能登のキリコ祭りが埼玉県行田市の「田んぼアート」で描かれ、2.8㌶にもおよぶダイナミックなデザインが話題になっている。このブログでこれまでキリコ祭りを取り上げているので、掲載を思い立ち行田市の田んぼアート担当者にメールを送り、画像の使用許可をお願いした。すると、担当者からOKの返信が来て、画像も添付されていた(※写真・上)。
行田市の田んぼアートは行政とJAが企画し、2008年から毎年実施されている。タテ180㍍余り、ヨコ150㍍余りの田んぼには、色の異なる4種類の稲(緑は「彩のかがやき」、白は「ゆきあそび」、赤は「べにあそび」、黒は「ムラサキ905」)が植えられる。この世界最大級の田んぼアートは2015年にギネス世界記録に認定されている。
6月上旬に行われた田植えには、市長の行田邦子氏はじめ、子どもたちほか916人が参加した。ことしのテーマは『がんばろう!能登 日本遺産 キリコ祭り』。田んぼアートを通じ、世界に向けて能登復興を発信したいとの思いから、日本遺産「灯り舞う半島 能登~熱狂のキリコ祭り~」のキリコ祭りを図柄に選んだ。苗が成長し、7月下旬から見頃を迎えている。花火の下でキリコが3基舞い、キリコを担ぐ人々の姿などが緑の中に浮かび上がる。デザインの中の「能登」「復興祈願」「がんばろう!」の文字は、石川県立能登高校の書道部員の作品を使用している。(※写真・下は、毎年9月に開催される珠洲市正院のキリコ祭り)
現地には、田んぼアートを見渡すことができる「古代蓮会館」という施設の展望台があり、稲刈りが始まる10月中旬まで楽しめる。入館料は大人400円、小中学生200円。うち10円が震災復興の義援金として石川県に寄付されることになっている。
壮大なスケールで、しかもデザインや文字にこだわりがある。田んぼアートに込めた復興への願いが強烈に伝わって来る。石川県民の一人として感謝したい。
⇒6日(火)夜・金沢の天気 くもり時々はれ
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