人間の目は、カメラと同じような構造をしている。網膜に映った映像は、あくまで平面であるにもかかわらず、感覚としては、3次元の立体的として感じている。これは、脳が、今までに得てきた、情報を総合して、判断しているのだという。
このように、脳の活動は、感覚器官が得た情報を、総合的に判断したり、補完したり、複雑な工作をしているわけで、この仕組みの中に錯覚が生ずる場面がある。これを利用して、マジックが活躍したりするのである。
人間社会にも、錯覚の仕組みは善用されたり、悪用されたりしている。カルト教団であったり、狂信的な集団には多かれすくなかれ、こういった心理的な人間の特徴をとらえて、組織運営がなされているという。
錯覚は、人間にとって、避けられないわけだが、声高に政治家などが叫ぶあれこれの主張について、判断するのに、ムードに乗せられたりすると、エライことになることも知っておきたい。
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