HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

winnieと村松拓~Nostalgic Evolution Tour 2014 at 大阪 心斎橋Pangea

2014年11月22日 | winnie/ 99radioservice/
2014年11月21日(金)晴れ

久しぶりのライブ
仕事に追われまくりで平日は特に行けないライブ。
ところがこの日だけは午後から早めにお休みをいただける
年に2回か3回しかないラッキーな日と重なってロックの神様に感謝!

そういえば、夏の終わりというか8月22日以来のライブで
しかもそれも村松拓くんのソロ出演のライブ。
まさに村松拓繋がりである。半袖からコートの季節へと。

大阪のアメリカ村にあるLIVE HOUSE Pangeaは名前は知ってたけれど
行くのは初めてだった。いつからできたのだろう?
BIG STEPの前だ。

winnieのライブはまさに3年ぶり。
いつもタイミングが合わず、CDだけはしっかり買ってたけれど
やはり曲名とか忘れちゃったりもして、あれ?これはあれだって
思いながらもやはりライブに行ってないアルバムのはすぐに頭の中に
浮かんで来ないんだな~って思った。それよりずっと前にライブに
行って聴いたことある曲はすぐにわかるのにね。
ライブのインパクトっていうのは凄いな。

今回何よりもうれしかったのが村松拓くんが共演だったこと。
彼はナッシングスでいっしょに出たかったらしいけれど
私はこれがよかった。
それはabstract mashの時の共演時とメンバー全員ではないにしても
重なりはそのままだったから。

彼らの対バンを最後に見たのが約5年前。
あの頃の熱いものを思い出した。
私はアブストの対バンからwinnieを知り、なんていいバンドだろうって
惚れ込んだ。あるようでないロックバンド。唯一無二なサウンドとバンドメンバー。
もっと評価されていいのにっていつも思う。

メンバーの雰囲気は3年前とめちゃくちゃ変わったことはないけれど
Okujiさんがロンゲになっていて、Jinさんが茶髪になってたことかな?
(あくまで私が以前観てからの違い)
Ioriさんは相変わらずかわいくてきれいで品があって素敵。
パボさんはぜんぜん変わってなくて、なんかやっぱり優しい感じで。
このメンバーみんな素敵なんですよね。いつも。

さて、最初に登場は村松拓くん。

持ち時間は30分だったらしいけれど、Okujiさんにとにかく
しゃべってくれって言われてたようで、なんと歌った曲4曲!
これだと以前の802のイベントと変わんないや(笑)

MCの内容はこのイベントで何かおもしろいことやろうねって
Okujiさんと電話やメールでやりとりして、当日3時に待ち合わせって
ライブハウスに拓くんが来たのにまだ誰も来てなくて、しかたがなく
何か食べに行こうとアメリカ村をブラブラして食事して戻っても
まだ来てなくて、またマネージャーと何か飲みに行こうと出て
帰ってもまだ来てなくて、仕方が無いから先にリハしようとセッティング
してたら、winnieが来て「おはよう」って何もなかったかのように言われたので
メンバーをしかとしたっていう話。遅刻はだめだよって、まあロックスターには
許されるかなって。(私はやっぱり遅刻はどんなスターでもいろいろ危険だと思うけど)


でも、winnieとは初めて会った時から親しくなってアブストの時代はよくいっしょに
対バンしたって話や拓くんはwinnieのファンで彼らのメロディアスな曲が大好きだという
話もしてくれた。あと自分と同じコミ障(コミュニケーション障害)だと。

私としては音楽にぞっこんな人はみんなそれだと思ってる。特にロック好きは。
私もそうだと思う。だけれど、音楽に力をもらって年重ねていくと
そこから少しずつ脱却できていくから不思議。今じゃ、その反対の仕事してるから。
コミュニケーションで成り立つような仕事。だから音楽って素晴しいんだ。

そういえば、アメリカ村界隈はラーメン屋さんとたこやき屋さんが多いって驚いてた。

ちょっと話がそれるけれど
弾き語りのアーティストはいつもファイルに楽譜を入れて持ち歩いているのを観て
それが私はなんかリアルな感じで見るのが好き。

かなり昔だけれどUESA(植田健一氏と真田暎人氏)のライブの撮影スタッフをした時に
楽屋で真田氏がファイルの中を整理しているのを見てて、
なんか「ミュージシャンもふつうの人間」という当たり前なことを実感してうれしかった。
パソコンで歌詞を打って、コードも書いていれてるんだって。
フォズの渡會さんもTurntable Filmsの井上さんもそうだった。

