HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

サナーソニックat心斎橋酔夏男

2015年12月27日 | 真田暎人/UESA
2015.12.23(水)祝日

くもりのち雨(でも、私は傘をささずに済む
→かなりの晴れ女なので外に出た時は雨が小降りか降っていない)

クリスマスイブ直前なので大阪は人人人。
プレゼントを買う人たちでごったがえしていた。

心斎橋大丸が立て替えるというので
その昔を感じる内部をライブ前に少し見て来た。
レトロなエレベーター前の時計や表示板や
壁の彫刻なんかを見ながら
遠い昔母親に連れられてクリスマスの時にここに来たなと
懐かしく温かい思い出がよみがえった。

そんな気持ちを抱きながら
酔夏男へ向かい、そしてbye-bye circus休止後
初の真田暎人氏のサナソニを見て来た。

この日はリクエストしたら、やってくれるかも
しれないと言うことで私も事前にリクエストを。

やってくれるかどうかわからないにしても
本当はもっとリクエストしたかった曲があったわけで
それを他の人がきっとしてくれたんだろう、何曲も
そういう曲が聴けて本当にうれしかった。


何も言わずに突然始まった「スターダストラブソング」
これはUESAの時の曲。リクエストを考える時についつい
Jet Kelly時代のを考えてしまっていた私だったけど
この1曲目で「あ、UESAの曲でも好きな曲がいっぱいあった。」
と体が一瞬にして熱くなった。
この曲大好きだった。
UESA時代に♪忘れるな~と歌いながら真田さんが
カッと目を見開いて圧倒的な目力で
情念を放つように体を使って歌う姿を今も忘れない。
その曲が一発目なんて、なんというセレクト。

もうそこで完全にやられて、それから始まる曲と曲の間にMCがあったとしても
まったく気がそれることなく、ずっとずっと最後まで集中力を
欠く事なく真田ワールドにこの日は入り込んでしまっていた。

そして、二、三曲目がbye-bye circusの曲の中でもとりわけ好きな曲のオンパレード
「good night」と「キャッチミー」

これをソロバージョンで聴くのとバンドバージョンで聴くのでは違うのだけれど
この曲たちがもともとの素材が新鮮というかよいものなので
ソロでやろうがバンドでやろうがその鮮度はまったく落ちないというのがよくわかる。

そんなバイバイの曲のあとに
Jet Kellyの初期の頃の曲が来るなんて。
泣かせる選曲。

「地平線」と「明日が近い」

なんて素敵な二曲。

この曲のイントロのまるで足音のようにつま弾かれる音が
すごく好きだ。

この曲でも感じるのだけれど、彼、真田暎人の曲に惚れ込んだ初期感動は
これなんだ。奥行きを歌で表現できる人。そこなんだ。

2Gではなく3Gなんだよ。
ひらべったくなく、立体的なんだ。

彼の歌は最初から広がりをもって私の360度に歌で世界を作り出して来た。
まるでディズニー映画の魔法のように
アナと雪の女王のエルサが足を地面にコツンとしただけで360度放射線状に
雪の結晶が広がって行くように
ヒデトさんが歌い始めるとその360度放射線状に彼のメロディが物語を
作り出していくんだ。



♪休まずに思うままに毎日をひた走ったよ~

その歌のとおりだよね。真田さん。

♪あ~明日が近い そう思えた僕は無限大

おさまりのつかない僕の思いは誰かに届くだろうか♪

今もなおおさまりのつかない真田さんの思いは多くの人に伝わり続けて
そしてそういうあなたは無限大。

実はこの曲のJet Kelly時代のギターのイントロがすごく好きだった。
クイーンのブライアンメイのような旋律でほんとうに懐かしく
温かくなる音だったから。

そのあとの「夕焼けをみた」は初めて生で聞いた曲であり
「永遠少女」は最近UESAでやった新曲ということだった。

この「永遠少女」はどこかサマームービーを思い出させた。

そして、ここから他のアーティストのカバー。

「白いカイト」から始まるとは意外な感じがした。
マイラバ。懐かしい。曲は好きだった。

次は大好きな椎名林檎の「ギブス」
こんな風に真田さんが歌うと真田暎人の「ギブス」になるんだ。

♪I wanna be with you~そばに来て
っていうところがすごく身にしみて来た。

そして、そして「Funny Bunny」
この曲が真田氏バージョンで聴けて本当に本当にうれしかったし
幸せだった。

この曲はthe pillowsの曲。
そしてELLEGARDENがカバーし、
そしてFoZZtoneの渡會さんもソロでやってくれた。

そして、真田さんが歌ってくれた!

私には好きなアーティストは何人もいるけれど、
この三人だけは特別枠で譲れないのが
細美武士さん
渡會将士さん
そして
真田暎人さん

この三人がみんなこの私が愛してやまないこの曲を
歌ってくれたんだ。

もちろんthe pillowsのも生で聞いた事があるのはいうまでもないけれど。


私のこのブログを立ち上げた時の初期衝動。
音楽を愛する人をずっと応援し続けるという思い。
それをこのHPネームにこめて
私はfunny bunny 17と名乗ってきた。

それがどうなの?

ってことだけれど、

個人的に秘かにうれしいということで
ただ、それだけ。

それだけ。

でも、このブログを続けてきてよかったと思った。

2004年12月12日から始めて今年で11年。
真田氏と出会ってからも11年。

彼がMCで36歳とか言って、
なんという時の長さ。

私は出会ってから1、2年の頃転職し、
新しい仕事について最初の頃は本当に
「もうやめたい。どこかに逃げたい。」
と思うような苦しい時期があった。人生でも特に
苦しい時期があった。
そんな時に真田さんが大阪のSecond LINEで
「いっしょにがんばりましょう!」って言ってくれた時を
今も忘れません。

本当に泣きそうだったあの瞬間。
あの時の彼の笑顔がずっと心に残っていて
そして彼の音楽があって
今もその仕事を続けてられるし、そこで多くの人と出会い
音楽で繋がり、音楽を伝え、今では少し責任のある仕事も
もたせてもらって後輩に指導したりもしている。
もう10年近くもその仕事しているんだから
成長してないと困るんだけれども(笑)

話はそれたけれど

真田さんのMCによれば年間に1500曲ぐらいは
勉強のために聴くらしいけれど、自分が好きでくりかえし
聴くのは10曲ほどらしい。

でも、Funny Bunnyはいい曲だと感じてくれた。
私はこの曲を彼に聴いてほしかったんだ。
歌うか歌わないか別にして。
ただ聴いてほしかった。


特に
♪君の夢が叶うのは誰かのお陰じゃないぜ
風の強い日を選んで走って来た

というフレーズを彼に送りたかったんだ。

ずっとずっと彼の活動を見て来て、
彼はいつもあえて大変な方を選んで
音楽へ向かっている。

夢がどのようなものかわからないけれど
彼が何かを為した時はそれは誰かのお陰じゃなくて
彼自身の努力や音楽への情熱の賜物だということだ。

この歌には「道化師は素顔を見せないで」という言葉もある。
ここにbye-bye circusとの繋がりも感じている。

彼は辛い時も決してステージではそんな顔をしない。
最近フィギュアの羽生くんを見てて、真田さんを思った。
しんどくても公の場では笑顔でいる彼と重なった。

そして驚いたカバーが
中村一義の「キャノンボール」のカバー

この曲をやるにあたって真田さんは
この曲の歌詞の世界観が一番自分に似てるから
よく聴いたというような話をしてくれた。

この曲は予想外の私にとっては飛び上がるような
セレクションだった。

2002年に発売されたこの曲。
私も何度聴いたことだろうか。もちろんシングルで持っている。
まだ真田さんと出会う前だった。
その約2年後の2004年12月20日に京都MUSEで初めて
Jet Kellyのライブを見た。
なんか繋がっていたんだなと今さらながら思う。

♪愛が待つゆえに
というフレーズが何度も何度もくりかえされる

これが真田氏に響き、当時の私にも響いていた。

そして
♪僕は死ぬように生きていたくはない

という言葉もずっと響いていた。

私はブログ始めたぐらいの時にはこの中村一義氏の事を
書いていた。すごく好きなのに結構書いてなかったなと
でも、CDは結構持っているんだ。100S時代のも。
そう最近「SHIKIBU」を出した池ちゃんといっしょ時代の。
池ちゃんの「SHIKIBU」ももちろん買ったけど。

最後のカバーはヒグチアイのカバー。
これはおそらくご自身で選んだんだろうな。
いやリクエストあったのかな?
私は関西のライブしか行かないので関東での
彼女との対バンは見た事がないし、どんな人なのかも
知らない。でも、bay-FMでバイバイが担当の時に
彼女の歌も聴いた。素敵な歌だった。
だから、彼女の曲をカバーしたいと思う気持ちがわかる。
これは耳コピだったそう。でも、これを歌っている時の
彼はもはやカバーというより自分の曲のように歌ってた。
それだけ思い入れがあったんだろうね。

