中内さんが好きです。
でも、某ラジオ番組のDJをしていた某有名バンドのギタリストに
その方とわからずに「ギターくわしいんですね。」と言って
周囲を凍り付かせたという逸話のある中内さんでした。
ヒダカさんは今度は有名だけれどみんながわかりにくいドラマーを
つれてくるぞ!って脅してました(笑)

ヒダカさんはなんとセカイイチの「ニューカマー」をカバー。
これもすっごくよかったです、
あとヒダカさんはビークルの「Situation」をやってくれて
なんかあの時代の空気をふと思い出して胸の奥がきゅんとなりました。
洋楽はビートルズの「Free as a bird」をオアシスのリアムの
真似で歌ってくれました。あの手を腰の後ろで組んで上向きで
歌うスタイルね。
あとグランドファンクレイルロードの「We're an American Band」を
やってくれたと思います。記憶違いでなければ。

とにかく慧さんとの絡みも素敵でした。
なんでも弾けて歌えてしまう慧さんってすごいです。


ヒダカさんが終わった後はセカイイチの他のメンバーを
楽屋に戻して、山本さんと二人だけでステージに
残った慧さん。

ここで彼のアコギステージ。

眠りの森
エイリアン(これであっているかちょっと不安ですが)
バンドマン

を演奏されました。

バンドマンを生で聞けてほんとうに感動しました。
大好きです。この曲。
今度はバンドで聞きたいですか、ソロでも
すっごく胸の奥を揺らしてくれました。

すべて終わったあとに全員で登場して
そこで慧さんが「ボブ・ディランになりたい!」って
言って、ゲストも全員呼んで
「I shall be released」を日本語詩で歌ってくれました。
ボブ・ディランの曲です。
正直、最近、慧さんがボブに見えて来ました(笑)

あと、慧さんって古代イタリアの美形なイタリア人っぽいですね。
フォズの渡會さんとお二人でテルマエ・ロマエに出れそう。
月桂樹の輪っかを頭に乗せて、白い巻物をまとって。
っていい意味で言っているので怒らないでくださいね。


さて、こんな楽しいイベントってそう出会えるもんじゃないって
真底思いました。みんな歌も演奏もうまくて
そしてお話もおもしろくて。

それにしてもセカイイチのメンバーってみんな凄いです。
他のバンドの曲も洋楽もいっぱい演奏できてしまうんですもの。
自分たちらしく。セカイイチらしく。

私はかつて石コロブで知ったセカイイチと
フォズトーンを通じて再会できたことを
本当に幸せに思うし、慧さんを通じて
ヒダカさんと再会できたことも幸せでした。

ヒダカさんがこの大阪での「もうガマ」が
今まで自分が出た中で一番おもしろくて
会場も一番熱いって言ってくれました。

ほんとの音楽バカたちが集結した夜っていう
感じでした。

当たり前に洋楽アーティストの名前が
飛びかうステージ。

こういうのに自然についていけるのは
やっぱり音楽好きなファンたちでしょう。

この日はチケットはソールドアウト。
だからどれだけ関西の人がこのイベントを
待っていたかってことです。

これからもまた何度も大阪編をやってくださいね!

あ~もうガマンでけへんほど、幸せすぎて最高やったわ~!





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ROUNDABOUT vol.2

2012年04月28日 | FoZZtone
京都磔磔といえば老舗のライブハウスであり
いろいろな世代のアーティストの心が入っているライブハウスだ。

FoZZtoneの渡會さんや竹尾さんや菅野さんが
「オギャー」とこの世に生まれ落ちた夜にも
このライブハウスではやっぱりかっこいいライブが
行われていたんだろうね。もちろんその頃を私は
知らないけれど、京都育ちの私は気がついたら
その名前を刷り込まれていた。

で、私が生まれて初めて「磔磔」を経験したのは
ELLEGARDENのライブだった。2004年11月12日のこと。
まだこんなブログとか書いてなかったからその時の
ライブレポはない。
OAはPINKLOOPだった。

とにかくギュウギュウでふつうにフロアにいたら見えなかった。
だから後ろの方に畳敷きの場所が床下から1メートルぐらい上にあったので
その上によじのぼって見ていた。細美くんがステージでみんなが見えないからって
ビールの箱を置いてその上に立って歌ってくれた。ビールの箱=磔磔っていうのが
それ以来の私のイメージだ。

それからずっと機会がなくて磔磔に行けてなかった。
だからもう約7年半ぶりになるんだね。
月日が流れるのは本当に早いし、
自分が年取るのも本当に早い。

でも今でも気持ちはその時のまま。
音楽を愛する気持ちはちっとも錆びてはいないし
いつもピカピカのままだ。


そんな磔磔で昨日2012年4月25日(水)にFoZZtoneのライブがあった。

大好きなバンドから大好きなバンドへ繋がった気がした。

さて、ここから昨日の感想を。

出演順は
FLAKE RECORDさんところのNOKIESが最初で
BYEE the ROUND
STOROBOY
FoZZtoneという順番だった。

このライブハウスは京都の町中にあるライブハウスで
仏光寺というお寺も近い。ゆえになんと音を出せるのは夜の9時までなんだ。
だから、バンドの人たちもそれをちゃんと心得ているのか
ふつうのライブイベントでは考えられないほど、テキパキと
セッティングをして、MCも最低限にして限られた時間をしっかりと
無駄なく使う感じでいいライブをしてくれた。

コレを見ていると、みんな本気になれば(笑)さっさと準備できるんだって。
いつもイベントで見たいバンドがトリとか最後の方の時に初めの方の
バンドののろのろしたセッティングにイライラすることが多々ある。
電車の時間との戦いのこちらにとって、正直そういうバンドたちなんて
魔法があれば消してしまいたいぐらいの衝動にかられるわけだ。

でも、こうして自分たちが時間を押してしまったら
トリのバンドはアンコールにも答えられないし、
用意した曲を全部できないかもしれない。
それは大変なことだときっと意識するのだろう。
ほんとテキパキだった。

ここを他のライブハウスも見習って欲しいな。

さて、昔のエルレの時のイメージが強かったので
最初、木のベンチやスツールや丸テーブルがある
風景を見て、ほんと驚いた。え?今日は座ってみるの?
で、一番前の席なんて脚を前に出したらステージの上に乗せられるぐらいの
距離感だよ。近過ぎだね。で、ドリンク代を払っていつものようにドリンク券もらうでしょ。
そうしてテーブル席とかにいくと、お店の人が「ご注文は?」って具合に
来られて、ちゃんとそのドリンクをもってきてくれるの。驚いた!
しかもビールは瓶ビールとコップ。やっぱりビールの箱のイメージのライブハウスだ。

ステージの後ろにはツタが絡まり、昔の酒蔵のイメージも残したままで、
バンドマンたちの控え室は木の階段を上った2階にあるから、そこから
バンドマンたちが降りて来て、客席を通ってステージにあがるから
すぐ側をミュージシャンたちは歩いていくわけ。

どれだけアットホームかわかるでしょ?


