mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

いやはや感謝、感謝

2015-08-14 19:51:55 | 日記

 湯元は朝、雨であった。妹孫は「雨具を着て歩こうよ」と湯の湖一周のハイキングを行こうという。どうして? 「日光の天然氷のかき氷」を食べたい。でも、湯元の朝の気温は18度、とてもかき氷を食べたくなる気温ではない。朝食をゆっくりと済ませ、9時過ぎに出発した。目指すのは、いろは坂を下って今市ICから鬼怒川方面へ入った「日光サル軍団」。宿のカウンター横にチラシを置いてあった。

 

 鬼怒川へ向かう道路は渋滞。さすが夏休みというか、盆の入り。平地の日光市周辺は、交通混雑していた。道路わきの広い駐車場の奥に、平屋の建物群がある。夏休み中は、10時から毎時間、1回の「劇場公演」がある。150人くらい入る劇場がほぼ毎回満席のようだ。繁盛している。待つ間も、別の棟でサルが芸を見せる。入口を入ったところでは、4歳のサルが握手をしたり写真を撮ったりして愛嬌をふりまく。猿回しのお姉さんは「私の方が後輩なので」とサルが上席にいることを嬉しそうに話す。入場してくる人たちは、次々と握手を求め、写真を撮り、手を出して頭をなでては歯をむいたサルに驚いて手をひっこめる。「プライドが傷つくんですよ」と猿回しのお姉さんが頭に手を出さないように注意する。孫たちは大満足で「劇場」から出てきた。

 

 高速道に戻って浦和へ帰る。途中のSAでお昼にする。ここも人でいっぱい。里へ向かうのは下り線だから、ここにいるのは上り線の人たち。つまり休日に遊びに出た人たちか、帰る途上むこうはの人たち。でも道路は渋滞することもなく、順調に走って帰宅。ホッとする。カミサンはSAですでに夕食の心配をして、孫に何が好きか尋ねている。こういう主婦の気遣いに気づくことなく、72年以上を過ごしてしまったなと、我が身を振り返る。

 

 そして今日、朝散髪に行き、足を延ばして明日の切符を買い、帰省に要するお金を降ろし、暑い陽ざしの中をとぼとぼと返ってくる。坂道を上っているときに、カツカツカツとヒールの音を鳴らして女性が後からくる。さかさかと足音高く追い越してゆく。向こうは時速6km/hくらいか。とするとこちらは、4km/hいっていないなと思いながら、仙骨の響きを聞いている。リハビリ登山をしたからといって、そんなに簡単に恢復するわけではないのだ。道遠し。

 

 明日からの旅の準備をする。今回は、母親の一周忌だから山スタイルというわけにはいかない。といって仙骨への負担も考えて、荷は軽くする。孫はじいちゃんにお構いなく2人ではしゃいでいる。賑やかなのがうれしいのか、煩わしいのかわからない。はじめの頃と終わりに近い今とでは、それもまた違う。孫も同じように感じているのだろうか。それとも、ほんとうに我関せず焉と思って過ごしているのか、これもわからない。

 カミサンは孫の汚れ物を洗濯し、乾いたものを仕分けして荷造りできるように整えている。夕方以降は雨が降ると言っているから、時間との勝負。それを仕切っているカミサンのパワーには、やはり頭が下がる。非日常を拾う役割の男は、やはりラクだというほかない、と思う。黙って頭を下げ、長年の同居生活がうまくいったわけに思い当たる。いやはや感謝、感謝。

 

 明日早朝から、岡山へ帰る。またしばらく、このブログはお休みします。