蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

町の蕎麦屋「弁天@浅草」さんの「自家製にしん煮」

2015-12-12 14:45:00 | 東京23区(台東区)

お昼を跨いで行われた社会人ラグビーの試合観戦終了後、遅めの昼食を取ろうと思い、お昼からお酒の飲める通し営業のお蕎麦屋さんをあれこれ検討した結果、試合会場の最寄駅から乗り換え無しで訪れことのできる『そば処・弁天』さんへ向かってみることにしました。

お店は、浅草・浅草寺の裏手にあって、東京メトロ銀座線・浅草駅から真っ直ぐ向かえば徒歩10分程度で到着することができますが、仲見世商店街~浅草寺~花やしき辺りをブラブラしながら向かったため、昼食を取る時間としては少々遅い14時半過ぎの到着となってしまいました。


お店の到着が少々遅い時間になってしまったこともあってか、先客は地元のおじさん達3人組みのみと閑散としていましたが、花番さんから店内中央にある横向きの小さなカウンター席を案内されたことから、そのカウンター席一番奥の厨房に最も近い席に着きます。

店内は、縦に並ぶ3人掛けの小さなカウンター席(表現が難しい)が中央にあり、左側に4人掛けテーブル席が2卓、右側に掘りごたつ式のテーブル席が4卓あるという造りになっていて、いずれの席もゆったりくつろぎながら蕎麦前を楽しむことができそうです。

そんな、馴染み易い庶民的な雰囲気を感じながらメニューを眺め、「自家製にしん煮」と「焼とり」を瓶ビールと一緒にお願いします。


山椒と一緒に運ばれて来た「自家製にしん煮」は、じっくり煮込まれたと思われるその色濃い見た目から、「硬めでやや辛いかな?」と思いましたが、いざいただいてみると箸を入れただけで簡単に崩れる柔らかさで、辛さも思ったほど辛く無く、程良い甘辛具合でした。


空腹を満たそうと思いお願いした「焼とり」は、大きく切られた脂身の無い鶏肉がボリューム感タップリに盛り付けられていましたが、お蕎麦屋さん独特の「かえし」で造ったタレは掛けられておらず、鶏肉らしいクニュッとした食感の感じられない、サッパリした焼鳥でした。


料理をいただきながら貸切状態となった店内を改めて見渡してみると、壁にはお酒の銘柄が書かれた紙があちこちに貼られていて、何となくお酒が進んでしまう雰囲気です。

そして、そんな雰囲気に後押しされて、「にごり酒」をいただこうかな?と心が揺れ動きますが、美味しいお酒を一口味わってしまうと「じゃあ、どぶろく仕込ってどうなんだろう?。」とついつい飲み過ぎてしまいそうなので、ここ浅草から自宅へ帰ることを考え、お酒の追加はせず大人しく蕎麦をいただくことにします。

う~ん・・・。
天然水仕込みで、コクがあるのにサッパリした喉越しの「にごり酒」ですか・・・。


ということで、もやもや感を残したままメニューの「冷たい麺」というページを開くと、基本の蒸篭盛りは「もり」と「ざる」の2種類が用意されています。

「もり」と「ざる」の2種類が並んでいる事は珍しくありませんが、その違いは、多くの場合「海苔の有無」とされているのかな?と思います。しかし、ここ『そば処・弁天』さんでは蕎麦汁を変えていて、それぞれ用に「もり汁」と「ざる汁」の2種類が用意されています。


両者の違いについては、メニューの添え書きを引用させていただくと、もり汁は「かつおだしがストレートに味わえる」で、一方のざる汁は「もり汁にこくとうまみを加えた味」とのことです。

確かに、「あま汁」はあまり好みではないので汁の違いで蕎麦を選ぶこともできましたが、結局は海苔の有無で選ぶことになり、海苔の掛かっていない「もり」をいただきました。

う~ん・・・。
折角の機会だったので、別途蕎麦汁代を払って「ざる汁」もいただいてみれば良かったかな?。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『そば処・弁天』さんは、気軽に蕎麦前と蕎麦を楽しむことのできる、中休みの無い下町情緒溢れる町のお蕎麦屋さんでした。

また、今回はいただきませんでしたが、「蛤」や「牡蠣」といった季節の素材を使った料理や蕎麦もメニューに並んでいて、お酒を飲みながらのんびり四季を味わうことのできるお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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