それにしてもbay-FMってなんて素敵な放送局。
細美くんの番組もここだし、bye-bye circusも呼んでくれたし。

そうそう東京ではエルレの「サンタクロース」をカバーしたのを
知り、聴きたかったな~って思ってたら、あとでUstでやってくれた。
ヒデトさんだとこうなるんだと不思議な感じだった。

この「サンタクロース」についてもこのブログの初期の頃に
よく書いていたなと。でも今でも毎年クリスマスには
必ず聴いてる。ゆえに真田さんバージョンも聴けて幸せ。

カバータイムが終わり、
またもや泣かせてくれる思い出の一曲の
「アイスクリーム」

そして、ずっと聴きたいと思いながらも
一度も聴いたことがなかった「シャロン」
がやっと聴けてほんとうに感動。

ロッソ(ちばさんのバンド)にも「シャロン」
という曲があり、それがものすごく好きな私だけれど
それとはまったく違う(当たり前)「シャロン」
なのだけれど、素晴しく素敵な曲だった。
CDで欲しい。

「あいをうたう」は最近の真田さんのソロからで
これは新しいファンには大事な曲なのかも
しれない。

そしていよいよ待ちに待った
「白い朝」をやっとやってくれた。
やっと生で聴けた。

これはJet Kellyと出会った頃に何度聴いたことか。
前の職場に通う朝に毎日聴いていた。
朝の空を見上げながら、この曲に背中を押されて来た。
この歌詞がとにかく素晴しい。

メロディももちろんだけれど


♪人を詰め込み過ぎた鉄道が橋を渡って行く
知らない人同士こんなに集められたもんだな
長距離のトラック夜を縫い
遠くに響くよ寝息たてて♪

満員電車をこのように表現した人を他に知らないし、
なんか淀川を渡る電車を思い浮かべた。
そして、トラックのあの走る抜ける音を寝息と表現したところ
には拍手しかない。

結構朝早く起きて、冬場だと真っ暗な時間に家を出る
私にはこの表現がすごくすごく響く。


こんな表現できるなんて。
この歌の歌詞ひとつひとつが映像となって目の前に現れるんだ。

ほんとうにこの曲を聴いた時凄い人だと思った。
もちろん今も思っている。

ここからの「最たるもの」このCDを手にした時のことを
今も覚えている。
そして、この「最たるもの」をはじめ、このCDに入っている
曲は名曲ぞろいだった。

ラストにやってくれた「さよなら少年」もそのひとつだ。

「新世紀のビートニク」
「ナイトライダー」
「ラブソングフロムリビングデッド」
は比較的最近の曲。

その間に「星のリンダ」
「空に風、声は羽根」
とJet Kelly時代の曲が挟まれて
新旧が素敵な味わいを出してた。

この二曲はJet Kelly時代の定番曲だった。

そしてアンコールでオリーバーズの曲を
やってくれた。もちろん初めて聞いた。

そしてラストが「さよなら少年」
この曲のベースがすごく素敵で
ソウさん元気かな~って

もちろんこの日はソロなのでそのベースの部分も
ヒデトさんがパフォームしてアコギをかき鳴らしてくれた。

♪そうさ昨日との訣別

♪吐き出したものは夢、理想、その速度
君の見てる方に 君の見てる方に

これを最後にもってきたのには意図があるのかわかんないけど
新たにやっていくぞという思いを感じられた。


まるで一気に読み応えのある本を読み終えたようにこの日のライブは
最後まで素晴しかった。
あとで東京でのセットリストを見た時に関西の方が昔の曲を
たくさんやってくれた気がした。きっと古いファンが関西の方が
多いからなんだろうな。リクエストもそうなったんだろう。
両方行かれた方がうらやましい限り。
でも、この一夜を最高に感じられている今、私の心は温かい。

真田さんに伝えたい思いを代弁してくれるのがFunny Bunnyの次の歌詞

♪飛べなくても不安じゃない地面は続いているんだ
好きな場所へ行こう君ならそれができる





<セットリスト>(真田氏のHPより)

スターダストラブソング
good night
キャッチミー
地平線
明日が近い
夕焼けを見た
永遠少女
白いカイト(my little loverのカバー)
ギブス(椎名林檎のカバー)
Funny Bunny(ピロウズのカバー)
キャノンボール(中村一義のカバー)
まっすぐ(ヒグチアイのカバー)
アイスクリーム
シャロン
あいをうたう
白い朝
最たるもの
新世紀のビートニク
星のリンダ
ナイトライダー
空に風、声は羽根
ラブソングフロムリビングデッド
楽園の宴
さよなら少年
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真田暎人ワンマンライブ「サナーソニック2015.9月」at 心斎橋 酔夏男

2015年09月22日 | 真田暎人/UESA
2015.9.5(土)晴れ

もうかなり久しぶりなので
ファンとして忘れられちゃってるかなというぐらいの感じで
参加した真田暎人さんのライブ。

bye-bye circusがもうすぐ真田さん以外のメンバーが
抜けて、しばらくはたった1人のbye-bye circusに
なるという前のライブ。

結局、現メンバーでのバイバイは見れそうにない。
でも、正直なところ現メンバーでは私はついていけそうにないなと
限界を感じていて、このまま自然にファンであった自分が消えて行くのかなと
思っていたので、申し訳ないけれど真田さんの決断に少し希望が持てた。

食べ合わせの悪い食材でなんとかおいしいものを作ろうとしている料理のように
なんかどうしていいのかわかんないくらいの組合せに見えていたバンドは
どうなっていくのだろうと思っていて、まさか真田さんがこのような決断を
するとは思っていなかったので、彼の勇気に拍手を送りたいなと。
また長いロードが始まるだろうけれど、それでも人生はまだまだ続くわけだから
始まりは思った時が始まりなんだし、何度もやり直せるし、生きていれば大丈夫なんだ。
彼の作った歌のように「生きて生きて生きまくれ」なんだ。

さて、久しぶりの酔夏男。
久しぶりに行くと、常連の顔ぶれがいつものように最前の方にいた。
こういうファンがいると安心なんだろうね。きっと。
でも、ファンも年取ったなと感じた。
当たり前だよね。もう私も彼の音楽と出会って12年ぐらい経っているわけだから。

実はすぐ忘れちゃうから少しメモってた。
でも、それをPCでバックアップ取る前に携帯を壊した。
ゆえに戻らず、記憶に残っていることしか書けない。

今回スタッフのえびちゃんがいなかった。

あとの方のMCでバイバイをいったん振り出しに戻して
自分1人でやっていくことを決めたことを話す際に
メンバーもスタッフもすべてやめてもらって
自分ひとりで一からやってみようと思うと言ったので
えびちゃんもなのかな?と思った。
もしかしたら、違うかたちでそばにいるのかもしれないけれど。

今回はJET KELLYの初期の初期のミニアルバムから歌ってくれて
なんだか初心に戻るような気持ちになるライブだった。

しかもそのアルバムは大好きなアルバムで、
「最たるもの」「さよなら少年」が聴けた時泣きそうになった。

「僕らを繋ぐ音」で始まった時に鳥肌がたったのもそんな初期の曲だったからだ。
「センチメンタルディスコ」「青葉」「明日が近い」「君のとなり」なんて
私が彼と出会った頃の空気を思い出させてくれた。(私も今より若かったし、
もっと痩せてたし(笑))

正確には最初に彼らの存在を知ったのはここでも何度も書いている
「星のリンダ」彼らJET KELLYのメジャーシングルだ。
これもソロの素敵なアレンジでまた違う雰囲気の曲になっていた。
でも、やっぱり懐かしい。

全体的に彼のギター演奏が結構長めにあって、それがとても気持ちよく
歌と絡まっていく。
彼はやっぱり凄いミュージシャンだと改めて感じた。
彼の演奏や歌を見る機会がしばらくなかったせいか
久しぶりに見ると、一段と音楽も彼のしぐさも表情も豊かになって
より伝えるものが強く心に届いて来る気がした。

「千一夜」は私にとってとても大事な曲のひとつなので
これを大阪でやってくれて本当にうれしかった。
この曲は大阪の曲なんだ。私の中では。
ここから始めて行くそんなイメージの曲。
だから、彼が今大阪でこれをやってくれたということで
また「俺はやってやるぜ」と言ってくれた気がした。

「サマームービー」を聴いた時、あれほど当時抵抗しつつ
でもやっぱり好きだったりと複雑だったUESAのことを
思い出し、植田さんは元気そうだけれど、東京でどんな
感じなんだろうか?とか時々再結成されるUESAは前よりも
もっと素敵な二人組ユニットになっているのだろうか?
とかいろんな事を思い浮かべた。
この二人と片岡大志さんといっしょにいた頃を思い出し、
片岡さんも最近、とても活動的に動いていらして
アルバムもロンドンで作られたとHPとかで見て
片岡さんにも会いたいなとかも思って、
なんか当時にタイムスリップしたような気持ちになった。
加えて、この時の真田さんのギターも1人なのにすごくかっこいい
演奏でドキドキした。

