HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

I was born to love you.~キネマに行けなかったけれど

2012年10月28日 | FoZZtone
2012年10月27日(土)のこと

ここをもしキネマでのFoZZtoneの「Pageant: Keller Water」の完成披露会のことと
思ってこられたらごめんなさい。私は残念ながら参加してないので
その素晴らしいと数々の方が言葉にしてらしたライブのことを書くわけではありません。

ただ、いろいろな方のライブの感想の中で
私が気になっていた渡會さんの大事な話に触れられていて
そのことについて果たして書いていいのかわかりませんが
私の感じるMotherというものについて書こうと思います。

私は高校時代にパンクロックにはまって
イギリスのthe Clashというバンドを好きになりました。
もちろんクイーンが細美くんと同様に初めて買ったロックバンドのアルバムだったのですが
その同じ国にthe Clashというすごいバンドがいたのを知った時はものすごく感動して
自分はこれからもどんなことがあっても生きて行けそうだという気になったものです。

孤独であってもいいんだということを彼らは音楽を通して教えてくれたのです。

そして、高校時代の倫理の時間に書いた作文を今だに大切にもっています。
おそらく、作文で自分自身でもっているのは学生時代のではそれ1枚だけです。
ふつうは捨てちゃいますものね。

そのタイトルは「私の人生観」でした。

今それを読みなおすとほんと今の自分に過去から語りかけていたみたいに感じます。

その一部を恥ずかしながら抜粋すると

「母親というものに対する考えもロックを通して、いろいろ耳に入って来ました。
というのはロックバンドのほとんどが母親を題材にした曲を一曲は作っているからです。
そして、そのほとんどが”この世においてあらゆるものと縁を切ってもただ一つ切れないのは
母親”というものです。これらの曲を聴いていて、私はやっぱり母親っていうものは子どもにとって
本当に大事なものなのだなぁということを感じました。」

まあ、この前後にいろいろ書いているのですが、9割ロックから得たことみたいなことを
高校生のつたない文で書いているわけですが、先生(シスターだったのですが)のコメントの中に
「あなたの眼を世界に向けて開いてくれたROCK MUSICをこれからも大切にして、
もっともっと人間を世界を学んでいって下さい!(私のROCK MUSICのとらえかたが
変わってきそうな気がします。素敵なことだと思います!)」とありました。

そのシスターが今もその高校にいらっしゃるかわかりませんが
(私って卒業したらあまり母校に戻る方じゃないので.....)
その先生に言いたいです。

「私は今もROCK MUSICを大切にしていますよ。そして人間や世界について
まだまだ学び続けていますよ。」って


そんな私は今は子どもの立場から母親を見る眼と
自分自身が母として子どもを見る目の両方を持っています。

だからこそ、昨日のキネマでの渡會さんのお話を間接的ではありますが
聴いた時には心の奥のやわらかい部分が震えて苦しくなりました。

正直な話、この年齢にしてまだ母親に心配をかけているし
親孝行など何もできていません。
いつも、自分の生活が忙しくてほったらかしにしている感じです。

一方で自分の子どもの事で悩むことはたくさんあって
でも、いつもどんなときもその子が幸せになって
よい人生を送ってくれればとそれだけを願っている訳です。

親というのは自分自身の苦しさよりも
子どもの苦しさに足が体が震えるものだということを
私は母になって初めて知りました。

そして、自分が初めて命というものを投げ出しても
守らねばならない存在ができたことを
子どもを産んだときに感じました。

母が願うことは
子どもが笑顔であること
元気であること
そしてその子が好きな何かと出会えて
それをずっと大事にしていくことだとわかりました。

私は一番渡會さんが苦しい時期に
何も知らずに言葉を送ったことを
少なからず後悔しています。

というのもお母様のことに触れてしまっていたからです。

でも、私は渡會さんがときどきインタビューとかで語られる
お母様のお話が好きでした。(だいぶ昔だったかもしれませんが)

いつもあたたかくひまわりのようなイメージで
私は心に抱いていました。

きっと多くの方もそうだと思います。

そのお母様のために作られたという「Africa」という歌に
母なる命の偉大さへのリスペクトが溢れていて
聴いていていつも涙が出そうになるのは
こういうことだったのかと改めて感動しました。


私もいつか先に去っていく訳ですが
きっとその時に子どもたちへ言いたい言葉は

I was born to love you.(君を愛するために生まれてきたんだよ)

だと思います。これはクイーンの曲のタイトルと同じですが。



loveという言葉は

もしかしたら母から子へのメッセージなのかもしれませんね。










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DOUBLE HEADLINE TOUR 2012 FEEDER × the HIATUS final at Zepp Namba

2012年10月20日 | 細美武士/the HIATUS
2012.10.18(木)天気 雨と風そして虹

平日で仕事もあったけれど、この日だけは自分の人生において
絶対に行かなくちゃいけないと思うライブだった。
もちろん、仕事は午前中はしっかりとして、午後からは
人に迷惑をあまりかけないように滞りなく手はずを整えて
いざ、大阪なんばへ向かったのである。

私がいっしょに行った彼も年間通してほとんど休むってことが
できない人だったのだけれど、この日だけはなんとか無事
午後から私と合流して行くことができた。

なんばパークスに駐車して
夕食はそこで食べてから
いざ、ZEPP NAMBAへ。

私がもう10年以上好きなFEEDERと
やはり出会って8年になる大好きな細美くんが率いるthe HIATUSが
ダブルヘッダーでやるライブなんて
ほんと夢みたいなできごとなんだ。

ここのブログを始めてまだ(というのかもうというのか)8年ほど。
これを始める前からFEEDERもELLEGARDENもすでに好きだったけれど
そのブログの初期の頃にi-Podを初めて買った時に最初に入れたのが
FEEDERのアルバムだと書いていた。そしてその次に入れたのが
ELLEGARDENだったんだね。だからシャッフルするとFEEDERの次が
ELLEGARDENだったりするわけだ。その時にはまさかこういう
ライブが開催されるなんて夢にも思わなかったし、今でも
奇跡のように思うんだ。

着いてから先にダブルヘッダー限定のTシャツを買った。
この2つのバンド名が入っているTシャツなんてこれも夢みたい。

会場に入ってから、チケット番号は結構前の方だったけれど
やっぱりいい音で聴きたいし、モッシュやダイブに巻き込まれる
ほどの体力ももうないかなって思ってある程度の距離をおいて
見やすいところで見た。

でも、私のまっすぐ前に細美くんがいた。
ほんと真正面な感じ。距離はあってもよく見えた。

細美くんが「ZEPP NAMBAは今日が初めましてなんだけれど
これからいっぱいお世話になります!」って言ったんだけれど
そういえば、ZEPP OSAKAが閉じる直前のthe HIATUSのライブで
彼が「いいライブハウスだったな。ありがとう。」って天井とかを
見渡しながら言った時も私はいたんだよね。この日、初めましてと
また天井とか見回しながら言う細美くんを見たら
終わりと始まりをいっしょに共有できた気がしてうれしかった。

Deerhoundsから始まったのだけれど
マサの頭が今度はピンクからブルーになっていて
この人はいつもカラフルだなって思った。
キーボードは一葉くん。私は一葉くんの弾き方が好きなんだ。
ヘドバンしながら、一見パンクなキーボーディストなのに
音は誠実で確実で力強いところが惚れ惚れするし
フレッシュさがいつも溢れている。
takashiくんのドラムはいつも言う事ないぐらい完璧で凄い。
ウエノさんは相変わらず渋いベース音を響かせながら
ベースを抱きしめている。
そして、細美くんはずっと笑っている。
そんな細美くんが「平日なのにこんなに集まってくれてありがとな。
みんなが笑顔でいるのを見れてほんとうにうれしい。」って
言ってくれたけれど、私こそ細美くんが笑顔でほんとうにうれしい。