最初に登場したNOKIESはまだ大学生のバンド。
よく考えたらフォズのアンダー22のバンド企画にもはまるバンドだよね!
でも、すごいレベル高い。いろんな感じ方もあって
好きなひともそうじゃない人もいると思うけれど
私はアンダー22にしてはかなりレベルが高くて
すごいな~って思っていた。

特に私はドラムの彼とベースの彼に見とれた。
この二人をbye bye circusに欲しいと思った。(ごめんなさい。)

彼らがUKツアーに出るとかそういうのはわかる気がした。
ボーカルの歌い方はどこかラモーンズを思い出させた。

ベースはリッケンバッカーのベースできっとあんな近くで
リッケンバッカーのベースを見たのは初めてな気がする。

リッケンバッカーのベースで有名なのはポール・マッカートニーや
ピンクフロイドのロジャー・ウォータースがいるし、
私の好きなthe JAMのブルース・フォクストンも使ってた。

思わず釘付けだ。

ボーカルさんはキーボードも使って英語詩の歌を歌っていた。
80年代風の歌い方な気がした。

ドラマーのビート感は半端なかった。
で、顔はAvenged Sevenfoldのザッキーに似てた。

あとでたまたま彼とだけお話して
そのことを私がよく知る彼と同じ大学の4年生の子に
話したら「あ~KOSE君知ってる。飲み会とか交流があって
話した事ある。」って言ってて世の中狭いなって
思った。しかも「ザッキーに似てる。」っていう意見が
一致した(笑)

21歳なのにある意味30歳以上の人たちが好きそうな
曲をやってる気がした。言い換えれば20代とかの同世代には
ちょっとぴんと来ないかもしれないオールドな雰囲気のある
サウンド。でも、今の時代は逆に新鮮な気がした。
こういう音楽やっているバンドってあんまりない気がした。

これからもがんばってほしいなって思った。
まあ,知り合いの知り合いだったからっていうのもあるけれど(笑)

バイザは昔から名前は知っていた。
なにせ大好きなAbstract Mashとよく対バンしていたバンドだから。
関西ではその対バンは見れなかったけれど、アブスト時代の村松君が
「バイザかっこいい!」っていつも言ってたから。

そのせいか、初めて見たのになんか知っているような気すらしてしまった。
ドラムの人はソウさんっていうんだね。ずっと笑顔で叩いている。
このずっと笑顔っていうのもアブストの榊巻くんと似ているね。
ギターがも~のすごくかっこいい。かなりギター好きな人には惹かれるものがある。
あの自己陶酔系もいい感じ。

そしてベースの人のナルシスト系な弾き方もはまりそうだ。
「おまえ、おれに惚れるだろう?」って声が聞こえてきそうなぐらいの
弾きっぷり。あ~確かに惚れそうになるかもしれない。
ただ、私にはベースはレッチリのフリーが神ですので(笑)

でも、すっごくいいバンドだった。
ちょっと昨日は平日の中日だったので、次の日の仕事も
気になっていて、ゆっくりできずに早々に引き上げたので
話すことも物販に近づく事もなく帰ってしまった。
ちょっと残念だったかな。またの機会に。

そうそうステージでボーカルの彼が
「通りとかいかれてる。上がるとか下がるとか。
しまいに入れとか。ナビ見てもわからないし。
ほんといかれた町のいかれたライブハウスは
最高です!」っていうようなことを言っていた。

確かに京都の人にはふつうの上がる下がる入る。
これは翻訳すると(笑)上がるは北で下がるは南
を指し、東入る西入るは東に曲がる、西に曲がるっていう意味。
これでわかるでしょ?碁盤目の町だから道はクロスしてるから
それで場所を示せるんだ。

だから京都の人は東京とかに行ったら大変。
その通りに道は繋がらないものね。

あとフォズの時に渡會さんが磔磔を「はりはり」だと
思っていたっていうのを聞いて、ちょっとくすっとした。

3番手に登場したのはSTOROBOY
グラサンかけて派手なシャツの上にジャケット羽織った
いわゆる優男っぽいボーカルとツインギターにベースにドラム。
でも、みんなかっこよかった。演奏している感じが。
すごく上手いし。
このバンドから受けた印象はUKのシェフィールド出身の
パルプ(PULP)だった。
どこかボーカルからジャービス・コッカーを思い出した。

まあ、どんな音楽に影響受けたのかとか全く知らないし
お話もしてないから、感じたまま書いてるけれど。

正直、この3バンドとも結構気に入っちゃった。

やっぱりフォズの対バンはいいバンドが多いな。

でトリは我がフォズトーン!

久しぶりのエレクトリックなライブで
ほんとワクワクした。

セットリストは

Tough!!!
4D
Tomorrow Never Knows
blow by blow
LOVE

en)レインメイカー

下記のブログに書いてるように
なんとフォズのエレクトロなライブを京都で見るのは2010年2月20日以来の2年2ヶ月ぶり。
そんなに前だったのか~って思う。

http://blog.goo.ne.jp/funnybunny17/e/c459fe8a630558f15c7caa2a1c11456e

http://blog.goo.ne.jp/funnybunny17/e/3b1c24a3bf789471826ec807da2a8d33

生まれてはじめて(大げさ?)フォズのライブを見たのも京都。
その時も彼らは「フォズは京都でデビューの日を迎えました。」と語り
2010年の2月の時も「フォズは京都でデビューの日を迎えました。」と言い
この磔磔での2012年4月25日もやっぱり「FoZZtoneは京都でデビューの日を迎えました。」と言ってくれた。

これが京都出身の私にはとってもうれしい。
まるで京都でFoZZtoneが生まれたみたいだもの。

なんか京都に彼らがくるたびに
彼らの出生が確認される感じ。

アコースティックのライブはSOLE CAFEで見てたけれど
本当のロックなステージは京都ではこれだけの月日を経て
見る事が出来たので、本当に全身で楽しむことができた。

フォズの前までのバンドの返しはステージ下にビール瓶の箱を
置いてその上に置かれていたんだけれど
フォズの時にそれはステージの上に置かれて、ビール瓶の箱だけが
取り残されていた。誰もどけずにそのままにしてあったら
想像どおり、そこがフォズのギタリストの竹尾氏の花道になり
その箱から木のスツールへ渡り、さらにその向こうの木の丸テーブルに
立ってギターをかき鳴らすこととなる。

それがかなりの回数で、客は竹尾氏のワンマンステージを見ればいいのか
渡會氏が歌うステージを見ればいいのか困ってしまう感じにもなったけれど
あまりに近い竹尾氏に多くのファンは感動したと思うし、
もちろん私も近くで彼のギターを見れたことは本当にうれしかった。
数々の傷や年輪をこの目で見ることができたし、彼の指の動きが
ほんと近くで見れて、溶けそうになった。

指から音が出てるそんなのをリアルに見れたんだもの。

キャノンも前方に来てくれたり、
渡會氏も来てくれたけれど
竹王のは半端なかった。

渡會氏はまたあの巻物を腰にしていて
アンコールで出て来た時に
「テルマエ・ロマエみたいな」って言ってた。

あの腰に巻いている布は何枚くらいもっているのかな?
今回のはペイズリーでなく、中南米的な色合いの
スクエアーの柄だった。

このスタイルかっこいいよね。
私は好き。

一曲目はTough!!!で
この曲はすごく好きだから
最初からテンション満開だった。

4Dも久しぶりに聴けてよかった。

Tomorrow Never Knowsは
やっぱりあの早口に感動する。

blow by blowは
「このようなライブハウスでやりたい曲」って
いうようなMCの後で演奏されたけど
それ、すっごくわかる。

この曲は磔磔にぴったり。
あえていうならベーコンエッグとシェービングヒーローも
やってほしかった。これもすごくこのライブハウスに似合うと思う。
っていうか、OMA2用の曲の雰囲気にあうライブハウスが磔磔だ。
そう思った。