「君のとなり」をやる前に
昔、結婚してて(って一瞬、へ~そうなの?)って思ったら
違って、同棲してたって話で、その時のことを歌ったとの事。

最初東京に行って、関西に戻って、探偵事務所で働いたりして
で、また東京にっていう初めて聴く話もあった。

そのときの彼女は今はどうしてるんだろうね。
この歌が好きなのはとても日常の描写がリアルな感じで
たとえばレミオロメンの「ビールとプリン」のような
カップルのささやかな生活があって、それが
胸の奥にせつなさを呼び起こすからかもしれない。

19歳の頃に彼は全国路上ツアーっていうのでメンバーと
回っていたそう。その時に、くりかえしくりかえし聴いてたのが
くるりの「ばらの花」だったんだって。
あの曲を聴いて、なんか元気をもらっていたそう。


くるりの岸田さんによれば「ばらの花」は
世田谷八幡宮という神社で書いたそう。
その日雨が降っていて誰かと会おうと思ってたんだけれど
めんどうくさくなって神社に行って書いたらしい。
で、喉が渇いたから飲んだのが缶のジンジャエールで
それが思っている味と違ったらしい。甘、マズって。
もっとビターで炭酸がきいてる
その日の湿っぽい気持ちをしゅわっとしてくれるイメージだったのにって。
その残念なイメージが逆に歌詞をふくらませたそう。
どんなものも全部主役にしてやろうと
どんな自分も全部主役になれるはずと作った曲なんだって。

私もこの曲がとにかく大好きで、くるりを決定的に好きになった曲。
もちろん、デビュー前に偶然くるりに出会ったのもあるけれど、
この曲に出会った時にほんとうにすばらしいと思った。
だから、私も何度も何度も聴いてた。そんな時に
真田さんも何度も何度も聴いていたんだね。
だから出会えたのかもしれない。
「ばらの花」が繋いでくれたのかもしれない。

だから、この日生で真田さんの「ばらの花」が聴けたのが
カバーだったとしても、本当にうれしかった。
大好きな人を大好きなロッカーがカバーしてくれるということ。

同時にその時代も蘇って来たり。

しばらくぶりだったのでもちろん初めて聴く曲や
CDでしか聴いてなかった曲も生で聴けてよかった。

「ラブソングフロムリビングデッド」この曲はまったく初めてだったけれど
本当にかつての彼らしい曲で、こういう曲がまた生まれてきてるんだと
思うとなんか未来が光ってみえた。

早朝の歌なんだよね。夜明けの頃の街を感じる。
彼の特徴だと昔思っていた朝の曲。
彼には夜が明ける頃の朝が似合う。始まるんだという朝。

リクエストタイムがあって
「白い朝」は忘れちゃってて、ちょっとは出て来たけど
だめで、「奇跡」はなんとか一番ぐらいはやってくれて、
「sailing」もやってくれた。

「奇跡」が聴けて本当によかった。これも名曲。
ラストの曲はよく考えたら、生は初めて。
「Tokyo River」はこんなに滲みる曲だったんだね。

この日のセットリストは最高だった。

******************************************

最後に


岸田さんの「ばらの花」の歌詞

♪安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ♪

不安を味わいつくさないと安心にはつながらない。と岸田さんは言います。


きっと「まだまだ安心なんていらないぜ!」と言いそうな
真田さんですが、まだまだあなたの回りでは「俺が主役」「私が主役」と
思っている「大きい命」やら「小さい命」が手をあげています。
それに気がついたなら、どんどん主役にしてあげてください。
そして、あなたはいつだって私の中では主役です。




<セットリスト>

僕らを繋ぐ音
逆光
スワンソング
道化の証明
千一夜
星のリンダ
硝子の森
静かの雨
ばらの花
あいをうたう
センチメンタルディスコ
青葉
明日が近い
君のとなり
いのちのうた
さよなら少年
サマームービー
ナイトライダー
孤独の星
生きて生きて生きまくれ
ラブソングフロムリビングデッド
最たるもの→奇跡(一番だけ)
sailing(一番だけ)
Tokyo River
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回り回って巡り合う時

2015年05月03日 | 真田暎人/UESA
bye-bye circusからベースの佐藤さんが脱退するというのを昨夜知った。
私は彼らの活動をこの二年間ほど見ていないので、彼らがどんな状態かは
わからず、ただ音源だけをなんとか手に入れて聞いていた。
ゆえにその空気感とかはわからない。
だから何も言うことはできないし、言う必要もないと思っている。

さて、一方で真田氏がやっているオリーバーズというバンドは
なんか活気づいているような気がしている。
メンツもなんか私的にはしっくりくるような気がしている。

ただ、真田氏以外はほぼ知らない人たちだ。

でも、最近気がついた。このベースの佐藤周作さんのベースを過去に
私は生で聴き、彼の演奏姿を見て、すごいなと思ってたということだ。
下記のブログで書いていたのだ。

http://blog.goo.ne.jp/funnybunny17/e/5a5f0aa8733af963f83ac310e6e7bf40

この日のイベントはある意味凄い。

この日は佐藤さんの他にもbutterfly on the stomachの小野さんがいて
小野さんはこの数年FoZZtoneの渡會さんとHANDSOMEでいっしょにユニット組んでいたし、
今はザ・チャレンジのメンバーでもある。

で、真田さんんと渡會さんもいっしょにイベント出てたし。

なんかほんと時を超えてつながって
そして過去に出会っていた人とまた再会できるような
音楽ってなんか目に見えない糸を放っているのかな~って
思った。

オリーバーズの生の演奏が見てみたいな。
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真田暎人弾き語りワンマンライブ「サナーソニック」at 心斎橋LIVE Bar「酔夏男」

2013年11月24日 | 真田暎人/UESA
2013年11月20日(水)晴れ

平日のど真ん中の水曜日にライブ行けるなんて!
という感じでこの日は奇跡的にライブに行く事ができました。


19時開場で19時半始まりのはずだったのですが、
何があったのかわかりませんが、真田氏が会場に到着したのが
19時ちょっと前。でそこから声だしで、
始まったのが、15分遅れぐらいからでした。

真田氏にしては珍しいな~って。

この日のセットリストは

東京DROP
アークソング
キャラバン
真っ赤な糸
太陽
good night
スロウ
ホワイト
ロマンチック
星のリンダ
新世紀のビートニク
キャッチミー
巨人と小人
bt fly high
square beat liberation
ナイトライダー
beautiful day
where is love
夕焼けを見た
大人になって
en)
yes


心斎橋LIVE bar酔夏男さんへ行くのは今回で2回目。
1回目は片岡大志さんのイベントを見に行った時。
それも今年なので、今年初めてこの場所に来て
2回目来れたわけです。

ここは昔から真田さんがよくライブをしていたところで
いつも行きたいな~って思いつつも平日ばかりで
手も足も出ない感じでした。

何年もこのような奇跡的な日を待っていた気がします。

この日はMCも少なめで終始歌うことに専念していたように感じたヒデトさん。
お客さんも声かけなどをすることなく、聞き入る感じでした。

東京DROPから始まったサナソニ

一発目から心を鷲掴みされた感じでした。
これ、これこそが真田暎人というアーティストを一番まっすぐ表している音楽だって。
最近はなかなかこの感じが彼から出て来ないけれど、このメロディライン。
この独特の世界。これこそ宇宙の中でたった一人真田暎人しか作れない世界。
作れない音楽。作れない歌。

何度くりかえし、この曲を聞いたことか。
最近はあまり聞いてなかったから、この日突然これが来て、
泣きそうになりました。

♪傘の無い雨を~。

こんな表現だれができましょう。彼、真田暎人だけです。

アークソングは私は初めて聴きました。
でも、とてもいい曲で、あ~音源にしてほしいなと思いました。

♪靴ひもが解けても結びなおせない人の波

こんな風に靴ひもを名曲にできる人は真田氏とあと細美氏しか知りません。
そして、

♪いけない事がしたかった 耳の形を知りたかった

というところはとてもセクシーなフレーズで
彼らしい美しい表現だと思いました。

久しぶりにキャラバンや真っ赤な糸などUESAの曲も聞けて
なんか懐かしく思いました。

MCはそんなになくて、そんな中
今年は秋がなくて夏から冬になっちゃったっていうような
話から秋の歌をって言ったあとにセットリストが
頭から飛んでしまったようで
秋と関係ない「good night」をやったあとで
思い出したと「スロウ」をされました。

が、あとでやっぱりこれでもなくて
「ホワイト」だったと。

この曲も真田暎人というアーティスとの音楽を端的に表す曲です。

この日初めて聞いた曲の中でも特に素晴しいなと思ったのが
「新世紀のビートニク」

ビートニクとはアメリカで生まれた言葉でいわゆる「敗北の世代」という意味があるそうです。

ー「ドロップ・アウト」という言葉を生み出したビート・ジェネレーションは、自ら落ちこぼれることによって
「落ちこぼれの生き方」を芸術にした人々であり、ロックというある意味「落ちこぼれ的」な音の芸術も、
そこから多くの影響を受けてきました。ー

という話を聞いたことがあるのですが、それを思い出して
「東京ドロップ」と「新世紀のビートニク」ってなんか繋がっているのかなって。
でも、曲としては「さよなら少年」(Jet Kelly)と兄弟っぽい曲のように感じたのは気のせいかしら?