そして、この大阪がツアーのファイナルになるなんてうれしかった。
いつもはだいたい東京で終わるのに今回のこの素晴らしい2マンライブが
ファイナルを大阪で迎えてくれるんだ。

この2日前のFoZZtoneの京都でのファイナルといい
このダブルヘッドラインツアーのファイナルといい
私にもいいことが回って来たような気がした。
1年に何度も行きたくてもチケットとれなかったり仕事だったり
1回会えればっていう感じだった年もいっぱいあったのに
今年はシーズンごとに細美くんに会えている気がして
ほんとうにうれしい。

最初はthe HIATUSからだったけれども
彼らの音や歌がより一層レベルアップしたように感じた。
おそらくホールツアーに向けての日々のリハによるものだろう。
どこか本当にオーケストラのような音に聞こえてきた。
重厚で狂いのない研ぎすまされた音というのか。

おそらくこの会場には圧倒的にthe HIATUSのファンが多かったんだと思う。
でも、そこには私のようにFEEDERが大好きでそしてthe HIATUSも大好きな
人たちも結構いたと思うし、昔からのFEEDERファンもいたと思う。

ダイバーたちが人の上を泳ぎまくっていたけれど
何年か前まではあのような場所に自分もがんばっていってたなと
思いつつ、ほんとうにあの前方は海の中にいるみたいだったなと
思い出す。海の波の高いところでアップアップしながら浮いている
そんな感覚になるぐらい人のモッシュで実は苦しい。でも
やがて自分がハイになってそういうのを超えて楽しくなるという不思議。
でも、今回はそういうのはやめてしっかり聴いてみたいと後方で見てた。

見える範囲だったので細美くんの笑顔が真正面に見えて
ほんとうにこちらも笑顔でずっといられた。

紺碧の夜からOn your way homeに至るラストは
細美くんにとっての大事なところなんだなと
毎回感じる。彼はこの2曲をファンにきっと
毎回プレゼントのように歌ってくれているんだね。

そして私たちはこの2曲をおみやげをもらったように
大事にポケットに詰め込んで帰るんだ。

the HIATUSが終わったあとはダイバーたちはヘロヘロになって
休憩してて少し会場に空間ができたけれど、FEEDERが始まる前に
なるとだんだんとダイバーたちも戻ってきた。

FEEDERの機材設置のあとのチューニングにヒロさんが出て来て
自分でベースの調整をしていた。そういう時は前方へ行けばよかったかなって
思うんだよね。みんなピックとかもらってたし。
今回はドラマーとキーボードがサポートで入っていた。そして会場から見て
左がグラントで右がタカさんだった。

この奇跡のような日。10年来のファンのくせに一度もFEEDERのライブを見るチャンスが
巡ってこなかった私に初めてそれが回って来たんだ。
まさに細美くんのおかげであり、これはもう8年前には決まっていたことだったのかも
しれないね。運命的に。

それにサマソニ以外で最近洋楽のバンドのライブ行ってなかったな~って。
だから久しぶりの洋楽ライブでもあったんだ。日本のバンドのライブとは
また違うワクワク感。それを思い出した。

最新アルバムからのOH MYから始まって
もうそれは言葉に表すのが難しいぐらいの感動と感激と感謝の混じったような
素晴らしいライブが繰り広げられた。

FEEDERが初期のメンバーのドラマーを亡くした辛い時期に出たアルバム「FEEL IT AGAIN」に
入っていたPushing the sensesをグラントが歌い始めた時、ほんと涙が溢れた。
あれからいろいろあったけれど、今彼らがここにいてこうして歌ってくれている
それがほんとうにうれしいし、幸せなことだと思った。

ほとんどの曲が「Generation Freakshow」と「RENEGADES」からでは
あったけれども、この2枚のアルバムも大好きだし、彼らの曲で
嫌いな曲なんて一曲もないんだ。

本編の最後にやはり細美くんを呼んでの「GENERATION FREAKSHOW」
をやってくれたんだけれど、細美くんがマイクだけをもって歌いまくるっていう図は
今まで見た事無かった気がする。だからすごく新鮮だったし、楽しかった。
ほんとなんて素敵なコラボレーションだろうって。

MCでは主にはやっぱりヒロさんが話をされたけれど
なんか外国人が話す日本語っぽかった(笑)
彼は今東北大震災で被災された方達のためにチャリティ活動を
続けられているんだけれど、その支援として東北の方が作った
鍋つかみを販売し、それの収益を義援金として東北の被災地に
届ける活動もされている。でその話もされた。

私はライブ終了後、それを買った。FEEDERというワッペンは
ついてたけれど、the HIATUSは間に合わなかったんだって。
少し残念だったけれど、FEEDERの名前入り鍋つかみなんて
すごいなって思いつつ、私は料理の時は鍋つかみユーザーでもあるので
これを実際に使って、料理するたびににやにやしようかと思ってる(笑)
すっごくカラフルな鍋つかみなんだ。

話は戻すけど、グラントさんもときどき日本語まじりのMCをしてくれた。
でも、基本的には曲の切れ目はあまりなくて、ギターもベースもよくチェンジするんだけれど
曲の終わりあたりでまだ音がなっているときにチェンジして、次の曲が始まるっていう
感じで。ほんとよくチェンジしてたね。汗ですべるのか弦が勢いで伸びるのか
よくわからないけど。

それにしても、音楽のクオリティは半端なかった。
the HIATUSが日本で最高レベルな感じがしてたけれど
FEEDERの音楽を生で聴くと、やはり音楽の国の音楽の先輩というのか
そのレベルはより高いものだった。
そして、グラントの歌声はほんとうにあたたかく響いて心をつかんだ。
ヒロさんのベースはその力強さはふつうの人の倍のように感じた。

次はイギリスでthe HIATUSがFEEDERと回るのかな~って期待してたけれど
まだ実現しないもよう。っていうのは実際、タカさんが来月イギリスでの
ツアーにthe HIATUSを誘ったんだって、でも急すぎて日程が合わなくて
今回はできなかったらしい。でも、いつか必ず実現してほしいな。
イギリスの人にもthe HIATUSを聴いてほしいから。

アンコールは心に本当に染み込んで来る
「Children of the Sun」から始まった。
ほんとうに名曲だ。大好きな曲を聴けてほんとうにうれしい。

そしてJust A Day
FEEDERとの出会いの曲だ。アルバム「Find the Colour」に入ってた。
このアルバムジャケットは日本人のアーティストのタカノ綾が手掛けているんだ。
この瞬間にジャンプしながら、もう全身全霊でこの曲を浴びた!

で、この日はファイナルだったからか
そのあとにもう一曲用意されていた。

なんとニルヴァーナの「BREED」だ。
ここにまた細美くんとマササックを呼んで
FEEDERの二人とドラムとキーボードのサポートのメンバーで
演奏し、グラントと細美くんが歌ったんだ。
マサがグラントに日の丸のついたハチマキをつけてあげて
自分も同じものを巻いていた。

もう自分がどうかなっちゃうんじゃないかというぐらい
感激しちゃった。

そして、それが終わったとき他のメンバーも全員出て来て
記念撮影。

素晴らしい時間はこうして終わった。

こんないいライブってやっぱり自分の人生が終わる時に
必ず思い出すんだろうなって思った。

あの笑顔や会場の雰囲気やいっしょにいった大事な人のことを。

とにかくFEEDERとthe HIATUSは世界でも最高のバンドたちだ!

