会話していて、映画であるとか、本であるとか、これこそお気に入りという作品の名を聞くと、どれどれと早速、見たい、読みたいとなる。
それも、その打ち込み具合に熱があれば、その興味は高まる。知人であるだけに、身近で関心の度合いがより一層強くなる。
その結果、なるほどと思わされることが多い。いま、小松左京の「果しなき流れの果に」を読んでいるが、この本がまさにそうである。「日本沈没」は、読んだのだが、この本もなかなかの作品らしく、長期に売れているようだ。
SF小説で、舞台が宇宙全体であり、時空をこえて話が展開していくから、読みこなすのは、結構大変である。中途で、初版のあとがきを読んだのだが、先にあとがきを読む人のことまで、著者は知っていて、この作品の産みの苦しみとともに、書かれている。俺のことやん、とグキりとさせられた。
この本の題名を挙げられた人は、長い付き合いであるが、この本が愛読書というのは、先日はじめて聞いた。もう、何度も読み返していて、本は、ボロボロになっているという。
ストーリー展開の規模が壮大で、これを書くのは、本当に大変だったろうと思う。それを読む方は、数日で読んでしまうのだから、それでは、この作品を味わい尽くしたとはいえない。そういう思いにさせられる作品である。
視野が広がる、新しい世界を見せてもらっている。これこそ口コミの効用である。
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