mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

夏日和の森の中、今年もフクロウ一家にご挨拶

2016-06-11 14:09:45 | 日記
 
 今日はガンガンに晴れている。朝9時というのにもう28℃。車を出して秋ヶ瀬公園へフクロウを見に行く。まあ、恒例の年中行事。カミサンに雛が巣立っているよとメールが入った。場所はいつものところと分かるから、さっそくご挨拶に行く。
 
 今日は土曜日。秋ヶ瀬公園のいつもの駐車場はすでに車がいっぱい。少し手前のところにスペースを見つけて車を置き、森へ入る。いや、踏みこむ前から、あああそこだ、と分かる。それくらい人が蝟集している。40人くらいいようか。
 
 スコープや大砲のような望遠レンズ付きカメラを三脚に据え付けて構えているから、どの方向かも聞かないで分かる。おや? 少し低いところにいるようだ。皆さんのレンズは水平に近い。これまでは大木の横に張り出した枝に雛が2羽とか3羽並んで止まっていたりした。スコープなども行革15度とか20度上を向いていた。それが水平だ。その方向を双眼鏡で覗くがわからない。もっと向こうか? 森はすっかり緑に覆われて、草丈も高くなり、奥は暗くなっている。「これより先、立入禁止」と、例年このころになるとフクロウを保護するために(誰かが)区分けのテープを取り付けている。
 
 カミサンがスコープに入れて、声をかける。覗くと、なんと、ずうっと向こうの大木の根方にある1メートルほどの高さの切り株に1羽の雛が立っている。ずんぐりむっくりとでもいおうか、ふっくらと羽毛に覆われたまあるい身体を起こして、首をくるくると振り、向こうを向いたりこちらを見たりして、なんともかわいい。ときどき羽繕いをするように、くちばしを羽根に突っ込んで動かしている。
 
 双眼鏡で見て見ようと、スコープの方向を確認して、覗いてみるが、わからない。大木の形を確認して、裸眼でアレだなと認めてから、双眼鏡に目をあてる。小枝と草をかき分けた向こうに、むっくりの羽の色が見分けられる。そうすると、動作もわかるようになる。そうだカメラにおさめようとデジタルを出す。その方向に向けて、大きくズームする。10倍くらいにはなるはずで、たしかにとらえてシャッターを押した。だが帰宅して覗いてみると、手前の木の葉に焦点がかっちりとあっていて、その向こうの鳥影はぼやけたままであった。残念。
 
 そこから少し離れたところで、違った方を覗いている人もいたから、もう一羽いるに違いないとそちらに足を運んで、目を凝らす。「暗くてわかりにくいね」と、大砲カメラを構えた方がポツリとヒントをくれる。スコープを操作して覗くが見つからない。カミサンが双眼鏡で見つけたようだ。スコープを操作して姿をとらえる。なるほど、やっぱり、あれか、と私も思う。先ほどあれかなと思ったが、きちんと見分けられなかった。遠方の葉が重なり合った向こうの大木の朽ちかけた洞(うろ)とフクロウの顔が重なるようになっているから、それと思ってみないと見分けがつかないのだ。母親フクロウだろうか。ほっそりとした体を起ち上げて、目をつぶっている。雛がほかに2羽ほどいるはずだが、今日はどこに身を潜めているだろう。ともあれ、これで、今年もご挨拶は済んだ。