HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

あなたは今雨降る心の傘になってくれますか?

2010年04月18日 | 真田暎人/UESA
ずいぶんとブログをご無沙汰していて
中には私が病気になったんじゃないかと
心配かけてしまった人もいて
申し訳ありません。
さらに、書いてないのにもかかわらず
毎日見に来て下さる方がいて
ほんとうに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

身体も心も病気であったわけではなくて
日々の生活において、いろいろ闘うことが多すぎて
毎日ヘトヘトだったわけです。

今日やっと久しぶりの休日。
でも、まだ闘いは終わってはいないのですが
ずっと書きたいと思っていたことを書きます。


先週の日曜日

2010年4月11日

大阪の江坂MUSEにて

UESAのワンマンライブがありました。

予約は随分前にしていたのですが、

ギリギリまで行けるかどうかという
戦いでした。前日の夜まで
「申し訳ないけれどキャンセルさせてもらおう。」
と思うほど追い込まれてました。


でも、深夜

「やっぱり行こう。」

と何かに押されるように
行くことに決めました。


って前置きが長過ぎますね。


さて、当日久しぶりの江坂で
なんだか心にキュンとなる思いが
巡りました。

そういえば、ここにJet Kellyを
よく見に来たなって。

近くのマクドナルドにソウさんと
葉山さんが自分たちの目の前で
注文してたのが昨日のように
思い出されました。

そして、なぜかいつも雨がパラつく
江坂であります。


会場に行くと

椅子が並べられていて、ちょっと驚きました。

「今日はじっくり聴くライブなのかな?」って

行ったときは結構もう座っている人はいましたが
まだ空いている席もあったので、適当に見つけて
適当に座りました。多くのファンの方は知り合いの人と
談笑して、再会を喜びあったりして、にぎやかに
話し声が会場に響き、BGMをもさえぎるほどでしたが
それはそれでいいんじゃないかと思いつつ、
あのBGMはどこかで聴いたことあるなぁ~って
それが思い出せなくて。

誰か知ってる人教えてください。

MAEっぽい曲でしたが。


私はこのところ心身ともに疲れてたので
椅子があるというのは
いつもスタンディングばっかし行ってた私には
やさしい誤算のように感じました。

私はそんなにたくさんUESAのライブには行ってないので
知らない曲がたくさんあるだろうなぁ~って

ゆえにそれがワンマンなので聴けるという
期待感で待っている間に少しずつ心が元気になってきました。

2人だけのワンマンってどんなのだろう?
彼らがブログとかで言っているアコースティックロックって
どんなのだろう?
バンドではないけれど、それでロックを伝えられるんだろうか?

そんなこともついつい考えてしまいました。

というのは、心にダメージをもっていた私には
自分を引き上げてくれるだけのパワーをもつ
ロックが必要だったのです。

心をなでられるようなソフトサウンドや
そよかぜ音楽は必要としてなかったんです。


実は決意してました。

このワンマンライブでラストになるかどうかって。

私はUESAに挑戦状を一方的にもってきていて

「ほんとうに私を引き上げてくれるのですか?」

って。それがなされなかったらラストになるなって。



いろんな思いをかかえて

UESAのテーマでステージの幕は上がりました。

UESAのテーマですら、初めて聴いた気がします。
これがよく他の人のブログとかで書かれていた曲なんだなぁ~って。

関西弁の歌詞が施されている曲
でも、それが違和感なかった。
関西人のくせに関西弁の曲があんまり好きでない私なのに

セットリストを

1.UESAのテーマ
2.ハローハロー
3.パパリーナ
4.星のリンダ
5.光の子
6.私の彼はギタリスト(新曲)
7.いつか世界樹の下で
8.僕のすべて
9.スターダストラブソング
10.フリスビー
11.真っ赤な糸
12.楽園
13.Life goes on
14.誰かが君に恋してる
15.クラクラクラブ
16.サマームービー
17.Where is love?(新曲)
18.ダイヤモンド

en) everybody needs somebody


一曲一曲書いていたら
どれだけ長くなるかと思うので
すべては書けませんが
感じたまま綴ります。

結構初めての曲が多いはずなのに
日頃からブログ等で目にしてたからなのか
「これがハローハローだな。」とか
すぐにわかって、それがちょっと不思議でした。

最初の9曲までは
椅子はありましたが、みんなスタンディングでと
言う事で立ってました。

さて、初めて聴く曲を楽しみながら
久しぶりに「星のリンダ」が始めの方に
入ってきて、懐かしさに心が揺れました。

「星のリンダ」は以前にもUESAバージョンで
聴いたことがあったのですが、そのときよりも
UESAとしての芯のある曲に変わってました。
借り物ではなく、自分たちのものに。
(もちろん、もともと真田さんの作った曲では
あるのですが、前まではJet Kellyのカバーでしか
なかった感じがしてたのです。)

