北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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北海道初の炭田

2020-03-28 16:20:42 | 釧路&釧根地方

 

まずは昨日の記事で載せた写真を再び。

大体この辺りから撮ったのですが、ここの所在地が「北海道白糠郡白糠町石炭岬17」とあります。

「石炭岬」?なかなか聞かない感じの名前ですね。

 

 

バス停の名前にもなっています。

 

 

テトラポットなど、海岸保全のための施設がいっぱいでなかなか入っていけないので、航空写真をリンクしますが、「石炭岬」と言っても、例えば「納沙布岬」「襟裳岬」のように、観光名所として整備された場所ではなく、写真の海岸線一帯を指す名称となっています。

 

 

背後に聳える山は、安政4年(1857年)に、北海道初の炭田として開発された場所で、それから7年ほど石炭採掘が行われた場所です。

現在も炭田の痕跡として、岩石の露頭が見えるそうなんだけど、その辺に全く疎い私には何とも・・・。

タモリさんなら一発で判っちゃうところなんでしょうけどね。

 

 

ここから少し離れた丘の上に、何やら碑のような物があります。

 

 

こんな丘の上に!

日米和親条約に基づいて、箱館が、寄港する外国船への薪炭・食糧の補給港として開港されたのを受け、安政4年(1857年)、「シリエト岬」(現在の石炭岬)に白糠石炭堀場が開設され、採炭が開始されたことを記念する碑が建立されています。

これが、北海道石炭史上最古の採掘地としての所以なのですが、このような碑があることを知り、最初は「岬の森東山公園」の敷地内にあるのかと思っていましたが、園内の歩いて行ける場所には見当たらず、どこなんだろうと思ってブラブラしていたら、国道の脇に聳え立つ、とんでもない丘の上でした。

せっかくそんな歴史を伝える貴重なものなのですから、せめて遊歩道ぐらい整備してもと思いますが、どうなんでしょう?

 

 

これまで何度も何気なく通っていて、右側に高い丘があるな~ぐらいにしか思っていなかったけれど、このような歴史があったということは知りませんでした。

これは大きな発見だったと思います。

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