セカイイチの岩崎さんは今どきのiPadだったけれど。

私的にはファイルを見て歌詞をさがしているのを見るのが好き。
今回の村松拓くんもファイルだった。

4曲やってくれたうち3曲はNothing's Carved in Stoneの曲なので
アコギバージョンはレアな気がした。

MCでアブストとナッシングスをいっしょにやっていた頃にすごく
好きな女の子がいて、その思いを綴った曲ですと言ってやってくれたのが

「Sleepless youth」

英語詩なので初めて聞いた人には内容はわからないかもしれない。
でもタイトルから想像してみたらどうかな。

「眠らない青春」ってどんなのか。

今の現状に落ち込んだり、苦しんだりしている時に
ふと昔の事を思い出すことがある。
あの、心の奥を熱くさせる感情はなんだろう。
いつもは眠っているのにそれは決してもうなくなっているわけじゃなくて
時として目をさまして「ここにいるよ」ってその存在を訴える。

昔読んだ大崎善生の「パイロットフィッシュ」を思い出した。

「一度出会ってしまった人とは、別れることはできない。
なぜなら心の中に深い記憶の湖があって、出会った人の記憶は湖の底に沈んでいるから」

というフレーズがこの小説には出てくるんだけれど、まさに好きだった人のことは
忘れることはできないんだね。

この「Sleepless youth」の歌詞からは
もうこの恋は終わっているのかなって感じるけれども
あの頃、彼は恋してたんだなって今振り返って思う。

abstract mashの当時出たばかりのアルバムの曲に
「Inside the running soul」というのがある。

♪can't think of rest and sleep inside the running soul

というフレーズがあるんだけれど、それとこの「Sleepless youth」が重なる。
その彼女との事やナッシングスとアブストとの間で揺れ動いていたのだろうか?

その曲のあとにioriさんとOkujiさんを呼び込んで
winnieの「Discolor and cloud」をいっしょに歌った拓くん。
これはとてもレアな共演ですよね。これが彼らが考えた企て。
3時から企てるはずが始まる前のちょっとの時間で決まったみたいだけど(笑)

そして4曲目にしてラストの曲はナッシングスの「Shimmer song」
ほとんどの歌詞はいつも拓くんが書くのだけれど、この曲は生形さんが書いた。
この曲はツアーを通してすごく深みが増した曲でどんどん好きになっていく
曲だから是非みんなに聴いて欲しいと歌ってくれた。
こんな事言ったら怒られそうだけれど今回のナッシングスのアルバムで
やっとボーカリストが中心のアルバムを作ってくれたと感じた。
村松拓があってのナッシングスだって。歌が大事だって。
だからこのアルバムは大好きなんだ。

shimmer.....陽炎

思うに結局人間というのものはこの壮大な宇宙のもとでははかない存在なのだけれど
それでも、生きようっていう思いは大事なのじゃないのかなって歌ってくれてる気がする。
はかないから適当に生きるのではなく、はかないからこそ自分の時を大事にしていこうって。

ちっぽけなものはちっぽけなりに自分自身を応援していこうって。

<村松拓 セットリスト>
Diachronic
Sleepless youth
Discolor and cloud with iori okuji
Shimmer song

トークイベント風ではあったけれども歌ってくれた曲はどれも深く
心に刻まれた。

そして winnie登場!

なんかメンバー全員をステージで見れてホームな感じがして
うれしかった。

もちろん以前Okujiさんが言ってたけれど大阪は難しいって。
それはトータルして関西が難しいのかもしれない。
それはwinnieだけじゃないから。

関西人のくせに関西をデスるのはどうかとは思うけれど、
関東ではソールドアウトのバンドとかが関西でやると
え?って思う動員数だったりする。

関西人ってロック好きじゃないのかなって思うぐらい。
もちろんホールとかでかい場所でやるアーティストのはチケット取れないのは
関西もいっしょ。でも関西人って有名じゃないとだめなのかな?って思う。
ブランド志向というのか。

音楽で聴くというより名前で聴く人が多いのかなとも思ったり。
その点、関東の人は音楽で聴く人が多いのかもしれない。

関西人へのロック教育をもっとしないとってえらそうにも思ってしまう。
これは昔から、自分が中学生の頃から思っている。
海外のアーティストだってなかなか関西に来ないもの。

