自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

☆ダイコンの菜は青々と

2005年10月14日 | ⇒キャンパス見聞

   およそ1カ月前、あの総選挙はまるで死屍累々の関が原の戦いを見た思いだった。東軍の将(小泉総理)が圧勝し、天下を治めた。その戦の熱気が日本全体を覆っていたころ、金沢大学の五十周年記念館「角間(かくま)の里」の前の畑にダイコンの種がまかれた。その種が芽吹いて生長し、いまは青々とした菜っ葉が茂る。季節は確実に冬へと移ろっている。

   季節感を醸しているのは植物だけではない。昆虫もまたしかりである。カメムシがこの記念館の周囲を散策し始めた。越冬の準備のため、しかるべき「すきま」が家屋にないかウロウロとしている。このカメムシとはこの春、随分と気が合った。踏まぬよう、踏まれぬようと互いに気づかった仲である。カメムシとは対話もした。「カメムシ君よ、ちょっと臭いよ」、「アンタかて私を踏んだやろ」、「そらすまんかったな。これから気つけるわ…」

   きのう(13日)午後、スズメバチが1匹迷い込んできた。このハチのホバリング(停止飛行)は攻撃態勢を意味する。「やばい」と叫んだスタッフがハチ駆除用のエアゾールをブシュっと2度噴射した。スズメバチは撃退できた。問題はコストだ。噴射はまるで消火器のように1度で結構な量が出る。2度、3度でほとんどなくなってしまう。「これ1本いくら」、「2000円ほどです」、「そんなに高いんか、噴射するにも結構緊張するな」、「でも刺されたら、もっと高くつきますよ…」

⇒14日(金)朝・金沢の天気   はれ

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