(セットリスト)

1.Deerhounds
2.Superblock
3.The Tower and The Snake
4.The Flare
5.Broccoli
6.Monkeys
7.My Own Worst Enemy
8.Shimmer
9.Souls
10.Bittersweet / Hatching Mayflies
11.The Ivy
12.Insomnia
13.紺碧の夜に
14.On Your Way Home


1.OH MY
2.INSOMNIA
3.TINY MINDS
4.WHITE LINES
5.FEELING A MOMENT
6.RENEGADES
7.RUSHING THE SENSES
8.JUST THE WAY I'M FEELING
9.BUCK ROGERS
10.IDAHO
11.HIGH
12.BORDERS
13.GENERATION FREAKSHOW(with 細美武士)

EN)1.CHILDREN OF THE SUN
EN)2.JUST A DAY

EN)3.BREED(with 細美武士,masasucks)
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INNER KINGDOM TOUR Final at 京都SOLE CAFE by FoZZtone

2012年10月18日 | FoZZtone
2012年10月16日(晴れ)

この日京都のSOLE CAFEでFoZZtoneのINNER KINGDOM TOURのファイナルがありました。
ツアーのファイナルがカフェでしかもアコースティックセットというのはとても
不思議な感じがしましたが、行ってみて「あ~こういうことを彼らはしようとしているのか。」
と予想以上の感動を覚えました。

このツアーは赤坂ブリッツから始まり札幌、仙台、新潟、金沢、大阪、名古屋、福岡そして広島までが
ライブハウスでのツアーでした。
ワンマンライブのところもあれば対バンのあるところもありました。
私はその中のたった1つ、大阪しか行っていません。が、前にも書きましたが
そのライブがとても奇跡的なライブだったので本当に幸せな気持ちになりました。

そして、そのファイナルを私の出身地の京都でやってくれるとわかった時は
どれだけうれしかったことか。仕事場も京都なので、平日でもなんとか
行けるという可能性が大きくなったわけです。

とにかく、何事もトラブルがなく仕事が済みますようにと祈りながら
この日を迎え、無事夜の部に間に合うことができました。

この日は昼の部と夜の部の2部構成になっていました。
両方とも参加された方もいらして、それはとてもうらやましいなと
思いましたが、夜の部だけでも参加できたのはよかったし、
しかも本当の本当のファイナルでした。

セットリストは

ベーコンエッグとシェービングヒーロー
blow by blow
Keller Water
FIND OUT
Fish,Chips,Cigarettes
Crocodile bird reaction
People get ready(竹尾氏、菅野氏、武並氏)
チワワ
JAM(THE YELLOW MONEY カバー曲by渡會氏)
Black Sheep Dog
Club Rubber Soul
LOVE

En)1.Drifter(キリンジ カバー曲by 渡會氏)
En)2.puddle
En)3.MOTHER ROCK


私はとにかく「ベーコンエッグとシェービングヒーロー」を
生で聴きたかったのです。ずっとずっとこの日に恋いこがれていた気がします。
大阪のライブでは聴けなかったから、ほんといつ聴けるのかなと
思っていたら、やっと聴けました。

しかもどうやら昼の部ではやっていなかったようで
夜の部で歌ってくれたことが本当にうれしいです。

最初渡會さんひとりが登場して座って弾き始めます。
そして途中から武並さんが登場してミニドラムセットの前に
座って、そしてリズムを刻み始めます。
次に、菅野さんが登場してウッドベースをまた途中から
弾き始めて、どんどんと音が深くなっていきます。
最後に登場したのが竹尾さん。彼が座ってギターを
弾き始めて、見事にベーコンエッグは味わい深いものに
なりました。

この雰囲気を伝えるのは難しいのですが
タイミングとか音の重なり具合とかが
素晴らしくて、しかもセンスがよくて
なまミュージックビデオを見ている感がありました。

あとで渡會さんがまるで外タレのライブみたいだろ?
って言ってましたが、そうですね。

この演奏中、渡會さんが作った弾き語り本を彼自身が開いてそれを
見ながら弾いていたのですが、私がわかりにくかった
ところも彼の指先を見ながらひとつひとつ確認できました。
(ってまだ私はまったく上手く弾けませんが)

この最初の一曲目から
「この時が永遠になってほしい。」って思ってしまいました。

blow by blowに行くまでかその前後(記憶はすぐにあやふやになります)

「俺たちいつでもシュッとしているから。」と竹尾さんが
言ったりしていたのですが、彼の言う「シュッと」が結構はまります。

髪の毛をショートにした竹尾さんはほんとうにシュッとしてました。
そんな彼が言う時は笑いのまじった「シュッと」ですけれどね。

最初渡會さんがツアーは札幌から始まってっていったら
菅野さんだったか「赤坂ブリッツから」って訂正すると
竹尾さんが「赤坂ブリッツはSOLE CAFEのリハーサルだったから」と
無茶苦茶なことを笑顔で言いましたが、内心京都出身の私には
なんだか京都がいいポジションに来れているように感じて
うれしかったり。(東京の方にはあれですが、いつも
東京が優先されているのでたまにはこういうのもいいでしょ?)

でかい会場から小さなカフェへといく感じ
まさにINNER KINGDOMですね。

赤坂ブリッツに行った人に竹尾さんがじかに「どうやった?」って
聞いて、その人が感想を言う感じ。こういうのって他では
ないだろうなって。

ツアーのラストに直にファンに感想を聞くっていうマクロ感。

竹尾さんが「これは公開打ち上げだ!」って言ったのが
なんかぴったりだなって思いました。それぞれが瓶ビールとかを
片手に乾杯して同じ場所で話したり、歌ったりするわけですから。

曲の合間にライブした土地の感想を言ったりしていて
札幌に行くためにフェリーに19時間だったか乗っていて
そこでどう時間を過ごしたかっていうので
なんとか(すいません忘れました)の麦焼酎をメンバーで
飲んでいて、それを麦茶で割るととってもムギムギしていて
5時間ぐらいをメンバーで「これムギムギしてるね。」って
いうだけで時間つぶせたと話したのは渡會さん。

その表情がなんか焼き付いています。

あと、福岡ではセッションに行った話で
もう老人の域の方達がお酒を飲みながら
ふわっとステージに来て、ドラムを打ち鳴らしたり
して、そういう中でいっしょにセッションしてきたらしいです。

話はいろいろ飛んだりしてすべてを覚えているわけではありませんが
京都の町名の話で「天使突抜町4丁目」の話が出ました。
きっと竹尾さんはロマンチストなんでしょうね。
「きっと天使が何かに追われて突き抜けたんだね。」みたいな事を言ってました。
なんで4丁目しかないんだろう?って言われていましたが、実際は1丁目から
4丁目まではあります。この町名に惹かれる人は結構いて
映画で「天使突抜6丁目」っていうコアな映画もありましたね。
見たことはないけれど、実際は4丁目までしかないので架空の町ってことらしいです。

この町名の由来は調べればすぐにわかりますが、私は竹尾さんが
話をしたロマンチックなストーリーが好きです。

ついでながら京都にはおもしろい地名がいろいろあって
東山には轆轤町(ろくろ町)という町があります。
まるでロックンロール町だなと思っていたのですが、
もともとはその町名は髑髏(どくろ町)だったんですって。
髑髏が並ぶそういう不気味な場所。
でも、やっぱりロックだと思いませんか?
スカル(骸骨の頭)はロックバンドのTシャツやら
なんやらに欠かせないですものね。

