昨日の東京五輪の競技会場をめぐる4者協議で、驚いたのは、森五輪組織委員長と小池都知事の、バレーボール競技場をめぐるやり取り。
森氏は(お金がかかっても有明に新競技場を作るべきとの立場で)東京の近隣横浜にある競技場の利用案を、横浜市は五輪会場になるのを迷惑だといっていたとして、ダメ出しをしていたのに対し、小池氏は(数兆もかかる五輪経費を節減するとの立場で既存設備の利用を図るべきとの立場で)横浜アリーナの利用案を、横浜市は協力するといっていたとして、対立していたこと。
横浜市は、五輪会場がやってくることを迷惑だと思っているのか?それとも競技会場の貸与という形でも五輪プロジェクトに協賛する立場なのか?
どんなプロジェクトでも賛否はあるもの。
市民生活にかかわるものであれば生活環境に直接かかわる市民間で、議論の末、多数決を採るというものが普通の手順でしょう。ただ、横浜市は間接民主制(スイスのように直接民主制をとる行政機関はほとんどない)を採っているので、賛否を決めるのは市民から選出された市長さんのはず。市の財政や支出/予算が絡むのであれば市議会の決も必要ということでしょう。
横浜市長は賛成なのか否定的なのか…
選手にはいい(ピカピカの競技場という)コンディションでプレーしてほしいものですが、(リオ)オリンピック女子バレーチームのプレーを見た限りでは、プレミアリーグの時のほうが生き生きとしていたような感じがした。普段使い慣れている競技場の方がいいのでは?ピカピカの会場を用意するのに 7億円もかかるのならなおの事…
森氏は権益に弱いところがあり、権益側にたつことを自説のように展開して、己の弱さをごまかすきらいがあると思う。拉致被害者が土下座して森氏に、国政から拉致の調査をしてくれ、と頼みこんでいるニュース映像を思い出す。在日の権益に、森氏は拉致はない、との一辺倒で拉致被害者を追い返した、消し難い過去がある。森氏の対応は、当時の社会党と共にあった朝鮮総連の権勢に押されていたともいわれていた。
小池氏は、根回し嫌いのようで、結果的に、急ハンドルが多すぎるような気もします。色々な政党を渉ってきたこともそうでしたが、防衛大臣の時でした、守屋事務次官の首切り
(守屋事務次官は後日検察に逮捕・起訴されたので小池氏の判断は正解ではあったが)では、首相の裁断にまで発展したものでした。小池氏は気が早すぎるきらいがある?
横浜といえば、港、赤い靴、青い目の人形、西洋館、元町、中華街と異国風情が目に浮かぶ。外国とのつながりで発展してきて、外国人にも親しみやすい街からしても、五輪(外国人の賑わい)会場を拒否するとは、イメージ的にも、思えない。都税を納める身としても、東京五輪経費の削減につながる、横浜アリーナのバレー会場案は大賛成。
マスコミの大挙する取材先は、ASKA氏よりも横浜市長の方でしょうに…
小池さん、バレー競技場決定をクリスマスまで時間をかけるのは、今までの、気が早すぎた 反省から?