「光の子」は以前から聴いてみたかった曲で
とても社会的な内容の歌詞の歌で、こういう歌を
書ける真田さんが好きです。

日本には社会的な歌詞を書けるミュージシャンが
少ない気がします。恋愛の歌詞があまりにも多くて
もちろん恋愛というのは人間の普遍の課題なんでしょうが
恋愛以前に人としての生き方や「これじゃいけないだろう?」
っていう世界への疑問だったりがもっと歌になっても
いいんじゃないかと思うわけです。恋愛の歌が悪いわけでは
ありませんよ。名曲もたくさんありますから。

「私の彼はギタリスト」は新曲ということで
初披露曲でした。

タイトルに絡んで、植田さんが真田さんに
「まさか・・・」というようなつっこみを
してましたが、それに対して、案外さっぱりと
スルーしていた真田さんです。

今回だけがそうなのか今回からそうなのか
わかりませんが、2人のMCはほどよい加減で
切り上げられていて、以前のように
グダグダに長引いて行く掛け合いは
今回はありませんでした。

だから、せっかくそこまでにいい歌と演奏でできた
音楽のグルーヴ感がMCでぶつ切りされていた以前と
違って、そのまま次に繋がっていきました。

今回は真田さんの切り上げ方がスマートでした。

MCというのは難しいと思います。

行ったことはないけれど、
MCを売りにしているメジャーアーティストもいます。

でも、私はそれはあまり好きではありません。
音楽を聴きに行っているわけで、漫談を聞きに行っている
わけではないからです。

もちろんまったくMCが無いと寂しいのですが、
たとえば、the HIATUSの細美くんが語る話は
1分もかからないのに、そこに心にストレートに
入ってくる宝石があって、毎回ライブのたびに
その言葉の宝石が心にしまわれていきます。

またFoZZtoneの渡會さんのMCもそんなに長くないけれど
毎回その場の空気感を掴んで、はずれのないきちんとした
MCをされて、すごいなぁ~って思います。

NICOの場合は光村さんと対馬さんがおもしろいことを
いいつつ、それでグルーヴ感を損なわないほどよい加減で
言葉を回していき、最終的には光村さんがうまく
まとめて、頭の回転の早い人だなぁ~って感心してしまいます。

海外のバンドでは案外いろいろ話すのはマイケミカルロマンスの
ジェラルドですが、彼の場合はMCというよりその曲の背景なんかを
説明するので、そう音楽から離れた話をすることはありません。

で、今回の真田さんのMCはほんわかした部分も残しつつ
以前のUESAとはぜんぜん違うように私は感じました。
心に芯があって、そこから発する言葉は魂をもってストンと
私の中に落ちてきました。

これからのUESAとして生きて行く「決意」を
そこに感じました。

話はそれましたが

「私の彼はギタリスト」というタイトルは職業を
そこに入れたくて、たまたま身近にいる人の職業が
ギタリストだからそうつけただけで、お医者さんでも
オペレーターでもそこに置き換えて考えてもらって
いいということでした。

この曲の歌詞を聴いてて
渋谷の街並みが浮かびました。

1月に行ってきたからか
その風景が聴きながらよみがえり
あの街の空気の中にいろんなメロディが
混じっているように感じた瞬間を
思い出しました。


「僕のすべて」を聴いたときに

あ~このUESAは行くんだろうな。
あの場所へ、きっと。

そう感じました。

とても素敵な曲で
私は初めて聴いたけれど
素晴らしいなって思いました。

スティングのようなジャージーな雰囲気もありつつ
ロックの衝動もしっかりあって
これを音源にして欲しいと思いました。

このあたりまで聴いていて
思いました。

このステージにはたった2人しかいないんだよね?

だけどどうしてこんなにも音が厚くて
サウンドがロックなの?

音が大きくて
ボーカル力が力強くて

これがあなたの言うアコロックなのですね?


