社長が無罪となるそうだ。この事故については、安全装置がどうのこうのというが、事故原因はそこにはない。
なぜ、あの猛スピードでカーブに向かったのか。若い運転手が、何を恐れて、時間を取り戻そうと思ったのか。そこにこそ、本当の事故原因がある。
時間を取り戻さないと、なにがあるのか。非人間的な「日勤教育」がある。締め付けがある。それがイヤだから、懸命に時間の遅れを取り戻そうとしたのである。
労務管理の問題である。となれば、会社の組織としての問題である。運転手をそこまで追い込み、焦らせたものは何なのか、その背景を調べなければ真相にふれることなどできない。どこかに、問題はある。
裁判はこの問題を、まったく取り上げていないようだ。組織を罰することはできない、という。しかし、労務管理は、人がやっている。そのやり方については、当然、問題にしなければならない。
運転手を追い込み、この大事故を起こしたのである。無罪であるわけはない。このまま、何事もなかったかのように、済ませることはできない。これでは、多くの死亡者、負傷した人、の犠牲は活かすことができない。なぜ、こんな事故が起こったのか、その問いにこたえていない。
そもそも、問題の立て方が間違っているのである。
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