自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★ブログの技術⑪

2005年12月07日 | ⇒ノウハウ検証

  ブログにはオリジナルな価値がなければ意味がない。たとえば、時事問題で他のブロガーが書いているのと同じ意見や感想をいくら書いても、その存在感は薄いのではないだろうか。そこで人と違った意見を述べるトレーニングを兼ねて、書評を書くことをお勧めする。

      テーマ「書評を書こう」

   書評は日曜日付の新聞紙面で書評欄が掲載されている。よほど本を読み込んで、内容を噛んで含んで書評を書いているのだろうと一般読者は思っている。が、むしろ実際に書評に携わった人に聞くと、直感的である。興味ある一文から自分なりの意見や感想を述べたりしている。その人は言う。「百人の評者がいれば百の書評ができる」と。

   要は、書評は自分の感想や意見なのである。だから、書評は誰でも書くことができる。学者や評論家の「特権」ではない。そこで「自在コラム」流の書評の技術を紹介する。

ポイント①自分が読みたい本をまず読破する
ポイント②印象に残ったページをチェック(付箋-など)
ポイント③チェックページを読み返し、その感想を書く
ポイント④本全体の読後感を書く
ポイント⑤本のタイトル、著者、出版社は必ず明記する

   文章にもコツがある。感想は自分の意見なのだが、それを全面に出さずに、たとえば「筆者の意図は…であるに違いない」や「…であることは想像に難くない」、「…と考えても不思議ではない」と客観性を持たせた表現を使えば、文章全体に感情の抑えが効き、読みやすくなる。

   著者への敬意を忘れず、感情的な攻撃や文書の「あげ足」を取ることは慎みたい。また、本の中のあるいは本の表紙のイラストや画像は著作権の問題があるので撮らないこと。自分の印象に合う、フリー素材のイラストや画像を選べばよい。書評を何度か繰り返せば、生徒や学生のころ書いた読書感想文と違った味わいが出てくるものだ。

   最後に、書評は短く書くことを心がけたい。余分な形容詞や蛇足を落として文章を締める。せいぜい800-1000字程度だろう。

 ⇒7日(水)朝・金沢の天気   くもり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする