旦那がベロベロに酔っ払って帰ってきたとです。
夜中の3時半に。
もちろん私は寝とったとです。
しかし、次々に聞こえるドアを開け閉めする音、トイレを使う音、冷蔵庫を開ける音、食器棚からコップを出して水をいれる音・・・がしたところで私の堪忍袋の緒が切れた。
「うるせえ!」
そう言いながら台所へ行くと、旦那が、沖縄で買った琉球ガラスのコップに水を入れ、花数本をそれに入れていた。
たぶん、団地前の橋の欄干を飾るように区が植えている鉢の花をブチブチとパクってきたんだろう。
もちろん、それを見て私の怒りはさらに上昇。
「お前、その泡盛用グラスは結構な値段がしたやつだ。しかも人が飲む用のグラスだ。よりによってそんなグラスに通り道でパクった花なんかを入れるなんて・・・。」
そんな思いがふつふつと湧き上がってきた。
もうね、〆てやろうかと思ったさ。
が、相手はベロンベロンの酔っぱらい。
そんなの今〆たところで翌朝には忘れているはず。
で、腕組みしてにらみつけ、「さっさと歯を磨いて寝ろ」と言おうと思っていたら・・・
今度はお花にスマホのLEDライトで光を当て始めた。ピカー
「はぁ?何してんの!」と聞くと、妖怪へべれけはこう言った。
「あ、光合成しないといけないので~」
お花にスマホのライトを当て、「元気になあれ~」だと。
腹が立ち、無理やり洗面所へ連れて行って歯を磨かせ、寝室に連れて行って布団に入らせた。
すると5分も立たぬうちに、妖怪へべれけはイビキをかき出した。
私は怒りのあまりそれから朝の5時まで寝付けなかった。キィイイイイイイ!
翌日、「気持ち悪い~」と胃の不調を訴える旦那に「昨日何時に帰ってきたか覚えてんの!?それから帰ってきて何してたか覚えてんの!?」と尋ねたら、「しらん」と言われました。
やっぱり。 オマエニハガッカリダヨ…
ベロンベロンの時は、寝ると確実にその晩に起きたことをリセット&削除してしまうので、私はもう疲れてしまった。シラネ-
私は寝不足とアホの旦那への怒りで、顔をあわせるのもイヤになり、ご飯も別々、テレビも別の部屋で、午後はショッピングモールへ逃げ出し、話をするのも避けた。
夜、各自それぞれの時間で晩ご飯を食べ、それぞれ別のテレビを観てた。
私はテレビを観ながらネットで野球のテキスト速報をチェック。
そのうち昨晩の寝不足から、しばらくウツラウツラしていたら・・・
我がホークスは優勝していた。
嬉しくて嬉しくて。
私は思わず旦那(敵)にホークス日本一を報告してしまった。
旦那は、それまで話しかけても無視&怒り顔だった私が立ち上がり、いきなり近づいてきたのでビビっていた。
が、私の口から「やったわ~!ホークス勝って日本一よ!」という言葉を聞いて、ホッと胸をなでおろしていた。
ええ。
ホークス優勝は、冷戦中築かれた分断の壁をいとも簡単に壊してしまったとさ。
すごいね、ホークス
日本一になって本当に良かった。
私は福岡人であることを誇りに思うよ。
(完)
うん。妖怪へべれけは、シラフん時にちゃんと〆とく。
夜中の3時半に。
もちろん私は寝とったとです。
しかし、次々に聞こえるドアを開け閉めする音、トイレを使う音、冷蔵庫を開ける音、食器棚からコップを出して水をいれる音・・・がしたところで私の堪忍袋の緒が切れた。
「うるせえ!」
そう言いながら台所へ行くと、旦那が、沖縄で買った琉球ガラスのコップに水を入れ、花数本をそれに入れていた。
たぶん、団地前の橋の欄干を飾るように区が植えている鉢の花をブチブチとパクってきたんだろう。
もちろん、それを見て私の怒りはさらに上昇。
「お前、その泡盛用グラスは結構な値段がしたやつだ。しかも人が飲む用のグラスだ。よりによってそんなグラスに通り道でパクった花なんかを入れるなんて・・・。」
そんな思いがふつふつと湧き上がってきた。
もうね、〆てやろうかと思ったさ。
が、相手はベロンベロンの酔っぱらい。
そんなの今〆たところで翌朝には忘れているはず。
で、腕組みしてにらみつけ、「さっさと歯を磨いて寝ろ」と言おうと思っていたら・・・
今度はお花にスマホのLEDライトで光を当て始めた。ピカー
「はぁ?何してんの!」と聞くと、妖怪へべれけはこう言った。
「あ、光合成しないといけないので~」
お花にスマホのライトを当て、「元気になあれ~」だと。
腹が立ち、無理やり洗面所へ連れて行って歯を磨かせ、寝室に連れて行って布団に入らせた。
すると5分も立たぬうちに、妖怪へべれけはイビキをかき出した。
私は怒りのあまりそれから朝の5時まで寝付けなかった。キィイイイイイイ!
翌日、「気持ち悪い~」と胃の不調を訴える旦那に「昨日何時に帰ってきたか覚えてんの!?それから帰ってきて何してたか覚えてんの!?」と尋ねたら、「しらん」と言われました。
やっぱり。 オマエニハガッカリダヨ…
ベロンベロンの時は、寝ると確実にその晩に起きたことをリセット&削除してしまうので、私はもう疲れてしまった。シラネ-
私は寝不足とアホの旦那への怒りで、顔をあわせるのもイヤになり、ご飯も別々、テレビも別の部屋で、午後はショッピングモールへ逃げ出し、話をするのも避けた。
夜、各自それぞれの時間で晩ご飯を食べ、それぞれ別のテレビを観てた。
私はテレビを観ながらネットで野球のテキスト速報をチェック。
そのうち昨晩の寝不足から、しばらくウツラウツラしていたら・・・
我がホークスは優勝していた。
嬉しくて嬉しくて。
私は思わず旦那(敵)にホークス日本一を報告してしまった。
旦那は、それまで話しかけても無視&怒り顔だった私が立ち上がり、いきなり近づいてきたのでビビっていた。
が、私の口から「やったわ~!ホークス勝って日本一よ!」という言葉を聞いて、ホッと胸をなでおろしていた。
ええ。
ホークス優勝は、冷戦中築かれた分断の壁をいとも簡単に壊してしまったとさ。
すごいね、ホークス
日本一になって本当に良かった。
私は福岡人であることを誇りに思うよ。
(完)
うん。妖怪へべれけは、シラフん時にちゃんと〆とく。