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あれから10年「世田谷一家4人強盗殺人事件」

2010-12-19 18:38:32 | Weblog
12月19日(日)曇り【あれから10年「世田谷一家4人強盗殺人事件」】

世田谷の静かな公園の一角で、悲惨な事件が起きてから、はや10年になります。今日は近所の上祖師谷まちづくりセンターで、会合が開かれました。

宮澤みきおさんのお父さんの宮澤良行さん(82)とお母さんの節子さん(79)もいらっしゃいました。おそらくこの10年の苦しい年月が、お二人をすっかり弱らせてしまったのではないかと拝察しました。

あのような事件さえなければ、二人のお孫さんに囲まれて楽しい人生をおくれたであろうお二人です。良行さんのお話も、楽しかった思い出、お孫さんたちと蟹を食べた思いでなどをお話になりました。お父さんは少し体調がお悪いようで、途中からお母さんが思いを書かれた文を代読なさいました。

お父さんがご自分でおっしゃっていたので、ここに書かせていただいてもと思いますが、病名はこのブログには書くのが忍びないです。しかし、会長を務めていらっしゃった「宙の会」の運動などで、今年の4月に時効廃止法案が成立しましたので、この事件も犯人が逮捕されるまで、警察の捜査は継続されます。

当時、成城警察署長だった土田前署長さんのお願いは、民間人としてできるご協力をしていただきたいということでした。例えば犯人着用であったトレーナーは、都内で10枚しか売れていないそうです。八王子で2着、聖蹟桜ヶ丘3着、荻窪3着、青戸2着の10着です。自分が持っているでも、我が家の息子が持っている、という情報を提供してくれれば、捜査範囲を絞ることも可能かもしれないということでしょう。

佐伯久吉さんという方の話で、印象に残ったのは、聞き込みの初動捜査がうまくいかなかったことをあげていました。個人主義の世の中になって、自分を守ることの方が強く、情報提供の協力があまり頂けなかったということは残念であった、ということでした。自分たちの地域を守るために、地域住民のご協力を頂きたい、ということでした。

昨日は、この近所の方々とこの事件について話したのですが、当時は該当年齢と血液型A型、靴のサイズ27.5(韓国サイズ28、靴は韓国でしか発売されていないスラセンジャーという会社製のスニーカー)くらいの息子さんを持つ家庭には、指紋採取にも警察は協力を求めたそうです。しかし、自分の息子の指紋を採られることは、拒否した親御さんもいたようですし、やはりそれは快くは思わなかったということでした。その親の思いも分からないわけではありませんが、警察友の会の会長さんの一句、
「身をもって 初めて知るや 被害者の声」
たしかこのようなことをおっしゃっていました。

自分が被害者の家族であればどうでしょう。本当に、なんとか真犯人を捕まえてもらいたいと願うでしょう。せめて家族の無念さを晴らしたいと願うでしょう。どんな些細な情報でも欲しいでしょう。

一日も早く、犯人が捕まり、年老いたご両親が、胸の支えを少しでもとることができますようにと願わずにはおれません。

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2 コメント

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Unknown (うさじい)
2010-12-22 05:36:09
この事件を見るだけでも、犯罪者というのは異常な精神の持ち主だということがよく解ります。

こういう犯人も「殺す気はなかった」とか「死ぬとは思わなかった」と言うのでしょうか?

何の目的でこのようなことができるのか、せめて被害者の来世においての幸福を願います。
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うさじいさんへ (風月)
2010-12-23 15:24:29
この事件は、全く不可解な事が多いです。遺留品もありすぎますので、かえって捜査を混乱させて、真犯人から目をそらさせるための工作ではないかとさえ思います。

被害に遭われた方々のご冥福を祈るのみです。
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