ちなみにこの轆轤町は今大河ドラマでやっている
平清盛ゆかりの六波羅探題の周辺です。

さて、話が脱線しましたが
SOLE CAFEではフォズはよく脱線というか
ゆる~い感じにライブを展開してくれるのですが
今回は今までの緩さとはちょっと違いました。
トークとかはおもしろいし、ビールも飲みながら
されているのですが、メリハリがすごく聞いていて
演奏時とトークの切り替えがきりっとできている
感じでした。演奏にはライブ会場と同じぐらいの
レベルを彼ら自身が互いに要求している感じが
今回はしました。

いままでは「ごめん」っていうのが結構あったのですが
今回は間でやや咳が出ていた渡會さんののどの調子で
歌詞が抜けたところもありましたが、それもごくわずかで
ほとんど完璧に歌ってくれました。

Fish~の時だったか福岡で竹尾さんがセッションやった時の感じで
やるって言って、その合間の竹尾さんの演奏が素晴らしかったです。
アコギであのなめらかな指の動きがほんとうに惚れ惚れしました。
音もきれいなんですよね。シュッとしていて(笑)

クロコダイルの時はミニドラムではあったけれども
やっぱり武並さんのドラミングはすごいなと思いました。
あの乾いた砂漠のような音を打ち出せるっていうか。
そこに絡む竹尾さんと渡會さんのアコギの音がまた素敵すぎて。

この曲のあとに用足しに渡會さんが席を立たれて
(ふつうのライブではこういうのはあまりないけれど、
でも確か小南泰葉ちゃんも前のインストアで同じ状況に。
で、そういうのに遭遇する割合が高い私?)
その他のメンバーがセッションを始めました。

それがジェフ・ベックの「People get ready」
最初竹尾さんが歌うのかと思ったら(そういうそぶり見せたので)
違うよって感じで演奏だけでしたが、素晴らしかったです。
ジェフ・ベックの遺伝子が彼に受け継がれてました。
ちなみにこの曲のボーカルで私が聴いたことがあるのは
ロッド・スチュワート。

その素敵な3人の演奏が終わると同時に戻って来た渡會さん。
きっと用足しというより咳を押さえにいかれたのかと
私は感じました。

そのあとの「チワワ」とても懐かしい曲であり
とても甘酸っぱい出会いの頃を思い出す感じでした。

渡會さんと竹尾さんが以前、昔の曲をやってくれと言われると
たとえば今目の前の人に3年前の君はかわいかったな~って
言われるような感じがして、やることに抵抗があったけれど
最近改めて最初の頃の曲を聞いたら、結構すごいことやっていて
なんだ間違ってなかったんだって改めて確認できたというような
話をされた。

レディオヘッドになぜクリープやってくれないのっていうのと
同じなんだけど、やっぱり聞きたいよね。っていう話も。

そんなことを言ってた渡會さんは今度は竹尾さんと武並さんが
用を足しに行ったときに弾き語りをしてくれたのが
イエローモンキーの代表作のひとつ「JAM」

これには本当に鳥肌がたちました。

まさか渡會将士版JAMを聞けるなんて夢にも思ってなくて。
今年のサマソニで吉井さんが解散後初めてJAMを歌ってくれたのに
続いて生JAMが2度も聞けるなんて。

しかもそれぞれが3m内ぐらいの近さで。
こんなに涙が出そうなくらいのサプライズはない気がしました。

渡會さんのはギターで弾きながらのとても彼らしいJAMで
ほんとうに心に溶けて行くようでした。その横で
菅野さんも聞き惚れるかのように見入っていたのを見て
会場の何人かが笑っていたのがちょっと惜しかったです。

この曲はやっぱり静かに聞きたかったです。
どうして笑って渡會さんの歌を真剣に心を研ぎすまして
聴こうとしないのかがちょっと理解できませんでした。

こんな時は菅野さんの様子なんて関係ないと思うのですが。

きっと笑った方達はJAMやイエモンを知らない方たちなのでしょう。
それが残念でした。授業中に大事な話をおしゃべりして聞き逃す
学生のようでした。

まあ、その笑いがあっても歌自体は素晴らしかったのですけどね。

この日はなぜか「B-17」みたいな感じで渡會さんが言って
みんながそれをやるという感じで、その場その場で空気を
読みながらセレクトしていく感じでした。タイトルでなく
そのようなアルファベットでなぜ分類したのかなって?

このBとかCとかAとかはそのコード進行とかメインコードとか
で分類しているのかなとも思いました。
「弾ける?」とか聞き合いながらのセレクトがそう思わせる感じでした。

本編ラストの「LOVE」の時に第九の話をしつつ
みんなで合唱したいと言われた渡會さん。
私がそのときに思い浮かべたイメージが合唱コン。
だから会場を半分にしてアルト・ソプラノみたいにだいたい
分けるのかなと思ったら(って実際できるわけないのに)
客側が主旋律を歌って渡會さんと竹尾さんがハモるというのに
なってみんなで本当に大合唱をしました。楽しかったです。

合唱ロックバンドって言われたっていいって渡會さんが言ってました。

まあ、元祖合唱バンドはクイーンですけどね。


アンコールではキリンジの「Drifter」を渡會さんが
まずひとりで弾き語りをしてくれました。
私はキリンジは知っていますが、入り込むほどではなかったので
この曲は正直渡會バージョンの方が好きです。
キリンジのこの曲自体は素敵な詞とメロディなのですが
彼らが歌うとどこかおしゃれな感じになるというか
シュッとしすぎるのですが、渡會さんが歌うと
ロックな香りが一瞬にして漂い、深く哀愁を感じるのです。
キリンジファンに怒られそうですが、正直な感想です。

これをツアー中にカーステでマネージャーのK子さんがかけていたから
すごく好きになって元気をもらえたということから
ツアーの大事な一曲になったようで
締めくくりに歌われたそうです。

キリンジさんのももちろん素敵なのは確かです。

そのあとの「puddle」も本当に懐かしい曲で
でもやっぱりどの曲も素晴らしいバンドだなと
改めて思いました。

今回一曲一曲がCDどおりではなく演奏によって
広がっていくのですが、いつも竹尾さんは渡會さんの
歌の呼吸とかギターの方を見て、それに丁寧に
合わせつつアレンジを重ねて行く感じでその様子が
とても素敵でした。菅野さんや武並さんもそうでした。
4人が呼吸をそれぞれ合わせて、相手に溶け込むように
演奏し、歌う姿が心に焼き付いて離れません。


ラストのラストにもってきたのが
「MOTHER ROCK」。

やはりこの曲は大事な曲なのでしょうね。
聞かない時はないですから。
そして、最後の盛り上がり方はほんと凄かったです。
どこから声が出ているの?っていうぐらいの
いつもと全く違う渡會さんの声。
まるでアメリカのハードロックバンドです。
「スクールオブロック」という映画を見た事がある人は
あの映画でジャックが歌うシーンを思い出してくれたらいいです。
声だけですよ。かっこよさは渡會さんの方が数倍上ですから。

そして、ついには立ち上がって一番前のひとりに
まるであなただけのために弾いてます的な感じで目をみつめて
弾き始める竹尾さん。そのファンの方はほんとドキドキだったと思います。

カフェなのにそこがマジソンスクエアみたいに感じたロックな瞬間でした。
ギターのネックにビール瓶をスライドして弾いてみたりと
竹尾さんのギターヒーローぶりは健在でした。