一方で、真田暎人って日本のボブ・ディランになれるんじゃないかって
ほんとこの曲聞いてるときに真剣に思ってしまいました。

この曲をより多くの人に聞いてもらいたいと本当に思いました。
特に男の子たちに。これを世界中の人に聞いてほしいって本当に思いました。
それだけ強い曲なのです。こういう曲ってそうあるものじゃないです。

映画「ビートニク」にも確かボブ・ディランも出ていたかと。

私のような、みんなとちょっと違うな~って思いながら中学高校時代を過ごしてきた人間にとって
「落ちこぼれの生き方」を強くプッシュしてくれたのがロックでした。
みんなといっしょでなくていいんだって。自分自身の世界を信じていいんだって。

新世紀にいろいろな敗北を感じる人たちにロックがエールを送るそんな歌のような気がしています。

「bt fly high」を久しぶりに聞いて、これがあのロウの翼で飛ぶイカロスの登場する歌だと思い出し、
これが先日書いたgood nightの歌についてのブログに繋がって、なんかうれしかったです。

「夕焼けを見た」は真田さんがJet Kellyの時代に大阪の梅田の歩道橋のところで路上ライブしてた頃に
見た夕焼けを思い出しながら書いた曲だと説明してくれました。

音楽をやめた仲間もたくさんいるけれど、僕はやめることを知らない。
これからもずっと歌い続けると思います。

というような言葉を真田さんが言った時に、彼がこれから先もずっと歌っていくという意思表明を聞いた気がしました。
というか、彼は音楽そのものです。彼はきっと♪でできています。だから彼から音楽をとったら
骨抜かれたくらげみたいになっちゃうことでしょう。ジェリーフィッシュになっちゃうのです。

アンコールで「yes」をやってくれました。

会場といっしょに歌う「yes」は真田暎人ワールドのアンセムになった気がしました。
yesという言葉はオノヨーコとジョンレノンが出会った言葉でもあります。
素晴しい音楽が生まれる「種」となった言葉です。
この出来事を知って、ここからインスピレーションを受けて彼がJet Lily Starの時代に作った曲です。
いつか、この「yes」をオノヨーコさんに聞いてほしいと心から願いました。

この日はとっても素敵な音楽で心がいっぱいに満たされた時を過ごせました。
紆余曲折この10年間ありましたが、変わらぬアーティストがここにいると
改めて感じました。彼の音楽を信じてきてよかったと改めて強く感じました。

やっぱりサナダヒデトは最高だぜ!って叫びたくなった心斎橋の夜でした。




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フライデー音タイム ナカノアツシ&真田暎人 at Osaka

2013年05月25日 | 真田暎人/UESA
気がついたら真田氏のライブを見るのは去年の8月以来で
かなりのご無沙汰でした。

2013年5月24日(金) 晴れ
大阪 LIVEHOUSE D'

グランドカラーストーンのボーカルギターのナカノ氏が
毎月一回金曜日に主催するイベントにbye bye circusの
真田暎人氏が呼ばれてツーマンライブが開催されました。

今週は仕事がかなりハードで毎日職場に13時間ぐらいいて
通勤時間とかいれると家にいるのは8時間ぐらいで
家でもご飯作って食べたり、お風呂入ったり、
次の日の準備してたりしたら、結局寝る時間は4時間ぐらい。
そんな一週間だったので前半にあったbye bye circusの久しぶりの
関西でのライブは見ることは不可能でした。
そして、もう体力的にも限界だったので
金曜日といえども、最初は無理だと思っていました。

真田さんがすごく遠くに感じた時でもありました。

でも、木曜日の夜に「明日、仕事をなんとか調整して
月曜にそれをすることにしたら、残業しなくても
帰れるかもしれない。」と思うと急に萎れた花の茎が
上向きになるように体が上向きになって来ました。

不思議と金曜日の仕事も大変でしたが、
ライブに行くぞって思ったら、なんかそれが支えになって
乗り越えられた気がします。


心身ともに疲労困憊している時に心をまず元気にすることは
大切なんだなってこの日思いました。


ギリギリでしたが、久しぶりにLIVEHOUSE D' へ。
このライブハウスには2年弱ぐらい来てなかったので
そこへ行くまでの景色の変貌に驚きました。
梅田クラブクアトロがこんなところにできてるとか。

会場に着くとイスが用意されていて、ほとんどが立ち仕事なもので
足がかなり疲れていたから、今回のイスはかなり助かりました。

いつものロックロールファンがなんて事を言うのか!って感じですが
それほど消耗してたってことです。

最初にナカノ氏が前説をしてから
真田氏が登場しました。

セットリストは

ランドリー
いのちのうた
サンデージャーニー
yes
巨人と小人
太陽
beautiful day

where is love (ピアノ弾き語り)

この日JET KELLY時代の「ランドリー」と「サンデージャーニー」が
聴けたことは本当にうれしかったです。

特に「ランドリー」
ある意味毎日の日常でこの曲を頭の中で鳴らさない日の方が少ないのではと
思います。この曲と出会って以来10年近く私の中でもっとも日常と
密接な曲です。

もちろんこの日はアコギバージョンです。でも彼が歌うと
やっぱりロックなのです。かれのかき鳴らすギターは
どんな時でもロックを放つのです。

そして彼のライブに足を運ぶたびに
この人は本当にいつもいつもギターを練習しているんだろうなって
思うほど、毎回グレードアップしているのです。
毎回凄いな~って演奏を聴きながら思うのですが
次に聴くと前回よりまた凄くなっているという。

ひとつのギターでベースとリードとリズムをいっしょにやってのける
その一人バンド的な音の出し方に感動しっぱなしです。



♪アスファルトがほら、たまごを焼いている(私はとにかくこのフレーズが好き)

♪トランクに詰めたラプソディどこまで持って行こうか。

♪湾岸線からタヒチの向こうまで


このような素晴しい歌詞を連続で歌い上げるヒデトさんを当時も今もほんとリスペクトします。
この歌を聴いているだけで、痛いぐらいまぶしい夏の日差しをいつでも感じられます。

彼は温度を歌にするのがほんとうに上手だし、その天才です。

MCで妹さんに生まれた姪っ子さんのお話をされてましたが
もうかわいくてかわいくて仕方が無いと。
でも、家ではロックンローラーで通しているから
家族の前では「かわいい」って言ったことないんですって。
でも、家族が見てないときにiPhoneで秘かに姪っ子さんと
ツーショットを撮ってたんですって。
まだ2ヶ月で首が座ってないから抱きかかえながら写真を
とるのは大変だったそう。
でも、自分自身の写真を撮るとか撮られるとか好きじゃない
彼がこうして必死で撮るなんて珍しいんですって。
なんでも音楽やる前に人生において自分の写真って12枚ぐらいしか
ないらしく、学校の集合写真も嫌いでその日はいつも休んでたから
集合写真の上のマル枠の中の常連だったそう。
そういうところがまたユニークですが。
そんな彼を変えちゃうぐらい姪っ子さんはかわいいっていうことですね。
初めて「かわいい」という感覚がわかったみたいで。
妹さんの子どもさんだからかなりのべっぴんさんだと想像しています。
きっと彼が結婚されて自分の子どもさんが生まれたら
ほんといいお父さんになるでしょうね。

姪っ子さんが初孫なのでお母さんが今まで見た事のないぐらいの
笑顔をされるそうで、それを見ていたら
そんな風に自分が生まれた時も自分の母親は思ってくれたんだろうなって
そしてそういう親からのDNAが記憶で繋がって、DNAが自分に歌を歌わせるんだろうなって
いうような話をされたあとに歌われたのが
「いのちのうた」

初めて聴きましたが、とても心に響きました。

この歌はいろんな風に解釈できる歌だなと思いました。
恋人にも母親にも兄弟にもそして生まれたばかりの赤ちゃんにも
歌ってあげたら素晴しい歌だなって。
そしてこの歌にも温度はあって
人肌やくちづけの温度が感じられるのです。

赤ちゃんにキスをする時の感じ
恋人にキスをする時の感じ
母親からキスをされた時の感じ
みんなどこかで記憶しているでしょ?

赤ちゃんの手に触れた時の感じ
恋人に手を握られた時の感じ
お母さんに手をさすってもらった時の感じ
あなたは忘れないでしょ?

この歌を聴いていると自分の中で沈んでた
あたたかい記憶がよみがえってきました。

この歌のあとに「サンデージャーニー」
アコギバージョンはまたひと味違った感じで
素敵でした。で、真田さんって口笛あれだけ
吹くんだって驚きました。

なんか記憶違いかもしれないですが
(怒らないで下さいね)
遠い昔、真田さんは口笛がうまく吹けなかったような
記憶があるのですが。勘違いだったのかも。
とても素敵な口笛でした。

会場のみんなにいっしょに歌ってくれる?と
ここをこういう風にって練習する時に
「yes」とわかった時、ほんとうにうれしかったです。

誰もがそう思うのだとわかっていますが
私にとって「yes」は特別なものです。
だからこそ、まるで自分のためにこの曲をやってくれたのかのような
おめでたい感動をもっていたとしてもいいですよね?

