米国が日本にも イラン経済制裁 = イラン産石油の禁輸 に加わるように求めてきたという。イラン産石油は日本の総輸入量の5%を占めているので、米国に同調すると ガソリン高、輸送費用増=諸物価 UP などにつながり、 それに 日本はイランとの長年にわたる友好関係をも損ねることになるでしょう。
日本どうする?
米国のイランに対する経済制裁は イラン核合意から 米国トランプ政権が今年の 5 月に 離脱したことによるものです。
なぜトランプさんはイランの核合意( 2015 年にイランと米オバマ政権と英仏独中露 EU とで結ばれた合意)から離脱した?
トランプさんはこの合意はイランの非核化への道筋ではないと大統領選から訴えていて、これを実施したものです。
イランの核合意は、・イランが濃縮ウランを 15 年間作らない・貯蔵する 10トンの濃縮ウランを → 0.3 トンに減らす・濃縮ウランを作る遠心分離器を 10 年間で三分の一に減らす・イランが核開発をはじめても核弾頭が出来るまで 1年はかかるような制約を設ける、でしたので これでは単にイランの核装備に中断を与えただけ、とトランプさんは主張。
イラン核合意には、時間的な条件を外すことと ミサイルの廃棄を入れること を加えられなければ合意にならないとしたのに、英仏独中露は 今更無理 とし、イランは 出来ない とトランプさんに返事して、トランプ政権は イラン核合意から離脱しました。米国発のイランへの経済制裁が始まりました。
トランプさんのイランへの経済制裁には 核合意の不完全性のほかに(オバマ政権時より)サウジとイスラエル寄りの外交方針があるようです。
米大統領選は ユダヤ系 = イスラエル系 = 米金融界 の資本の協力が必須といわれ、トランプさんの義理の息子はユダヤ系ですので、トランプさんは自ずとイスラエル寄り。
親密だった米・サウジ関係は サウジが反対した米国のイラク戦争でおかしくなり、(イラン寄りの)イラン核合意で冷え込みましたが、 イランがサウジ傘下の湾岸産油諸国の一部を自国領と主張し始めたり、シリアとの連携を強め 中東やホルムズ海峡の不安定化 = 最大産油国たるサウジの不安定化 が顕在化してから 米サウジの関係は 反イランで また 親密なものに戻りました。
トランプさんの 反イラン(親イスラエル&サウジ)政策は 時間がたって変わるものではないようです。
トランプさんのイランへの経済制裁参加呼びかけに 中露は はじめからイラン側ですので 言うことは聞かないでしょう。英仏独 EU は 米離脱でもイランとの核合意を堅持するとしていますので トランプさんには 不同意でしょう。
トランプさんのいうことを聞き入れそうなのは 世界で 安倍さん=日本だけ?
米圧力に向かい合い イランを採ったら 安倍さん 三選もあるのかも - イラン人を欧州の知人の一人に持つものより -