LOVEの盛り上がりはもう最高だ。
本当に名曲だ。

みんなと分かち合える曲っていうのかな。
すべてがひとつになれる曲だと感じた。

いったんステージから降りて2階の楽屋に戻ったけれど
時間の関係か結構早くアンコールで出て来てくれた。

そのとき竹王がまるでモーゼが海を両手で分つように
両手でファンをのけて、通り道を作らせた。
彼らしい感じだけど、どこかユーモアがあるんだよね。

そしてアンコールはレインメイカー。

グレープフルーツの香りっていうところを
聴くたびに自分の想像するグレープフルーツ爆弾を
思い浮かべる。あのOMAの最初の時に
考えたストーリーの一部の。

グレープフルーツの種とか果実がはじける感じ。

この歌大好き。

とにかく、すべての曲がしっかりと心に刻まれて
短かったかもしれないけれど、すごく充実してた。


この日の彼らには何かがやっぱり降りて来たように
感じたし、この磔磔で演奏したからには
これから先、先人達の音楽魂が受け継がれて
後々まで続くいいバンドになっていくんだろうなって
そんな予感がした。

また磔磔でライブをしてほしい。
願わくばいつかここでワンマンライブを!

まだ今も余韻に浸ってて
思わず顔がほころんでしまう。

すばらしい京都ナイトをありがとうございました!









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ターミナル

2012年04月25日 | FoZZtone
FoZZtoneの「ターミナル」という曲は
インディーズ時代のかなり初期の頃に作った曲らしい。

この曲を今回、オーダーメイドアルバム用に新たにレコーディングして
選曲のひとつに加えてくれた。

これは去年のDVDにもなった東京キネマでの「組曲白鯨」のライブでも
演奏されていた。

昨日のFLAKE RECORDでのUstreamで(って少ししか見れなかったのだけど)
この曲は「カーディガンズみたいな曲作ろうぜ。」って
感じで最初作ったんだって。レコーディングもしたらしい。

いつかまた世に出したいと思っていて
このタイミングで出したみたいだけれど

そういう時に自分がフォズのファンになっていて
本当によかったと思う。

カーディガンズはスウェーデンのバンドでボーカルのニーナは
典型的な北欧の美しい女性だ。スパイダーマンのヒロイン役の
キルスティン・ダンストと似た雰囲気なのは
キルスティンにもスウェーデンの血が流れているからなのだろう。

カーディガンズのファンは日本のミュージシャンに結構多い気がする。
北欧のピチカートファイブ的な感じというか。

私はそこまでファンではないけれど
聴いていて気持ちがいいのは確かだ。

そんなカーディガンズの遺伝子は
イントロから感じられるし、特に間の
♪オーベイビー・ハー・ハー・ハー・ハー
っていうところですごく感じるし、
この部分がとっても気持ちよかったりする。


村上ファンや伊坂ファンにカーディガンズファンが結構いるのは
なんとなくわかる気がする。

そう考えると、このフォズの「ターミナル」も
そのファンの方たちに是非聴いてほしいな。

このカーディガンズの影響というか
同じ場所を描いていたのかわかんないけれど
UKバンドのブラーにもこういう要素があったように
今感じる。

ターミナルって起点・終点を表す言葉だよね。

フォズにとっての新たな起点になる今を指し示すために
初期衝動でかつて作った曲が選ばれたのかな?

どんな方向へフォズは行くのだろう?
これから先、どの行路を選ぶのだろう?

私がいっしょに行ってみたい場所だといいな。
そこで初めて見る景色をいっしょに見てみたいな。







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ベーコンエッグとシェービングヒーロー by FoZZtone

2012年04月23日 | FoZZtone
このタイトルを見ただけで
何かを感じた人とはきっと
なんらかの素敵な会話ができそうな気がする。

これはFoZZtoneの新曲の1つで
オーダーメイドアルバム2に入れられる曲のうちの1つである。

こういうタイトルを付けれる事自体が
私のような人間には感動っていう言葉しかでてこない。

この歌の中に
「春樹」という言葉と
「ダンスダンスダンス」という言葉を見つけた時点で
あ~って村上ファンのあなたならわかるだろう。

この歌には村上小説のエッセンスが溢れている。

「どんなひげ剃りにも哲学があるってね」

と「1973年のピンボール」の中でジェイが語るシーンがある。

英語では

「They say there's even different philosophies in razors」

これはイギリスの作家、サマセット・モームの言葉であり、
村上春樹がよく使う言葉である。

「ランゲルハンス島の午後」の中の「哲学としてのオンザロック」
でも、この話が出て来る。

毎日毎日些細な事でも
丁寧にそれをくりかえしていけば
それは哲学と成りうるという話だ。

私は今のフォズを見ていると
特にその中でも渡會さんを見ていると
そういう次元に入りつつあるような気がしている。

葱を丁寧に育てるとか
毎朝早く起きるとか
朝ご飯は必ず食べるとか

結構くりかえしのことって
なんか今までつまんないように思っていた私だけれど
最近、こうしてフォズから
「そうじゃないんだ。」
って教えてもらった。

毎日洗濯して干して畳む
そのくりかえしでも
それは素敵な歌になるものね。

たとえば Jet Kellyの「ランドリー」のように。

まだ20代前半だった頃の私には
日々のひだを拾うっていうのが大事に思えていた頃があった。

なのに今は毎日に追われて、ひだどころが狭い世界に疲れるだけだった。

アーウィン・ショーや
ピート・ハミルの短編のように

岩井俊二監督の映画のように

エリック・ロメール監督の映画のように

そして、村上小説のベーコンエッグのシーンのように

そういうことがすごく大事なんだということを
またフォズが思い出させてくれた。

この曲が本当に愛しくてならない。

丁寧にフライパンを暖めてベーコンエッグを
丁寧に作れる人になろう。
丁寧に料理を作れる人になろう。
丁寧に人を愛せる人になろう。

そういう気持ちを忘れそうになったら
必ずこの曲を聴くだろう。
一生私のレシピの横にいてくれる曲と出会えて
本当にうれしい。

本当に幸せ。







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梅田マルビルTOWER RECORD インストアライブ by FoZZtone

2012年04月22日 | FoZZtone
先週ずっと声が出なくて(風邪ではなく、のどの酷使のため)
そのせいか、ずっと不調だったので、ゆっくり休まないと倒れると
昨日のbye bye circusは泣く泣く断念したのだけれど
今朝起きてみたら、ちょっと声出てる!
ちょっと元気になったみたい。
ってことで、FoZZtoneのインストアライブに行ってきました。

久しぶりのマルビル。
今日は風と雨の日だったけれど、
やっぱり私は傘をさすことなく
移動できました。

この界隈に来た時は私がホッとする場所はヒルトンプラザ。
大学出たての頃、OLだった私がデートだったり、友達と遊びにいく時とかに
待ち合わせするのはいつもここでした。

高級ブティックばかりで、私はウインドウショッピングしかできないのだけれど
人が少なくて、座るところが結構あるので、休憩できるのです。

ジュンク堂もあるので、今日もライブ前に本探し。
アマゾンでもなくて、欲しかった本がここにはありました!

