goo blog サービス終了のお知らせ 

風月庵だより

猫関連の記事、老老介護の記事、仏教の学び等の記事

沖縄「慰霊」の日

2007-06-23 11:05:04 | Weblog
6月23日(土)晴れ【沖縄「慰霊の日」】

62年前に見た集団自決の現場 「軍曹が命じた」(朝日新聞) - goo ニュース

今日は沖縄で武装解除を軍が発表した日である。それをもって沖縄「慰霊の日」と決められたようだ。このところ沖縄の集団自決は、軍の命令によって決行されたことの記載が、教科書から削除されたことが問題になっている。

沖縄の人々という生き証人がいるにも拘わらず、どうしてこのような嘘がまかり通るのであろうか。軍から手渡された手榴弾によって、死ななくてもよい人々がどれほど多く命を落とさねばならなかったか。その反省をするべきであろうに、かえってその事実を隠蔽してしまうとは、「削除」の指示を出した人物は誰か、糾弾されるべきであろう。

家族全員、自分以外の家族全員を集団自決の命令によって、焼き殺し、自分だけは死にきれずに、戦後を苦しみの中で生きた人もいると聞いた。この話に似た例は他にも多くあるそうである。戦争よりも残酷な話ではなかろうか。

事実を隠蔽することは大いなる過ちである。起きてしまった事実をどのように解釈するかは、それぞれにいろいろな見解があろう。しかし事実を曲げることは許されない。まして戦後大変な犧牲を払ってきた沖縄の大地と人々に、ひれ伏してお詫びと感謝を表さなくてはならない日本の国家がとるべき「削除」ではないだろう。

誰が愚かなのか、このような決定は安倍さんが下すのだろうか。文部大臣が下すのであろうか。過ちを過ちと認めない限り、同じような過ちは繰り返されるだろう。

数年前に母と平和の礎にお参りしました。ひめゆりの塔にもお参りしました。あの洞窟を見たら、戦争を犯してしまった愚かしさをあらためて思わずにはおれません。沖縄「慰霊の日」にあらためて、戦争と、さらにむごい集団自決の命令によって、亡くなられた沖縄の人々のご冥福を祈ります。

(冷房病の風邪により、また寝込んでしまいましたが、皆さんもお気をつけください。)

最新の画像もっと見る

13 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
所感 ()
2007-06-24 06:38:49
いつもコメントありがとうございます。
昨夏、サイパンに慰霊の旅にいきました。
万歳クリフに立った時、「ここで、坊主として、一生供養を続けていくような生き方もあるな」と、痛感いたしました。
今後とも、よろしくお願いたします。
また、機会を得て、お会いできればと、念じております。
返信する
慧さんへ (風月)
2007-06-24 08:50:21
ご多用の中コメント頂き有り難うございます。
万歳クリフの悲劇は、本当に二度と起こしてはならないことですね。

「ここで、坊主として、一生供養を続けていくような生き方もあるな」というような熱い思いを持たれる人がお坊さんであることに嬉しい思いがします。お互いに頑張りましょう。

返信する
こんにちは (雨鈴)
2007-06-24 12:57:45
はじめまして

日本はこういうことが得意ですね
なかったことにしちゃおっ ね?ね?
みたいな感じで本当にいやらしいです。

韓国籍で三世の友人に、戦争のことを聞いたことがありました。
教科書には無いことだったので大変驚きましたし、知らないでいたことが恥ずかしかったです。
過ぎたことでも、事実をどうして教えてくれないのかが疑問です。
戦争なんて、なぜ?の塊です
教えるべきだと思います