渡會さんもこのツアーでいろいろな事がありましたが
それも夢に向かうための大事な何かなのだとこの日思いました。

帰りに乗ったとても親切なタクシーの運転手さんの言葉が
今思い出されるのですが「私のような年寄りには時間が
1分でも大事だから時間を少しでも短縮するように
ついついバスよりタクシーに乗ってしまのですよ。
タクシーの方が高いんだけれど時間には変えられなくて。」

タクシーの運転手さんなのにおもしろいことを言う方だなって。
そしたら、その方ワンメーターで目的地まで行ってくださったのです。
途中メーターが上がりそうなところでメーターをあげてストップしながら
走ってくれたのです。

素敵なライブのあとに素敵なタクシーに乗れて
これも「アルケミスト」でいういい方向への前兆なのかなとも
思いました。

この日のSOLE CAFEのフォズのライブは今まで足を運んだ
ここでの彼らのライブの中では一番輝いて、そして
とても真剣な歌と演奏を聞かせてくれました。
もちろん今までも素敵な歌と演奏を聞かせてくれたのですが
何かを超えたものを今回は聞かせてみせてくれたのです。

終演後、メンバーも出て来てみんなで和気あいあいの時間を
過ごせてほんとうに楽しかったです。

またこれからも何度も彼らとここで会いたいなと思うと同時に
素晴らしい音楽をこれからも贅沢にもこのこじんまりとした
スペースで聞かせてほしいと願います。







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INNER KINGDOM by FoZZtone~physicalのゆくえ

2012年10月13日 | FoZZtone
床を打つ足拍子と手拍子から始まる「LOVE」
まるでQUEENの「We will rock you」のごとく
この地球という星に挑戦状を差し出すかのように
力強く地面を響かせていくのです。

心が折れそうな時にこの歌を聴くと
なんだか「まだやれそうだ。」
そういう気になってくるのです。

私の体は私を見捨てない。
空気が抜けたビニール人形のようになった自分の心を
生身の自分の体がぐいっとひっぱりあげて
一生懸命に支えてくれている。
そんな感覚に陥る歌なのです。

FoZZtoneの2枚組アルバム「INNER KINGDOM」の
Disc physical~Beautiful geneはそういう一曲から
始まります。

「FIND OUT」はどういう時にできた曲なのでしょうか?
ビルが立ち並ぶ町
さがす銀嶺

前のライブの感想にもこの曲について
書きましたが、すごく60年代の音楽の香りがします。

♪僕は悲しくなる
シンプルを通せない
君にも仕事にも
この景色にも

このフレーズにいろいろな事が凝縮しているようにも
思えるのですが、ほんとうにシンプルって難しい。

シンプル イズ ベスト

なんてキャッチフレーズのように言う人がいるけれど
これが意外と難関なのですよね。

ビルとビルの間で迷子になったことってありますか?
私はあります。
しかも、よく知る場所で突然、上を見上げてビルを見ていたら
一体自分はどこにいるのかわからなくなったことが
あるのです。それもまだまだ若い頃です。

私はもともと京都育ちなので家から三方、山がみえるそんな感じでした。
だから、大阪や東京へ行くと山をどこか探しているのですよね。
そこにあって当たり前のものがない居心地の悪さ。

この歌を聞いているとそういうことを思い出します。
これはきっと外へ向けての無機質な感情とそこで忘れかけた
昔の自然と触れ合っていた感情を見つけようとする心の中を
歌っているのかなとも自分の勝手な解釈で思っています。

だからとても物悲しく響くのでしょうね。

「TOUGH!!!」のOMAバージョンとこのアルバムバージョンとの
最初のイントロの部分が違うのですよね。で、このイントロの
部分がすごく好きです。

今聞くと、なんだかこれも60年代のポップなアメリカンテイストが
溢れているなと思ったりします。
一方で、ベースのところがジョー・ジャクソンの「ステッピンアウト」
のあの体にずしんずしんと響く心地よい感じに似てて
そこも大好きだなと。

僕のエゴを守りたいと思うんだよ

君のエゴを守りたいと思うんだよ

まさにこれにはミュージシャン側もファン側もTOUGH!!!じゃないとね。

揺るがぬ勇気で

「Beautiful gene」

渡會さんが明朝体がこの上もなく好きだというものだから
私が仕事で使う日本語のフォントは明朝体についついなってしまっています。
ちなみに英語のフォントをcomic sansにしてたら、それ幼稚だから
centuryにしてとひとつ上の同僚に言われてしまいました。
でも、いろいろ使い分けています。

FIND OUTの歌詞に使われているのはapple casualっぽいなとか
このアルバムの歌詞カードにいろいろ出て来る英語のフォントが
結構おもしろいです。
Beautiful geneのところはArialかなとか。


"right as rain"という表現は、イギリスで使われる表現で
イギリスでは雨天の方が晴天よりも多い為、雨が降る方がかえって正常な
天気であるという事から、「(イギリスで雨が降るぐらい)正しい」といった意味の
表現として使われて、「いたって正常!元気だよ。」っていう感じで使ったりするそうです。

以前、京都のSOLE CAFEでも渡會さんがこの言葉について話されてましたよね。

あと、ロングヘアーへの偏見っていうところで彼はショートへアの方が
好きなのかなって。「再脱走のテーマ」にもショートカットの女の子が出て来ますよね。

「Fish, Chips, Cigarettes」

この歌については以前にも書いたのですが、このベースがすごくいいですよね。
ストレイキャッツのようで。体が自然と動いてしまう感じ。

♪釣り合わない釣り合わないものよ、愛は

っていうところがどれだけ好きかっていうほど好きです。

ガラみたいな女性に出会ったのか
出会いたいと思っているのか
わかりませんが、年上の魅力的な女性を
思い描いた歌のような気がします。

それが現実にいる女性なのか
映画の中の女性なのかわかりませんが。
日本の女優で言ったらどういう女性かな~。

木村多江さんみたいな人に
もしこのタイトルで映画を撮るならそのガラ役をやってほしいな~。

と突然妄想に入り申し訳ありません。
で、ダリ役はオダギリジョーかな~
あるいは小栗旬か松山ケンイチって
結構メジャーな俳優言ってしまってますね(笑)

話がそれました。

この歌のタイトルのFish, Chips, Cigarettesや
Scotchwisky、Socks, Pants, Mufflerとか
どれもイギリスを思い出しちゃいます。

そこにスペイン人のダリを投入という自由自在感
が好きです。

「Club Rubber Soul」
このサウンドはスカの要素が入っているのですが
どこかthe Clashを思い出してしまいました。

パンクであってロックであったのに
レゲエやスカのサウンドをふんだんに取り入れていた
the Clash。彼らの遺伝子もここに受け継がれているのかもしれません。
この曲を聴くと10代の頃の大人の世界を想像しながら混沌としていた
自分にふわっとトリップします。

「half myself」
これを聴いたときに浮かんだのはジェームス・ブレイク。
ジェームス・ブレイクも異色な感じで私は好きなのですが
このような変則的なサウンドを日本語でやってしまうという
ことにまず驚きました。

リズムとか間とか間違うとほんとうに哀れになり得る音楽を
このようにスタイリッシュに美しく歌にしてしまった
FoZZtoneを本当にいろんな人に聴かせたいと思います。

「LOVE」と「half myself」で
3月から10月まで歌われていますよね。
11月から2月までは今度はどこで歌われるのでしょうか?