ライブ前に本を買うのはちょっと考えましたが
見つけた時に買っておかないとって
重いのに、4冊も買っちゃいました。

タワレコに行った時はライブとサイン会の整理券が欲しかったので
2枚目のLOVEを買ってしまいました!

でも、職場にいつも持っていって、たまに持ち帰ること忘れて
家でしまったと思ってたのが解消されます。

整理番号はイギリスのバンドのthe Policeの有名な曲を数字にしたらこうなるな~って
思う番号でした。(わかる人にはわかるよね?)

この番号っていうのは3つのタワレコできっと3倍ずつあると思うから
かなりの人来るんだろうな~って思ったら、ほんとすごい数の人でした。

インストアでこんな多いの初めて体験しました。

まさに明るいライブハウス状態で
150人はいたと思います。(数えたわけじゃないけれど、整理番号から)

リハの時にジャガーやってたので、やるのかな?って思ったら
やりませんでした。ゆえにそこで聴けてよかった!

私の番号はそういう番号だったので(ポリスの曲の~ってしつこい・笑)
どうぜ呼ばれるのあとだから、うろうろしてました。

そうそう、今日LOVEを買うと同時に細美くんとゴッチが参加している
FEEDERの新譜も買いました。視聴をちょっとしたんだけれど
細美くんすごい!まるでFEEDER(笑)
このアルバムについてはまたいつか書くかも。


さて、始まるとひといっぱいでなかなか見るのは大変でしたが
メンバー全員のお顔は見れました。

あの渡會さんの巻物は何枚もあるのですね。
本日のはペイズリー柄でした。
私はペイズリー柄好きなんです。
何せスコットランドの町から生まれた柄ですから。

そういえばNICO Touches the Wallsの古村さんは
ペイズリー柄のギター持ってましたね。

渡會さんがペイズリー柄のギターでこの巻物をしてたら
ってふと想像してしまいました。

さて、演奏が始まる直前に竹尾さんが
「ちょっといい?」って言って
「リハの時に ミスチルと違うんやって言う声聞こえたけれど
それよりすごいライブにするからな。」(一語一句いっしょではないですが)

セットリスト

レインメイカー
Tough!!!
Tomorrow Never Knows
Blow by blow
LOVE
MOTHER ROCK

MOTHER ROCKだけ録音、撮影可となりました。
本来タワレコさんでは撮影は禁止なんですが、
一曲だけ今回OKということで
福島といっしょの曲を。

って福島行ってませんが私(笑)

私は後ろの方でしたので、ちゃんと撮れませんでしたが
他の方がYOU TUBEでアップされているようなので
拝見させていただこうと思います。


ライブの合間のMCで
竹尾さんが自分の昔話を。

大阪出身の彼はよくこのマルビルのタワレコに来て
ポスターを勝手にとって帰って、自分の部屋の壁に貼って
洞窟状態にしてたって話で、そういうことをしていた自分が
ここでライブをしているっていうのは複雑ですが、
今日その分がんばりますというような話をされました。

渡會さんが
「犯人は現場に戻って来るっていう。」と
笑いながら言ってました。

Tomorrow Never Knowsは
渡會さんが初めて間違わずに歌えた日だ!って
祝福ムードになりました。

ライブは本当に素晴らしくて
フリーライブだなんてもったいないっていうぐらいの
熱量とハーモニーと演奏と迫力が溢れていました。

「あ~このバンドのファンでよかった。」って
真底思えました。

今、日本の音楽業界は不安定ですが
フォズを見る限り、彼らには伸びしろがいっぱいあって
これからまだまだ伸びていくんだっていうのを
すごく感じられて、その新鮮さとか旬な野菜のような感じが
ワクワクさせてくれました。

それこそ本当の日本のグレイトフルデッドになれる日が
来るかもしれません。すべて自分たちで企画して
グッズも考えて、ライブも撮らせて動員数を
ローリングストーンズを超えたという彼らのように。

終わってからのサイン会もあんなに並んだのは初めてでした。

去年の6月。
渡會さんに「一番好きな英語を書いて下さい。」って言って
彼がしばらく考えて「今はこれだな。」って書いてくれたのが
「LOVE」でした。

それが今アルバムタイトルになり
曲になって歌われているっていうのは
本当に感動的です。

その最初に書いてもらった時は意外な気もしました。
「LOVE」?って。

でも、当時の私のブログを見てもらったらわかりますが
「口笛男」に出て来るloveは私にはヘルプに聞こえてたのです。
だから、loveという言葉は私にはちょっとふつうの言葉には
思えてなかったので、書いてもらった時はうれしかったし、
この時のloveはもうヘルプじゃないなって感じていました。

今では大合唱と手拍子のスケールのでかい「LOVE」
になって、多くの人のもとへ届いています。

最後に竹尾さんに「GENERATeR」のギターに癒されるって言ったら
「あれに癒されるか~。」みたいになんか理解できないような
できるような不思議な顔をされました。
私がなんか勘違いしていると思われたのかな?

いいえ、本当なのです。
癒されるのです。

こういうギターそして歌は
一番落ち込んだ時には一番這い上がれる薬になるのです。

何せ、超落ち込んだ時に聴く定番は↓ですから。





今日は私が今まで見たインストアライブ至上最高のインストアライブでした!







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Hand In Hand /KYO-MEI ライブ

2012年04月18日 | Nothing's Carved In Stone
もうだいぶ経ってしまった。

先月3月31日(土)に大阪のなんばHATCHに久しぶりに行ってきた。
なんばHATCHは2年3ヶ月ぶりだ。NICO Touches the Wallsのライブを見て以来。

Nothing's Carved In StoneとTHE BACK HORNとの対バンのことを
去年の年末のRADIO CRAZYで生形さんがステージで言って
なんてすごい2マンだろうって思った。
いつなのかドキドキしていたら、ギリギリ行ける日だった。

実はTHE BACK HORNのライブはまだ未体験だった。
彼らに注目するようになったのは
やっぱり細美さんとバックホーンのメンバーとの対談からだった。
細美さんがその時にバックホーンの「晩秋」が一番好きだと
言ったので、一番初めに買ったアルバムが「何処へ行く」だった。
そのせいか、いまだにこのアルバムの初期衝動のような青さが
すごく好きだ。最初に買ったのがインディーズ盤であったわけで
メジャーアルバムを買うのはそれからだいぶ経ってしまった。

ある意味、自分がのめり込む可能性を秘めたバンドだというのは
わかっていたから、あえて近づかなかった感じもある。

スペースシャワーTVで見る松田さんの人柄もあったかくて
わかってた。好きになってしまうことを。

でも、あえて何年も避けて来ていた。

そして、ついにこの日がやってきたんだ。

しかも奇しくも細美さんのかつての仲間、生形さんのバンドとの共演。

ぐるぐると糸は紡がれていくんだね。

さて、この日は最初雨模様だった。
しかし、自分で言うのもなんだけれど晴女なので
やっぱり私が外に出ている間は雨はやんでいた。

グッズ販売にはかなり長蛇の列で、2バンドのコラボTシャツが
やっぱり人気だった。ナッシングスサイドのコラボTと
バックホーンサイドのコラボTがあって
私は機関車がデザインされていたバックホーンサイドのコラボTを
買った。2バンドの名前はちゃんとあって、こういうのって
なかなか貴重だよな~って思ってたら、やっぱりライブ後にはソールドアウトだった。

