自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

☆アメリカ大統領選 メディア観察記

2020年11月04日 | ⇒メディア時評

   きょう朝からアメリカ大統領選の開票の成り行きを観察している。日本時間で午前6時にニューヨーク証券取引所は取引を終えた。ダウは554㌦高い、2万7480㌦と大幅上昇。一時700㌦超えも。世論調査では、民主党候補のバイデン前副大統領が支持率で全国的にトランプ大統領をリードしており、選挙で明確な勝敗が決まり、バイデン氏が約束するインフラ支出を盛り込んだ刺激策が選挙後に実施されることへの期待につながっている(ロイター通信Web版日本語)。いわゆる「思惑買い」だ。

   アメリカのほとんどの州で有権者の得票数で1票でも多かった候補者がその州のすべての選挙人を独占する「勝者総取り」方式をとっていて、全米で538人の過半数の270人を獲得した候補者が勝者となる。CNNニュースWeb版でも「THE RACE TO 270」と題して速報値を伝えている。ちなみに、カリフォルニアの選挙人がもっとも多く55人、テキサス38人、フロリダとニューヨークが29人となっている。

          日本時間で午後3時ごろ、ABCテレビが速報で、「Florida-D. Trump, projected winner」と激戦地フロリダ州での勝利を確実にしたと伝えた。前後して、トランプ氏はツイッターで「I will be making a statement tonight. A big WIN!」と述べた。さらに、「We are up BIG, but they are trying to STEAL the Election.」とツートしたため、ツイッター社は「誤解を招く可能性がある」として警告ラベルを付けて閲覧者に注意を促している。

   日本時間の午後4時ごろ、ABCテレビが速報で、「Minnesota-J. Biden, projected winner」とミネソタ州での勝利を伝えた。ことし5月、黒人男性が白人警官から首を圧迫されて亡くなった事件をきっかけに、「Black Lives Matter (黒人の命は大切)」の人種差別への抗議デモが広がったところでもある。

   日本時間の午後5時現在、CNNニュースWeb版の「THE RACE TO 270」ではバイデン氏が220人の選挙人を確保、トランプ氏は213人となっている。

   アメリカのメディア各社が行った出口調査をNHKがまとめている。「大統領に求める最も重要な資質は」について、「強い指導者であること」32%、「判断力がある」24%、「自分のような人のことを配慮する」21%、「国を団結させる」19%。ペンシルベニア州の男女別の支持では、男性の「トランプ支持」54%、「バイデン支持」44%、女性の「トランプ支持」42%、「バイデン支持」56%。人種別では、白人(回答者の81%)の「トランプ支持」55%、「バイデン支持」43%、黒人(回答者の11%)の「トランプ支持」6%、「バイデン支持」92%だった。

   「ヤフー・ジャパン・ニュース」の「みんなの意見」で、「米大統領選トランプ氏とバイデン氏、勝つのはどっちだと思う?」のアンケ-トがあり、「トンラプ」59%、「バイデン」34%と答えている(4日午後10時現在で投票数54万546)。中国に圧力をかけるトランプ氏を日本人は頼りにしているのかもしれない。

   日本時間で午後10時40分現在で、 CNNニュースWeb版の「THE RACE TO 270」ではバイデン氏が224人の選挙人を確保、トランプ氏は213人となっている=図表=。6時間前からほとんど数字が動かない。

⇒4日(水)夜・金沢の天気    くもり

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