♪大概僕は通りすぎてから酷い嵐だったと知るんだ

♪9月の秋雨 思い出したように僕は泣いた

この歌詞がすごくせつなくて心に響きます。

「GENERATeR」
こういうサウンドが音楽的にはものすごく好きです。
テンポが早くて、走っている感じの。
ニーチェとかデカルトとか忙しく登場して
言葉の韻遊びというのか、それが耳にいい感じで馴染みます。
慈愛、情ってG.I. Joeって聞こえるし、

笑われてもいいから踊れてたい

笑われてもいいから鍛えなさいよ

即座に覚醒

とかほんとうにこの渡會さんというかたはご自身で言われるだけあって
天才ですね(っていっても、お高くとまる感じのとは違って
彼の反体制的発言と受けとめていますが)

「water line」
これをライブで聴いた時の感動が何度も蘇ります。

渡會さんは日本のピーター・ガブリエルになれるんじゃないかと
思うほどのプログレの流れを受け継いだロックサウンドです。
あるいはスティングを彷彿します。

earth to earth
ash to ash
dust to dust

とかの歌い方も好きだし

迎える太陽にステップを踏み出す

そうシャーマンの歌う通り

とかの歌い方もすごく好きです。

なんというか語りかけるような歌い方というか
そしてそのバックで流れる演奏のそれぞれが
研ぎすまされているのです。

この歌に流れる水はどこまでも
透明なそんな気がします。
そしてとても冷たい水。
冬の朝のような空気を伴う水。

そんな感じがして、心が本当に洗われるようです。

またこの素晴らしい曲を生で聴きたいです。

ラストの「MOTHER ROCK」
この曲が世に出てから彼らのライブで聴かない時は
なかったように思えます。アコースティックライブでもです。
この曲は彼らにとってきっととても大事な曲なのだと感じます。

以前、この曲について書いたことがありますが、
アルバムバージョンはラストがちょっと違います。

母なるロック。

ふとジャニス・ジョプリンや
ベッド・ミドラーとかが浮かびました。
以前は他の女性アーティストを書いていたのですが。
それも含めて、ロックの世界にはすごい女性ロッカーたちが
いるのです。

FoZZtoneのファンの方には是非海外の女性ロックシンガーたちの
あのタフでパワフルで肉体全開な感じを一度体感してほしいなと
思います。きっとさらにこのMOTHER ROCKが深いサウンドだと
感じると思うので。

ラストのところのライブ感がなんか
昔のロックバンドのライブっぽくて好きです。

どこかT-REXを思い出したり。

あるいは始めの方はポリスを思い出します。



このphysicalの方を聴いていて感じたのは

肉体そのものというより
それを形成していった細胞の方をすごく感じました。
果ては遺伝子。

どこから自分が来て
どこまで行くのか

あるいは自分がロックをする理由みたいな
そういうものを探索しているような
そんな気すらしてしまいました。

そして、このアルバムを聴いていて
同じ音楽を聴いてきた人間同士が
どこかで必ず出会うんだというのが
すごく感じられました。

年齢も場所も時をも超えて
それこそ太古からの遺伝子が
ロックを携えて
それぞれの体内に入り込み
そうして、ロックを求めて
こうして出会ったのですね。

まったくこのアルバムとは関係ないけれども

パウロ・コエーリョの「アルケミスト」に出て来る
「宇宙のことば」はもしかして
ロックという音楽なのかもしれないとふと思いました。

「そして夢の追求の過程で彼はやる気と勇気を常にテストされていた。
あせってもいけないし、いらいらしてもいけなかった。」

「食べるときには食べる。そして動く時が来たら動くのだ。」
            (「アルケミスト」より引用)

まさにこれはphysicalですね。

きっとFoZZtoneもこれからこの「アルケミスト」の少年のように
いろんな前兆を解釈しながら、よい方向を見極めて
大事な何かを探して旅を続けるのでしょう。





















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INNER KINGDOM TOUR at 梅田Shangri-La by FoZZtone

2012年10月08日 | FoZZtone
10月7日(日)晴れ 大阪梅田Shangri-Laにて

アルバムタイトルを掲げたFoZZtoneのツアー「INNER KINGDOM TOUR」に行ってきました。

そして昨日の余韻にまだ浸っている今、そのままの感動をうまく伝えられるかわかりませんが
綴っていきたいと思っています。

私はここをおそらくご覧戴いている方たちより上の世代だと思うので
その分、いろいろなライブを見て来ています。ただ量的にはどうかわかりません。
というのも私は遠征というものをしたこともなく、同じツアーで2回同じアーティストのライブを
見た経験がほぼ記憶の中ではないからです。だから遠征に出られている方とかが
どこの会場とどこの会場ではここが違うとかこっちの方がよかったとか
いろいろ話されているのを聴くこともありますが、そのような比較をしようにも
できなかったわけです。だからその見た日のライブがすべてになるわけです。

海外のバンドも日本のバンドも有名無名関係なく今まで見て来ていますが
その中でも自分の感覚の中で昨日のようなライブに出会えることは
そう頻繁にあるものではありませんでした。

ただ、この日に来られなかった方はとても残念でしかないのかというと
それは違っていると思うのです。私は長い間ライブという生き物を体験してきて
それは今あなたにすごい奇跡が起っていなくても、長いスパンで音楽を愛し
ライブを愛していけば、必ずそのような奇跡のようなライブに出会えるということです。
だからがっかりすることはないのですよ。あなたは必ずそういうライブに出会えます!

ということで昨日のライブの話をします。

久しぶりのワンマンということで本当にワクワクしていました。
しかも「INNER KINGDOM」のアルバムの中の曲がメインに聞けると思うと
本当に素晴らしいアルバムなのでそれが生になるとどういう感じになるのかが
期待でいっぱいになっていました。

私が最初にFoZZtoneと出会った場所は京都のMOJOですが、
ワンマンライブを初めて見たのが梅田Shangri-Laでした。
そして、そこで見た彼らのライブが本当に一日だけじゃなく
それから数日間ずっと余韻を残すような素晴らしいライブだったので
そこでおそらく彼らが私の中の一生もののバンドになったのだと
思います。特にそこで聴いた「ブランケット」があまりにも
言葉で言い尽くせないほどのぬくもりをもって歌われたので
一生忘れられないシーンでもありました。
この日のライブの感想は下記に書いてありますが、
残念ながらセットリストは書いていません。ツアー中だったので
書けませんでした。↓

http://blog.goo.ne.jp/funnybunny17/e/23192f5325fdf303c70ad6944732c18f

でも、これを読み返すとまさに彼らの昨日のライブを予感するライブだったのですね。

このような思いがいつも残る場所が梅田Shangri-Laなので
私はこの場所を大阪での彼らのホームにしてほしいと思います。
というかほぼそうなっていますよね。

この日のMCで渡會さんが「今ツアー中に新曲作りを始めています。」と言われてました。
会場にわあ~っと声が上がった時に渡會さんが「これだから大阪は。やらないよ。今日は。」
と笑いながら言われましたが、みんなは純粋に新曲を作っているんだ!ってことに
わあ~っとなったのだと思います。またフォズの新曲が聞けるんだと未来を喜べるってことに。

その中で彼は「シャングリラ」というタイトルの曲を作ろうと思っていると言われました。

シャングリラという言葉には「理想郷」という意味があるんだけれど、そんな場所を
音楽で作り上げるというか、みんなでつくりあげるというようなそんな意味合いをもって
タイトルにしたいとかそういうようなことを言われてました。

もともとこの「シャングリラ」はイギリスの作家のヒルトンが「失われた地平線」という
小説で作った造語なのですが、この言葉はそれから世界中に羽ばたいていますね。
私はこの小説は読んだことはないのですが、「チップス先生さようなら」っていう小説が
なぜか家に昔あって、映画も父が好きで見てたのでそれを見たことがあり、やはり父が
好きで見ていた「心の旅路」(原題Random Harvest)という映画もすごく心に残っているのですが
それもヒルトンの作品でした。

きっと最近なら500円とか1000円とかのクラシック映画のDVDとして売られていると思います。
「失われた地平線」も売られていると思うのでチャンスがあれば見てみたいです。

で、この新曲ができた暁にはこの梅田Shangri-Laで披露するという約束をしてくれました。
私が大好きなライブハウスでこうして「シャングリラ」という歌を作ってくれるというのが
ものすごくうれしいし、彼らがここをもうホームとして思っているんだというのもわかります。

セカイイチと初めて対バンとして出会ったのもここだと言われてました。
そのセカイイチとお互いに来年10周年だねって話をしたということで
来年はおもしろい企画があるそうです。ほんと楽しみですね!