ファンの方が載せていたセットリストや自分の記憶を
まぜてのセットリスト

<THE BACK HORN>

雷電

一つの光
桜雪
クリオネ
真夜中のライオン
コバルトブルー

世界中に花束を
シリウス

<Nothing's Carved In Stone>

Truth
Spiral break
November 15th
Chain Reaction
Falling Pieces
Inside Out(新曲)
Pride(新曲)
Diachronic
Rendaman
Around the Clock
Isolation
Chaotic Imagination

セットリストみて思うけれど
見事にタイトルが全部日本語と
全部英語に分かれている。

超日本語で歌い上げるバックホーンと
ほぼ英語で歌い上げるナッシングス

このコントラストがいっそうお互いにもう一つのバンドを
浮き上がらせたようにも思えた。

バックホーンの演奏が始まって
もう、ほんと引き込まれるのに時間はかからなかった。
あっという間だ。
その熱というのかステージから
ぐわ~んと魂攻撃を受けたかのように
ろくろく首の首がびよ~んと会場を一周していくように
その歌と演奏は会場を一周してステージに引っ張り込んだ。

山田将司というボーカリストの声がこんなにも
伸びやかに動き回って、しかもまるで火の玉を声につけているかのように
矢継ぎ早にこの心に飛び込んで熱くしていく。

ほんとうに惚れちゃう声だ。
って惚れちゃったよ。

そういえば、日本のロック界にはMasashiという名前の
素敵なロックボーカリストが2人もいるんだね。

バックホーンの山田将司氏と
フォズトーンの渡會将士氏

なんかバンド名をカタカナにしたら文字数いっしょだし、
名前のひとつの漢字もいっしょだね。

どっちもほんと素晴らしいよ。

新曲の「一つの光」はライブだとさらに大きな光になった。
ステージから前方向へ光がぱあ~っと射していく感じだった。

彼らの演奏や歌い方を見ていて、
90年代後半のバンドの良さと今のエモ系あるいはパンク系のバンドの良さを
自分たちのものにしてしまっている90年代と今の時代をつなげているバンドだなって

SIAM SHADEのようなギターワークやドラミングやあの時代の懐かしい感覚を
思い出しつつも、新しさもそこにあって。

「クリオネ」はどんな風になるのかな~って
思ってたら山田さんがアコギをもってほんと日本語なのにイギリスの香りを感じた。
なんだろう、あの空気感。イギリスでもスコットランドに近い方の空気感。

「コバルトブルー」なんてあのリズムやギターワークはやっぱり
SIAM SHADEを思い出しちゃう。ヘドバンしたくなっちゃう感覚。

どうして、こんなに魂をさらけ出すような
感情を吐き出すような歌い方ができるんだろう。
山田さんの全身全霊がほんとうに会場のすべての人たちに
降り注いできて、なんかみんなの魂がひとつに合体しちゃうような
まさに「共鳴」だった。

全体的にやっぱり男性ファンの方が多かったように思えるけれど
ひとりで来ているバックホーンと同世代の人たちも
ほんとうに好きなんだなってそばにいて感じるほどの
熱をもって聞き入ってたし、体を揺らしていた。

「世界中に花束を」を聴いている時は
なんか感動の域を超えて、彼らに自分も同化しているような
夢心地になった。そして泣きそうになった。

ラストは新曲「シリウス」

♪立ち尽くすあなたのため 今何ができるのだろう

この歌はやっぱり震災後の人々のことを思いながら
作ったんだろうね。


彼らの歌には
「魂」とか「命」とか「熱」がいっぱいで
それが会場をでっかく包んでいく。

すごいものを見たってそう心から思ったし
感動の膨張ってこういうのを言うんだって
得体の知れない「生きる力」みたいなものをもらった。

山田さんはあまりしゃべらなかったけれど
ぼそっと「いい日になるよ。」って
2回くりかえして言った。

ほんといい日になった。

最初がバックホーンで人間味が溢れて
会場ももうすでにヒートアップしていたけれど

ナッシングスが始まるとまた違う世界がそこで展開された。

ほんと申し訳ないけれど、いまだに村松君には
アブストの村松君のイメージがぬぐえない。
だから、つい近かった時のイメージがどこかちらついて
ほんとその成長ぶりっていうと失礼かもしれないけれど

凄い人になったんだねって

まるで夢を叶えた生徒を見る先生のような気持ちになってしまう。

やや客観性に欠ける部分もあるのかな~って。

ただ、ステージを見ていて、彼は変わってしまったなって。
それはいいとか悪いとかじゃないよ。

彼はナッシングスの彼になったんだって。

あのアブストの時の彼独特の揺れる演奏や歌い方が
ほとんど見られなかったから。

あの時代は顔もよく見えない感じで
その揺れるシルエットが彼の存在を示す感じだったけれど
今は堂々と会場を見据え、顔をしっかり見せて
体をゆらゆら揺らすこともなく、しっかりとギターを演奏し
そして力強く前向きに歌う。

もう忘れないといけないのかな?
あの頃の君を。


生形さんもエルレの時代よりかえって若くなった。

あの時代はきっと気を使っていたんだね。
今はなんか野に放たれた鳥のように自由に飛んでるような感じだ。

ひなっちもテナーとあれだけ雰囲気を変えられるんだね。
彼も楽しそう。

オニィのドラミングも最高。

彼らの曲はいつも精密でバックホーンがアナログ的なら
彼らはデジタル的だ。

バックホーンがワイルドなら
ナッシングスはスタイリッシュだ。

まるで音楽界の東大生のような演奏をしかけてくる。
どうなってるの?っていうぐらい難しい演奏を
やってのける。

これでもかこれでもかというテクニック。
こういうことをしているのが本当に楽しいんだなって
感じられる。どれだけ難しい演奏を極めるの?って
思う程、あまりのレベルに圧倒される。

たとえが悪いかもしれないが、イメージは
ガンダムやエヴァの高性能のロボット部分や
操縦技術自体がボーカル以外のメンバーで
成り立ち、その操縦席に座るひとりの
人間味あふれる少年のアムロやシンジが
村松君のような気がした。

ナッシングスは村松君が心の役割をしていると
今回感じた。


こういう書き方をすると
他のメンバーには心がないのかというような
誤解を受けそうだから、それはたとえであって
生形さんもひなっちもオニィも3人とも
暖かい人柄は個々にはあって、それを
いつも感じているし、3人も大好きだ。

でも、3人が合体するとどこか職人魂が
炸裂して、より高性能なものへと
思いがいってしまっているような気もしている。

ギターキッズなどにはたまらない師匠と
成りうる人たちであるのは確かだし、
日本のロック界でもトップクラスであると思っているし、
そんなバンドと出会えて本当にうれしいんだけれど
バックホーンのようなまだ土臭い部分も
忘れないでほしいと願うんだ。


