一人で夕食を取ることになった6月最初の土曜日、時間に余裕があったことから、東急東横線・学芸大学駅近くにある『蕎麦・石はら』さんへ向かってみることにしました。
お店に到着したのは夕食の時間には少し早い17時半でしたが、お店の扉を開けてみると4卓あるテーブル席の半分が埋まっている状況で、人気店であることが伺えます。
ということで、一人ということもあってL字型になっているカウンター席に着いて早速メニューを開いてみると、料理にしても日本酒にしてもまずまずの品数で、更には店内の壁にも手書きの品書きが多数貼られていて、何をいただこうか迷ってしまう品揃えです。
そして、メニューをめくったり、壁に貼られている品書きに目を向けたりとあれこれ悩んだ結果、おすすめ料理の「だし巻き玉子」(小)と壁に貼ってあった「空豆」(茹で)をいただくこととし、お酒は、ビールはパスして岐阜県の地酒「純米超辛口無濾過生・竹雀」(たけすずめ)をいただくことにします。
今回は、そのうち店内内側を向いたL字型のカウンター席に着きましたが、人通りの多い道路を眺めることのできる外向きの4人掛けカウンター席に座るのも面白かったかもしれません。
そんなことを思いながら初体験の「純米超辛口無濾過生・竹雀」をいただきましたが、来客が重なってしまったのか料理に時間が掛かっていて、結局、料理が運ばれてくる前に「純米超辛口無濾過生・竹雀」がほぼ無くなってしまいました。
どうしよう?と思いながら料理を待っていると、「空豆は直ぐに出てくる」という予想に反して、小林養鶏場の栄養満点の玉子を使用した「だし巻き玉子」(小)が先に運ばれてきます。
いただいた玉子焼は、ジワリとにじみ出てくる程タップリと出汁が使われているようでしたが、甘さは感じられず、個人的な好みを言わせていただくなら、もう少し甘さがほしいかな?という玉子焼でした。
なお、小サイズの玉子焼は卵2個使用で、大サイズは3個使用とのことですが、小サイズでも十分な大きさではないかと思います。
玉子焼を追うように運ばれてきた「空豆」は、「焼き」と「茹で」との選択が可能だったことから「茹で」を選択しましたが、皮に艶と張りがあるなど、茹でたてらしさの感じられるまずまずの「空豆」でした。
なお、玉子焼をいただいている途中にお願いした兵庫県・灘の地酒「純米吟醸夏の原酒・琥泉」(こせん)は、メニューの説明書きによると、兵庫県産米を100%使用し長期低温発酵させた原酒で、華やかな吟醸香が口の中に広がるフルーティーでボリュームのある旨味が特徴とのことですが、まぁ、普通に美味しい辛口の日本酒ってとこでしょうか?。
時間に余裕はありますが、お客さんも増えてきたことから蕎麦をいただこうと思い、おすすめと添え書きされていた蕎麦粉9割の「一九せいろ」をいただきます。
いただいた「一九せいろ」は、ツルツルっと食べ易い蕎麦でしたが、ドッシリした重みの感じられる美味しい蕎麦でした。
また、最後にトロミのある蕎麦湯をいただきましたが、飲み干すと蕎麦猪口の底に「楽しく明るく元気よく」というメッセージが書かれていました。蕎麦が運ばれてきたときは、「蕎麦汁は猪口のみで徳利無しか・・・。」なんて少々残念にも思いましたが、そんな残念さを忘れさせてくれる演出になったように思います。
今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『蕎麦・石はら』さんは、1日をランチタイム、カフェタイム、ディナータイム、バータイムに区切り、カフェタイムには熟成コーヒーとスイーツがいただけるという、お蕎麦屋さんらしさの感じられないカジュアルな雰囲気のお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。