さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

遅くなってもいい・・・

2021-03-23 21:57:09 | ダイアリー


米国ブルームバーグ通信は、<英国のアストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルスワクチンは、米国での臨床試験第3相で有効性79%との結果が示され、重症化と死亡、入院を防ぐことでは100%の効果が示された>と伝え、米国での承認は間近と思いましたが、本日、<米国立アレルギー感染症研究所は23日、英アストラゼネカが米国で行った新型コロナウイルスワクチンの大規模臨床試験(治験)で「不完全な」有効性データを提供した可能性があるとの見解を示した>とのニュースが流れました。

アストラゼネカのワクチンは大丈夫だろうか?

日本へのワクチンは、現在、ファイザー社から年内に1億4400万回分(7720万人分)、アストラゼネカ社から1億2000万回分(6000万人分)とモデルナ社から5000万回分(2500万人分)が供給される予定(契約)で、1億6千万人強分のワクチンが確保されています。

ただアストラゼネカとモデルナのワクチンは今日本政府の承認審査中で5月に承認の予定で進んでいます。欧州で問題となっている接種後に血栓が出来る副反応と米国での有効性を証明するデータの不完全性は、日本での審査に影響を及ぼすことになるでしょうから、アストラゼネカのワクチンの承認は遅れるかも知れません。

世界中が、原材料の調達遅れがワクチンの製造遅れにつながり、ワクチンの奪い合いが起きている今、日本のワクチン調達・確保の手際の悪さ(他国と比し製造元や製造国へ政治力を使ってワクチンの確保に動いていない・競争負け?)は際立っていると伝えられています。

安倍政権時から日本はコロナ対策が後手で無策との評価でありましたが、個人保護がやたらと強調される国で、しかも強制的な対応は否で、何事もお願い事で、コロナ対策をしなければならない中、先進国の中で患者数の極めて少ない日本は、よくやっているといえるでしょう(よくやっているのは政府ではなく国民ですが)。まあ、ワクチンの入手が遅くてもさほど大きな経済・社会問題は起きないような気がします。その代り安全なワクチンはぜひものにしてほしいものです。

また 日本のワクチン接種が遅れるほど、テレワークは地についたものとなり、訳の分からないあいさつ回りや接待ビジネスは少なくなり、職務分掌ははっきりし、労働人口減につながる効率的な働き方がものとなるようなメリットもあるような気がします。日本にはガード下や横丁街にある小さな飲食店は結構ありますが、これらのお店も、対策機関が長くなればなるほど、公衆衛生に注意を払うようになるし、住居空間も追い追い家族間の距離を慮るスペース確保に向かうような気がします。

コロナ患者数は強制的・刑罰的な規制だけで抑え込めるものではない、日本型コロナ対応もあると(日本人の国民性が)世界に誇れる日が来るような気がします。

アストラゼネカのワクチンは安全が担保された後ゆっくり調達すればいいと思います。


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