私の前にちょっと背の高い人がいて
植田くんが見えないことがよくありました。

だから真田さんだけ見えているはずなのに
その後ろに3人を感じてしまって
その瞬間に涙が溢れそうになりました。

Jet Lily Starは終わってしまうけれど
これからも残りのメンバーの分まで
自分が4人で作ったバンドの運命を
勝利に変えるという
意思が見えたような気がしました。

きっとあなたなら出来ると私は感じました。

あれだけ力強いサウンドをふたりっきりで
再現できるユニットなんて
そうあるもんじゃないですよ。

4人いるからロックを表現できるわけでも
ないのと同じで、2人でも十分に骨太ロックを
表現できるんだってこのステージで感じました。

誤解しないでほしいのですが
ロックはうるさく騒いでいるサウンドだけではなくて
しっとりしながらも感情を強く揺らしてくれる音楽も
ロックなんです。


「フリスビー」から
着席って感じで、座ってしっとり聴こうコーナーになりました。
フリスビーという歌の歌詞について真田さんが語ってました。
気持ちを自由に飛ばしていけばいいという感じで。

「真っ赤な糸」は
おそらく、UESAの代表的な曲の一つになるんでしょうね。
今、レコーディングしている曲で完成したのはこの曲だと
言ってました。

その時だったかな?

片岡大志さんの話をされたのは?

レコーディングのときとても厳しくて
大変だったという話。

0.01秒遅いとか
そんなのわかる?みたいな。

ふつうの時計の概念ではそう思うだろうけど
実は、PVを作ろうと思って画像に
音を合わせるときにその0.01秒が合わなくて
何度もやり直すんですよ。
0.01秒ってどうでもいい時間じゃないんだって
そのとき私も知りました。

どんなわずかな時間にも意味は絶対にあるんだって



そして
「許してあげよう」だったかな?
ちょっとあやふやですが、確か「許す」という言葉が
入っていたのが原題だったと真田さんが話されたその曲は

「楽園」

この曲はいつ聴いても名曲であり、
私がJet Kellyを決定的に好きになった曲でもあります。

この曲を最近はJet Lily Starで聴くことはぜんぜん無くて
だから、ずっと聞きたいと思っていたので
久しぶりに聴く事ができて幸せでした。

パノラマのように広がる歌詞に美しいメロディ
極上の曲だと今も思っています。

バンドサウンドでしか聴いたことがなかったけれど
UESAで聴いても力強く、どこかでドラムもベースも
鳴っているように聞こえてきました。

で、やっぱり涙ぐんでしまいました。

その後、またスタンディングコーナーに入って
なんかジャンプやら振りつきの歌になりました。


昔からアイドルが嫌いなのは
同じ振りをファンがすることだったなぁ~って
思い出したけれど

もちろん、いっしょにすることで一体感が
生まれるだろうからまったくしないというのも
寂しいから、ミュージシャン側がこうして
っていうときはしたらいいと思うようになりました。
(ちょっと大人になったかな?)


もうひとつの新曲
「Where is love?」
これは本当に素晴らしかった。
これも是非音源にしてほしい曲です。
私の中ではきっとUESAの曲の中の
ベスト3になることでしょう。
感情を四角形の枠とすると
その四角形の中を見事に隙間無く
埋めてくれる歌がこの歌です。


私はJet Kellyの曲が大好きだったけれど
そんな遺伝子が今回UESAの曲をすべて聴いて
そこに生きているのを感じて、それが
すごくうれしかった。


スポークスマン的ポジションと
ギター職人の技を兼ね備えている
少し吉井ロビンソン氏を今回彷彿してしまった
植田健一氏と

存在そのものが音楽であり
極上の歌詞を
最高のメロディを作り上げる
ロックボーカリストの
真田暎人氏の

このUESAは
これからみんなの想像を遥かに超えて
大きな存在になっていくだろうなって

私自身は今回のワンマンライブで感じました。


私は挑戦状をたたきつけて


見事に「参りました」

となりました。


すばらしいライブでした。


だから、これからもずっと
彼らの音楽を愛していくことでしょう。

彼らのライブも行く事でしょう。


















コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Sound Shooter Photo Exhibit... | トップ | DETROX at 京都MOJO »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
待ってました (マーチ)
2010-04-18 14:50:19
お久しぶりです。
4月だし、お忙しいんだろうなぁって思ってました。
待ってましたよ
返信する
Unknown (FB17)
2010-04-20 21:28:30
マーチさん