個人的な理由なので他の人にはどうでもいいことなのですが
2重にも3重にもこの曲は私のとって大事な曲なのです。

「巨人と小人」ももちろん私は初めて聴きました。

彼の歌には童話の主人公たちがときどき登場します。
これもそのひとつ。シンデレラが出てきました。

この日やってくれた「ランドリー」にはピーターパンが出てくるのです。

ただ、この歌を聴いて思い出したことがありました。


「海のような人になってください。」という言葉です。
これは沖縄の人に言われました。

それはどういうことか。最初わかりませんでした。
海には雪は積もらない。
これは人間にたとえるとさびしい思いで心を冷たくさせないという事だと
いうような話だったように記憶しています。
ドラマの「とんび」でもそういう事言ってましたね。

巨人が女性で小人が男性なイメージのこの歌ですが
どんな人でも母の体内においては小人であって
みんなそういう風にこの世に生まれ落ちてきます。
でも、女性はやがてその小人を産み落とす母になる
チャンスをもっています。あくまでチャンスですが。
そんなチャンスを持つ女性は絶対にそういうチャンスがない
男性から見たら巨人なのかなって
ふと思いました。

とても素敵な歌でした。

「太陽」
どこかアメリカの香りのする歌だなと思いました。
歌詞にディカプリオが出て来るのもその要因なのかなと。
どこか映画「ギルバート・グレイプ」の空気感があって
あの映画は私の好きな映画のひとつなのです。
しかも歌詞にディカプリオが出たあとに
♪はたまた海を渡る海賊王って
ジョニーデップを思い出しちゃうし。
ジョニーもこの映画に出てましたし。

どのようにできたかはまったくわからいのですが
太陽がその日の最後の笑顔を放つ時間のオハイオ
の草原が浮かんできました。

本編最後がbye bye circusの
「beautiful day」

カッティングのギターがすごくかっこよくて
言葉の放ち方がとってもかっこよくて
ほんと気持ちがハイになっていくロックンロールナンバー。
何度聴いても気持ちがあがる曲ですね。


そして、これで終わりなのかと
しかも幕も閉められそうになったのを
あわててストップかける真田さん。

そう、この日の目玉というのでしょうか
関西では初のピアノの弾き語り。

真田さんが34歳にして新しい楽器を始めたという
そのピアノの発表です。

なんの曲を弾き語るのかなと思ったら
UESAの名曲「where is love」でした。

ご本人はピアノって思うだけで吐きそうだとか
本編中には言ってましたが、
実際に本番になるとほんとにはじめたばかり?って
いうぐらいの弾きっぷりでした。
あんな風に凡人では最初から弾けないよって思いました。
やっぱり音楽をやっている人はセンスが違うのですね。

ピアノソロのところもちゃんと繋げて弾かれてたし
感動しました。

素晴しかった。

スタンディングオベーションをしたかったくらい。

なんか最後の方、ジョンレノンがピアノ弾いているみたいに見えました。
外見はぜんぜん違うのにね。

彼の演奏が終わり、
次はナカノ氏の番。

彼はやっぱりトークがお上手ですね。
ほんと笑わせてくれます。
それも下品な笑いではなく
さわやかな笑いを起こしてくれます。

全部の歌はわからないので
セットリストは書けませんが

モンスターという曲が今の私にずきゅんと刺さりました。
なんかやられたというか、泣かされるって思うほど
ストレートに心を揺らしてくれました。

彼は合間にピアノの弾き語りを入れて
「サボテン」という曲を歌ってくれました。
この曲もとてもやさしく体中に響きました。
彼も小学生時代に2年間だけピアノやっただけと言われましたが
才能がやっぱりあるのだなと感じました。
歌いながら、あんな風に凡人では弾けませんから。

彼がMCで真田氏との出会いをお話されたのですが、
真田氏が19歳ぐらいの頃から知っているそうで
その彼が34歳ですから、お互いにそれぞれの
ドラマを見て来ているんだろうなと聞いていて思いました。
今のナカノ氏から想像できないのですが、
昔は対バンしても友達になるどころかライバルとして
戦う感じでライブしてたそうです。
心を開くこともなく、壁を作っていたそうです。
でも、大阪の音楽シーンのターニングポイントを目の当たりにして
大阪ミューズでかなりの集客のあったそのライブハウスの顔であった
グラカラに翳りが見える時代の波がやってきたようです。
ベイサイドジェニーができて、そこでハードコアやその他の
まだメジャーシーンにはないような音楽がかっこいいという傾向になり
そういう音楽へ人が流れて行ったようで、グラカラのような音楽は
とてもつらい立場へとなっていったようです。
そんな時、当時は混じり合わなかった各ライブハウスの顔のバンドたちが
集まって、盛り返そうとしたイベントがファミリーロックというイベントだったのです。
そこでたまたま福島の2ndLINEで出会ったJET KELLYの真田氏にナカノ氏が
自分の殻をやぶって声をかけたのが出会いの始まりで、真田氏が
「喜んで」と快諾してくれたことがナカノ氏にはうれしかったみたいです。
そこからずっと繋がって今に至るって素敵ですよね。

私はJET KELLYそして真田氏と初めて出会ったのは京都ミューズです。
そして、その時は他のバンド目当てで行って、そこにたまたま対バンで
出ていたのがJET KELLYで、メインではなかったわけです。
でも、それがほんと運命的出会いであったわけで、今に繋がっているわけですが
その次はJET KELLYを見るためにライブに行きました。
それが江坂ミューズであった「ファミリーロック」だったわけです。
まさにグラカラとの初めての出会いであり、そのグラカラとJET KELLYの出会いの
きっかけになったイベントでもあったわけです。
すべてミューズ繋がりであったのもあとで考えたら驚く感じです。

さらに昨日のフライデー音タイムのラストに
ナカノ氏と真田氏がふたりで登場して歌ってくれたのが「花」
グラカラの曲ですが、今は手に入らない曲だそうです。

この歌を歌ってくれた時も泣きそうになりました。

この歌もとても思い出深い歌だったからです。

やはりこれも京都ミューズであったファミリーロック京都編で
対バンのひとつであったバンドがメンバーの体調不良のため
急遽出演できなくなった時にその時間を短縮するのではなく
そこでその日の共演者たちで何かをしようとナカノさんが
考えたらしく、みんなで「花」を演奏し、歌う事になったのです。
その時の映像はいっときだけYOU TUBEにアップされましたが
諸事情により消されました。とても残念でしたが、
とても素敵な共演で今でもその時の感動がよみがえってきます。

その曲をまさか昨日あのタイミングで聴けるなんて
ほんと神様にありがとうって思いました。

私はもしかしてこの共演を見る為に
この「花」を8年ぶりぐらいに聴くために
このライブハウスに来たのかな?って思ったぐらいです。


♪風の中を舞うあの花びらはやがて地に落ちて色を失う

風の中で知る新しい世界は時に僕らを惑わせて、迷わせてるけど

こんな出だしで始まるこの歌。

あの時の真田氏、そしてナカノ氏はどんな風に未来を描いていたのかな?
私もまだまだ若くて、そしてまだまだいろいろな夢を描いていました。
そのとおりになったこともあるし、ぜんぜん叶わなかったこともあります。
でも、今は今でまた未来を描いているのです。

きっとこの日歌われたお二人もまた新たな未来を描いて
この歌を歌われたのでしょうね。

あとでナカノ氏に「花」の話をしたら、彼が
「ヒデトといっしょといえば花なんだよね。」と言われました。
それほど二人にぴったりな曲なのですね。

本編中にナカノ氏が
ファミリーロックでの仲間がもっと売れて欲しいというような
事を言われてました。そして仲間からまずはナカノさんでしょって
言われるというような事を笑いながら言ってました。

この世界にはほんとたくさんの音楽が生まれています。
そしていろいろなバンドやアーティストが生まれています。

でも、多くの人に一生知られずに終わるバンドや歌もあるわけです。
名曲にも関わらず。素晴しいバンドにも関わらず。

私はそれがとっても悔しく思いますが、
一方で、それらの音楽やバンドの音楽を大事に思う人たちも
絶対にいるわけで、それだけでも本当は素晴しいことなのじゃないのかなって
思うのです。多くの人に知られてない音楽やミュージシャンでも
愛されたことのない音楽やミュージシャンはいないのです。

みんな絶対に誰かに愛されている。
愛されるために生まれるのが音楽だとこの日のイベントを見て
改めて強く感じました。

ナカノさんの本編のラストにみんなスタンディングで
歌ったのが「大キライダー」っていう歌ですが、
これも歌うとすっとするな~って思いました。
そして楽しくなる歌でした。どこか仮面ライダー的に
大っきらいを言えちゃうかんじで(笑)

長くなりすぎて、ここまで読まれた方いるのかわかりませんが

私は真田暎人という歌うたいが
多くの人にその歌声と歌を届ける日が必ず来ると信じています。

彼の歌と声はほんと素晴しいから。

終演後、ひさしぶりに彼とお話できてよかったです。
話してたら出会った頃や、ジェリスタ時代、UESAの時など
いろいろな事が思い出されてきました。

ここを見てもらえるかわかりませんが

真田さん、あなたが音楽とともに愛する人と幸せになることを切に願っています。





昔の京都でのファミリーロックの感想を書いたブログです。
http://blog.goo.ne.jp/funnybunny17/e/3d3e17b8eb6469014d478213d6dd96a8

http://blog.goo.ne.jp/funnybunny17/e/57330ed862fbd22a1f786afeea89dd68







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真田暎人ワンマンライブ「サナーソニック2012・夏」

2012年08月22日 | 真田暎人/UESA
2012年8月13日(月)

大阪天王寺

LIVE bar 「おれん家」にて

真田暎人氏のワンマンライブを見て来ました。

初めての場所だったのでグーグルマップをわざわざコピーして
行ったのに迷ってしまい、目印にしていたとあるホテルのことを
どこかのお店のガードマンさんにたずねたところ
「え?そんなホテルとっくにないよ!」って言われました。

Google mapは最新だと信じてたのに!
なんということ!