バックホーンが終わって、
ナッシングスが始まった時に
村松君が会場に向かって
「お前ら共鳴しあってたじゃん」って言ったのが
今でも頭から離れない。

そのとおりだった。

バックホーンの時にほんとうに共鳴しあってた。

その共鳴をそのままナッシングスにいくには
ナッシングスの立ち位置が高過ぎて
手をのばして、握手するのが精一杯って感じだったのかもしれない。

まさに互いのツアータイトルが象徴してるね。

ナッシングスは指先から手からのメッセージ(HAND IN HAND)
バックホーンは歌を投げかけて響かせるメッセージ(共鳴)

ライブは本当に素晴らしかった。2バンドとも。
村松君のボーカルにはやっぱり心を強く惹き付けられるし
この歌い方が好きだと改めて思う。
生形さんの出すギターの音も好きだし
ひなっちのベースもやっぱり感動する。
オニィのドラミングにも惚れ惚れする。

こんなに好きなのに。

でも、もっと土臭さが欲しいと
最近は思う。

年とったのかもね、私(笑)

November 15が聴けたのはうれしかったし
新曲が2曲も聴けたのもよかった。
早く、新しいアルバム聴きたい。

生形さんにも村松君にも土臭さを求めてしまうのは
きっとそれぞれを土臭いライブハウスで
遠い昔に見たせいだろうね。

あの頃のあなたたちはそれぞれに
不安や葛藤を抱えて、こんな今を
きっと想像してなかったものね。

私はある意味、ひとつの夢はこうして叶っている今を
心から祝福したいし、これからもずっと音楽で
人に感動を与え続けていってほしいと思っている。

今、Chain Reactionが頭の中でぐるぐる鳴っている。

名曲だね。


















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正しいロックバンドあるいはミュージシャンの生き方~FoZZtoneの場合

2012年04月12日 | FoZZtone
先日話題になっていたのがKREVAが自分のライブのチケットがたくさん残っていると
つぶやいたってこと。なんで自分から「売れてない」って言うんだ。とこれに対しての
賛否両論があったようだ。

私はその時に思った。別にKREVAは自暴自棄でそんな事言ったんじゃないって。
彼はあえて問題提議をしたんだ。

大きなアリーナとかで大物バンドとかミュージシャンが高いチケット代と
とってやるツアー。こんな時代に誰もが7000円、8000円もするような
ライブに行けると思う?

大掛かりなセットはもちろんある意味アートになりうる。
でも、音楽が先なのかセットが先なのかわかんないものもある。
ショービジネスの世界ではキラキラゴージャスな方がいいのかもしれない。

でも、私のような音楽バカたちは音からゴージャス感をもらいたいんだ。

KREVAのファンっていうわけじゃない。
でも、彼は他の大物たちに暗に言ってるんだと思う。

「おまえらも売れてねーんだろ?アリーナとか埋まってないんだろう?
それをかっこつけて、自分の地位にあぐらかいてんじゃねえよ。」

そんな声がなんか聞こえてきそうな気がした。

大手の音楽会社もCDが売れなくて、ライブもソールドアウトにならなくて
本当に苦しいみたいだけれど、それなのにさらに借金するかのように
大物アーティストにお金をかける。

そういう今の音楽界だから
なかなか光を見つけられないんだ。


そんな中でもまず、the HIATUSは凄いと思っている。
フォーライフも大変かもしれないけれど、
彼らは本当に奇跡の様なバンドだ。
あんな上質で素晴らしいアルバムを作り
そしてライブでもその素晴らしさを損なうことなく
むしろもっと広がりをもって力強さと輝きを放ってくれる。

なのに彼らのライブのチケットはいつも2500円。
どれだけ価値のある2500円かと思う。


私には8000円出してみる大物アーティストより
the HIATUSのライブの方が比べることもできないほど
価値がある。


そんな今の日本の音楽界で
もうひとつ、奇想天外な事をやってのけるバンドがいる
FoZZtoneだ。

彼らは「LOVE」というミニアルバムを4月12日に出した。

このアルバムを初めて聴いた時に
マイケミカルロマンスの「ブラックパレード」を聴いた時のような
衝撃を覚えたし、心と体が震えた。

このミニアルバムについてはまた改めて書くとして

彼らのいろいろなアイデアには本当に驚く。

2回目となるオーダーメイドアルバム
2回目となるMVの募集
おそらく日本では初めての録音録画オーケーの「REC ON TOUR」
各地のタワレコでインストアライブをするツアー
22歳以下の学生との対バン企画。

次から次へとそのアイデアは溢れて行く。

大手の会社では絶対にできないし、
許されないだろう。

でも、彼らのオーダーメイドアルバムに対する考えというのは
そういう赤字体質の大手の会社に何かのヒントを与えるんじゃないかと思う。

大量に作られる薄っぺらなポップミュージック
誤解のないようにしてほしいのは
すべてのポップミュージックを言っているのではなく
ただ、売るために携帯にダウンロードしてもらいたいだけに
カラオケで歌ってもらいたいだけに作られた歌のこと。

広い工場内にオートメーション化された近代の
システムの中で次々にCDが作られ出荷していくのが
目に浮かび、一方でブックオフで売られ過ぎて
置き場に困るから処分されるCDも浮かぶ。

ところがフォズの企画するOMAは
自分だけのたった1枚のアルバムを作るために
作り手は何度も何度も提示された曲を聴き、
その中からすべてを選ぶことはできないので
必死でどの曲を選ぶか毎日毎日考えるんだ。

1回目のOMAに参加した私も
どれだけ聴いたことかわからない。
あーでもないこーでもないと
曲順をいろいろ変えたり、入れる曲をチェンジしたりと
フォズの曲で埋め尽くされるような日々を送ってた。

それだけの思いを込めて作られるCDと
大量生産されてやがてあきられて捨てられるCDと
どっちが幸せか自ずとわかるよね。


そんな1枚に必死で取り組むファンが
フォズにはいっぱいいるんだ。
それってすごくない。
みんなそのCDを一生大事にもっているはずだ。

そういうファンを持てるバンドがFoZZtoneであり
それは彼らの音楽に対する愛情から成り立っているものなんだ。


そんな事したら損するよとか
採算合わないんじゃないとか
言う人も多々いるだろう。

でも、長い目で見たらそうだろうか?
大量生産はできないけれど
本当に音楽を欲する人たちに確実に
買ってもらえるなら、損をすることなんて
実はないのかもしれない。

録音録画可能のライブだって
それを世界中の人が観れるチャンスを
もたらすかもしれないのだから
多くの人に繋がっていくかもしれないのだから
ただで見せて損をすると考えるより
フリーでやってこそ多くの財産(お金だけでなく心という)
を得ることもあるんだ。


私はたまに身近なミュージシャンの映像を撮らせてもらうことがあるけれど
それを観ているのは実は日本の人だけじゃないんだ。
カリブ海に浮かぶ小さな島国の人だったり
アフリカの人だったり
ヨーロッパの人だったりする。

自分が一生行けないかもしれない未知なる国の人が
同じ音楽を聴いてくれるってほんと素敵じゃない?