まだツアー中なのでやっぱりセットリストをあげることは無理だと思いますが
一部は許して下さいね。

渡會さんが言うにはほぼ同じセットリストで回るということらしいです。
でも、会場によって全然反応が違うのがおもしろいというような話もされていました。


この日「LOVE」からスタートしたわけですが
こんなこと初めてだったのですが、一曲目からもうヒートアップして
鳥肌がざわ~っと立ってしまったのです。その時点でこの日のライブは
ちょっと違うぞって感じてしまいました。

そういえば、今回は男性ファンの数がすごく増えて女性より多かったんじゃないかと
思いました。男性ファンが増えて来るとバンドとしては安定してくるので
本当にうれしいなと思いました。私は女ですけれど。

3曲やったあたりで渡會さんが
「お客さんに点数をつけるのは申し訳ないと思うけれど
今までいろいろライブをやってきて、ツアーを回ってきた中で
今日のお客さんは100点満点だ!」って言ってくださいました。

これは私が「LOVE」が始まった時に鳥肌が出て来た感じを
渡會さんも感じられたのでしょうね。

もちろん、この日来てないファンはだめだったの?って思う方も
いるかもしれませんが、それは違うと思います。
いろいろな組み合わせや空気感やタイミングやいろいろなものが
その日にたまたま合ったということで、それもまた
違う場所で起りうるのです。

たとえが悪いかもしれないけれど、学校でクラス分けして
意外な組み合わせがいいクラスを作ることも反対に悪いクラスにしてしまうことも
あって、それは誰もが予想できないのです。最初は誰もがよりいいものをって
願っているのにそれはどう展開していくかわからないのです。

そんないろいろな条件がこの日シャングリラで見事奇跡的なライブを
作り上げてくれたのです。なんだかあそこにいたひとりひとりが
全力で「俺が」「私が」「一番のフォズファンだ!」って思って
参加していたように思うわけです。誰ひとり「2番目」って思ってないという。
それがレーザービームのようにステージに流れ込んでいて、ステージが
どれだけ眩しくなったことか。

誰一人彼らに文句をつけるような
彼らを斜めに見るような
彼らを批判っぽく見るような人が
いなかったのです。

みんなまっすぐに
透明な「大好きだ!」っていう気持ちだけで
彼らのステージを見て、彼らの音楽を聞いていたのです。

「The World is Mine」をやってくれたのですが
2009年の私が最初にフォズのライブを見た日に次のような感想を書いてました。

「こうして、またこの蒼い星の何十億という人の中のひとりと繋がることができました。
そして、素晴らしい音楽と出会うことができました。
きっとこの日のライブはそれぞれのファンにとっては
The World of FoZZtone is mine!
だったに違いない。」

まさにこれです。
昨日のシャングリラでファンの全員がそうだったのです!

「FIND OUT」が聞けてよかったです。
この曲のメロディラインは60年代の音楽を彷彿しつつ
それが現代に見事に消化されて新しくなっています。
きっと渡會さんのご両親が聞かれていた音楽の影響なのでしょうね。
パパス&ママスやサイモン&ガーファンクルなどの遺伝子を感じます。
子どもの頃に聴く音楽って案外その後にかなりの影響を及ぼしますよね。

私の場合はNHKとかの海外の子ども用のドラマを見ていて
そこに流れている音楽から影響をきっと受けているんだなと思います。
特にBBC製作ものが多かったから、イギリスの音楽が好きなのは
それからだろうなって。あと映画の影響も多いですよね。父親が
洋画フリークでいつも映画の話ばかりしていたし、これは見ておけって
子どもが起きているのは遅い時間でも特別な映画がテレビでやるときは
見せてくれましたもの。

「FIND OUT」に出て来るビルという言葉
吉井さんの歌にも「ビルマニア」というのがありますが
私もビルに弱い。というか無機質なビル群の中に哀愁を感じるというか。
田舎に住みつつ、かつては大阪のど真ん中で働いていたからかもしれませんが
ビルに囲まれている世界。そこではいろいろなことを考えます。
一方で美しいビルには心が惹かれます。

梅田Shangri-La近くの梅田スカイビルは世界ビル100選に選ばれている
美しいビルのひとつなんですよ。

♪山は見たか?っていう言葉がすごく響くのですが
昔東京に住んでいた時、まだ幼稚園児でしたが
東京タワーの一番高い展望台に父に連れられてそこから富士山を見て
東京からも山が見えるんだと思った瞬間を思い出しました。

まるでアルプスの少女ハイジがクララの家にいる時に
山を見るために教会だったかの一番高いところから
山を探すシーンのように。

「TOUGH!!!」をやってくれた時に思ったのは
今までの「TOUGH!!!」の中で最高のパフォーマンスだって!
これをREC OK! TOURでもやってくれてたらもっとイメージが
違う方へ湧いたかもしれないって思う程の熱量でした。
渡會さんのヘドバンが見れるという。
最近、あまり彼の激しいヘドバン見てなかったような気がしたので
なんかすごくうれしかった。私のルーツロックはヘドバン系でもあったので。

「Beautiful gene」はほんと言葉遊びが最高な歌ですよね。
美しい字を書くというのはやっぱり親の影響ってあると思うのです。
親が字を書くことに心を注いでいるかどうかで字に対する子どもの
考え方が変わるというか。

私自身が果たしてきれいな字を書けるかどうか疑問なのですが
母がいつも「結婚するなら美しい字を書く人じゃないと。」とか
「字が人となりを表す」とか字についてとにかくうるさかったのです。
だから、外見とか日頃の行いとか見ていていい加減なやつって
思っていてもある日その人の書く字がすごくきれいだったりしたら
見直してしまうことが多々あります。まずきれいな字を書く人は
絵が上手い人が多いですね。バランス感覚が優れているというか。
あと、決めるところは決めるという(笑)
そう字を書く時に払いとかそういうのをきちんとするところから
それが出て来るのですね。

親の影響もあるけれど、字に関しては無意識に自分の近くにいる
字のきれいな人の影響を受けますよね。たとえば友達とか。
ってライブに関係ない話になってきました。すいません。

この歌のタイトルは「美しい字」にもかけているのでしょうね。
あとマイケル・ジャクソンのビリージーンっていうタイトルにも。
この歌のイントロからマイケルですものね。
歌では「ブラック&ホワイト」やら「Human Nature」など
マイケルの遺伝子やあと昔流行ったKC&サンシャインバンド的な
サウンドがあって、こうして思うとINNER KINGDOMは
60年代から現在までの洋楽史を勉強できる感じです。
というかご両親の影響も得てそういう時代の音楽を聞いて育って
今に至る渡會氏あるいはメンバーの音楽史でもある気がします。

なんかどんどんライブから離れてしまって長くなってしまってますね。
曲についてはまた改めて書くとして
渡會さんのMCの中でこういうのがありました。

Time is Not Money!