でも、親切なガードマンさんはそのライブハウスの入っているビルへの
行き方を教えてくださって、あっという間に到着しました!

「おれん家」はビルの地下にあったのですが
ちょっと隠れ家的というか、昔小劇団を見に行った時の
小さなホールを思い出しました。

サナソニは実のところ初めての参戦。
いつも平日ばかりで絶対に無理な日ばかりでした。

が、今回初めて夏休みのお盆休みの時にやってくれたので
なんとか行けることができました!

そのサナソニに今まで行けなかった時のイメージは
もっと狭い空間で真田暎人を囲むようにファンが地べたに
座って聴くというイメージ

ちょっと世界が違うかもしれませんが
映画「サウンド・オブ・ミュージック」で
ジュリー・アンドリュースが座って
ギターを弾いて歌ってまわりに子どもたちが
座って聴いている感じを
サナソニにイメージしていました(笑)

実際のところは暎人氏はスタンディングで
アコギを弾き鳴らし、ロックテイストも
そこにしっかり根付いていました。

一方で聞く側にはイスが用意されていてテーブルも
ところどころにあってゆったりと見る雰囲気でした。

「おれん家」さんに叱られるかもしれませんが
LIVE barというよりは芝居小屋
アンダーグラウンドな空間でした。
昭和っぽいというのか。
そこが味があるというのか。
薄暗くて、結構好きです。
しかも音響がよかったです。
なんか暎人さんの声がすごく響き渡って
その空間の隅から隅まで埋めていった感じ。

ここでMV撮りたい!(笑)

さて、セットリストは


シンクロナイズドスイミング
心臓のインベーダー
星のリンダ
ギャラクシーギャラクシー
square beat liberation
good night
ハーモニカを吹くようにあの娘は笑う
マーチ
ロマンチック
手の中の未来
bautiful day
beautiful noise
ランドリー
17才
蹴っとばせ
TOKYO
なりたいものにわたしはなる
where is love
楽園

en)
parade
空に風、声は羽根

あのJet Lily Starの大阪でのラストライブ以来はじめて
「シンクロナイズドスイミング」を聴かせてもらいました。

この曲はほんとうにいつまでも泳ぎ続けていく歌です。
JET KELLYの時に「新曲です!」と言ってから何年経ったのでしょうか?
2005年に新曲として発表されたから7年前ぐらい?
TOKYO DROP、Jet Lily Starを経て今もまだずっと
泳ぎ続けているんですね。

ある時は溺れそうになって
ある時は悠々と泳いで
ある時は涙を水しぶきで隠して
ある時は堂々と
いろんなシンクロを真田さんは見せてくれました。

そしてこの日久しぶりに聴いたこの曲は
私に7年の年月を走馬灯のように蘇らせてくれました。
みんな成長しました(笑)

真田さんと初めて出会った時に
「このバンドが好きだ!」と
思わせてくれた曲「手の中の未来」
も久しぶりに聴けて心が震えました。

完全版で聴けたのもうれしかったです。
今でも初めて京都で真田さんと出会った時のことを
忘れてないし、その日のアンケートに
一番印象に残った曲っていうのに
「手の中の未来」って書いたのも覚えています。

ほんとにほんとに初めて出会って
大好きになった第一号の曲でした。

「ランドリー」もほんとうにいつぶり?だろうっていうぐらい
前に聴いて、でもすごく好きで聴きたかったので
聴けて感動しました。いまだに洗濯物を干すたびに
毎回頭の中でランドリーが流れますし
特に今のような夏にはこの曲がぴったりです。
洗濯が楽しくなる曲であります。
ロックなのにね!
歌詞もかっこいいのにね!
洗濯までロックンロールになるのです!

「TOKYO」もほんと何年ぶりかということで
やっと聴く事ができました。この曲については
また別に書きたいと思います。

本編最後の「楽園」はこれも久しぶりだなって。
UESAでも聴いたけれど、真田さんのソロの方が
なんかバンドのイメージに近くて懐かしさが
溢れてきました。この曲は彼の名曲中の名曲で
もっともっと多くの人に聴いてほしいです。

過去にこの曲について何度も何度も
書いている私ですが、やっぱり素晴らしい歌詞と
メロディからなる宝石のような歌です。

「ハーモニカを吹くようにあの娘は笑う」は新曲だったのですが
この曲の歌詞から「beautiful noise」の姉妹曲のように感じました。
世界の悲しいニュースや人の無関心さや大事な命について歌っている曲だから。

ハーモニカを吹くように笑うという表現。
彼ならではの言葉です。ここから浮かんだのは
マグナムフォトの戦地での子どもたちの笑顔。
戦火の中にいるのに白い歯を見せて笑う子どもたちの写真。
どうしてこんな子ども達が悲しみの渦に巻き込まれなきゃならないのでしょうか。

つい昨日のことです。とても悲しいことにジャーナリストの山本美香さんが
シリアで銃撃を受けて命を落とされました。
彼女が見たかったのはこの真田氏が歌う
ハーモニカを吹くように笑う子どもたちだと思うのです。
少しでもそういう子どもたちに幸せが平和が訪れるように
あえて、悲惨な戦場へと向かってその姿を世界に発信することで
「これはいけないことだ!子どもたちは笑顔でいなきゃだめだ!」と
常に映像を通して言い続けて来られたと思うのです。
ほんとうにくやしいです。こういう方が銃撃を受けるなんて。
ご冥福をお祈りするとともに
彼女の思いが多くの人に届いて、そして受け継がれて
いくように願います。
もちろん、私もそういう思いを忘れずにいたいと思っています。

真田さんの歌には社会的な歌がいくつかあって
そういう歌を歌う人は日本にはそんなにいなくて
だからこそ、本当に大事にしていきたいミュージシャンだと思うのです。

「where is love」はUESA時代の名曲中の名曲ですが
これも多くの人の辛い心を癒してくれる曲だと思っています。

「ロマンチック」はこれからもっと膨らんで来る新曲だと思いましたし
初めて聴いた「なりたいものにわたしはなる」についてはまた改めて
書こうと思います。

アンコールは何も考えてなかったといいつつ
本編で実は歌うはずだったという「parade」を
あっ!って歌うことに(笑)

ラストのラストの「空に風、声は羽根」はJET KELLY時代からの
定番曲で大阪でのジェリスタのラスト以来初めて聞いたような気がします。
だから、すっごく感激したし、泣きそうでした。

ほんとうはこれのバンドバージョンがやっぱり聴きたい。


さて、真田氏は髪をさっぱりカットされていて
好青年風でした。いつものふわふわヘアじゃなかった(笑)


MCはオリジナルヒデト節満開でした。

新幹線で席がなくてグリーン車に乗った時にあった
ウエッジという雑誌を読んで感動したという話。
わざわざその雑誌をもってきて
「白熱するミャンマー詣で」とか
記事のタイトルを全部読んでって
「こういうのを熱心に読んでいる人がいるのに
感動した。」というような話で
その感動ぶりが天然満開で(笑)

社会的な歌を歌うロックンローラーは
ときどき無邪気な少年に戻ります。
そこが彼の人間味というのかな~!?

ファンはオール女性!
まさに「ヒデマニア」?