しかも、何度もそこの国の人がくりかえし観てくれているのが
わかると、本当に感動する。


FoZZtoneはある意味、職人のように
1枚1枚CDを手作りしているかのような感じがする。

それを本当に欲しいという人だけにちゃんと
渡せているように思う。もちろん初めて聴いた人も
その職人気質のようなアルバムに懐かしさと斬新さを
感じるだろう。

レコーディングの模様を少しインタビューで竹尾さんが
語っていたけれど、エンジニアさんに
「これが正しいレコーディングなんじゃないか。」と
話したら、「そうだ。これが正しいレコーディングだ。」と
言ってもらえたみたいだ。

すべて曲ができてレコーディングに入ったのではなく
レコーディングに入ってからそこで作り始めたり
形作ったりしていったらしいけど、昔のバンドは
そうだったんじゃないかな?

確かに日本は知らないけれど
海外のバンドのレコーディング風景にそんなのを
見たことがある。ここはこんなフレーズがいいんじゃないかと
ギターを弾くブライアンメイとかピアノを弾くフレディとか
その他、忘れちゃったけれどそういうドキュメンタリーが
好きだった私はハードロック系やパンク系、エモ系など
いろいろなレコーディング風景をテレビやDVDなんかで
よく観てた時期があった。

日本では遠い昔、ジュディマリのを見た記憶がある。

the HIATUSだってそうだよね。
レコーディングって言っても
まず集まってセッションから始めたりして
曲ができてきたりするんだものね。

昨日京都のタワレコに行ったら
チャート4位に「LOVE」があった。

「正しいレコーディングをした
昔気質なバンドの斬新なアルバムが4位」

っていうのを見て、まだまだ日本の音楽ファンも
捨てたもんじゃないなって思った。


彼らがもしかしたら、この音楽業界の明日に
光をもたらすかもしれないってそう思った。


で、何よりこのミニアルバム最高だよ!





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SOUND COMMUNICATION 「NEXT BREAK」 at 心斎橋JANUS (小南泰葉編)

2012年04月07日 | 小南泰葉
3月29日(木)の事。

ちょっと時間が経っちゃったけれど
いまだにステージの泰葉ちゃんの姿が脳裏から離れない。

彼女の事を知ったのは前にも書いたけれど
FoZZtoneのベーシストの菅野さんがサポートをした時だった。
そこで最初に買ったアルバムは「Un happy birthday」
そして、はまってしまった。彼女の毒と妖精が混在した世界に。

ずっとライブに行きたかったけれど
仕事の関係でなかなかうまくそのチャンスは回ってこなかった。

そして、やっとやっと3月29日にその願いが叶ったんだ。

生まれて初めて見る生の小南泰葉ワールド。

セットリスト

藁人形売りの少女
ルポルタージュ精神病棟
嘘憑きとサルヴァドール(新曲)
世界同時多発ラブ仮病捏造バラード不法投棄
soupy world
やさしい嘘

ドラムにはキョンシーことセカイイチのドラマーの吉澤響さん
キーボードにはハジメタル(元・ミドリ)
ギターとヴァイオリンはナラやんこと楢原英介氏(VOLA&THE ORIENTAL MACHINE)
など、すごいメンバーがサポートに入ってのバンドバージョン。

私は彼女のバンドバージョンがものすごく好きなんだと思う。
テレビとかでアコースティクバージョンは見たことがあるんだけれど
ロックな感じの彼女がすごく好きだ。

藁人形売りの少女は初めて聴いたけれど
歌詞を聴いていて、これだと思った。

髪に小さなベールのようなシフォンなのかレースなのかを
つけてボブへアーの彼女が登場した。

アコギを弾いたり
まるでプレゼントの箱のようなイメージのギターを弾いたり
といろんな面を短時間だったけれど見せてくれた。

新曲も聴けたのがうれしかった。

世界同時.....はあのロックテイストがどういう風に展開されるのか
楽しみだったけれど、期待どおり泰葉ワールドが展開された。

結構近くで見れたんだけれど、ほんとうに目が大きいんだね。
そして、すごく意思が強いのがわかる瞳だった。
ある意味目からビームが出てるような感じ。

声も自由自在に飛び出して、それが本当に魔法をかけられるような
感覚になるんだ。思わず、ジャンプして拳あげたくなるというか
というより、実際やってたかな?私。

SOUPY WORLDも生で聴けてほんとうに幸せだった。

ハジメタルのキーボードのいつも楽しくて
カラフルでキラキラ明るくて、エネルギッシュな世界と
泰葉ちゃんの毒があってどこか黒、白、紫、深紅のような
世界との不思議な不協和音が美しかったりする。

ナラやんのヴァイオリンは本当にゴージャス感を与えてくれる。
そういえば、この楢原さん。セカイイチの「The Band」にも参加
されているのですよね。私の大好きな「快楽主義者」と「バンドマン」に。
もしかしたら、彼の音が私の好きなイギリスを思い出させるのだろうか?


ドラムの響さんはセカイイチのドラマーだから
ある意味、セカイイチファミリーみたいな感じがしてしまう。


ヴァイオリンってロックバンドに入るとすごい力を発揮するよね。
もちろんクラシックの世界でも凄いけれど、違う面で凄くなる。

Coldplayやイエローカードなど海外でも、それがバンド色を
出しているバンドがいる。

古いところではデキシーズミッドナイトランナーズとか。

小南泰葉ちゃんはイメージどおりの美しい女の子だったけれど
その奥に秘めた「意思」っていうのがすごく感じられた。

JANUSはノスタルジックな雰囲気もあえて取り入れた新しいライブハウスだけど
ここの雰囲気と彼女は合ってるなぁ~って思った。

梅田のシャングリラにもそういう雰囲気があるから合うかもしれない。
シャングリラでも彼女はライブをしたことがあるけれど、
残念ながらまだそこでは私は見ていない。

なんか、彼女をエミリー・ザ・ストレンジのイメージで写真や映像を撮りたいって
思った。(って実際は不可能だけれど)

あと、彼女にはティム・バートンの世界が似合う気がした。

あるいは梨木香歩の「裏庭」やナルニア物語が似合う気がした。

これから彼女はもっともっといろんな人にいろんなイメージを与えて
それぞれのイマジネーションの世界を刺激していくんだろうな。

5月にデビューアルバムが出るんだね。

すっごく楽しみだし
そこに「嘘つき......」も入るんだね。ワクワクする。

「嘘」とか「虚言」とか「詐欺師」とか彼女の歌にはよく出て来る。

その言葉を吐く人の事を「嘘つき」って言うんだろうけれど
彼女の場合「嘘つき」=本当のことを知っている人っていう感じがする。

彼女は知ってるんだ。

この世界が音楽以外は嘘で固められているってことを。

私はそんな彼女の音楽で気がつく。

真実を知りたければ、音楽を聴けってね☆

彼女のファンが結構来てて、彼女みたいになりたいっていう
雰囲気の女の子たちもいた。

この日は小南泰葉が次の時代を担う女性アーティストになるって確信した日だった。














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Have a happy birthday. I'm glad to see you!