どうもありがとうございます。

待ってましたっていう言葉を
もらえるなんて思ってなかったので

涙がこぼれそうでした。

返信する
Unknown (マーチ)
2010-04-22 23:49:26
こちらこそありがとうございます。


私はあなた様のブログから力をもらっています。
文章が春風みたいにいつも新鮮で、
心で感じたことを表現するのにこんな表現のしかたがあるんだ!って
読む度にすごいなぁって思いますし、文章がいつも前を向いてらっしゃるので読んでる私も前を向いて歩こうって思えます。



夜分遅くに失礼します。 ではでは。
返信する
Unknown (FB17)
2010-04-25 01:20:39
私は本当にたいした人間じゃないので
もったいない言葉です。

でも前向きに生きていきたいっていう
願いはいつもあります。もちろん
後ろ向きになることもありますが。

マーチさんのそのお名前も
まさに前を向いて歩いていく意味をもつ
名前ですよね。

これからもどうぞよろしくお願いします。
返信する
o(^-^)o (ぴか。)
2010-04-27 20:54:28
更新されてたんですね!。まだ目まぐるしい毎日は続いてしまいそうなんですね、体調を崩さずに乗り切ることができるよう祈ってます!。

そういうライブってありますよね。本当にこれといった理由もないのにふとやっぱり行こうと思いたつ。これって「今行くべき」ライブなんだと思います。正にそんなライブだったんですね。
このブログ記事から音楽を真摯に放つアーティスト、それを真摯に受け止めていて、しかもお互いの力が等しいよいライブだったんだなあという印象をうけました。また次回、楽しみですね。


返信する
Unknown (FB17)
2010-04-29 08:31:35
ぴか。さん☆

コメントありがとうございます。
なんとか頑張りたいと思います。

ある意味すっごい悩みがあるときは
しんどい仕事も逆にいろいろ考えずに
やれてしまう感じで
このバランスっていうのは不思議です。

いいライブを見た時っていうのは
ぴかさんが言うようにアーティスト側と
ファン側の力が等しく交わったときなんでしょうね。

またこれからもそんなライブに行きたいと
願っています。

返信する
はじめまして (カニコロ)
2010-04-30 21:22:45
偶然 今日 あなた様のblogに辿り着きました。

そうそう!こんな風に言いたかった!なんでなんで!

言葉足らずというか、文才がないというか。私の気持ちやら思いやらを全てあなた様が代弁して下さっていました。

一昨日の渋谷UESAワンマンLIVEに参加しました。
実はこの二人のユニットをずっと認めたくなく
遡れば葉山くんが脱退したしばらくはLIVEに行く回数もぐっと減っていました。(ホームページはチェックしていましたが)
でも今回、Jk解散と知ってからは少しでも彼らの音に触れていたいと穴を埋めるように足を運んでいます。
そうした中でUESAの相方である植田健一さんを知りたくなって。
本当に素敵な方でした。
2003年に、あるショッピングモールでラジオの公録がありまして、たまたまそこでJkに出会いました。
場所柄かアコギのLIVEでしたが『普段は爆音のRock'n'rollです』というMCが気になってライブハウスに足を運ぶようになりました。
心わしづかみにされました。
一回りも年下の彼らの音楽が文句なしに…ときめきました。
Jkが忘れられなかった。

今日のJLSでの真田くんのblog。
そしてあなた様のblog。やっとどれもこれもを受け入れられそうです。

長々とすみませんでした。ありがとうございました。

また寄らせてくださいね。ではでは。
返信する
はじめまして☆ (FB17)
2010-05-02 02:07:37
カニコロさん☆

コメントありがとうございます。

UESAのライブに行かれたのですね。
カニコロさんは関東の方なのでしょうか?
私は関西なので、渋谷とかのライブに
行きたくても行けないのです。
残念なことに最後のJLSのライブにも。
もし行かれたならどんな風だったか
教えていただけるとうれしいです。

私は大阪のラストを見てきました。
またその感想は改めて書きますね。

それではお時間がありましたら
また見に来てくださいね。

そして、カニコロさんのように
真底JKが好きな方とこのブログを
通して繋がれたことを幸せに思います。


返信する

コメントを投稿

真田暎人/UESA」カテゴリの最新記事