自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★北陸ようやく梅雨明け 「草むら」化する金沢の風景

2024年08月01日 | ⇒ドキュメント回廊

  北陸はきょうようやく梅雨明け。気象庁の発表によると、平年より9日遅く、去年より11日遅かった。午後、金沢の自宅近くにある大乗寺丘陵公園に行った。標高差83㍍の丘陵地に広がり、頂上部からは市街地や日本海を見渡すことができる=写真・上=。それにしても暑い。公園の近くにある街路の気温計を見ると33度だ。厚生労働省公式サイトの「熱中症による死亡数の年次推移」を読むと、2018年以降は国内で毎年のように1千人以上が命を落としている。すでに40度を超える暑さが各地で観測されている。生命に被害を及ぼす暑さはことしもか。

  話は変わる。前回ブログで犀川大橋について述べた。その犀川大橋の下流域は荒れている。写真・中は、下流の新橋から撮影したものだ。犀川の川床にクズなどの雑草や草本、雑木が生い茂り、川水の流れが河川の3分の1ほどになっているところも見られる。素人目線から見ても、局地的豪雨が発生すれば、河川が氾濫する箇所となるのではないかと思ってしまう。犀川は二級河川で管理者は石川県。このまま河川を「草むら」化させておいてよいのだろうか。

  「草むら」化しているのでは河川だけではない。道路もだ。犀川の左岸の高台に位置する寺町五丁目の交差点。県道45号金沢鶴来線の風景。主要地方道、つまり幹線なのだが、草が生え放題の状態だ=写真・下=。河川にしても道路にしても、本来ならば定期的な除草作業などが施されているはずだ。それが「手抜き」状態となっている。なぜか。

  これはある行政の担当者から聞いた話だが、金沢市の道路や河川の関連業者の多くは、能登半島地震の河川や道路の復旧工事で輪島市や珠洲市、七尾市などの被災地に出向いている。このため、金沢市の関連作業は遅れている、とのことだった。県道45号のほかにも街路樹や下の雑草は伸び放題だ。被災地が最優先なので、それはそれで致し方ない。

      それだったら、県が主導して街路の草刈りボランティアを募ってはどうだろうか。とりあえず、豪雨が来ないことを祈るのみ。

⇒1日(木)夜・金沢の天気     はれ


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