お馴染みの顔の方たちがたくさんいらっしゃいました。
UESAでもジェリスタでもとにかくヒデトさんの出るライブに
行くと必ずいる方たち。

いったい関西の方なのか関東の方なのか
まったくわかりませんが、滋賀の辺鄙なショッピングモールでの
フリーライブでも最前を確保されていて、いつでもどこでも
最前なのは一体どうやってできるのか?不思議です。
というかいろいろ努力されているのでしょうね。

聞き方はひとそれぞれですが、
とても静かなファンの方たちばかりでした。


真田暎人さんだから私はこういうアコギのライブに行きますが
ふつうはやっぱり汗だくになる方が好きです。
年齢を重ねても。
これだけは仕方がないですね。10代からの蓄積ですから。
そして、ソロも素敵ですがバンドのフロントの真田暎人さんが
一番好きです。

彼はロックンローラーですから。


まだまだ他にも書きたいことはありますが
私としてはほんと久しぶりの真田さんとの再会で
彼の音楽というか歌声を聴くと
料理でいうなら「母の味」的な存在だなと
改めて思いました。

故郷に戻って来たというか
ホームグラウンドはここだなという感覚。


そして、今回懐かしい曲もたくさんしてくれたので
その時に感じたことは


年月というのは曲を熟成し、一層
愛おしくしていくものだなということ。


一人のアーティストを長年見つめて聴き続けていくことの
大事さを本当に感じました。

私はこれからもずっとずっと真田暎人氏の音楽を
聴き続けていく所存です!



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「マーチ」は3月の歌なのか行進の歌なのか~UESA活動休止に寄せてvol.2

2012年03月03日 | 真田暎人/UESA
3月になって急に春の香りがしてきた。

昨日までいっしょだった人が
もう今日は別々に歩き出している。
不思議だね。

UESAは2月29日という「うるう年」の
この日に幕を下ろした。

4年に一度しかこないこの日。
考えようによっては4年後に復活するということも
あるのかもしれない。

まあ、活動休止は事実上解散だと言う人もあれば
復活すると信じている人もいて、そればかりは
きっとご当人たちもわからないのだろう。

11年ぶりにハイスタンダードが復活するなんて
想像してなかったし、突然期間限定でも
SIAM SHADEが復活するなんて誰が予想してた?

そう考えると
ELLEGARDENもどうなるかわかんない。
ただ、ただ、細美君の中には必ずいつか
復活しようという気持ちはあると思っている。
それは彼自身がいつも忘れないように
自分に言い聞かせている約束だから。

一日限りなのかもしれない。
でも必ずあると信じている。

UESAの場合も植田さんが「必ず戻ってくるからな。」
と言った以上、どこかで必ず戻ってくると思う。
ただ、それは一回限りになるのかそこからまた始まるのかは
わかんない。


さて、大阪でのラストのワンマンライブについて
期待にそえないかもしれないけれど
自分なりに感じたことを綴りたいと思う。

2012年2月26日(日)

日本史好きなら「あ、2.26事件の日だ。」って思うだろう。

私は歴史的な日っていうより宮部みゆきの「蒲生邸事件」
を思い出す。あれはタイムスリップして2.26事件の
真っただ中に行く青年の話だけれど、すっごく読み応えのある
そして感動がやってくる小説だった。

おそらく、今後は2月26日になったら
私は心をこの大阪でのUESAのワンマンにタイムスリップ
させるのだろう。

場所はLIVE HOUSE Dという梅田の泉の広場を上がって
歩いていくところだ。

結構歩く時間がかかるので
行くにはちょっと不便。

このライブハウスのことを植田氏も真田氏も
お気に入りのようだけれど、正直
私はいまいちだ。

本当は福島2ndLINEでラストをやってほしかったな。
まあ、UESAが一番好きなライブハウスみたいだからね。

<セットリスト>

UESAのテーマ
ハローハロー
プロペラ
真っ赤な糸
私の彼はギタリスト
shinin' on
ホワイト
スロウ
スターダストラブソング
ダイヤモンド
光の子
フリスビー
星のリンダ
大人になって
マーチ
パパリーナ
サマームービー
クラクラクラブ
楽園

En1) 誰かが君に恋している
En2) everybody needs somebody
En3) Where is love

東京の方が2曲多かったんだね。
そういう意味でもやっぱり絶対にファイナルは
東京になるからうらやましいな~。

一番好きな「Where is love」と
「スターダストラブソング」
そして「光の子」が聞けたからよかったかな。

この日初めて
「プロペラ」
「大人になって」を聴いた。
いい曲だったっていう印象だけ残って
今はすっかり忘れちゃっている。
残念だな。

またソロでやってくれればいいな。

Jet Lily Starの曲で初めて聞いた「yes」
は一度聴いただけでもう忘れられなかったけどね。


この日は晋平さんがドラムでサポートとして入っていた。
ある意味、純粋なふたりっきりではなかった。
でも、ドラムがあるのとないのでは違う。
私はやっぱりドラムが入っている方が好きだ。

この日は今まで聞いたMCの中で一番
心から笑えた。ほんと涙が出るほど。
こんなにうまく掛け合えたんだって。

真田氏の「もてお君」の話。
植田氏の「チャボ」の話。
晋平さんに無人島に連れて行くならどっちで選択を迫り
最終的には真田氏が選ばれたそのかけ合い。

この日は真田さんと植田さんの意気が本当に合っていた。
いつものグダグダ感がまったくなかった。
これが5年の歳月なんだろうか?

この日がラストで悲しくて泣くのではなくて
おかし過ぎて笑って涙があふれた。

真田氏が植田氏に何か言ってというと
植田氏は「あかん、言った言葉が自分に来てあかん。」って
言ってなかなか話さなかった。

最後の最後に話した時はやっぱり泣いてた植田さん。

「Where is love」では途中で声をつまらせた真田さん。

その頃には会場でもすすり泣く声や嗚咽が聞こえて来てた。

「みんな女の武器を見せないでよ。しまってよ。」って
言ってた真田氏。

この日のは武器じゃないよ。
それぞれの心の真珠を目に飾ってただけだ。
美しく二人を送るためにね。

まあ、私は真珠をうっかり家に置いて来ちゃったけど。

この日聞いた中で意外と心に残ったのは
「私の彼はギタリスト」

以前、このブログでこの歌の存在意味がわかんないみたいな
ひどいこと書いちゃってたけれど、この日は今まで聞いた中で
一番素敵に心に響いた。

きっと真田氏の植田氏への思いが一番詰まっていたのだろうね。
「俺の相棒はギタリスト」って感じで。

彼らが一番最近、そして活動休止前ラストにCDにした
「マーチ」

これはだいぶ前からやっていた曲だけれど

♪君が泣いているの知ってたよ
僕は旅に出るのを決めてるけど・・・・・

いびつな直線になるのは歩幅のまるで違う二人だから♪

っていう言葉がこの日を表しているようで
なんかとってもやさしい歌だけどせつない気持ちになった。

いろいろ書きたい気持ちもあるけれど
なんかまだある意味実感がわかない。

私はあの日笑って泣いたけれど
悲しくて泣く事はなかった。

とても静かな心で彼らのライブを見ていたと思う。

静かな終わりの時こそ
あとで大きな悲しみが来る気がする。

無表情な人こそ
すごく悲しかったりするのと同じなのかもしれない。


きっと
ある日

なんでもない日の
なんでもない瞬間に

たとえば
姪っ子にビスケットを割って
「はい」って渡した瞬間とかに。


突然涙がこぼれてくるんだろう。
そして思いっきり泣いてしまうんだろう。


でも、まだ今はその時じゃない。
終わりっていうものは
そう簡単に「fin」にならないもんだよ。
人間の心ではね。


さて、March。
私もまた歩き始めてる。













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March 1st

2012年03月01日 | 真田暎人/UESA
今日から新しい一日が始まった。

私のプライベートでもひとつの区切りが今日だった。

UESAについてはまた後日書くけれど

ある人が言ってたのを間接的に聞いたんだけれど

何かわかっている自信はそれが崩れると終わっちゃうけれど
何かわかってない自信はどんな時も失われないらしい。

なるほどな。

なんかわかんないけれど自分って天才?って思っている
どこかのミュージシャンもきっと後者なんだろう。

でも人生を生きて行く上でそれが大事だと思うんだ。

自分はきっとすごいギタリストのはず(根拠はないけれど)
自分はきっとすごい歌い手のはず(根拠はないけれど)
自分はきっとすごい映像作家のはず(根拠はないけれど)

これだよ。
これ。

皆さんも根拠のない自信を持って
自分はきっとすごいんだと思うことが大事です。

そうすれば叶えられる夢も増えると思うんだ。


今日は京都や滋賀では高校の卒業式。
卒業された皆さん!おめでとうございます☆
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失われた「楽園」を求めて~UESA活動休止に寄せvol.1

2012年02月29日 | 真田暎人/UESA
2012年2月29日(水)

東京は雪だった。

ニュースを見て、東京でこんなに雪が降ったのを見た事がない
という小学生の言葉を聞いて、そうなんだと昔を思い返した。

東京に住んでいた幼少期、そこにはカマクラが作れてしまうほどの
雪が降り、子どもたちも大人達も広場にくりだしておのおのの雪の彫像を
作っていた。

あれからもうかなりの時が過ぎて
私は関西人となって日々生活に追われている。

さかのぼる事
2012年2月26日(日)
大阪LIVE HOUSE D

ここでUESA(植田健一と真田暎人のユニット)が大阪での
ラストライブを行った。

解散ではなくて、活動休止だ。

5年続いたユニットだと真田氏が言っていた。
そんなにもう経っていたんだね。

このユニットはJet Kellyが改名して
TOKYO DROPとして活動し始めた矢先に
真田さん以外の乗っていた車が交通事故に遭い
ライブができるような状況ではなかった。
でも、そのライブをソロで出演して
穴を決して開けなかった真田さん。
とっても辛い時期に本当にプロだと私は思ったし
このアーティストには絶対についていこうって思った。