冷房の風邪はダルくて辛いですね
お大事になさってくださいね
返信する
従軍慰安婦問題と似ていますね (春女)
2007-06-24 14:00:17
従軍慰安婦は軍の強制ではなかったとする話と何処か似ていますね。
従軍慰安婦の一団が、満州から南洋にまで点々とするノンフィクション(この問題が議論の対象になるずっと前の古い本)を昔読んだことがあります。軍が直接手を下していないとしても、軍属を使ってあの手この手で集めていました。
しかし仕事を始めたら女性も結構割り切り、扱いもこの一団に限っては奴隷的ではなかったのは救いです。悲しいことですがこの仕事を通じてお国に奉仕すると言う意義も感じている人もいたようです。
転進するにつれ家族のように結束が強くなった一団は最後は南洋の島での爆撃でばらばらになりました。
初めから話が横道にそれました。渡嘉敷島の集団自決が軍の強制であったとの証拠がないと国は言うのでしょうか。従軍慰安婦と同じで、関与ゼロとは考えられません。
尚集団自決は全て軍が係わるかと言うと、そうではなく、当時の軍国教育で洗脳された日本人は、軍人でもないのに、最後まで鬼畜米英と戦う気でおり、負けたと思ったら、辱めを受ける前に自決する覚悟が出来ている人が多かったようです。最近読んだ宮尾登美子の「朱夏」にもそのように書いてありました。
国民がそうなのに、沖縄戦では壕に籠った軍は一般人を追い出したり、非難してきた人を追い返したりしています。確か早稲田大学の研究チームが書いた「轟き壕」と言う本に書いてありました。
返信する
沖縄県民かく戦えり (光泊)
2007-06-24 15:15:03
本土決戦の最大の犠牲となった沖縄県民の皆様のご冥福を祈ります。昔私は那覇から当時銀バスといっていたバスに乗って、戦跡公園を訪ねたことがありました。バスガイドさんが当時の沖縄戦の話を歌も交えて話してくれ、到着までにもう涙がぼろぼろでした。
印象に残ったのは海軍壕の中に掲載されていた、沖縄守備隊長の某中将が自決前に大本営にあてた手紙です。そこには沖縄県民は本土防衛のために必死に戦った、後にこのことに対して特別な配慮して欲しいと嘆願していることです。
沖縄は歴史的には中国と薩摩の両方と上手に付き合い自立を守ってきました。従ってもともと大和民族の誇りとは縁遠いのだと思います。その沖縄の人が、軍人、一般人を問わず本土の人のために命を賭けて戦い、そして植えつけられた大和魂によって、強制、非強制ははともかく集団自決までしたのです。
国も戦後沖縄復興のために色々尽くしては来たと思いますが、今回の集団自決問題で沖縄県民の気持ちを逆なでしたのではないかと心配です。
返信する
事実を事実として述べよ (うさじい)
2007-06-24 15:21:02
冷房による風邪ですか、私のところでは朝晩15度くらいの気温差がありますので、寝冷えに気をつけています。
昨晩は、寒くなったので外れた上掛けを掛け直そうと布団をひっぱてもびくともしません。
妻の大きな頭が布団の上に乗っかっていました。

第二次大戦中、日本軍が戦史を書こうとしていたら、入れ替わり立ち代り将校がやってきて自分のありもしない戦功を書かせようとした、と言うような話が司馬さんの本にありました。

どうも、昔からそういった部類の人間が多いようです。都合の悪いことは無かったことにしよう、では済まされない。
返信する
座間味島にもあったで (閑人)
2007-06-24 17:56:32
慶良間諸島の渡嘉敷島の隣が座間味だす。ダイビングとホエールウォッチングの基地。ここの山頂の展望台からの夕焼けの景色はそら絶品だす。
この展望台に昇る道の途中にもありましてん。集団自決の碑ゆうんが。たまたま見つけましたが、よお注意して見んと分らんほど目だってへんかった。一応説明の看板はおりました。
ここが強制やったかどうかは知りまへんが、自主的やったほうがわてには堪えますな。強制やったら軍が悪いゆうて、わてらは涼しい顔できますんやんか。もしもでっせ自主的やったら、そうゆう気持ちを沖縄の人に共有にさせた大和民族として、一億総懺悔せなならん。わてらも(生まれてへんかったとは言え)加害者や。
軍の強制のほうが大和民族には気が軽いんやないやろか。日本軍を悪もんにして、大和民族が責任逃れするほうが罪は重いんとちゃうやろか。
返信する
雨鈴さんへ (風月)
2007-06-26 20:20:08
初めてのコメント有り難うございました。

臭い物には蓋をしろ的なことが、日本では多く行われるように思います。他の国でもあるかもしれません。

悪いところはなかなか認められないのが人情でもあります。しかしこのような歴史的な事実をねじ曲げることは止めなくてはならないでしょうね。

なぜこのようなことが起きるのか、一筋縄ではいかない問題が含まれているのではないでしょうか。教科書審議会だけの問題ではないでしょう。

世の中のことは裏の裏があることが多いでしょうが、自らは単純にきっぱりと、時々は間違えることもあるでしょうが、なるべく純に生きていきたいですね。

まだ風邪が治らないので、返事が遅れて済みません。
返信する
春女さん、光泊さん、閑人さん、うさじいさんへ (風月)
2007-06-26 20:23:02
風邪の具合が悪くまだ起きられませんので、コメントノ返事は体調がよくなるまでお待ち下さい。
返信する
春女さんへ (風月)
2007-06-29 17:31:31
お返事が遅れました。少し起きられるようになりましたので、一筆。

沖縄のことについても、従軍慰安婦の問題についても、すっきりとしないことが多いです。沖縄については選挙の票田に遺族会や旧軍属の方がいることも絡んでいるのではないかとさえうがった見方をしてしまいます。

たしかに軍の強制だけではなく、軍国教育をほどこされた純粋な人々ほど犧牲になったということもあるでしょう。

春女さんは宮尾登美子の小説や、早稲田の研究やら、目になさっているので、このような問題についても独自の見解があると思います。

事実は事実として次ぎの世代に語り伝えていきたいですね。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。