「あさいち」に登場していた、幸四郎さんは、サービス精神にあふれ、人間味にあふれ、本当に魅力的な俳優であり、人物としてもすばらしい。
こういう人を達人というのだろう。けっして大物ぶらないし、先輩から、芸というのはだんだん下手になっていくものだ、と言われたことなど話し、とても謙虚であり、この精神はすばらしい。
こういう人がいるということで、人は、慢心することを顧みる機会を与えられ、謙虚に努力して前向きに生きていく姿勢を学ぶこととなる。
そして、家庭での表情が夫人から語られる。娘の紀保さんのことばも面白かった。よき家庭人でもあることがわかる。およそ、大物芸術家となれば、庶民とはかけ離れた存在として、その常人とは違う暮らしぶりや、奇人ぶりが話題となるところだが、そんなことは一切ない。
安心して見ていられる人である。それでも、「家内から、常識を学び、家内は非常識を学ぶ」などと、当たり前ではない姿も、のぞかせるのである。
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