もちろん関西にも音楽を音楽で聴く人はいて
でもそういう人たちも結局バンドを作ったあとには
関西ではやっていけなくて関東へと行って活躍していく。

これどうにかならないのかな。

くるりの岸田さんも一時京都に戻ってきたのに
やっぱりまた関東に戻っちゃったし。

考えようによっては音楽業界をまた活気づけるのには
関西をロックの街にすることかもしれない。

関西を制すれば音楽は不滅になるかも。

さて、話が違う方向へ行ってしまったので戻すと

Okujiさんのギターはやっぱり毎回素晴しくて
こんなに指動くんだって思うほど動く。
ioriさんの透明なきっとボサノバとか歌ってもいけそうな
ムーディーな歌声にヘヴィメタな早弾きギターが入り込むわけで
そのバランスが絶妙で他にない。
Okujiさんの長髪でスキッドロウとかガンズとかその時代のような衣装(というのか)
で、そこだけ観たらヘヴィメタバンドに見えるのかもしれないけど
上品さを漂わすioriさんとさわやかなパボさんとヴィジュアル系にもいそうな
Jinさんが合わさるとすごくゴージャスで品のあるバンドに不思議となる。

このままでレッド絨毯歩けそうな。

このバンドがなぜにまだ脚光を浴びないのかほんとくやしい。
演奏も上手いし、曲もメロディアスでかっこいい。

MVも素敵だし、グッズのセンスもいいし。

OkujiさんのギターがSIAM SHADEのDAITAさんの音の出し方に似てると
思って言ったら「町田の先輩です。彼は神みたいな人」っていうような事を
言われて謙遜されていましたが、私にとって日本で一番のギタリストは
DAITAさんなのですが、その音に近いものを出せる人には
そう出会ってなくて、そんな僅かなギタリストの一人がOkujiさんなのです。
ギターも弦楽器ですが、クラシックの弦楽器のヴァイオリンとか
のような音も出せるそんな感じです。ギターが歌っている感じになるそんな感じです。
(ここだけ文体変えてます。)


今回のツアータイトルになったアルバム「Nostalgic Evolution」の曲もどれも
好きだけど、crash and burnはもちろん大好きで、
たとえば、over the worldにも見られるメロディによるカタルシスというのかな
winnieの曲にはカタルシスの部分があって、そこで心が許されるというのか
一瞬で救われる感がある。nothing lasts foreverのように洋楽テイストが
溢れていて、ロンドンの空気が流れて来る。always knocking on your door
のベースラインがものすごく好きで、どこかfeederを彷彿する。
ドラムのタイミングとかもいつも「ここ」っていうところでビートが効いて
ほんとに気持ちのいい曲たち。

曲とは関係ないけれどJinさんはいつもおもしろいことをしてくれて
昔は手品をしてくれてたけど、今回は「ウエイ」というのをみんなと
いっしょに掛け合うのをやってくれました。

そうそう、Okujiさんの後ろにあったHughes & Kettnerに
オジーオズボーンのステッカー?が貼ってあったので「やっぱり」
って思っちゃった(笑)

そういえば拓くんはガンズのTシャツを着てたね。

winnieの時にも拓くんとの共演があって
私の好きなフーファイターズの曲をやってくれて
これも超レアだなって感動した。

数あるバンドの中からのフーファイ。
好きな音楽はこうして繋がって行くんだ。

アンコールでboys&girlsをやってくれたので
最後まで隙間なく感動をもたらしてくれたライブだった。
前のライブから3年たってまた同じ曲がアンコール。
なんかここでも繋がった気がした。

<winnieセットリスト>
1.crash and burn
2.over the world
3.sweep
4.enemies
5.who's dreaming deep
6.like a storm in the black
7.tomorrow's sign
8.traces of me
9.loveless
10.without you~reasons never die~without you
11.memories memories
12.dreaming dreaming
13.Everlong (FOO FIGHTERS) with 村松拓
14.suddenly
15.lightning strikes
16.this storyends
17.first class speed of light
---ENCORE---
18.boys & girls


ライブ後、拓くんと少しお話できた。
約5年ぶりなのに覚えててくれたし、
彼の人柄は変わってなかった。
しかもその昔に私に書いてくれた
言葉すら覚えていてくれて。

彼のステージにあがる時の思いとかも聴けて
ますます彼の人間的な面を感じられて
もっともっと彼を応援していきたいと思った。

有名になると人は変わるのかなって思ってたけど
彼はそんなことなくて、あの頃のままだった。
彼によって、そうじゃない人もたくさんいるのかもしれないな
って教えてもらった。

