昨日の日経平均は337円下げ、なんで? と思い、NYダウも362ドルも下げました。
日経平均の下げは、黒田日銀総裁が デフレは終わってインフレに入った 金融緩和の目的は適いつつあると語ったことで、円高となり 輸出銘柄の多い 日経 225社は株価を下げた とのことでした。
NY ダウは、長期金利が 2.7%と上昇したことと アマゾン/JPモルガン/Bハサウェー社が共同で医療費抑制のヘルスケアー会社を設立すると発表し、医療保険や医療関連銘柄が下げたこと、iPhone の売れ行き減によるアップルの下げ 今年に入ってから急増した株買いの資金が 利益は達成と 売りに回り始めたこと による下げ と説明されました。
これらの説明で いい のだろうか?
これらの説明で 今 どんなアクションを取ればいいのだろうか?
日経平均の下げは 円高が効いていたとのことですが、米国の長期金利が 2.7%と上げていたことはドル高(円安では)のはずなのに しかも 黒田さんの発言は思惑なのに対し長期金利は実態で、円高への動きには納得がいきません。
米国の下げは VIX(株価が下がるだろうとの恐怖)指数が昨年 8月以来の 15近くまで上昇し、VIX 指数によって算出される株価が 三か月先の先物株価より低く( VIX カーブの逆ザヤ現象)なったことから、株からの資金流出が始まった(この現象は昨年では8回しか見られないもので、この先株価は 数週間は下げる)見方もあります。
米国の長期金利の上昇は インフレ率を割り引く 実質金利では然程でもないこと ヘルスケアー株の下げとアップルの下げは一時的と の見方から、米株は VIX指数の上昇で 利益確定の売りで 売り込まれただけ ともいえそうです。
日経平均も 多くの会社は円高対策はしていて投資家も承知しているので、円高による株価の下げというより 欧米のファンドの先物の売りに対し 株の買い手が少なかっただけ と説明できるでしょう。
要は、
株の需要の変動で 株価の上昇が急ピッチであった反動で 下げたことではないでしょうか?
株の下げ上げの説明は、後付けです。
良いニュースで株価が上がらないときは ‘材料出尽くし’ とし、悪いニュースで株価が下がらないときは ‘織り込み済み’ とは株価アナリストの決まり文句です。これって事前には分からなかった 将来は分からない と言っているのではないでしょうか? 株の需要の変動で 株は上げ下げしました では アナリストは仕事にならないので 後付け話で 今後のアクションを 投資家に暗示しているのでは?
暗示より シンプルに 株価の上げ下げに ‘なんで?’ ‘びっくり!’ があるときは 売り時で 買い時で との説明でも 良いのでは?
それで今は?
更に下げたら 下げ を余裕で眺められるほどに 投資資金をお金に換えておくほうがよいのかも。そして 下値と思われるところで また (数週間後に?)買い直せばいい ような気がします…