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老老介護記 ナムアミダブツには敵いません

2019-03-06 10:39:04 | Weblog

 3月6日(水)【老老介護記 ナムアミダブツには敵いません】

作日は、母は施設ですから面会に行ってきました。同じ町に住む兄と交代で母の面会を欠かさないようにしています。この町のお寺に住職として勤める前は、世田谷に住んでいました。住みやすいところでしたので、そこに住んで、一生、研究者として生きていこうかと思っていたのです。しかし、今住職を勤めているお寺を紹介されたとき、その町のお寺ならよいかと心を動かしたのです。なぜならば、兄が住んでいる町でしたから、母思いの兄に、母の最期に間に合うようにしてあげられる、と思ったのです。

そんなで今日は兄なので、昨日は私が行ってきました。いつも同じメンバーが坐っているテーブルで、母の隣に座っている奥さんはいつも私に毎朝唱えているという「なむくおんじつじょうだいおんきょうしゅしゃかむにせそん なむしょうみょうほっけのたほうにょらい……(南無久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊 南無証明法華之多宝如来……」と「日蓮大菩薩」、までを唱えて聞かせてくださいます。おそらくS学会のお唱え事だと思います。

母にも「なむしゃかむにぶつ(南無釋迦牟尼佛)」と唱えるように教えますが、どうも難しいようですから「ナムアミダブツ(南無阿弥陀仏)」はどうか、と聞きますと、いとも簡単に「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ」とお唱えすることができました。やはり「南無阿弥陀仏」には敵いません。

少し付け足しますが、「ナムアミダブツ」の後に「むじょうじんじんみみょうのほうは、ひゃくせんまんごうにもあいおうことがたし(無上甚深微妙の法は、百千万劫にも遭い遇うこと難し)」と続けて言います。そうでした、これは母は前にも唱えていました。どこで覚えたのか聞きますと、子供の頃、奉公先の奥さんがいつも唱えていたのだとそうです。

何回も口に出してお唱えしたり、子供の頃に何回も聞いたりしたことは忘れないのです。脳の活性化にも、このように口に出してお唱え事をすることはとてもよいのではないでしょうか。

私としては、「南無釋迦牟尼佛」を、当寺の檀信徒の皆様にお唱えが身につくようにと願っています。

(浄土宗のお寺の留守番として、10年務めたことがあります。人生は山あり谷ありですが、思い返せば、そこでも不満もなく、いつもその場で尽力して生きてきました。人生は面白いですね。余語翠巖老師に揮毫していただいた 「南無阿弥陀佛」 です。

#南無阿弥陀仏


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