さんぽ道から

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米国の長期金利

2021-03-09 18:38:38 | ダイアリー


現在の米国長期金利は年率で1.55%です。

日本の株価は、米ドル為替と米国株に従って上げ下げしてきました。
そして、米ドル為替と米株価を動かすのが米国長期金利(10年ものの米国国債の金利で、この国債の売れ行きがが悪いと金利は上がります)ですので、今日本の投資家はこの米国長期金利の動向(10年ものの米国債の売れ行き)に敏感になっています。

最近の例ですと米国長期金利が1.6%を超えると日米とも株価、特にグロース株の株価が下がります。

(注)株式銘柄はグロース株(成長株)とバリュー株(割安)とに分けられます。グロース株は売り上げの伸びが顕著な銘柄で、バリュー株は資産や収益性からみて株価が割安な銘柄です。

グロース株にはハイテク株に多く、ハイテク企業は成長を維持するために必要な開発や設備に多額の資金が必要なことより、一般的に長期借入金は大きくなります。従って借入金利が上がると企業コストは高くなり、収益率を下げ、株価は下がることとなります。

(注)米長期金利(1年前は1%程→現在1.6%前後)の上昇で、ハイテク企業・新興企業の上場が多いナスダック株式市場は下落し、一方銀行株・保険株・鉄鋼や非鉄金属会社など金利上昇に強い企業が多いNYダウ株式市場は上昇しています(因みに3月8日の米国の株価は、ナスダック市場は310ドル下げ、NYダウ市場は306ドル上げました)。

長期金利上昇は景気が良くなると株価が上がる場合もあります。
今月半ばに議決されるコロナ下の200兆円の追加経済対策は景気に貢献するものでしょうか?

200兆円の対策の中身は、コロナでダメージを受けた弱者=中間層以下(年収8万ドル以下)の方々や有色人種への現金や教育、保健・年金・関連への拡充資金、に使われるといわれていますので、景気対策というより救済対策です。ただ200兆円政策の中の現金給付は消費の拡大をもたらしますのである程度景気はよくなるでしょう?でも短期的なものかも?商品価格や原油価格が上昇する中、この巨大コロナ対策費によってはインフレを引き起こさないだろうか?
インフレは景気に悪い影響を与えまし、この巨大な歳費は将来の高所得者への増税を前提にしています。増税は景気に悪い影響を与えています。

米国の景気は大丈夫?

デイトレードにも参戦する者にとって、日々株価をながめる者にとって、為替動向は然程でもない(日本の多くの輸出企業は円高対策が出来ています=従ってドル高/円安によって企業収益は然程増えないといえます)、一方 米国の長期金利動向からは目が離せません。


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