またwinnieと共演してほしいな。
関西で。

私は音楽でロックでどれだけの人と繋げてもらったかわからない。
決して出会うことのなかった場所も国も違ういろいろな人と
音楽だけで繋がって。まるで光のようだ。
遠い距離を瞬時に飛んで来るように。

私はあなたやあなたたちと出会って。
そして、心に「生きる力」をもらってます。


加えて、ライブに行っている間、Mステにかつてwinnieと
対バンしてた99radio serviceの元キーボード奏者のGoiさんが
Superflyのバックバンドで出てた。出るのを知ってたから
録画してたのを帰ってから見て、なんか感慨深かった。

かつて京都MOJOでいっしょにいた人たちが
同じ夜に演奏し歌っているっていうことが。
365日あるのにそのうちの一日にこうして重なって。

私はGoiさんが一番よくお話した人で、彼は演奏している時は
なんかコミカルなキャラクターで人を惹き付けるエンタテイナーな
感じの人なんだけれど、ステージ後はすごく丁寧な接し方をしてくれる
素敵な落ち着いた方でした。

またどこかで会えるといいな。

winnieとabstract mashと99radioserviceの組み合わせがまた見てみたい。
その時だけGoiさんが戻ってくれたらな~。

11月21日はほんとうに素敵なロックナイトだった。

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6 コメント

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お久しぶりです (ぽんず)
2014-11-25 22:01:48
お久しぶりです。ぽんずです。
興味深く読ませていただきました。ナッシングスは久しく見てないですし、アブストは実は1度と見たことがないのです。ですが思い入れは結構あって、1mmタールやwhite scheduleを聴くと昔を思い出します。村松さんとお話しされたなんて羨ましいです!

新しいブログでつらつらと書いてますのでお時間ある時にでもお越し下さい(^^)
http://blog.livedoor.jp/takkyuya/
返信する
ぽんずさんへ (FB17)
2014-12-01 21:09:06
お久しぶりです。お元気ですか?
私もアブストの1mmタールが大好きです。
また聴きたいな~と復活を願っています。
村松さんと会うとあの頃を思い出して、ついつい彼の今のポジションを忘れてしまいます。でも、彼は昔のまま気さくな方でした。

新しいブログお気に入りに入れました。前のも入れていて「お元気かな~?」と時々観に行かせてもらっていました。ライブのレポも楽しみにしています。
返信する
おひさしぶりです (ゆき)
2014-12-08 15:45:18
winnieのmemorys memorysの対訳どこかないかなぁって検索してたらたどり着き、winnieのこの度のツアーのこと書いてあってじっくり読みじんわり感動してます。
ELLEGARDEN、winnie、FEEDER、Foo Fightersそしてシャムシェイド!…聴いてきてる音楽の流れとても共感しています!きっと散々洋楽も聴かれてるうえでの…ですもんね。
今回読んで驚いたのナッシングスの曲でウブちゃんが書いたshimmer songという歌があるってことです。HIATUSの曲で好きな曲ベスト5には入るshimmerと重なりジワ~と目頭が熱くなりました。
明日にでもナッシングスのCDチェックして歌詞対訳読みもうと思いました!!

長くなりすいません、また読みに来ます!winnieのニューアルバムツアー広島まで来てくれたのに仕事で行けなかったので読めて嬉しかったです☆
返信する
ゆきさんへ (FB17)
2014-12-17 22:47:11
お元気ですか?
私のとりとめのない感想を
読んでいただいてありがとうございます。

星の数ほどある言葉の中でなぜにウブさんがshimmerという言葉を選んだのか。
本当に気になりますね。
拓くんにもどうしてなんだろうねって聴きましが、教えてくれませんでした。
この2曲の歌詞やメロディをまた時間ができたら
じっくり聴き比べたいなと思います。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-01-23 07:02:47
すごく素敵なブログですね。
私もこのライブ行ってました。拓ちゃんの声と歌詞、私も大好きです!
返信する
Unknown (FB17)
2015-01-25 22:30:43
読んでいただけてうれしいです。またどこか同じ空間で彼の歌が聴けたらと思います。
返信する

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