最初髪型について言ってて社会に出てかちっとした頭でいることが
すべていいとは思えない。ふわふわしたこんな頭でいたっていいじゃないか。
というかふわふわでいいって。
(自分の今の髪型がどちらかというとふわふわだったのでちょっと喜びました・笑)

よく時は金なりっていうけれど、自分はそうじゃないって思う。
時をお金に換算するのはおかしい。長くても短くてもそれがとても素晴らしい時間で
あればそれをお金に換算なんてするのは変だ。みんなにはそういう風に
どんな長さであれ、時間であれ、その内容が充実しているような生き方をして欲しいし
自分もそう思っている。

というような話をされていました。こういう感じだったということで
言い方や言葉は違いますので、そのへんは許して下さい。

まさに昨日のライブはこれを実践してくれたライブでしたね。
永遠に止まってほしいと願うほどのライブでしたから。
お金なんかに代えられないライブでした。まさに。

「GENERATeR」は2度渡會さんがダイブしました。
お客さんはもうピラニアのごとく(笑)渡會さんをつかんでました。
屈強な男性陣が多くなったので渡會さんも安心して飛び込めますよね。

本編ラストの2曲は究極に素晴らしすぎました。
「waterline」は竹尾さんがアコギで、渡會さんはマイクだけで
ステージの真ん中に立ち、ほんとすばらしいシーンがそこにありました。
そこに本当に水が流れていくようでした。音楽の川が見えるようでした。
水の中に自分がいてそこで揺れているようでした。

そして「Africa」は渡會さんのアカペラから始まり
それが静かに力強く私たちをアフリカ大陸へ導くようでした。
これを聞いているといろんな思いが交差します。
いろんなものを超えたフォズのメンバーの自信のようなものも
感じます。どんなに辛いことがあっても
こうして大地にしっかり足をつけて俺たちは立ってるんだ!っていう。
しっかり太陽を見据えて自分たちの明日に向かって歩いていくんだという。

この2曲を聞いてたら、本当にこみ上げて来るものがありました。
せつなく、でも強い思いが広大な音楽として広がっていきました。

本編が終わってアンコールの時に
床を足で叩きつつ、「LOVE」の手拍子をみんなが一斉にし始めて
そしてその後登場した渡會さんが
「出て来るの遅くてごめん。でも奥で聞いてるみんなの手拍子に
すごく感動してしまってて。」って笑顔で言ってくれました。

このアンコールで出て来た時に竹尾さんがみんなに頼まれごとしてくれる?って
言われて「昨日俺のおかんの誕生日だったんだ。今日そこらへんに来てるから
みんなでおめでとうって言ってくれるかな。」って。
もちろん、みんなで竹尾さんの合図で「おめでとう」を言いました。
お母様の姿が見えたのですが、とても素敵な方でハンカチで目のあたりを
拭われてました。ほんとうにすばらしい息子さんですよね。って思うと
同時にこみ上げて来るものがありました。

そして、地元だから俺の好きな曲をアンコールでやらせてくれと
「U.C.」のボーカル竹尾バージョンでやってくれました。
まさにお母様への最高のプレゼントだったと思います。

その後に「blow by blow」で素敵な風を吹かせてくれたまま
終わりました。

そして会場が明るくなったのですが、やはりまたみんなの
「LOVE」の手拍子が始まり、誰一人動く人もなく
やり続けたら、彼らがまたステージに戻って来てくれました。
「ほんと気持ちいいんだよね。」ってその手拍子のことを
渡會さんが笑顔で言ってくれました。

今度はキャノンが「後輩が来ているんだけれど、その二人が
結婚したのでみんなで「おめでとう。」って言ってくれる?」ってことになり
またもやハッピーなムードに。

そして、竹尾さんのお母様の誕生日と後輩さんたちのご結婚のお祝いの流れから
「So happy birthday, I'm glad to see you!」の歌「LOVE」で
最高のエンディングを迎えました。


この日の最初の方に「おまえらは本当に人を引き出すのがうまい」というような
事を渡會さんが言われて、「Waterline」の後だったかにも
「ここまで本気にさせるなんてほんと凄いよ。」っていうぐらい
全力のファンに対して彼らも全力で向かってくれていたんだというのが
本当に伝わって来ました。
ファンの「フォズが大好きだ!」っていう熱量に負けずと
ステージからも「フォズヘッズが大好きだ!」っていう熱量が
この日はひとつに溶け合って、ドラゴンボールのような誰にも
負けないでかい玉がそこに出来上がったような気がしました。

そういえば、竹尾さんがフォズのファンのことをよく
他のバンドとかから誉められるということや
自分がフェスでムカついた話で、肩車するやつは
何様だ!っていう怒りから、ダイブするのは
昔は自分もしてたからどうこう言わないけれども
もし自分のところにゴロゴロダイブしてころがってきたら
蹴っ飛ばしてやるからなと言ってました。

そして、ぶつかったりしたら「ごめんね」って謝ったりして
お互いにおもいやりながらライブを楽しもうっていう話を
竹尾さんも渡會さんも話されていました。
他のバンドからフォズのファンが誉められる事をすごく
うれしく思われているようでした。

そういえば、竹尾さんがライブの途中でちょっと靴ひも結びなおしていい?
っていうのが彼らしかったです。

今回はキャノンは後輩のことを言ったぐらいであまり話されてなかったけれど
ずっと笑顔だったし、竹尾さんの笑顔がもう今まで見た中で最高の笑顔でした。
(あくまで私が見た中でです。)

渡會さんはあの金沢の後のツイッターでの言葉から「大丈夫なのかな?」
って心配したのですが、この日の笑顔でその心配は吹き飛びました。
もちろん、東京キネマのときには大事な話があるのでしょうが、
それはこの日の彼を見て「大丈夫、きっと大丈夫。それはきっと
多くの人の心に響く大事な話なんだろうし、生きる強さをくれる話なんだろう」と
勝手に思いました。

武並さんも素晴らしいドラミングを聞かせてくれて
彼がいるからこそアフリカも見える気がしました。

キャノンのベースもやっぱり渋くてかっこよかったです。

「LOVE」の時の渡會さんのみんなを抱きかかえでもしようかという
ぐらいの腕の広げ方がまた大好きです。俺の所に飛び込んでこいみたいな。
そして会場のみんなは「俺も」「私も」って感じで心を飛び込ませてました。

ラストのラストに
そでに入り間際に竹尾さんが
「俺らのファンでいてくれてありがとう。」って言葉に泣けました。

まさにそれは親が子どもに「私の(僕の)子どもでいてくれてありがとう。」って
言うみたいだったから。

私たちこそ思うのです。
「FoZZtoneがいてくれてありがとう。」って。


最後の方で渡會さんが

We Are All FoZZtone!って言ったのを忘れません。

俺たち全員でフォズトーンだぜって(ファンも含めて)

そういうことだと私は全身で感じたのです。

こういう人間臭さいっぱいの
不器用でありながらも
愛情は半端ないバンドに出会えて
ほんとうに自分の人生もまんざらじゃないと思えました。

FoZZtone
そして
フォズのファンのみなさん


素敵な夜をありがとう!


















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