2012年04月06日 | Weblog
この歌をあなたに贈ります。

♪毎日、あなたが私にもたらしてくれる愛のおかげで
私の寂しさは遠くへ吹き飛んでしまいます。
一日が愛と共に始まり、愛と共に終わるのです♪(from「It all begins and ends with love」)

あなた=あなたの歌~「LOVE」

♪世界中が目覚める瞬間に耳を傾けてみてください
ほら、世界中が目覚めますよ♪(from「It all begins and ends with love」)

Say Hello! Sekai~♪というあなたの曲へとこの歌は繋がっています。

すばらしい歌とそれを作るあなたへは何もお返しをすることはできませんが
私が生まれて初めて音楽というものが人の心を支えるものだと教えてもらった
マイケル・ジャクソン(ジャクソン5)の曲の1つ
「It all begins and ends with love」を捧げます。
とても古い曲だから、退屈してしまわなかったらいいけれど
ただ、あなたの曲と同じぬくもりはこの歌にも溢れています。

ここをもし見て下さることがあれば
どうぞ、聴いてください。






あなたの歌がこれからも多くの人々にとこしえに愛されますように。
そして、あなたの人生が愛に満ちていますように。

A Happy Birthday to YOU!!



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SOUND COMMUNICATION 「NEXT BREAK」 at 心斎橋JANUS (Applicat Spectra編)

2012年04月04日 | 邦楽
3月29日(木)晴

paionia
Applicat Spectra
小南泰葉

によるイベント

平日の仕事のある日ではあったけれど
この日は早く仕事を切り上げられる日だったので
ほんとめったにないタイミングだったが
ずっと見たかった2組を同時に見れるチャンスが巡って来た。

私が最近、大阪のライブハウスでのベスト3と考えている中のひとつ
心斎橋JANUSでいよいよ生のアプリキャットスペクトラと小南泰葉が
見れると思うだけで、その日はいつもとちょっと空気すら違うような気がした。

どちらも音源から入ったアーティストたち。
アプニャンことApplicat Spectraは
たまたま私の敬愛する福島2nd LINEの今富さんが
ラジオに出て、そこでアプニャンを紹介するっていうのがあって
その日はいつもは聴けない時間帯だったのに
すべてがうまく回ってじっくり聴けたんだ。
そこで、顔も何も知らないアプニャンの歌と今富さんとの
会話だけを聴いて、すう~っとごく自然体に私の中に
その歌たちは入って来た。

その声は女性?って思うぐらいファンタジックな声で
どことなくセカオワと近い部分もあったけれど
よりバンド色を強く感じた。

この声については賛否両論あるかもしれないけれど
実際に生で今回聴いてみたら、それがこのバンドの
紛れもない色であることがよくわかったし、
唯一無二のバンドとしての存在感を見せつけてくれた。

ただ、好き嫌いはあるかもしれない。
まさに真っ二つに分かれると思う。
でも、好きな人はずっと離れられなくなると思う。

セットリスト(いろんな人のを見せてもらいました。ありがとう)

神様のすみか
スターノート
イロドリの種
クロックワイズ
セントエルモ

私がCDで持っているのは上の中の3曲だけなので
他は初めて聴いたのだけれど
どれも宇宙観がやっぱり漂っていました。


このバンドのイメージはやっぱり宇宙。
名前にスペクトラっていうスペースオーケストラを短縮したのが
入っている分、それがやっぱり彼らのテーマなんだと思う。

ちょっとひと昔前のアメリカのバンドELO(エレクトリックライトオーケストラ)
を思い出しちゃった。

ボーカルのシンイチさんをはじめ、メンバーの顔は
雑誌のインタビューに載っているちょっとした写真とか
でしか見てなかったので、そこからのイメージは
無口でやや影のあるボーカリストなのかなって
シンイチさんについては思っていた。

でも、実際見たら、意外と明るいイメージだった。
そして、イメージより男っぽかった。
ヘッドホンをつけて、サンプリングパッドを叩き、
そしてベースを弾く姿はなんか頼もしかった。

最近、ベーシストのボーカルってあまり見たことが
なかったので、これには感動した。

イギリスが誇るバンド、レベル42のベーシストでボーカルの
マーク・キングは私にとってベーシストボーカルの中では
神的存在で、なかなかそういうボーカリストは
いないんだけれど、このシンイチさんは
そういう風に深いボーカリストベーシストに
歳を重ねてなっていってほしいな。

オーケストラっていうだけあって
シンイチさんがまるで指揮者のように手を動かす。
この宇宙で最小のオーケストラがアプリキャットスペクトラなんだね。

このバンドには2人のギタリストがいるんだけれど
ソウさんはエレキとアコギを弾き分けていて
あのthe HIATUSで見たマサが使っていたアコギスタンドを
彼も使って、エレキとアコギを自由自在に操っていた。
ソウさんの雰囲気はどこかかつてアブストの時の村松拓氏を
思い出すものがあった。

そして、もう1人のギタリストのケンスケさんは
キーボードも弾く。曲によってあるいは曲の途中で
キーボード奏者になったりギタリストになったりと
2つの楽器を巧みに演奏する才能に驚く。

そして、ドラムのタイチさんは16ビートのドラムを
刻むんだけれど、16ビートを刻めるドラマーって
案外最近少ないようで、どのロックバンドも探している感が
あるから、彼はきっとアプリキャットスペクトラの宝になると思った。

キラキラしているのに根底に激しいロックビートが流れるところが
このバンドのまたかっこいいところなのかもしれない。

声がファンタジックなのに
演奏は骨太な感じ。

私は「イロドリの種」のドラミングがすごく好き。
曲としてもこの曲はかなり好きだ。

どこか北欧のMEWっぽいところもあって
もしかしたら、日本のMEWになれるかもしれない。

そんな気がライブを見てて思った。

初めてメンバーひとりひとりを見たんだけれど
みんな男前で驚いた。

ボーカルのシンイチさんは
写真とかでちらっと見た時は
もっと繊細な他のメンバーの中にそっといる感じかと
思ったら、リーダーシップを発揮できる堂々とした人だった。

顔立ちが美しいから、ひと昔ならヴィジュアル系に行きそうな
雰囲気もあるけれど、あえてエレクトロというか
ダンスロックバンドに行ったところがよかったんだと思う。

あの指揮棒ふっているような姿が今も脳裏から離れない。

終演後、物販に出て来て、ファンひとりひとりに
丁寧にCDにサインをされていた。

私もしてもらったんだけれど
かわいいネコのイラスト付きで
それがなんだか感動した。

いつもならちょっと質問しそうなところだけれど
間近で見るとほんとみんな男前過ぎて
緊張しちゃった(笑)
で、何も聴けず握手だけ(苦笑)

ほんとうはギターとベースのこと聴きたかったのに。

見た感じでソウさんのはフェンダーのテレキャスのシンライン
だったと思う。あとはわかんない。

あと男性ファンが多かったのも印象に残っている。

そして今日4月4日は彼らのメジャーデビューアルバム発売日!

本当におめでとうございます☆

パノラマのように広がる音楽を
これからどんどん宇宙へ向けて
展開していってください。

ある大学の先生が言ってたのですが

人間が太古の時代に壁画を描いたのは
実は壁じゃなくて天井で、
それは宇宙とコミュニケーションを
とりたかったからだということです。

芸術は宇宙とのコミュニケーションで
人間同士のコミュニケーションということを
もしかして、アプリキャットスペクトラは
あらたに見せてくれるのかもしれない。


コメント
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