昨日の、
・米国共和党大会でのクルーズ氏のスピーチ
・中国での米国製品不買運動の高まり
・スポーツ仲裁裁判所によるロシア陸上連盟(選手)のリオ五輪参加の拒否の裁定
・独英の首相会談と米英の外相会談
のニュースには、先々のことを予感させるものがありました・・・
・米国共和党の大統領候補をトランプ氏に決定した大会で、トランプ氏と最後まで戦ったクルーズ氏が、トランプ氏に祝意を述べたが、共和党員に対しては、11月の大統領選には棄権せずに、良心に従って投票してほしい、ただ、自由を守り憲法に忠実であると信頼する候補に票を投じようと呼び掛けた。
すべてを商魂で判断してしまう候補者ではなく、良心、自由、憲法を念頭に置いて(政党ではなく人で)大統領を選びましょうと呼びかけたものです。
同盟国や NATOを切り離す孤立主義的外交政策、TPP 反対の保護主義的通商政策、移民反対やイスラム国からの入国禁止といった人種差別的政策を、今後の共和党の政策にしてよいはずはない。とお祝いの席で、冷静さを呼びかけた クルーズ氏の勇気でした。
・中国の複数都市で、南シナ海の領有権を否定した国際仲裁裁判所の裁定に反対して、iphone/KFC/Mac/フィリピン産の果実の不買運動が起きているという。人民日報は公共治安を乱すのはよくないと不買運動を否定しているようだが、各地の抗議運動の中に公安関係者が多数入っているもよう。抗議の運動拡大で南シナ海は中国領と国民に広く教化しているのでしょう。国際法より中華思想が上位なのでしょう。
・先月国際陸連が、組織ぐるみのドーピングと、ロシア陸連をリオ五輪不参加としたことに、続いてスポーツ仲裁裁判所もロシアはダメと念押しした。ロシアは自分に不利なものは全て他者のせい、周辺国が悪いとの意識は、長年の歴史教育からきているものですが、今の為政者は これを積極利用する専制政治以外何物でもない。今月24日にIOCが下す、ロシアをリオ五輪に参加させるか否かの判断は要注目です。
・メルケル独首相とメイ英首相とは、今後の英の EU 離脱のタイムスケジュールで、中途半端はないと、意見を交わしたという。会談後の和やかな記者会見から、EU 対英の関係は 想定されるもの良いもののとなる可能性をうかがわせたとのこと…
・ケリー米国務長官とジョンソン英外相の会談は、米国が英国の EU 残留を求めいていた後の会談ということで、この記者会見は注目されたが、EU と英国の関係如何にかかわらず 米英の新たなフレンドリーな関係が築かれた との印象だった。今のところ BREXIT は最小限の、グローバリズムへの、ダメージで済んだもようです。
世界は、グローバリズムに向かうのか、ナショナリズムに覆われるのか、あちこちで今火花が飛んで、もみ合っている状態です。