蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『椿@京急川崎』さんの春夏の逸品「鴨ロースたたき」

2018-03-24 17:55:00 | 神奈川県(川崎市)

一人で夕食を取ることになった週末土曜日の夜。
所用で出掛けたその帰り道に、京浜急行電鉄・京急川崎駅から徒歩数分のところにある『蕎麦 酒肴 京鴨・椿』さんに立ち寄ってみました。

お店の前に立ち、扉に貼ってある貼り紙を見てみると、「夜の営業は居酒屋になるのでお蕎麦だけの注文は昼の部でお願いしております」とのこと。

その貼り紙を見て、もしかして混雑しているかな?と思いながら扉を開けてみると、先客はカウンター席に座っている男性客一人のみと閑散としており、好きなところにどうぞ!との案内をいただいたことから、2人掛けのテーブル席に着くことにしました。

席に着いて、早速メニューを広げてみると、お店の名前にも「鴨」という文字が付いている通り鴨料理が「おすすめ」のようなので季節限定料理の「鴨焼き」をいただいてみようかと思いましたが、残念ながら「4月から」とのことなので「鴨ロースたたき」をいただいてみることにし、併せて「酒肴三品盛」と生ビールをお願いします。


まずいただいた「酒肴三品盛」は、板わさ、玉子焼き、焼き味噌の盛り合わせで、2枚に見えたものの実は4枚だった蒲鉾のプリプリっとした弾力のある歯応えがなかなか好印象です。また、玉子焼の甘さ具合も程良く、満足感を感じることのできる三品盛でした。


続いていただいた「鴨ロースたたき」は、これもまた美味しく、もっと量が欲しいです。
なお、鴨に掛けられているソースそのものも美味しく、ソースを付けていただいたり付けずにいただいたりと、2種類の食べ方を楽しむことのできた「鴨ロースたたき」でした。


いただいたビールが小グラスだったということもあり簡単に無くなってしまったことから、日本酒をいただこうと思い再びメニューを開きますが、「これしかない!」という一本を既に決めていることから、迷うことも無く「春限定」と書かれている日本酒の中から、栃木県の地酒「<春限定>特別純米 生原酒 五百万石・四季桜」をお願いします。


目の前で一升瓶からグラスに「四季桜」が注がれている様子を何気なく眺めていると、「写真撮りますか?」とのこと。撮らせてもらうことはあってもお店の方から言われることはあまり無いように思いますが、聞いた話によると写真を撮る方が多く、よく言われるとのことでした。
まぁ、確かに写真を撮りたくなる品揃えではないかと思います。

ということで、その、栃木県産の五百万石100%で造られた「<春限定>特別純米 生原酒 五百万石・四季桜」をいただいてみると、安定した旨味とサッパリした爽やかな後味が感じられる切れの良い日本酒で、何も言うこと無く旨いです。


料理と「四季桜」の両方が無くなったため、「山独活の天婦羅」と、魚沼産という産地で選んだ新潟県魚沼の地酒「純米大吟醸 無調整生原酒 一本〆・高千代」をお願いします。


いただいた「純米大吟醸 無調整生原酒 一本〆・高千代」は、キリリとした口当たりと飲んだ後に感じる日本酒らしい旨味が絶妙な、満足度の高いかなり旨い日本酒でした。


美味しい日本酒と共にいただいた「山独活の天婦羅」は、素材の良さが伺える天婦羅で、しょっぱ過ぎないサラサラの塩に付けて美味しくいただきました。


このままずっと美味しい日本酒を飲み続けたいところではありますが、飲み過ぎてしまいそうなので、最後に「せいろ蕎麦」と「純米大吟醸 無調整生原酒 一本〆・高千代」をもう一杯だけいただいて、今日の蕎麦前と蕎麦を〆ました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『蕎麦 酒肴 京鴨・椿』さんは、一見強面にも見えますがとても親しみ易い男性の花番さんの接客を受けながら、夜な夜な一人で美味しい鴨料理を肴に拘りの感じられる素晴らしいラインナップの日本酒をいただくことのできるお蕎麦屋さんでした。

そして、「蕎麦を食べるために訪れるならお昼にお願いしています」というその貼り紙に書かれていた言葉の意味が何となく理解できると共に、どうしてこのお店が週末の夜なのに空いているのか不思議に思ってしまう、そんなお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



最新の画像もっと見る