でも、やはりメンバーのことを考えると
この先を考えると彼はとっても不安だったに違いない。

そんな時にジルコニアで活動していた植田健一氏が
声をかけたのか真田氏から相談したのか詳しいことは
しらないけれど、二人でUESAというユニットを作り
活動を始めた。

それが始まりだ。

大阪のライブで植田氏が言ってたけれど
彼はエレキしか弾いたことがなかったそうだ。
そこでアコギを弾くことになり、最初は弾き方が
エレキスタイルだったもので指先が血だらけに
なっていたそうだ。

「弾けないよ」って感じだったようだ。

でも、この間の大阪のラストライブで
見てわかるように彼は私が今まで見たUESAのライブの中でも
最高の演奏を見せて、聴かせてくれた。

5年は長いか、短いかはそれぞれの生き方によるんだろうけれど
まったくアコギが弾けなかった人が
こんな凛とした音を出せる人になったのは
ひとえに彼の努力練習以外の何ものでもないだろう。

本当はこれから本物の自分の味を出せるギタリストに
なるんだろう。でも、そこで活動休止。
それは惜しいのかもしれない。

でも、私は彼よりかなり人生先に歩いているので
思うんだけれど、技術だけではない何かを
もっともっと体験して、自分の持ち味をもっともっと
出せる人になるチャンスが今回の活動休止なんじゃないかなと。

歌についても、彼はなぜか自信をもっていないようだけれど
もっと自分に自信を持って声を大きく出せば、きっと
素敵な歌声を披露できると思う。
なぜかいつも彼は歌う事を怖がっているように感じた。
だから、活動休止中に歌の勉強もしてほしいなと思う、
彼ならきっと歌える人になれる。声量は持って生まれた
ものもあるだろうけれど、私は遠い昔あの福山雅治氏が
歌っているのを聴いて「大丈夫?声出てないよ。」って驚いたことが
あった。で、その時はドラマに出てたから、なんだ俳優だから歌は
こんなもんだと思ったんだ。でも、きっと福山氏は彼自身何かを
感じていたんだね。彼自身が活動休止した時期があった。そして
復活した時に本当に驚いた。すごく声が出て、すごくすばらしい
歌い方をする人になっていたんだ。

植田氏にもそれを期待している。

TOKYO DROPそしてJet Lily Starになって
UESAは一時的なユニットだと思っていた私だったが
それがずっと続いていて、それに対して
正直、あまりいい思いをしていなかった。
真田氏は私の中ではロックンローラーであってほしかったからだ。
でも、私の心はわかってた。彼がポップソングも大好きだってこと。

Jet Lily Starが解散して、すぐにバンドをまたやってくれるものと
思っていたのになかなかそれは始動せず、UESAが忙しくなって
どんどんどんどん真田氏はポップシンガーになっていった。
それがなんか寂しくて悲しかった事も何度もあった。

なんか植田氏に取られてしまったような気すらして
植田氏に対して、いろんな誤解も抱いてしまってたこともあった。
彼を知らないっていうのもそういう気持ちにさせる原因だった。

でも、しばらくして彼のことを知るチャンスがやってきた。
片岡大志さんという彼らのプロデューサーさんの主催される「唄会」
で、彼とお話するチャンスが訪れた。

私はいろいろ誤解していたんだな。と感じる事も多々。
正直、彼のブログだけを見ていると誤解だらけになってしまう。
でも、ブログの彼と実際の彼はいい意味で違った。

とても真面目で、繊細で、頑固でまっすぐに音楽を見つめる人だった。

一方で真田氏は8年程前に出会った一番最初に感じた印象どおり
「一風変わった天才肌」であり、自分に厳しく人にも厳しい人だった。
その厳しさは半端ないよ(笑)

彼は自分が納得出来ないことはやらない人だと思うし、
人に対しても全力を出してない人にはきっと厳しいのだろう。
今に甘んじている人にも過去にしがみついている人にも
おだやかに苦言を呈することができる。

目上の人にだって自分が感じたことを率直に伝えられる人だ。

なんだかとても長くなってしまいそうだ。
このUESAのラストライブについて書くにはかなりの文字数を
必要とするのだろう。

大阪のライブ自体についてはまた改めて書くとして
今日は東京で本当の本当の休止前ラストライブがあった。

去年の3月。あの震災があって
その日にライブの予定だった彼らは
ライブハウスで水びたしになったフロアから
水をかきだす作業をしていた。
何かできないかといろいろ悩み、
路上ライブはどうかとか
でもそこに来るファンは危険が伴う可能性があるとか
本当に苦しんでいた。
それは日本中の誰もがそうだったと思う。

大阪のラストのワンマンライブで
最後の最後にやった曲が
「Where is love」だった。


この曲は本当に素晴しい曲だと思っているし
UESAの中のナンバーワンだと私は思っている。

この曲だけでもYOU TUBEにアップできたことは
本当に幸せだと思っている。

この曲を歌う彼らが私は一番好きだ。

だから彼らがまたこの曲を生でやってくれる日まで
待っていたい。




そして、
大阪の本編のラストでやった曲が

「楽園」

これはJet Kellyの中でも最高の曲だと私は思っている。

この曲は
TOKYO DROPからJet Lily StarそしてUESAへと
引き継がれ、今度はbye bye circusへと繋がって行くのだろう。

Jet Kellyで葉山さんが脱退した時に
彼のギターが素晴しいこの「楽園」が終わってしまうのかと
嘆き悲しんだけれども、この曲は真田氏がしっかりと
持ち続けて歌い続けてくれている。


きっといったんは失われた「楽園」を
また本物の「楽園」にすべく
彼、真田暎人は歌い続けてくれるんだと
信じている。

さて、今日のような東京で雪の降る日に
大阪でやった「ホワイト」もやったのだろうか?


これもJet Kellyから引き継がれて来た曲だ。


すべてを白に戻すこと。
また一から描き出すそれぞれの絵を
数年後に見たい。是非とも見たい。



♪それでも今日笑う
僕らは今を生きる
それでも今日笑う


それが終わりであり始まりなんだ。
いつだって真田暎人っていうミュージシャンの。

「笑う」すなわち「咲く」明日こそ
みんなの未来を繋げて行くんだね。











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僕らはフリスビーのように~UESA

2012年02月24日 | 真田暎人/UESA
♪僕はフリスビーのようにそこには戻らない
語り明かした夢の続き まだ諦めきれない



この「フリスビー」という曲は随分と前にできた曲で
UESAのライブでよく聴いて来た曲だ。

明日と明後日でUESAは大阪でのライブで
関西ではいったん締めくくり
その後東京で大ファイナルを迎える。

活動休止という大決断をした二人。

でも、今思えば、この曲が出来た時に
この日が来ることはわかっていたのかなと
思うんだ。

とっても明るい曲だけれど、
ここには押さえきれない真田氏の自分との
葛藤があって、それがやっと
今放たれたんだと思う。

私にはどれが正しくて
どれが行くべき道なのかなんて
まったくわからない。

聴くものにとっては
ただ、その歌が好きか嫌いかなんだ。
音楽っていうのはそういうもんなんだ。

自分の心がその歌で元気になったり
ゆったりしたり、かっこいい気分になったり
笑えたり、泣けたり、くやしさを乗り越えたり
耐え忍んだり、怒ったり
やさしくなったり

そういう手助けをしてくれるものなんだ。

だから人によってその手助けをしてくれる音楽って
いうのは様々だ。

自分が気に入らなくても
人が気に入っていれば
それはそれでいいし、


自分の大好きだと思う曲を
他の人が受け入れてくれなくても
それはそれでいいんだ。


で、私は真田暎人が作る歌が昔から大好きで
それがどこかで変わるかなって思いながらも
いまだに好きだし、これからもっと
好きになる音楽を作って歌ってくれることを
願っているんだ。


植田健一という人がギタリストとして
彼の個性をもっと発揮出来たらよかったんだけれど
それが花開く前にこのユニットは終わりを告げた。

私は大阪でのラストで彼のいいところを
いっぱい見つけてこようと思う。

それをいっぱいここで伝えられたらと思う。


どういう人生をそれぞれが歩んで行くのか
誰もわからないし、ある意味未来なんて
まだ何もできてはいない。

今しか存在しないんだ。

だから瞬間を楽しむ能力をもっているものが
すべての勝者となる。

みんなそれになろう!

瞬間勝者!

winner the moment!


♪時はフリスビーのように取り返せはしない
やり過ごしたくない僕だから呼吸を止めて走る

まさにこれだよね。

この歌はそんな歌。


でラストにはこの歌詞で彼らは自由になる。


♪僕はフリスビーのように好きな風を感じる
心のままに僕は行くよ
いつかまた会えるだろう


いつか絶対に会えるよ。

だからどんなことがあっても
みんな生き抜くんだ!

また会えるまで。
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