蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『更科@神田錦町』さんの「あさりのかきあげ天ぷら」

2013-12-11 23:18:26 | 東京23区(千代田区)

東京・大手町での仕事を終え、お蕎麦屋さんでビールでも飲んでから帰ろうと思い、神保町にある木鉢会所属の老舗蕎麦屋『神田錦町・更科』さんへと向いました。

お店に到着したのは夜営業が始まって30分ほど経過した17時半頃で、先客は1名のみと空いていましたが、いかにも「お一人様用の席」といった店内端っこの席に案内されます。

「まぁ、一人だし端っこでも仕方ないかな?。」と思いながらとりあえずビールをお願いするとメニューが差し出されましたが、単に「どうぞ。」と差し出されるのでは無く、一品料理のページを開いてから差し出されます。

たまたまだったかもしれませんが、そんな些細な出来事に気分を良くしながらメニューを眺め、あれば外せない「玉子焼き」と、ぜひ食べたいと思っていた「あさりのかきあげ天ぷら」をお願いしますが、どちらの料理も時間が掛かりそうだったので、直ぐ出てきそうな「あぶらあげと三つ葉のおひたし」を一緒にお願いします。

ところが、まず運ばれてきたのは一番時間が掛かるかと思った「あさりのかきあげ天ぷら」と、直ぐに出てくるだろうと思った「あぶらあげと三つ葉のおひたし」で、こんなに早く天ぷらが出てくるならおひたしは不要だったかな?と思いましたが、この「あぶらあげと三つ葉のおひたし」、タップリ入っているよく冷えた三つ葉の爽やかな味わいがなかなか好印象の、いただいて良かったと思う美味しい料理でした。


また、大きく厚みのある「あさりのかきあげ天ぷら」は、そのままかじることが難しいことから小さく崩していただきますが、かき揚げの中には具がギッシリ詰まっていて崩すことが難いです。
そして、その「あさりのかきあげ天ぷら」を一口いただいてみると、サクッとした衣の食感とクニュっとしたアサリの食感がとても良い感じのかき揚げでした。


最後に運ばれて来た甘さの抑えられた「玉子焼き」は、想像を超える大きさの、切られていない塊で登場した食べ応えのある「玉子焼き」でした。


今日いただいた蕎麦前料理はどれも量が多く、蕎麦をいただく前に既に腹八分目状態です。
しかし、蕎麦はいただきたいので、白い二八蕎麦(更科?)と季節の変わり蕎麦がセットになった「二色せいろ」をいただくことにします。

で、その「二色せいろ」ですが、腹八分目状態でいただくには少々苦しいと思われるほど量が多いです。

まず、先にいただいた細麺の二八蕎麦ですが、滑らかな食感と喉越しで、ツルツルっと何の抵抗感を感じることも無く食べることのできる蕎麦でした。
また、季節の変わり蕎麦は「柚子切り」で、柚子の香りがしっかり感じられる美味しい蕎麦でした。そして、荒塩を振り掛けていただきたい蕎麦ではありましたが、蕎麦汁も荒塩も使用せず、そのままでいただきました。
なお、蕎麦汁は甘辛で、口当たりは甘いように思いますが、しっかりした辛さの感じられる蕎麦汁でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『神田錦町・更科』さんは、店内のあちこちに張り紙があったり、レジの近くに蕎麦猪口が積まれていたりと、少々雑然とした印象ではありましたが、不快感を感じることも無く、その雑然とした店内を着物姿の女将さん(?)らしき方がパタパタと動き回っている様子に庶民的な親しみやすさが感じられ、心休まる憩いの一時を過すことの出来る町のお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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