空をみながら

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原発所長の「常識」に救われる

2011年05月27日 11時12分23秒 | 思考試行

現場を知らない東電本社。官邸の「空気」を伝える東電フェロー。ちょっと質問をしただけで、できあがるストーリー。評論家の大騒ぎ。しかし、現場の常識は、生きていた。海水の注水は続けられていた。それでも爆発は起きた。だれの責任かといえば、複雑な話にはなるだろうが、少なくとも菅さんの責任ではない。

海水騒ぎで、自民党の谷垣さんは、菅さんをとっちめるつもりが、ありもしない話にのって、失礼千万の質問をし続けたことになる。最近は、自民党の質問は、テレビで見る気もしないから、どんな調子であったかは知らない。それでも、予想はつく。質問時間の大半を、これにあてたと新聞にはあるが、さぞや、ネチコチとやったのだろう。

どう考えても、菅さんには、利権とつながる要素がない。買収されたりしない。仲間と談合したりする気配もない。ただただ、やるべきことをやろうとしているにすぎない。

それに、躍起となって、不信任を突きつけたいとする一派。フジテレビなどは、サミット取材の記者からして、菅さんの極めて、常識的と思われる冒頭演説に対して、「絵空事」の扱いをする。悪意が浸透している。なぜ、そんな言い方をしなければならないのか。彼もその仲間か、手下か、なのだろう。

小沢氏らは、サミット前に、菅さんを下ろしたかったようだ。それは、何故か。菅さんが、輝く舞台に立ってしまうと思ったのだろうか。菅さんは、今、もっともふさわしい役回りにいるように思う。東工大出身の理系で、市民運動出身である。家庭でも政治を語りあうという。利権を求めない。政治家としても、今までにないタイプの人である。

政治家といえば、オモテとウラ。とか、利権との結びつきとか。あっちこっちから、金を受取る政治家の姿が、いわば常識的であった。建設工事をめぐっては、落札の成功報酬の請求を秘書を通じてさせるのは、いわば、あたり前の姿である。

それとは、真逆の人達である。菅さんらのグループは。まじめなのである。

問題は、これを攻める連中の真の姿である。マスコミも、評論家も、タレントも、新聞も、官僚も、学者も、よくよく見なければならない。満遍なく、金や利権がばらまかれているかもしれないのだ。結果として、騙されて泣くのは、国民自身なのだから。

事態がどうすすむのか注視したい。原発所長が、本当のことを言うタイミングが問題になっている。その処分も言われている。しかし、彼は、やらなければならないことをしたまでである。ヘンテコな指示などに従っていたら、もっとヒドイことになっていただろう。現場の常識を発揮してくれたのである。


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